【独自調査】行政書士の平均受験回数・一発合格率を大公開!

難易度・合格率

2025年09月10日

「行政書士試験の平均受験回数は何回くらい?」
「一発合格する人の割合は?」

これから行政書士試験に挑戦する方にとって、最も気になる疑問ではないでしょうか?

伊藤塾で実施したアンケートでは、合格者の41.3%が一発合格、平均受験回数は2.3回という結果が出ています。

この記事では、2024年度合格者235名のデータをもとに、行政書士試験の一発合格率や平均受験回数を紹介します。さらに、一発合格者に共通する4つの特徴や、3回・4回と挑戦して合格した先輩たちの声も取り上げました。

正しい勉強法が分かれば、一発合格は決して難しくありません。「行政書士試験は難関だから、合格まで何年もかかる」という思い込みを払拭するために、ぜひご一読ください。

1.行政書士試験に一発合格できる確率は?

行政書士試験は難関ですが、実は一発で合格する人も少なくありません。

伊藤塾で実施した合格者アンケートでは、合格者のうち約41.3%が1回目の受験で合格していました。

・調査対象:2024年度行政書士試験の合格者235名
・調査方法:アンケート調査

行政書士試験は確かに難しい試験ではありますが、何年もかけなければ合格できない試験ではないのです。正しい方法で勉強すれば、一発合格も十分に狙えます。

2.行政書士試験の平均受験回数は?

伊藤塾を利用して行政書士試験に合格した人の平均受験回数は2.3回です。中央値は2回で、半数以上が2回以内に合格していました。

受験回数人数割合
初回合格97名41.3%
2回目合格62名26.4%
3回目合格37名15.7%
4回目以降で合格39名16.6%
合計235名100%
平均受験回数2.3回
中央値2回

なお、上記合格者の中には、独学に限界を感じて伊藤塾の講座を受講した人や、他の通信講座から伊藤塾に切り替えた人も含まれています。

最初から伊藤塾で学んだ人に限れば、合格までの平均受験回数はさらに低下するでしょう。

3.「3回、4回…」と受験して合格する人も珍しくはない

一方で、なかなか合格できなくても落ち込む必要はありません。

前述したアンケート結果によると、合格者の約32%は「3回以上」受験しています。特に、独学でスタートした人が途中で限界を感じて受験指導校の講座を受講し、リベンジ合格するケースが多くみられます。

以下に、行政書士試験に3回以上挑戦して合格した人(一部)をまとめてみました。

受験回数コメント
3回3回目の受験で合格しました。
過去2回は他社の通信講座、今回は伊藤塾を利用させていただきました。オンラインでしたが、講師の先生の講義、塾長メッセージ、直前期のチェックポイント、そして心構えに至るまで、その熱い姿勢に動かされました。
4回何度も何度も何度も諦めようと思いましたが、4回目の受験で伊藤塾に出会うことができ、素晴らしい講師とテキストに出会えてやっと合格できました。
(山田 亜沙美さん)
5回4回連続不合格で、5回目に合格しました。さすがに4回目も不合格だった時はさすがに止めようかなと思いましたが、もう一回力を振り絞って諦めずに一生懸命勉強しました。(茂木 健児さん)
6回6年目にしてようやく合格することができました。
諦めなかった自分を褒めてあげたいです。
7回7回目の挑戦で合格しました。本当にうれしいです!
伊藤塾の講座を受講してから理解が進み、“絶対に合格する!”という強い気持ちを維持することができました。また、昨年は説明会や模試会場で、坂本先生、藤田先生に実際にお会いしてお話しできたことが励みになりました。
8回2020年に上級講座、2021年に中級講座を受講しました。その後、独学で勉強し、通算8回目の受験で合格しました。令和3年度(2022年発表)に178点で不合格だった時はショックでしたが、何とか持ち直しました。伊藤塾の講義では法的論理の基礎を学ばさせていただきました。法律の初学者にとってはとても役に立ちました。
9回人が大体2~3年かかるなら、3倍の9~10年は最低かかるだろうと、思って始めた試験勉強でしたが、今回、9回目、自分の番号を見つけて夢のようです。あきらめないでよかった。

ご覧のように、たくさんの先輩たちが3回目以降の受験で合格しています。中には、9回目の受験で合格した方もいました。受験回数に制限はないため、チャンスは何度でもあるのです。

実務に出れば、1発合格でも10回受験した結果の合格でも誰も気にしません。

4.行政書士試験の平均受験回数と合格率に差がある理由は?

