国家総合職の官庁訪問とは?選考の実態を内々定率81.5%の伊藤塾が解説

試験概要・合格戦略

国家総合職の採用試験に合格しても、それだけでは官僚になれません。最終合格後、官庁訪問という関門があり、ここで志望府省から内定をもらえなければ、採用されないからです。多くの受験生が、試験勉強と同じくらい、あるいはそれ以上にこの官庁訪問で苦しみます。

本記事では、内定者の話と人事院のデータをもとに、官庁訪問の流れ、採用率の実態、事実上の選抜が始まる時期、そして今からできる対策までを整理します。あわせて、学歴や席次の影響、内定を一つも得られない、いわゆる「全落ち」の場合の扱いなど、よくある疑問にもFAQで答えます。
読み終えるころには、本番までに何をいつから始めればよいのかが具体的にイメージできるはずです。

\申込後すぐにダウンロード/

1. 国家総合職の官庁訪問とは何か?

官庁訪問とは、最終合格者が志望府省を訪ね、複数の職員との面接・面談を重ねて内々定を得る、民間企業の就職活動にあたる関門です。これを突破して初めて、国家総合職としての採用が決まります。

最終合格は、あくまで採用「候補者」名簿に名前が載った状態です。実際に採用するかは、官庁訪問を通じて各府省が決める仕組みです。

1-1. 官庁訪問では具体的に何をするのか?

官庁訪問では、志望する府省を実際に訪問(またはオンラインで参加)し、業務説明を受けたうえで面接が実施されます。面接といっても、面接官の質問に順番に答えていくといった定型的なものだけではなく、複数の職員との面接・面談が何度も実施されます。

  • 採用を担当する人事課・秘書課の面接
  • ブース形式で職員と対話する、座談会のような面接
  • 政策の現場を担う部署の職員と議論する、いわゆる原課面接 など

官庁訪問の前には、訪問カードも作成して提出します。これは民間企業の就職活動で提出するエントリーシート(ES)にあたるもので、呼び名は府省によって変わります。訪問カードの中身で落とされることは基本的にありませんが、受験生の人柄や熱意を知るための材料として使用されます。

▼訪問カードのイメージ

内閣府総合職官庁訪問 面接シート

出典:内閣府「2026年度内閣府総合職官庁訪問について」

1-2. 官庁訪問の当日は、どのような流れで進むのか?

官庁訪問の当日は、訪問省庁から指定された時間に集合・受付を済ませた後、面接と控室での待機を交互に繰り返します。終了は夕方以降となり、拘束時間は丸1日に及びます。

【官庁訪問の1日のスケジュール例】

時刻内容
集合・受付
(訪問省庁から指定された時間)
9:00原課面接①
(政策・制度等担当職員による
面接、業務説明など)
待機
原課面接②
12:00お昼休憩
13:30原課面接③
待機
夕方採用担当による面接①
待機
採用担当による面接②
18:00採用担当から評価を聞いて終了
(次のクールの予約は当日または
後日連絡される)
※訪問者多数などの事情により
終了が夜になる場合には夜休憩
(夕食)あり

出典:人事院「2026年度版 官庁訪問ガイド」

上記のような1日が、合計4クールにわたって繰り返されます。20分の面接が1〜2回実施されて終了するものではないため、その場しのぎのテクニックでは通用しません。それまでの準備の量と質が結果を左右する選考だといえます。

2. 国家総合職の官庁訪問では約3人に1人しか採用されない

人事院が公表する最終合格者数と採用者数から算出すると、直近3年の採用率は約32〜36%。最終合格者の約3人に1人しか採用に至っていない計算です。

名簿
作成年度
最終
合格者数
採用者数採用率
2021年度
(令和3年度)
2,056人717人約34.9%
2022年度
(令和4年度)
2,137人775人約36.3%
2023年度
(令和5年度)
2,450人799人約32.6%

出典:人事院「令和6年度年次報告書(公務員白書)第1編第3部第1章(表1-4)」
(※採用者数は、名簿作成年度の翌年度における採用者数で、過年度の名簿等からの採用者を含みます。)

難関の採用試験を突破しても、その後の官庁訪問でさらに3分の1(倍率に換算すると約3倍)にまで絞り込まれるのが、国家総合職の難しさといえるでしょう。

ただし、この約32〜36%という数字は、個人の内定率をそのまま表すものではありません。合格者の中には、民間企業や地方自治体に就職した人なども含まれているからです。
官庁訪問は厳しい選考ですが、しっかりと準備をすれば、再現性高く突破できる選考でもあります。そして、そのカギを握るのが、官庁訪問が始まる前からの動き方です。この点は、次章で詳しく見ていきます。

3. 国家総合職の官庁訪問はいつからスタートするのか?

