国税専門官の仕事と私の志望理由。「公務員になるには」を内定者が紹介!

合格後を考える

2023年02月02日

皆様、はじめまして。
私は、2022年度に一国税局から内定をいただいた者です。
今回は、国税専門官の仕事や私の志望の経緯を紹介します。
この記事を読んで、国税専門官という職に興味を持っていただければ幸いです。

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1.国税専門官は国の財政基盤を支える実働部隊

国税庁は「納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現すること」を使命としています。
国税専門官はその使命を果たしていくために、国税局や税務署の第一線において、多くの納税者や経済取引に接しながら、税務調査や滞納処分などを行っています。
国税は国の歳入、そして国家予算となるものですので、国税専門官の職務は国の財政基盤を支える実働部隊といえます。
また、国税専門官の職務は、おおまかに個人調査、法人調査、資産課税、徴収と4つの部門に分かれており、一度配属が決まると自分の専門分野を持つことができます。

2.国税専門官の魅力~専門性とワークライフバランス

私の思う国税専門官の魅力を紹介します。
一番は、専門性を活かして働くことができるところです。
どこへ行っても国税を扱う点や、法律、会計、経済などの専門的な知識を活かせる点、入社後に自分の部門の業務に特化して働くことができる点が挙げられます。

また、酒税担当や査察部、徴収部機動課などここだけの仕事も多く、幅広く活躍することも可能です。

さらに、職務から離れたところで言いますと、
・研修制度が充実していること
・勤続年数によって税理士資格取得や税理士試験の科目免除が期待できること
・俸給表が若干高めに設定されていること
以上の点で、ワークライフバランスを考えるにあたって心強いと思います。

3.国税専門官を志望した理由~憧れとワクワク

私が国税専門官を志望した理由は、大きく2点あります。

一つが、年度末の確定申告アルバイトです。アルバイトを通して職員の方々と関わった結果、「頼りになる人たちだな…」と感じ、税務署の職員に憧れを抱きました。

二つ目が、大学3回生の12月に開催された公務研究セミナーです。国税局の人事の方がe-Taxの裏話や今国税に足りてないものといった話を聞いて、「私も、行ったら何かできるんじゃないか」とワクワクしたので、強く志望するようになりました。

4.特性にあわせたモチベーション維持・私の場合

公務員志望は合格・内定をいただけるのがとても遅いです。
民間就職の人たちが内定をもらって喜んでいる一方、自分はまだ人事院面接を控えている身です。この状況で毎日勉強するモチベーションを維持するのは並大抵のことじゃありません。自分の特性に合わせてモチベーション維持をしていく必要があります。
そこで、参考までに私がやっていたモチベ維持方法を紹介します。

公務員になりたい理由を明確にする
早い段階でなりたい気持ちをはっきりさせておくことで「他人は他人、自分は自分」と割り切ることができました。
私は、就職にあたって①地元で働く、②これまで学んできた法律の知識を活かせることを絶対守りたいラインとしていました。民間企業だと法務部勤務であれば条件を満たすことができますが、対象法令がビジネスローに限定されたり、人事異動に左右されたりと障壁が高いと感じました。他方で、公務員であれば、どこに行っても法令に基づくことができることから、「とにかく受けるしかない…」という気持ちで勉強していました。

●自分の体をいたわる
一般論で恐縮ですが、個人的に一番重要だと感じています。
人間は無理をすると身体が壊れ、人間関係がうまくいかないと体調が崩れます。その結果、プレッシャーや不安、焦りが増大し、ストレス反応(寝れない、突然泣いてしまう、爪を噛む、髪を抜く、深夜徘徊など)が起きます。身体の悲鳴を無視してはいけません。たまには一日中寝たって大丈夫です。一つしかない身体を大事にしてください。

少しでも国税専門官の仕事に興味を持っていただければ幸いです。
仕事についての詳細は国税庁のHPをあわせてご確認ください。また、国税局がYouTubeで紹介動画を出しているので、そちらもぜひご覧ください。

最後に、国税専門官を選択肢の一つとしてご検討いただければ幸いです。
みなさまの努力が実ることを陰ながら応援しております。

伊藤塾 公務員試験科

著者:伊藤塾 公務員試験科

伊藤塾公務員試験科は一人ひとりの学習経験や環境に応じた個別指導で毎年多くの行政官を輩出しています。このコラムでは将来の進路に「公務員」を考えている皆さんへ、仕事の魅力や試験制度、学習法など公務員を目指すための情報を詳しくお伝えしています。