【行政書士の一問一答】厳選84問を講師が解説!4時間で総チェックしよう
勉強法
2025年10月27日
行政書士試験の合否は、膨大な試験範囲の中から「頻出論点」をいかに確実に得点できるかで決まります。
「覚えたはずの知識が曖昧になっている…」
「どこから手をつければいいか分からない…」
そんな悩みを抱える受験生のために、超重要知識を一問一答形式でまとめました。
出題数の多い「行政法・民法」を中心に、本試験の頻出問題、なぜか正答率が低く差が付きやすい要注意問題など、84問を厳選してお届けします。
業界トップレベルの講師陣の解説付き動画(合計約4時間)で、知識の抜け漏れを一気にチェックしてください!
【目次】
1.行政法の一問一答!厳選42問総まとめ
行政法は、行政書士試験において最も出題数が多い科目です。
本試験で絶対に間違えてはいけない問題、近年の本試験で出題されているにも関わらず正答率が低い問題など、42問を厳選しました。
伊藤塾の行政書士試験科、坂本講師の解説付きでお届けします。重要知識・引っ掛け問題を一気に復習していきましょう。
1−1.まずはこれ!超重要知識の一問一答10問
まずは、超重要な基礎知識からみていきましょう。
一般法と特別法の適用関係、即時強制、地方公共団体の適用除外など、過去問で何度も問われている知識から10問を厳選しました。
1−2.「一般的法理論」の一問一答8問
次に、「一般的法理論」の一問一答です。
本試験で間違えてはいけない問題なのに、なぜか正答率が低い問題8問を厳選しました。重要な知識だからこそ、曖昧なままにしないでいきましょう。
1−3.「行政手続法」の一問一答8問
行政手続法は、本試験でも得点源にするべき科目です。
知識が混乱しやすい行政手続法を、合格者から定評のある「坂本式パワーポイント」を使って整理していきましょう。
ご自身の中で曖昧になってしまっている条文知識をここで確認してください。
1−4.「行政不服審査法」の一問一答8問
次に、行政不服審査法です。
適用除外、審査請求と再調査請求の関係など、間違えやすい知識を一気に復習しましょう。
1−5.「行政事件訴訟法」の一問一答8問
最後に、行政事件訴訟法の一問一答です。
行政事件訴訟法は、行政法で最も大切な分野といっても過言ではありません。
処分性、被告適格、訴訟選択など、記述式でも頻出の分野ですので、記述対策まで意識して取り組んでください。
※行政法の勉強は、以下の記事で詳しく解説しています。
2.民法の一問一答!厳選36問総まとめ
民法も、行政法と並ぶ超重要科目の一つです。
苦手とする受験生が多い科目ですが、絶対に捨ててはいけません。行政書士試験で民法を捨てると「落ちる」と思ってください。
民法では、問題の多くが事例問題として出題されます。そして事例問題では何が問われているかを、自分で判断する力が求められます。
一問一答を通じて、合格に必要な「再現性の高い勉強法」を平林講師が解説しますので、ぜひご自身の学習に役立ててください。
2−1.まずはこれ!超重要知識の一問一答10問
まずは、超重要な基礎知識からみていきます。
通謀虚偽表示、物権変動、抵当権、契約関係、不法行為など、本試験で何度も問われている頻出論点から厳選して10問お届けします。
2−2.「総則」の一問一答8問
次に、民法の「総則」から8問をお届けします。
総則は、民法全体に共通する考え方を習得するのにもってこいの分野です。
虚偽表示や錯誤、詐欺、代理などの問題を通じて、民法は何を大切にしているのか、どのような利益状況(価値判断)からその結論が導かれるのかなど、民法が大切にしている考え方(価値観)を習得しましょう。
2−3.「物権」の一問一答6問
次に、「物権」から6問をお届けします。民法177条関係、占有、共有、留置権、物上代位、抵当権など、特に重要な知識を厳選したので、ぜひ最後まで取り組んでみてください。
2−4.「債権総論」の一問一答6問
次に、「債権総論」から6問です。
債権は、物権以上に思考のプロセスを身につけることが求められる分野です。「暗記」だけでは本試験の問題に太刀打ちできません。
平林講師の解説を通じて、何が問われているかを、自分で判断する力を養ってください。
2−5.「債権各論」の一問一答6問
最後に、債権各論を見ていきましょう。
債権各論は、「契約、事務管理、不当利得、不法行為」の4つに分けられますが、なかでも大切なのが「契約」と「不法行為」です。
今回は、契約解除、解約手付、契約不適合責任、不法行為(監督義務者責任)など、受験生が苦手意識を持ちやすい分野から6問をお届けします。
※民法の勉強は、以下の記事で詳しく解説しています。
3.【テーマ別】憲法の一問一答3問
憲法では、重要分野をテーマ別に厳選しました。
今回は「人権享有主体性」「法の下の平等」「司法権」の3テーマについて、藤田講師の解説でお届けします。
3−1.人権享有主体性
3−2.法の下の平等
3−3.司法権
※憲法の勉強は、以下の記事で詳しく解説しています。