官庁訪問の本番は、6月に4つのクールを重ねて内々定まで進む短期決戦です。しかし実際の選抜は、その1年近く前、説明会やイベントが動き出す大学3年の春〜夏から事実上始まっています。

3-1. 2026年度(令和8年度)の総合職官庁訪問のスケジュール

2026年度の総合職試験(春)では、最終合格発表から内々定解禁まで、わずか3週間半で勝負が決まります。公表されている日程は次のとおりです。

日程内容
5月29日(金)最終合格者発表
6月1日(月)官庁訪問の事前予約受付開始
6月10日(水)〜12日(金)第1クール(3日間)
6月15日(月)〜17日(水)第2クール(3日間)
6月18日(木)〜19日(金)第3クール(2日間)
6月22日(月)内々定解禁・第4クール(1日間)

出典:人事院「2026年度版 官庁訪問ガイド

事前予約は1日1省庁に限られ、同一クール内で同じ省庁への訪問は1回までと定められています。つまり、3日間ある第1クールでは、最大3つの省庁を訪問できる計算です。

各クールで面接を受けたうえで、評価された人だけが次のクールに呼ばれます。そして、第4クールまですべて通過した人に、6月22日の解禁以降、内々定が伝えられるという流れです。
(※官庁訪問のルールと日程は、毎年改訂されています。今後も同じとは限らないため最新情報を確認してください。)

3-2. 事実上の選抜は大学3年の夏頃からスタートしている

官庁訪問の本番は大学4年の6月ですが、6月の2週間だけで採否が決まるわけではありません。事実上の選抜は、早ければ大学3年の春、遅くとも夏頃には始まっているからです。

内定者の多くは、官庁訪問の前から説明会や省庁主催のイベントに参加し、ときには自分から職員に連絡を取りながら、志望省庁への理解と関係づくりを進めています。

内定者の声

秋頃から参加できる説明会にはできる限り参加するようにしていました(冬頃からはなるべく対面参加)。職員訪問に関しては、秋に説明会でお会いした職員さんに自分からメールで質問したことをきっかけに、お誘いをいただきました。なので、最初のコンタクトは自分から積極的に取りに行くことが重要なのかなと思います。(2025年内定・文部科学省・E.Aさん

省庁が主催する説明会には3年生になった頃から参加させて頂いていました。部のスケジュールとの関係で東京にいながらもオンラインを活用することもありました。教養区分に合格した翌年の1月から官庁訪問までに職員訪問は合計5回させていただき、官庁訪問前に人事課の方に私自身のことをよく知っていただけたと思います。結果的に、官庁訪問の面接はあまり緊張せずに臨むことができました。(2024年内定・中央省庁・K.Gさん

誤解のないように言えば、制度上は、この期間の業務説明会やイベントは選考の場ではありません。人事院も、業務説明会は採用選考の場ではないと明言しています。

人事院「官庁訪問に関するQ&A」

(出典:人事院「官庁訪問に関するQ&A」

しかし、実態としては、官庁訪問前年の夏頃から行われる各省庁のイベントでの立ち居振る舞いが、内々定に大きな影響を与えているのです。

3-3. 官庁訪問の本番までに選考に影響するイベントはどれか?

官庁訪問前年の夏頃から多くのイベントが実施されていますが、どのイベントが選考に影響するかは、府省によって異なります。

すべてのイベントに同じ重みがあるわけではなく、

  • この府省では、例年この時期にこうしたイベントが実施される
  • このイベントでは、こうした課題やグループディスカッションが課される
  • 評価が良ければ、採用担当者からこうしたアクションがある

といった選考実態が、府省ごとに存在します。

▼各府省が実施しているイベントの例

  • 夏〜秋の業務説明会
  • 公務研究セミナー
  • 政策ワークショップ
  • 政策分野別説明会
  • 座談会 など

出典:人事院「人事院主催の年間イベントスケジュール」「各府省開催の説明会・セミナー情報」

官庁訪問では、こうした情報をいち早くつかみ、適切な対策をしたうえで各イベントに臨むこと、そして大学3年の段階から志望府省に合わせた戦略を練っておくことが重要となります。

4. 国家総合職の官庁訪問はどのように対策すればよいのか?

