2026年度中小企業診断士試験の日程と変更点・口述廃止と受験料改定の影響を解説

基本情報

2026年度(令和8年度)の中小企業診断士試験は、試験制度上の大きな転換点を迎えます。第2次試験の口述試験が廃止され、受験料の配分も見直されました。これから受験準備を始める方は、旧制度の情報と混同しないよう、最新の日程と制度変更の内容を正確に把握することが重要です。
本記事では、公式発表に基づく2026年度の確定スケジュールを一覧形式で示すとともに、口述試験廃止・受験料改定の背景と受験者への影響、1次・2次それぞれの試験詳細、学習計画の立て方、合格者の声まで網羅的に解説します。

【この記事のポイント】
● 第1次試験:2026年8月1日(土)・2日(日)/申込受付 4月23日(木)~5月27日(水)
第2次試験(筆記):2026年10月25日(日)/申込受付 9月1日(火)~9月18日(金)
● 最終合格発表:2027年1月13日(水)
●【改正①】令和8年度より第2次試験の口述試験が廃止。合格発表が約1か月早まる
●【改正②】受験手数料:1次 17,200円 / 2次 15,100円(1次・2次の合計額32,300円は変わらず)

1. 2026年度(令和8年度)中小企業診断士試験の日程一覧

以下が、一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会が2026年4月7日に公表したスケジュールです。試験の概要については、1次試験4月23日、2次試験9月1日に掲載される予定です。

区分日程(予定)
第1次試験 申込受付期間2026年度(令和8年度)4月23日(木)~5月27日(水)
第1次試験 実施日2026年度(令和8年度)8月1日(土)・2日(日)
第1次試験 合格発表2026年度(令和8年度)9月1日(火)
第2次試験 申込受付期間2026年度(令和8年度)9月1日(火)~9月18日(金)
第2次試験 実施日(筆記)2026年度(令和8年度)10月25日(日)
第2次試験 最終合格発表2027年度(令和9年度)1月13日(水)

出典:一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会

※こちらの記事も多くの方に読まれています。

2026年度中小企業診断士試験の第1次試験は2026年8月1日(土)・2日(日)、第2次試験(筆記)は2026年10月25日(日)に実施されます。最終合格発表は2027年1月13日(水)です。

2. 2026年度(令和8年度)の制度改正ポイント

2026年度試験から、受験者に直接影響する2つの制度改正が適用されます。これらはいずれも、2025年度6月25日付で公布された「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」の一部改正(令和七年経済産業省令第五十一号)によるもので、2026年度4月1日に施行されました。
出典:中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則

2-1. 口述試験廃止|試験フローと合格発表日程の変化

2026年度より、第2次試験における口述試験が廃止されます。試験フローは次のように変わります。

【2025年度まで(旧)】
1次試験(筆記)合格 → 2次試験・筆記試験 → 筆記合格者発表(翌年1月) → 口述試験(翌年1月末) → 最終合格発表(翌年2月)

【2026年度から(新)】
1次試験(筆記)合格 → 2次試験・筆記試験 → 最終合格発表(2027年1月13日)

口述試験の廃止により、最終合格発表日が2025年度の「2026年2月4日」から「2027年1月13日」へと約3週間前倒しされます。受験者にとっては、合格後の登録手続きや実務補習の開始時期が早まるというメリットがあります。

なお、口述試験は筆記試験合格者のほぼ全員が合格する形式であったことから、実質的な選抜機能は限定的でした。今回の廃止は受験者負担の軽減と試験プロセスの効率化を主目的としたものです。

2-2. 受験料改定の内容と背景

2026年度より、1次・2次それぞれの受験手数料が以下のとおり変更されます。

区分2025年度(旧)2026年度~(新)
第1次試験14,500円17,200円(+2,700円)
第2次試験17,800円15,100円(△2,700円)
合計(1次+2次)32,300円32,300円(変更なし)

1次・2次の合計額は32,300円で変わりません。改定の実態は値上げではなく、1次と2次の間での再配分です。改定の背景として、協会は以下の事情を公式に説明しています。

  • 新型コロナウイルス感染症対策に伴う臨時経費の発生
  • 令和5年度台風6号に伴う第1次試験の再試験実施コスト
  • 人件費・会場費の恒常的な高騰による試験会計の悪化

口述試験廃止による経費削減を行った上で受験手数料の総額を維持しつつ、1次・2次の配分を見直すことで、試験会計の健全化と安定的な試験実施を両立させる措置です。
出典:一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会

