国家一般職の倍率は2.5倍 二次試験・地域・省庁別など解説

試験概要・合格戦略

「国家一般職試験の倍率が知りたい」
「地域(エリア)別の倍率や難易度が知りたい」
「省庁別の倍率や採用人数が知りたい」

こんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

国家一般職試験は公務員試験でも特に人気が高い試験です。しかし、ここ数年は倍率が低下しているため、非常にチャレンジしやすい状態が続いています。

本記事では、国家一般職の倍率について、さまざまな角度から徹底的に解説します。

◉この記事でわかること
・筆記試験、人物試験の倍率の推移
・地域(エリア)ごとの倍率や合格点
・官庁訪問の倍率や採用漏れの人数
・省庁別の採用人数 など


最終合格に向けた対策もご紹介しますので、是非ご一読ください。

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1.【2024年】国家一般職の最終倍率は2.5倍!

2024年度の国家一般職試験(行政区分)の対受験者倍率は2.5倍でした。2023年度の結果と比較しながら、確認していきましょう。

【国家一般職試験(行政区分)の倍率】

 2024年度2023年度
申込者数20,720人22,316人
受験者数15,123人16,318人
合格者数6,075人6,476人
倍率2.5倍2.5倍


【男女別の割合】

 2024年度2023年度
受験者数15,123人16,318人
男性8,163人
(54%)
9,184人
(56%)
女性6,960人
(46%)
7,134人
(44%)
合格者数6,075人6,476人
男性3,266人
(54%)
3,680人
57%
女性2,809人
(46%)
2,796人
(43%)
出典:国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)実施状況2024年度|人事院

2024年度の国家一般職試験は、受験者数15,123人に対し、最終合格者数は6,075人という結果でした。2023年度と比べると、合格者数が若干減ったものの、受験者数も減っているため、倍率はほぼ横ばいです。

男女別に見ると、男性の合格者数が減り、女性の合格者数が増えています。合格者に占める女性の割合は46%で、過去最高の比率となりました。

1-1. 第1次試験(筆記試験)の倍率の推移

【第1次試験(筆記試験)の倍率】

 受験者数合格者数倍率
2024年度15,123人8,708人1.7倍
2023年度16,318人9,125人1.8倍
2022年度17,618人8,571人2.1倍

一次試験(筆記試験)の倍率は、2024年度が1.7倍、2023年度が1.8倍、2022年度が2.1倍となっています。毎年多少の変動はありますが、ここ数年は倍率が低下しており、比較的合格しやすい状態が続いています。

国家公務員になりたい人にとっては、今は絶好のチャンスだといえるでしょう。

1-2. 第2次試験(人物試験)の倍率の推移

【第2次試験(人物試験)の倍率】

 受験者数合格者数倍率
2024年度7,5906,0751.2倍
2023年度8,1066,4761.3倍
2022年度7,3286,0991.2倍

第2次試験(人物試験)の倍率は、2024年度が1.2倍、2023年度が1.3倍、2022年度が1.2倍でした。ただし、第2次試験に合格しただけで採用が確定するわけではありません。国家一般職として働くには、官庁訪問で内定を獲得することが必要です。そのため、実質的な倍率はもっと高くなります。

希望の省庁で採用されるには、早めに人物試験の対策をスタートすることが欠かせません。

2. 国家一般職試験の特徴|採用の流れ・倍率など

国家一般職試験の流れの図

国家一般職の採用試験は「第1次試験(筆記試験)」「第2次試験(人物試験)」の2つに分かれます。「第1次試験」では基礎能力試験、専門試験、一般論文試験、「第2次試験」では人事院面接(個別面接)が行われます。

第2次試験に合格すると最終合格者として「採用候補者名簿」に名前が記載されます。

試験全体では、専門試験が最も重視されており、全体の4/9を占めています。基礎能力試験が2/9、一般論文試験が1/9、人物試験が2/9の配点です。

 科目配点比率
第1次
試験
基礎能力試験2/9
専門試験4/9
一般論文試験1/9
第2次
試験
人物試験2/9
出典:2024年度 国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)受験案内|人事院

2-1.「最終合格=採用」ではない

国家一般職試験の難しさは、「最終合格=採用」ではないという点にあります。

最終合格は、あくまでも採用候補者名簿に名前が記載された状態…つまり「官庁訪問の資格」に過ぎません。実際に採用されるには官庁訪問で内定を得なければいけません。

官庁訪問は、民間企業の就職活動をイメージすると良いでしょう。複数回の面接を通じて、その省庁への適性が判断されます。

さらに特徴的なのは、第1次試験の合格発表後、すぐに官庁訪問がスタートすることです。つまり、最終合格が確定していない段階で活動することになるのです。

希望の省庁に採用されるには、筆記試験の対策だけではなく、省庁研究や自己分析にも早めに取り組むことが求められます。

2-2. 倍率、合格点は地域(エリア)によって全く異なる

さらに意識して欲しいのが、地域(エリア)による難易度の違いです。

国家一般職の倍率や合格点は、受験する地域(エリア)によって全く異なります。

例えば、2024年試験では、もっとも倍率が低いのが「北海道」で1.5倍でした。一方で「関東甲信越」では2.8倍、「近畿」は2.7倍、「九州」が2.8倍です。地域ごとに採用予定人数や受験者が違うため、このような差が生じてしまうのです。