官庁訪問の対策は、①信頼できる最新情報を得られる環境に身を置く、②本番前に職員と接点を持ち、自分を知ってもらう、③フィードバックを受けてアウトプットを繰り返す、の3つです。

4-1. 信頼できる最新情報を得られる環境に身を置く

官庁訪問の対策で最も大切なのが、信頼できる最新情報が入ってくる環境に身を置くことです。官庁訪問は、情報戦だからです。

インターネットやSNSを検索すれば官庁訪問の体験談は数多く見つかりますが、その内容は玉石混交です。情報が錯綜しているうえ、信頼できない情報や、時代遅れになっている情報も少なくありません。さらに言えば、どのイベントに重きが置かれているのか、どのような流れで選考が進むのか、どのような準備が必要なのかは、同じ府省でも採用担当者が代われば変わります。つまり、去年の正解が今年も正解とは限らないのです。

前提とする情報が違えば、対策の進め方が変わります。だからこそ、まずは確かな情報が集まる環境に身を置くことが、すべての対策のベースになるのです。

4-2. 官庁訪問の前に職員と接点を持ち、自分を知ってもらう

志望府省のイベントに足を運び、職員に自分を知ってもらうことも重要です。意欲や人柄は本番のはるか前から見られています。
内定者の中には、「本番では、どこで合否が決まったのか分からなかった」と語る人が珍しくありません。これも、評価が当日の面接だけで完結していないことの裏返しです。

内定者の声

官庁訪問においては、正直どこが評価されているか、どこで合否が分かれるかが全くわからない部分があり、なんとなく肌感で判断されているような部分もあった。そのため、自分がその省庁と合っているかを相手にアピールするためにも、自分自身そこで働いていいのかを確認するため、説明会やワークショップに多く参加して職員の方の話を聞いたり、採用担当の方に話を聞いてもらうことが大事だと思う。(2025年内定・中央省庁・K.Nさん

採用側の立場で考えると分かりますが、初対面の数回のやり取りだけで、熱意や人柄を見極めるのは困難です。だからこそ面接官は、説明会やイベントでの接点、職員訪問で残した印象も含めて受験者を評価しているのです。

4-3. 適切なフィードバックを受けて、アウトプットを繰り返す

最後に大切なのが、志望動機や自分の考えについて適切なフィードバックを受けて、アウトプットを繰り返すことです。

官庁訪問は、知識を問われる試験ではなく、人と人との対話を通じて、自分の人柄や熱意を知ってもらう選考です。説明会などで知識をインプットするだけでなく、自分の言葉で語り、他人に分かりやすく伝える訓練が求められます。

この点は、実際に官庁訪問を経験した多くの方が振り返りの中で強調しています。

内定者の声

これまでを振り返って重要だと感じるのは、アウトプットの重要性です。説明会に参加し、多くの方のお話を見聞きすることで一定の知識は得られます。しかし本番は試験であり、官庁訪問なので、思いや考えを自分の言葉で伝えられなければ意味がありません。その練習をもっとしておけばよかったなという後悔もあるので、ぜひこれから門を叩く皆さんにはそのような対策に注力することを勧めたいです。(2025年内定・文部科学省・E.Mさん

自分の話す内容を、自分で客観的に評価することはできません。論理の飛躍や伝わりにくい言い回しは、聞き手から指摘されて初めて気づけるものだからです。
志望動機や自分の考えを声に出して語り、フィードバックを受けて磨き直す練習を、早くから繰り返しましょう。

5. 国家総合職の対策で伊藤塾が選ばれる理由

国家総合職の対策で伊藤塾が選ばれる理由は、内々定率の実績、内定者が積み上げた情報の蓄積、イベント期から本番まで続くサポートの3つです。
国家総合職の採用で肝となる官庁訪問は、最終合格者の3人に2人が採用に至らない厳しい選考です。だからこそ、合格のその先、内定までを見据えたサポートがある環境で準備することが重要になります。

5-1. 官庁訪問の内定率は81.5%(全体の2倍以上)

伊藤塾では、2026年(令和8年)の官庁訪問に臨み、結果の判明した本科生65名のうち53名が内々定を得ました(2026年6月25日時点)。内定率は81.5%で、合格者全体の参考値36.3%(推測値)を大きく上回ります。