3. 第1次試験の詳細

3-1. 試験日・申込スケジュール

2026年度第1次試験の日程は以下のとおりです

項目日程
申込受付期間2026年度(令和8年度)4月23日(木)~5月27日(水)
試験日2026年度(令和8年度)8月1日(土)・2日(日)
合格発表日2026年度(令和8年度)9月1日(火)
受験手数料17,200円(2026年度から改定)
試験地札幌・仙台・東京・名古屋・金沢・大阪・広島
・松山・福岡・那覇(全国10地区)

受験申込は受付期間内に受験料の支払いまで完了する必要があります。期間を過ぎると受け付けられないため、開始直後に手続きを行うことを推奨します。

3-2. 申込方法(インターネット申込のみ)

2025年度から、中小企業診断士試験の申込方法はインターネット申込のみに変更されています。2026年度も同様で、従来の試験案内・申込書の紙配布は廃止されています。

ユーザー登録にはメールアドレスが必要です。初めて受験する方は、申込開始前にアカウントを作成しておくとスムーズです。

3-3. 試験科目・時間割(2025年度参考)

2026年度の詳細な時間割は官報公告後に正式発表される予定です。以下は2025年度実績を参考として掲載します。試験はマークシート方式の多肢選択式で、全7科目・各100点満点、合計700点満点です。

試験日試験時間試験科目配点
1日目
8月1日(土)
9:50~10:50
(60分)
A 経済学・経済政策100点
11:30~12:30
(60分)
B 財務・会計100点
13:30~15:00
(90分)
C 企業経営理論100点
15:40~17:10
(90分)
D 運営管理(オペレ
ーション・マネジ
メント)
100点
2日目
8月2日(日)
9:50~10:50
(60分)
E 経営法務100点
11:30~12:30
(60分)
F 経営情報システム100点
13:30~15:00
(90分)
G 中小企業経営・中小
企業政策
100点

※ 2026年度の1次試験時間割(試験の概要)については、4月23日に掲載される予定です。

3-4. 受験資格・合格基準・科目合格制度

第1次試験には受験資格がありません。年齢・学歴・実務経験等の制限なく、誰でも受験できます。

合格基準は以下の2条件を両方満たすことです。
● 総点数の60%以上(700点満点中420点以上)を得点すること
● 全科目で満点の40%以上(各科目40点以上)を得点すること

また、科目合格制度により、一定の得点水準を満たした科目は翌年度・翌々年度の受験で当該科目を免除できます。1次試験の不合格年度でも科目合格は有効であり、複数年をかけた戦略的な受験計画が立てられます。

※こちらの記事も多くの方に読まれています。

4. 第2次試験の詳細(2026年度から筆記試験のみ)

4-1. 試験日・申込スケジュール

項目日程(予定)
申込受付期間2026年度(令和8年度)9月1日(火)~9月18日(金)
試験日(筆記)2026年度(令和8年度)10月25日(日)
最終合格発表2027年度(令和9年度)1月13日(水)
受験手数料17,200円(2026年度から改定)
試験地札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡
(全国7地区)

第2次試験の試験地は第1次試験(10地区)より少ない7地区です。遠方にお住まいの方は宿泊・交通手段を早めに確保してください。

また、第1次試験合格発表日(9月1日)と第2次試験の申込開始日(9月1日)は同日です。合格発表後、速やかに申込手続きができる体制を整えておきましょう。

4-2. 試験科目・時間割(2025年度参考)

第2次試験は記述式(論述式)で実施されます。電卓の使用が認められています。全4事例・各80分、合計5時間20分の試験です。

試験時間試験科目配点
9:40~11:00
(80分)
事例Ⅰ 組織(人事を含む)を中心とした
経営の戦略及び管理に関する事例
100点
11:40~13:00
(80分)
事例Ⅱ マーケティング・流通を中心とした
経営の戦略及び管理に関する事例
100点
14:00~15:20
(80分)
事例Ⅲ 生産・技術を中心とした経営の
戦略及び管理に関する事例
100点
16:00~17:20
(80分)
事例Ⅳ 財務・会計を中心とした経営の
戦略及び管理に関する事例
100点

2026年度から口述試験が廃止されたため、筆記試験合格をもって最終合格となります。筆記試験対策に専念できる環境になりました。

※こちらの記事も多くの方に読まれています。

4-3. 受験資格・合格基準

第2次試験の受験資格は、以下のいずれかに該当する場合に与えられます。

  • 当該年度の第1次試験に合格した者
  • 前年度の第1次試験に合格した者(1次試験合格は2年間有効)