4.【テーマ別】基礎知識(諸法令)の一問一答3問
基礎知識科目では、「諸法令」から3問を志水講師の解説でお届けします。
なお、2024年試験では諸法令からの出題が2問でしたが、2025年以降出題数が増える可能性が高いとも言われています。諸法令は、基礎知識科目の中でも「かけた時間が報われやすい分野」です。ぜひしっかりと復習してください。
4−1.行政書士の業務
4−2.行政書士登録
4−3.行政書士の義務
※基礎知識科目の勉強は、以下の記事で詳しく解説しています。
5.行政書士試験に一問一答だけで合格するのは難しい
ここまで、行政書士試験の主要科目について、一問一答形式の問題を見てきました。
ただ、一問一答だけで合格を目指すことには限界があります。その理由を2つの観点から解説します。
5−1.一問一答だけでは、全体像が掴めない
法律の勉強で最も大切なのは、科目全体の大きな流れや枠組み、つまり「全体像」を意識することです。
行政書士試験では、憲法、民法、行政法など、膨大な量の知識が問われます。
仮に、市販の一問一答集をすべて完璧に覚えたとしても、本試験では必ず見たことがない角度からの問題が出題されるでしょう。だからこそ、一つ一つの知識をバラバラに覚えるのではなく、常に「法律の体系」を意識した学習が必要となります。
たとえば民法なら、まず「総則・物権・債権・親族・相続」という全体の体系を頭に入れます。その上で、「今どこの分野を学習しているのか」を常に意識しながら勉強を進めると、知識が整理されて飛躍的に点数がアップします。
一問一答は知識の総復習には非常に役立ちますが、こういった全体像を掴む学習にはあまり向いていません。
H.Aさん(2024年行政書士試験合格)
独学時には一問一答集を何周もするという勉強法でしたが、あくまで見覚えのある選択肢に対応する力しか身につかないものでした。
知識を適切に選択肢や記述問題に適用するためには、どの分野の何を聞かれているかきちんと判断することが必要です。
このため普段からインプットとアウトプットを行う際は、どの法律のどの辺の知識を勉強しているか/使うべきかの、体系化を意識することがおすすめです。
5−2.本試験で必要な「正誤判断の勘」が養われにくい
一問一答は、基本的に一つの問題から正誤を判断する形式で取り組んでいくものです。
ただ、本試験では必ずしも一つの選択肢だけで、正誤判断ができるわけではありません。たとえば、「分からない、分からない、知っている、分からない、分からない」という5つの選択肢の中から、知っている1つを頼りに正解を導き出す、という場面も頻繁にあります。
このとき求められるのは、選択肢同士を比較して、「どちらがより妥当か」を判断する現場感覚です。
このような「比較検討して答えを絞り込む力」は、一問一答では養われません。
一問一答とは別に、総合問題や過去問にも取り組んで、本試験特有の解答感覚を身につけることが必要です。
6.合格者が実践!行政書士試験の一問一答の活用法3選
一方で、使い方さえ間違わなければ、一問一答は、行政書士試験の合格を大きく引き寄せる強力なツールになります。
では、一問一答はどのように使うのが正解なのか。ここからは、多くの合格者が実践してきた一問一答の効果的な活用法を3つ紹介します。
◉一問一答の効果的な活用法3選
・スキマ時間の勉強に使う
・知識の定着と理解を深めるために繰り返し使う
・他教材と組み合わせて使用する
6−1.スキマ時間の勉強に使う
まずおすすめなのが、スキマ時間に一問一答を使って勉強することです。
通勤・通学の移動時間や、仕事の休憩時間など、まとまった勉強時間が取れない場面でも、一問一答なら取り組みやすいです。1問あたり数十秒から1分程度で解けるため、細切れの時間を有効活用できるでしょう。
さらに、テーマ別に整理されているため、今日は「行政手続法」を10問だけ、明日は「民法総則」を10問だけ、というようなピンポイントの学習もしやすいです。合格者のなかにも、スキマ時間をうまく使って勉強していた方がたくさんいました。
奥澤 香奈子さん(2024年行政書士試験合格)
家事、身支度の時間、机に向かえない時間もBluetoothイヤホンで講義を聴いたり、湯船につかりながら一問一答や条文を読んだり、通勤中も電車の中ではその日に確認したい部分や問題集のページを持ち歩き、と隙間時間を活用しました。
山田 千尋さん(2022年行政書士試験合格)
お手洗いや浴室の壁にプリントアウトした一問一答や合格カードを貼って少しでも目に入れるようにしていました。 メインで勉強している以外の科目に手軽に触れることが出来、忘れかけていた論点を思い出せました。
6−2.知識の定着と理解を深めるために繰り返し使う
行政書士試験の合格には、知識の「絞り込み」と「繰り返し」が欠かせません。一問一答は、スキマ時間でも効率よく多くの問題に触れられるため、この繰り返し学習に非常に適した教材です。