 内々定率
伊藤塾講座本科生
(2026年官庁訪問)
81.5%
(65名中53名)
合格者全体(参考)36.3%
(推測値)

出典:伊藤塾「2026年度 国家総合職内々定解禁を受けて」

受験指導校の実績は、一般的に「合格者数」や「合格率」で語られます。しかし2章で見たとおり、国家総合職では合格しても約3人に2人は採用に至りません。本当に問われるべきは、合格者のうち何人が内定までたどり着いたかです。
伊藤塾では、あくまでも内定にこだわった指導・サポートを行っています。合格率ではなく内定率まで算出し、公表しているのは、そのためです。

※伊藤塾が選ばれる理由については、以下の記事もあわせてご覧ください。

5-2. 多くの内定者によって蓄積された選考実態の最新情報

ここまでお話ししたとおり、官庁訪問は情報戦です。伊藤塾では、毎年多くの内定者を送り出しているため、府省ごとの動き方や選考の実際についての最新の情報が蓄積されています。

蓄積された情報をもとに、プロの講師が信頼に足ると判断したものだけを受講生に伝えているため、誤った前提のまま対策を進めてしまう心配がありません。

内定者の声

伊藤塾の省庁研究ゼミで内々定者の先輩からリアルな官庁訪問とその対策の話を聞けた点も非常に有用だった。(中略)官庁訪問に向けては、志望する省庁の説明会等に自分の採用年度(官庁訪問前年の8月以降)でいいので、足を運んで、採用担当者とコミュニケーションが取れるようになっておくことが重要である。伊藤塾のゼミや質問会等でも、どの時期にどのようなアクションを起こして、どのようなリアクションをもらっていればよいか、省庁ごとに具体的なアドバイスを佐藤講師からいただけていたので、迷うことなく対策を進められた。(2024年内定・総務省・W.Aさん

5-3. 省庁イベント時期から官庁訪問本番までの手厚いサポート

官庁訪問では、大学3年の夏頃から事実上の選抜が始まっており、内々定まで1年近く続きます。この間、一人で情報をキャッチして、いま何をすべきなのかを判断し続けるのは簡単ではありません。

伊藤塾では、カウンセリングを通して、省庁イベントの時期から官庁訪問の本番まで、一人ひとりの志望府省と進捗に応じたアドバイスを行っています。今やるべきことを確認しながら、迷わず準備を進められます。

内定者の声

ここに伊藤塾最大の良さがあると思います。講師によるカウンセリングや内々定者による座談会など様々なイベントが用意されており、インターネットや本では知ることができないような本質的な省庁研究・自己分析を行うことができました。自分一人で就活・官庁訪問対策するには限界があります。講師や内々定者の方々のアドバイスが自分自身を客観的に見つめなおすことに繋がり、自分の中にあった本当にやりたいことを見つけることができました。
(2025年内定・中央省庁・U.Uさん

6. 国家総合職の官庁訪問に関するよくある質問(FAQ)

Q. 国家総合職で人気の官庁はどこですか?

一概には言えません。府省の人気は、その時々の社会情勢や政策課題、採用活動の動向によって変わるからです。人気を基準にするのではなく、自分が取り組みたい政策を起点に志望先を探しましょう。

官庁訪問では何省庁まで訪問できますか?

官庁訪問の予約は1日1省庁まで、同一クール内で同じ省庁を訪問できるのは1回までと定められています。このため、3日間ある第1クールでは、最大3つの省庁を訪問できる計算です。
(出典:人事院「2026年度版 官庁訪問ガイド」

官庁訪問の合否に学歴は関係ありますか?

大学名だけで合否が決まる選考ではありません。実際のデータでも、2024年度(令和6年度)に採用された総合職799人の内訳は、国立565人・公立22人・私立205人・その他7人と、さまざまな大学から採用されています。合否を分けるのは学歴ではなく、準備の質と量です。
(出典:人事院「令和6年度年次報告書(公務員白書)第1編第3部第1章(表1-4)」

※学歴フィルターについては、以下の記事で詳しく解説しています。

官庁訪問で採用試験の席次は重要ですか?

席次を過度に気にする必要はありません。席次よりも、志望省庁への理解を深め、イベントの場で顔と人柄を覚えてもらうことのほうが採否に影響します。最終合格していれば、スタートラインは全員同じと考えてよいでしょう。

各省庁が実施するイベントにはすべて参加する必要がありますか?

