私が裁判所事務官の仕事を選んだ理由。「公務員になるには」を内定者が紹介!
合格後を考える
2024年04月19日

はじめに、「公務員」と一口に言っても、多くの種類があります。例えば、省庁や裁判所職員といった国家公務員や、都道府県庁や市役所といった地方公務員などが挙げられますが、他にも多岐にわたります。
公務員をめざす上では、それぞれの仕事内容や魅力を知り、自分のやってみたい仕事を見つけることが大切です。
そこで、ここでは私が内定をいただいた裁判所事務官にフォーカスして、裁判所事務官の魅力、どういうところに惹かれて目指したかや、併願で意識していたことについて紹介したいと思います。

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【目次】
1.「裁判所事務官」の仕事
裁判所事務官は、各裁判所の裁判部や事務局に配置され、適正・迅速な裁判の実現を支える仕事です。
裁判部は、刑事部と民事部に分かれ、各種の裁判事務に従事します。主な仕事内容としては、窓口・電話対応や郵便物の処理・発送、法廷での事務です。
事務局は、総務課・人事課等において司法行政事務の全般に従事します。
試験に合格し、1~2年研修を受けると裁判所書記官になることができます。裁判所書記官は、「裁判手続きのプロフェッショナル」として裁判の立ち合いや調書作成を行います。
2.「裁判」という機会を通じて社会の紛争を解決できるのは裁判所だけ
私は、説明会に参加したとき、職員の方の「裁判という機会を通じて、社会の紛争を解決できるのは裁判所だけであり、その手助けができていることにとてもやりがいを感じる。」という言葉に感銘を受けました。
大学のゼミで、民事裁判の当事者の方にお話を聞く機会があり、被告・原告どちらにもそれぞれの思いや事情があることを改めて知り、他人の集まりである社会で紛争は起きてしまうものだと痛感しました。その紛争を第三者の目線から公平に解決することができるのが裁判であり、裁判所事務官は、上記の仕事内容から分かる通り、裁判の円滑な遂行のために欠かせない事務を行います。
裁判による紛争解決を通じて、社会や人の役に立つ裁判所職員の一員となりたいと思い、裁判所事務官を志望しました。
3.試験併願のために意識した3つのこと
私が併願するうえで、3つのことを意識しました。
まず、併願先の順位を明確にすることです。公務員試験は科目も多く、範囲が広く、限られた時間の中ですべて満点を取る気持ちで勉強するとかえって効率が悪くなってしまいます。そのため、併願先の順位を明確にすることで、各試験で出題範囲が重なっている科目を重視することができます。
2つ目は、説明会にできるだけ多く参加することです。仕事内容を知り、その仕事について具体的なイメージを持つことは面接対策にも役立ちます。
3つ目は、分からないことはすぐに相談することです。分からないことに不安を感じると勉強に集中できなくなってしまうため、すぐに相談して不安を和らげることを心掛けていました。
最後になりますが、このコラムを読んで、裁判所事務官の仕事の魅力が伝わったり、併願を頑張ろうと勇気を持っていただけたら幸いです。