前述したアンケート結果では、合格者の41%が一発合格だったとお伝えしました。

しかし実際には、行政書士試験の合格率は例年12〜13%程度しかありません。伊藤塾で実施したアンケートの結果とは大きな差があります。

では、なぜここまで差があるのでしょうか?考えられる原因を2つ説明します。

・受験生のレベル差が大きいから
・誤った勉強をしている人が多いから

※こちらの記事も読まれています。

4-1.受験生によってレベル差が大きいから

1つ目の原因は、受験生によってレベル差が大きいことです。

行政書士試験は、年齢や学歴に関係なく、誰でも受験できる試験です。そのため、全員がしっかりと試験対策をしているわけではありません。合格率の分母となる受験生には、独学でなんとなく勉強しただけの人や、記念受験・お試し受験の人も含まれています。

一方で、先程紹介したアンケートの回答者は、基本的に伊藤塾でしっかりと勉強していた人に限られます。これが受験生全体の合格率とアンケート結果が乖離している大きな要因でしょう。

つまり、正しいやり方で本気で勉強した人に限れば、行政書士試験の合格率は大幅に高くなるのです。

※行政書士試験の受験資格は、以下の記事で詳しく解説しています。

4-2.誤った勉強をしている人が多いから

2つ目の原因は、誤った方法で勉強している人が多いことです。

行政書士試験受験生の中には、せっかく頑張っているのに、勉強の方向性が間違っているばかりに合格できない人が少なくありません。

たとえば、以下のような勉強法が典型例です。

・過去問を何十周も繰り返している
・最新の傾向に合わせた対策をしていない(特に憲法、基礎知識科目など)
・応用的な知識にばかり目がいっている

これらはすべて、合格から遠ざかってしまうやり方です。

行政書士試験に一発合格するための正しい勉強法は、以下の記事で詳しく解説しているので併せてご覧ください。

5.行政書士試験に一発合格する人の特徴とは?

行政書士試験の一発合格者を分析すると、次の4つの特徴がみられました。

・基本知識を確実に習得している
・学習範囲を広げすぎない
・勉強を習慣化している
・教えられたことを素直に実行している

これらの特徴を意識して勉強すれば、あなたも一発合格に近づけるでしょう。それぞれ詳しく見ていきます。

5-1.基本知識を確実に習得している

1つ目の特徴は、基本的な知識を確実に習得していることです。

行政書士試験では、応用的な問題もかなりの数が出題されます。しかし、実はこういった難問はできなくても構いません。合格ラインである180点は、基本的な問題に正答するだけで十分に到達できるのです。

実際にデータで確認してみましょう。以下は、伊藤塾行政書士試験科の坂本講師が、2024年の本試験をベースに、「正答率50%以上の問題でどのくらい得点できるか」をまとめたものです。

(出典:伊藤塾YouTube|働きながら行政書士試験に短期合格するコツ!~試験制度・試験傾向分析から見た合格戦略~

正答率50%以上の問題に正答するだけで、172点分の得点があると分かります。記述式の点数を加えれば、合格ラインである180点は確実に超えられるでしょう。

このデータからも分かるとおり、行政書士試験では応用論点に時間をかける必要はありません。むしろ基本的な知識を確実に習得することが合格の近道なのです。

5-2.学習範囲を広げすぎない

2つ目の特徴は、教材を1つに絞っており、むやみに学習範囲を広げていないことです。

一発合格者と合格まで時間がかかる人では、教材の使い方に明確な違いがあります。

(◯)一発合格者に多い例
・同じテキストを何度も読み込んで、徹底的に深堀りしている
・1つの問題から、関連知識にも広げて勉強している

(✕)合格まで時間がかかる人の例
・ネットで見かけた「おすすめ参考書」に次々と手を出している
・複数の教材に手を広げて、どれも中途半端になっている

信頼できる教材を決めたら、それを徹底的にやり込みましょう。新しい教材に手を出したくなる気持ちは分かります。しかし、1冊のテキストを完璧にマスターする方が、10冊の教材に手を出すよりもはるかに効果的です。

5-3.勉強を習慣化している

3つ目の特徴は、勉強を日々の習慣として定着させていることです。

「今日はやる気が出ない」という理由で勉強を休んでしまう受験生も多いですが、一発合格者は違います。彼らは勉強を「やる気」に任せるのではなく、生活の一部としてルーティン化しているのです。