すべてに参加する必要はありません。ただし、説明会への参加がきっかけで志望先が変わったり、思わぬ気づきを得られたりすることもあります。志望が固まっていない時期は幅広く参加し、固まってきたら志望省庁のイベントに絞り込んでいくのがおすすめです。

官庁訪問で全落ちしたらどうなりますか?

内定を一つも得られなくても、最終合格が無効になるわけではありません。採用候補者名簿の有効期間内であれば、翌年度以降の官庁訪問に再挑戦できます。

過年度合格でも官庁訪問に参加できますか?

はい、参加できます。採用候補者名簿の有効期間は、総合職試験(教養区分を除く)が最終合格発表日から5年間、教養区分は6年6ヶ月間(2026年度試験の合格者からは7年間)です。期間内であれば過年度の合格者も官庁訪問に参加でき、実際に、過年度の名簿からの採用は毎年行われています。
(出典:人事院「総合職試験(大卒程度試験)「教養区分」の年2回実施」

最終合格すれば、いずれ採用される可能性は高いのでしょうか?

一概にそうとは言えません。採用候補者名簿の有効期間内であれば翌年度以降も官庁訪問に挑戦できますが、年度をまたいでも採用に至らない人もいます。最終合格はあくまで選考に進む資格であり、合格者全員が時間をかければ採用される、という性質のものではありません。

官庁訪問は何日間、何クールにわたって行われますか?

官庁訪問は複数のクールに分けて実施され、各クールで評価された人だけが次のクールに進みます。たとえば2026年度の春試験では、6月に第1クールから第4クールまでが組まれています。1日の拘束時間も長く、朝の集合から夕方以降まで丸1日かけて面接と待機を繰り返すのが一般的です。
(出典:人事院「2026年度版 官庁訪問ガイド」

民間企業の就職活動と官庁訪問は何が違いますか?

官庁訪問は、最終合格という関門を越えた人だけが臨む、採用選考にあたる点が大きな違いです。エントリーシートにあたる訪問カードの提出や複数回の面接がある点は民間と似ていますが、知識よりも政策への関心や人柄を、長い準備期間を通じて見られる点に特徴があります。

官庁訪問の服装や持ち物に決まりはありますか?

服装や持ち物の細かい指定は省庁によって異なるため、各省庁の案内を事前に確認しましょう。一般的にはスーツでの参加が基本で、訪問カードの控えや筆記用具を準備しておくと安心です。当日は拘束時間が長くなるため、待機時間の過ごし方も想定しておくとよいでしょう。

7. 国家総合職の官庁訪問は本番前の動き方が結果を左右する

官庁訪問は、最終合格後に各省庁が採用者を選ぶ最後の関門です。本番は6月の短期決戦に見えますが、実際には大学3年から始まる1年がかりの情報戦であり、その間にどれだけ準備を積めたかが内々定を分けます。

  • 最終合格はあくまで採用候補であり、官庁訪問を突破して初めて採用が決まる
  • 最終合格者のうち、実際に採用されるのは約3人に1人
  • 本番は6月の数週間だが、事実上の選抜は大学3年の春から夏に動き出している
  • 内々定への近道は、情報・接点・アウトプットの3つを早くからそろえること
  • 1年近く続く準備を、信頼できる情報が入る環境で進められるかどうかが鍵になる

これから受験を考える人は、まず大学3年の早い段階で説明会やイベントの年間スケジュールを把握することから始めましょう。すでに学習中の人は、志望省庁を絞り込み、職員との接点づくりとアウトプットの練習に重心を移していくとよいでしょう。

伊藤塾では、「国家総合職対策講座」を開講中です。
準備の進め方に迷ったら、まずは無料の「受験・受講相談」からお気軽にご相談ください。

▶︎伊藤塾の公務員 【受験・受講相談】はこちらからお申し込みください。

▶︎「資料請求」はこちらからお申し込みください。

▶︎「無料体験動画」はこちらからお申し込みください。

伊藤塾 公務員試験科

著者:伊藤塾 公務員試験科

伊藤塾公務員試験科は一人ひとりの学習経験や環境に応じた個別指導で毎年多くの行政官を輩出しています。このコラムでは将来の進路に「公務員」を考えている皆さんへ、仕事の魅力や試験制度、学習法など公務員を目指すための情報を詳しくお伝えしています。