合格基準は以下の2条件を両方満たすことです。

  • 総点数の60%以上(400点満点中240点以上)を得点すること
  • 全科目で満点の40%以上(各科目40点以上)を得点すること

5. 試験当日の持ち物・注意事項

【必ず持参するもの】

  • 受験票・写真票(写真の貼付が必要)
  • 筆記用具(黒鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム、時計)
  • 本人確認書類(写真付き:運転免許証、学生証など)
  • 電卓(第2次試験のみ可。第1次試験での使用は不可)

【机上に置けるもの・使用可能なもの】

  • ハンカチ、ティッシュペーパー、目薬、マスク
  • 700ml以内の蓋付きペットボトル飲料(足元に置くこと。ペットボトルカバー不可)
  • 座布団(クッション)、膝掛け

【試験開始前に必ず電源を切ってバッグに収納するもの】

  • スマートフォン・携帯電話、ウェアラブル端末(スマートウォッチを含む)
  • 第1次試験における電卓、イヤホン
  • 音のする時計、大型の時計

試験会場への自動車・オートバイ・自転車での来場および駐車はできません。公共交通機関を利用し、余裕を持って到着するよう計画してください。

6. 2026年度(令和8年度)の試験日程から逆算した学習計画

中小企業診断士試験の合格に必要な学習時間は、一般的に1,000時間程度とされています(内訳の目安:1次試験対策800時間、2次試験対策200時間)。社会人が働きながら受験する場合、試験日から逆算した計画的なスケジュール管理が欠かせません。

時期イベント学習フェーズの目安
~2025年秋学習開始(理想)1次試験7科目の基礎インプット開始
2026年1~3月約5か月前インプット完了・過去問演習開始
2026年4~5月申込受付期間模試・弱点科目の集中強化
2026年8月1・2日第1次試験直前期:直前対策・総復習
2026年9月1日1次合格発表・2次申込開始2次試験対策を本格化
2026年10月25日第2次試験(筆記)事例演習・添削をフル活用
2027年1月13日最終合格発表実務補習・登録準備へ

特に注意が必要なのは、1次試験合格発表(9月1日)と2次試験申込開始(9月1日)が同日であることです。2次試験まで約2か月しかないため、1次試験勉強と並行して早い段階から事例演習にも触れておくことが合格への近道です。

伊藤塾では1次・2次対策を一体化したカリキュラムで、多忙な社会人でも効率よく学習できる環境を提供しています。

この度、新しい講座が開講します。焦らず、遠回りせず、2027年合格を目標とする中小企業診断士 合格講座1.5年コースです。詳しくはこちらをご覧下さい。

YouTube thumbnail

7. 伊藤塾合格者が語る「診断士試験突破のリアル」

2025年度試験に合格した門井秀さんは、家業を継いだ経営者として多忙な日常を送りながらも、伊藤塾の講座を活用して1次・2次試験をストレート合格しました。以下のインタビュー動画では、実際の学習体験と合格を掴んだポイントが語られています。

YouTube thumbnail

YouTube thumbnail

YouTube thumbnail

◉伊藤塾を選んだ理由
YouTubeの無料体験動画を視聴したことが入塾のきっかけです。「論点を絞る」という講義スタイルが、限られた学習時間の中で成果を最大化したい社会人のニーズに合致していました。独学時代に40点台で伸び悩んでいた運営管理・経営法務が、伊藤塾受講後の本番では80点〜88点へと大きく伸びた事実が、その効果を端的に示しています。

◉2次試験突破の鍵は添削指導
2次試験対策では、演習ゼミにおける個別添削が大きな役割を果たしました。「自分の書きたいことではなく与件文に寄り添う」という2次試験の原理原則を、回を重ねる中で体得し、担当講師から「仕上がっている」と評価されるレベルに到達しました。

◉多忙な中でのモチベーション維持
小学校受験を控えたお子様を抱えながらの学習は、時間確保の面で非常に困難でした。それでも継続できたのは、演習で点数が取れるという成功体験の積み重ねと、「本気で合格させようとしている」という講師陣の熱意を感じられたからだと語っています。

◉診断士資格の価値
「経営に関する幅広い知識を体系的に学ぶことは、自身の会社経営においても非常に価値があった」と述べており、今後は405事業(経営改善計画策定支援事業)への取り組みを通じて社会貢献していきたいと語っています。

8. 2026年度(令和8年度)中小企業診断士試験に関するよくある質問

口述試験廃止で合格率は変わりますか?