ただ、ここで最も大切なのは、「問題と答えをただ暗記するだけでは意味がない」という点です。一問一答を繰り返す本当の目的は、規範となる知識を定着させて、制度趣旨への理解を深めることにあります。
1回目は正解できたかだけでも構いません。しかし、2回、3回と繰り返すときは、惰性で解くのではなく、「なぜこの選択肢が正しいのか?(あるいは誤っているのか?)」という理由付けを常に意識しましょう。
もし正誤の判断はできても、その理由が思い浮かばないなら、理解できていない証拠です。必ずテキストに戻り、関連する条文や判例、解説を読み込んでください。
「正誤は分かるが、理由づけが曖昧」な状態を、「理解できた」とみなすか、それとも「理解できていない」と捉えるか。これが、短期合格する人と合格まで時間がかかる人の大きな違いです。
H.Aさん(2024年行政書士試験合格)
上級コースのテキストは、条文とその下に関連した一問一答がセットで載っているためすぐに知識の確認ができ、非常に便利でした。
最終的に、条文の素読と何回も間違える問題のみを回し続けられるようになり、合格するための基礎力が十分つきました。
6−3.他教材と組み合わせて使用する
一問一答は非常に効果的なツールですが、それだけで合格を目指すのは難しい側面があります。そのため、総合テキストや総合問題集など、他の教材と組み合わせて使用することが大切です。
具体的には、まず総合テキストで基盤をしっかり作り、その後一問一答でアウトプットして知識を定着させます。そして問題集で実践的な感覚を養い、弱い部分が見つかったら再びテキストに戻ってくる、という流れが理想的です。
そして、本試験が迫ってきたら、重要論点や苦手な分野だけをピックアップして、再度一問一答で一気に総復習をしていきましょう。このように複数の教材を組み合わせることで、基本的な知識から応用力まで、バランスよく力をつけられます。
7.行政書士試験を目指すなら伊藤塾がおすすめ
行政書士試験を目指すなら、ぜひ当コラムを運営する伊藤塾へご相談ください。
伊藤塾は、1995年の開塾から今日まで、5,800人を超える行政書士合格者を送り出してきた法律資格専門の受験指導校です。
2024年度行政書士試験での伊藤塾受講生の合格報告数は368人、多くの方々が伊藤塾で学び、行政書士試験に見事合格しています。(※合格報告数は伊藤塾有料講座を受講して合格された方の人数。受講生でも合格のご報告がない方は計上していません。)
厳選された過去問を一問一答形式でまとめた「平林講師(編)『うかる!行政書士 一問一答過去問セレクション 2025年度版(日本経済新聞出版)』も、多くの受験生の方から高評価をいただいています。
さらに、「得点に直結する解き方を30時間で身につける」をテーマに、「うかる!行政書士 一問一答過去問」を利用して重要過去問を集中演習する「2025年合格目標 うかる!行政書士一問一答過去問セレクション解説講義」も開講しています。
本試験は五肢択一形式で出題されますが、普段の学習では「正確な知識を理解し、それを問題文にどうあてはめるか」が最も重要です。「2025年合格目標 うかる!行政書士一問一答過去問セレクション解説講義」では、より丁寧に問題と向き合えるよう、特に重要な論点にしぼって一問一答形式で解説をしていきます。知識の定着だけでなく、“出題者の意図を見抜き、正解を導く力”を養います。
行政書士になりたいという強い想いがある方は、ぜひ一緒に頑張りましょう。伊藤塾があなたの行政書士試験合格を力強くサポートさせていただきます。
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8.行政書士試験の一問一答まとめ
- 本記事では、行政書士試験の合否を左右する超重要知識 84問を一問一答形式で厳選し、伊藤塾講師の解説付き動画(合計約4時間)にて掲載しました。
- 一問一答形式だけで合格を目指すのには限界があります。その理由としては、一問一答だけでは法律の体系や全体像が掴めないこと、および本試験で必要な「どちらがより妥当か」を判断する現場感覚(正誤判断の勘)が養われにくいことが挙げられます。
- 一問一答を効果的に活用するためには、以下の3つの方法が推奨されています。
1.通勤・通学時間や休憩時間など、スキマ時間の勉強に使うこと。
2.「なぜこの選択肢が正しいのか?(あるいは誤っているのか?)」という理由付けを常に意識し、理解を深めていくこと。
3.総合テキストなどで基盤を築いた後、アウトプットや知識の定着、または本試験直前の総復習として他教材と組み合わせて使用すること。
伊藤塾では、単に知識をインプットするだけでなく、「制度趣旨から考える」ということを最も大切な思考法のベースとして徹底的に習慣化させています。
この思考法を身につければ、初見の問題、未知の問題であっても出題者の意図を見抜き、正解を導くことができるようになるのです。
あなたもこのような深い思考力を見につけて、行政書士試験に臨んでみませんか?
伊藤塾は、あなたの行政書士試験の合格を力強くサポートさせていただきます。