習慣化のコツは、最初のハードルを極限まで低く設定することです。

まずは「1日5分だけテキストを開く」ことから始め、3日間続けたら「15分」に、1週間続けたら「30分」に、というイメージで少しずつ時間を伸ばしていきましょう。

歯磨きと同じで、毎日続けていると勉強しない日が気持ち悪く感じるようになります。一度習慣化できれば、「毎日朝5時から7時まで」といった本格的な勉強も無理なく続けられます。

※こちらの記事も読まれています。

5-4.教えられたことを素直に実行している

4つ目の特徴は、教えられたことを素直に実行する姿勢です。これは特に受験指導校を利用する人に意識してほしい特徴です。

行政書士試験は、正しい方法で勉強すれば短期間でも合格できますが、間違った方法で進めればいつまで経っても合格できません。

自分のやり方に固執してしまうと、受験指導校を利用しても合格まで時間がかかります。

・合格まで時間がかかる人によくある例
・まだ基本が固まっていないと言われたのに、応用問題に手を広げてしまう
・この教材を3周してと言われたのに、他の教材に取り組んでしまう など

プロの指導を信じて、まずは言われた通りに実践してみましょう。

あまり目立ちませんが、実は「素直さ」も一発合格者に共通してみられる大きな特徴です。

6.行政書士試験の一発合格者にインタビュー

短期間で一発合格を果たした人は、どのように勉強していたのでしょうか?

実際に、まったくの法律初学者から働きながら勉強し、わずか3ヶ月で一発合格した宮脇さんにお話を伺いました。

YouTube thumbnail

宮脇さんが受講していた講座は、現在「2025年合格目標 行政書士スピードマスター講座」として開講しています。今から勉強を開始しても、2025年度(令和7年度)試験に間に合いますので、今年の行政書士試験に合格したい方は是非ご検討ください。

※こちらの記事も読まれています。

7.【Q&A】行政書士試験の受験回数についてよくある質問

最後に、行政書士試験の受験回数についてよくある質問をまとめました。

Q1.一発合格する人の割合はどの程度ですか?

A. 伊藤塾を受講した人のアンケートでは、合格者の約41.3%が一発合格しています。

ただし、受験生全体で見ると、行政書士試験の合格率は12〜13%程度しかありません。受験生全体では、一発合格者の割合はかなり少なくなると考えられます。

Q2.行政書士試験に一発合格すると凄いですか?

A. 行政書士試験に一発合格するのは凄いことですが、決して不可能ではありません。

正しい方法で本気で勉強すれば、十分に達成可能な目標です。

Q3.独学でも一発合格できますか?

A. 独学で一発合格する人もいますが、基本的には「時間がかかる」と考えておくべきです。

独学の難しさは、以下の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

8. 2024年度行政書士試験の一発合格者41.3%の特徴とは?

最後に、本記事の内容をまとめます。

伊藤塾が2024年度行政書士試験合格者235名を対象に実施したアンケートによると、合格者の41.3%が一発合格しており、平均受験回数は2.3回です。行政書士試験は難関試験ではありますが、正しい勉強法で臨めば一発合格も十分可能です。

一発合格者の特徴としては、以下の4点が挙げられます。
・基本知識の確実な習得
・学習範囲を広げすぎない
・勉強の習慣化
・教えられたことを素直に実行する

独学での一発合格は可能ですが、時間がかかる傾向にあります。

伊藤塾の受講者には、3ヶ月で一発合格した例もあります。

以上です。

もし、行政書士試験になかなか合格することができなくて諦めかけている、もしくは、短期間で合格したいと考えていらっしゃるなら、ぜひ伊藤塾にお声掛けください。

2024年度行政書士試験での伊藤塾受講生の合格報告数は368人(※伊藤塾有料講座を受講して合格された方の人数。受講生でも合格のご報告が無い方は計上していません。)、累計合格者数5841人(※2002年~2025年3月31日現在までの人数)の実績を持つ伊藤塾が、本気で合格を目指すあなたを合格へと導きます。

夢の実現に向けて、ぜひ一歩を踏み出してみてください。

伊藤塾が、あなたの挑戦を全力でサポートいたします。

伊藤塾 行政書士試験科

著者:伊藤塾 行政書士試験科

伊藤塾行政書士試験科は1995年の開塾以来、多数の法律家を輩出し、現在も業界トップの行政書士試験合格率を出し続けています。当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、行政書士試験や法曹に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。