口述試験は筆記試験合格者のほぼ全員が通過する形式であったため、廃止そのものが合格率を大きく変える可能性は低いと考えられます。2次試験の実質的な関門は従来通り筆記試験(事例Ⅰ〜Ⅳ)であり、その難易度に変化はありません。

2026年度(令和8年度)の受験料はいくらですか?

第1次試験は17,200円、第2次試験は15,100円です(いずれも2026年度から改定)。別途システム利用料(事務手数料)が加算される場合があります。1次・2次の合計額は改定前後ともに32,300円で変わりません。

1次試験と2次試験は別々に申し込む必要がありますか?

はい、それぞれ別々に申し込む必要があります。第1次試験は4月23日(木)~5月27日(水)、第2次試験は9月1日(火)~9月18日(金)が申込期間です(2026年度)。1次試験合格後、速やかに2次試験の申込手続きを行ってください。

科目免除・科目合格制度について教えてください。

一定の国家資格等の保有者は特定科目の免除が認められる場合があります(科目免除制度)。また科目合格制度により、1次試験不合格年度でも基準点以上の得点を得た科目は翌年度・翌々年度の受験で免除されます。詳細は日本中小企業診断士協会連合会の公式サイトをご確認ください。

独学で合格できますか?必要な勉強時間は?

独学での合格は不可能ではありませんが、7科目にわたる幅広い出題範囲と、記述式の2次試験対策を考えると、体系的なカリキュラムと専門家による添削指導を活用することが効率的です。合格に必要な学習時間の目安は一般的に1,000時間です。既存の知識(経営・会計・法務等)を持つ方であれば短縮も可能です。

申込方法はどう変わりましたか?

2025年度から申込方法はインターネット申込のみとなっています。2026年度も同様です。従来の紙の試験案内・申込書の配布は廃止されており、事前にアカウント登録が必要です。初受験の方は申込開始前にアカウントを作成しておくことを強く推奨します。

合格率・難易度はどのくらいですか?

2025年度の合格率は、第1次試験が23.7%(受験者18,360人中4,344人合格)、第2次試験の最終合格率が17.6%(筆記試験受験者7,044人中1,240人合格)でした。過去5年間では1次試験が概ね30〜40%、2次試験が18%前後で推移しています。1次・2次をストレートで通過する確率は概ね4〜8%と高い難易度ですが、科目合格制度を活用した複数年受験が一般的なルートです。
※こちらの記事も多くの方に読まれています。

2027年度(令和9年度)の試験日程は?

2027年度の試験日程はまだ発表されていませんが、例年のパターンから予測すると、第1次試験が2027年7月31日(土)・8月1日(日)、第2次試験が2027年10月24日(日)前後になると想定されます。正式な発表は2027年3〜4月頃に日本中小企業診断士協会連合会から行われます。

9. 【まとめ】2026年度(令和8年度)中小企業診断士試験の日程

2026年度(令和8年度)中小企業診断士試験の日程をまとめます。

  • 第1次試験:2026年8月1日(土)・2日(日)申込 4/23〜5/27
  • 第2次試験(筆記):2026年10月25日(日)申込 9/1〜9/18
  • 最終合格発表:2027年1月13日(水)
  • 2026年度より口述試験が廃止。筆記試験合格=最終合格となる
  • 受験料:1次 17,200円 / 2次 15,100円(合計32,300円は変わらず)
  • 申込方法はインターネット申込のみ(2025年度から変更済)

合格に必要な学習時間の目安は約1,000時間であり、試験日から逆算した計画立案が重要です。
中小企業診断士は、国内唯一の経営コンサルタント国家資格として、ビジネスパーソンのキャリアの幅を大きく広げる資格です。2026年度は口述試験廃止という制度転換の年であり、新制度への正確な理解が受験戦略の出発点となります。
伊藤塾では、各科目のスペシャリスト講師による論点を絞った講義と、2次試験を見据えた演習ゼミを通じて、多忙な社会人の合格を強力にサポートしています。

伊藤塾 中小企業診断士講座のご案内

伊藤塾 中小企業診断士試験科

著者:伊藤塾 中小企業診断士試験科

中小企業診断士資格を保有する講師・合格経験者で構成された専門チームが監修・執筆しています。1次試験7科目・2次試験4事例という複合構造を持つ本試験について、ストレート合格率約4〜8%の難関資格を突破するための学習戦略・独立開業の実態・他資格との相性まで、実務経験豊富な専門チームが正確にお届けします。