合格に必要な点数も地域差が大きく、最高点と最低点で「100点以上」の開きがあります。「〇〇地域なら合格できたのに…」というケースも十分に起こり得るのです。

【2024年 地域(エリア)別の倍率と合格点】

 第1次試験
合格点
第2次試験
合格点
倍率
行政北海道163点407点1.5倍
行政東北262点436点2.0倍
行政関東甲信越336点503点2.8倍
行政東海北陸334点522点2.4倍
行政近畿344点532点2.7倍
行政中国291点481点2.1倍
行政四国294点497点2.4倍
行政九州308点503点2.8倍
行政沖縄289点463点2.7倍
出典/参考:国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験) 合格点及び平均点等一覧国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)実施状況2024年度|人事院

ただし、だからといって倍率が低いといわれている地域を選ぶのは避けましょう。

地域ごとの倍率や難易度は毎年変わってくるからです。どの地域でも合格できるような万全の対策をすることの方がよほど大切です。

国家一般職試験は、長く働く職場を決める就職試験です。後悔しない選択ができるよう、十分な対策を行いましょう。

※国家公務員一般職の仕事内容について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

3.【地域(エリア)別】国家一般職の倍率の推移

地域(エリア)別の倍率の推移も見ていきましょう。

直近3年間の地域(エリア)別の倍率は次のとおりです。

【地域(エリア)別の最終倍率】

 2024年2023年2022年
行政北海道1.5倍1.7倍1.6倍
行政東北2.0倍2.1倍2.1倍
行政関東甲信越2.8倍2.8倍3.4倍
行政東海北陸2.4倍2.7倍2.7倍
行政近畿2.7倍2.8倍3.1倍
行政中国2.1倍1.8倍2.7倍
行政四国2.4倍2.1倍2.4倍
行政九州2.8倍2.9倍2.9倍
行政沖縄2.7倍2.8倍4.3倍
出典/参考:試験実施状況‐2025年度2024年度2023年度|人事院

地域によって倍率が上がっている場合もありますが、全体的には低下傾向です。

例年、倍率が高くなる傾向が強いのは「関東甲信越、近畿、九州」などの地域です。また、中国や四国、沖縄などの採用予定数が少ない地域では、大きく変動しやすいので注意してください。

4. 官庁訪問の倍率は?採用漏れはある?

では、官庁訪問の倍率はどれくらいなのでしょうか?

人事院のデータによれば、合格者名簿からの採用状況は次のとおりです。

 2022年2021年2020年
名簿記載者数
(最終合格者の数)
8,156人7,553人6,031人
採用者数3,512人3,446人3,443人
辞退・無応答者数3,969人3,467人1,967人
参考:年次報告書‐職員の任免|人事院

2022年試験では、8,156人が最終合格し、3,512人が採用されていることがわかります。一見すると、半数以上が不採用となっているようにも見受けられるでしょう。

しかし、この数字をもとに「官庁訪問の倍率は2倍以上」だと考えることはできません。「辞退・無応答者数」には次のような人も含まれているからです。

・他の試験種に受かっており、そもそも官庁訪問をしていない人
・内定はもらったものの、希望の省庁ではなかったので辞退した人
・途中で民間企業などに決まり、連絡しなくなった人 など


最後まで官庁訪問を続けた人に限れば、採用漏れとなるケースは大幅に少なくなります。
省庁を選ばなければ、最終的にどこかに採用される可能性は高いでしょう。

とはいえ、採用後のキャリアを考えると流れに身を任せるのはおすすめできません。

合格は「ゴール」ではなく、公務員としての「スタート地点」に過ぎないからです。採用後の人生を真剣に考えるなら、自分が働きたいと思える省庁からの内定を目指しましょう。

※国家公務員一般職の官庁訪問について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

5.【省庁別】国家一般職の採用人数

省庁別の採用人数についても見ていきましょう。

2024年の採用予定人数は次のとおりでした。

例年、採用数が多いのが「労働局」や「地方整備局」、「税関」などの機関です。

【2024年 採用予定人数(一例)】

 北海道東北関東
甲信越
東海
北陸
近畿中国四国九州沖縄
管区行政
評価局
35544434
法務局821531938108333
出入国在留
管理局
7473182555134
検察庁10278727422213233
公安調査局56188107282
税関20389849156312514
地方厚生局45257107281
労働局364314463883520623
経済産業局
※技術系
区分を含む
61318915101311
地方整備局4450747028361839
運輸局310171716111511
管区気象台22253332
出典:2024年度 一般職試験(大卒程度試験)行政区分[地域別]採用予定機関一覧|人事院

なお、「採用数が多い=倍率が低い」というわけではありません。採用数が多くても、それ以上に志望者が集中すれば倍率は高くなります。

また、社会情勢の影響を強く受けるため、受験する年によっても変わってきます。例えば、数年前までは、東京オリンピック等の影響で「出入国在留管理局」が大量採用を行っていました。しかし、ここ数年は減少しており、相対的に難易度が上がっています。

採用動向は毎年変化するので、各省庁の仕事内容をしっかりと研究し、自分が働きたいと思える省庁を選びましょう。その上で、面接で自分の強みをアピールできるよう、戦略的に準備していくことが必要です。

各省庁のHPを見たり、業務説明会に積極的に参加したりして、勉強と並行して準備を進めましょう。

6. 国家一般職で倍率の高い省庁は?

残念ながら、省庁ごとの倍率は公表されていません。ただし、毎年人気が集中しやすい省庁はある程度決まっています。代表的なのが、検察庁や経済産業局、労働局などです。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

6-1. 人気が高いのは検察庁

検察庁は、国家一般職の中でも特に人気の高い省庁です。

採用されると、検察事務官として事件捜査や刑事裁判に関する事務を行い検察官をサポートします。軽微な事件では検察事務官自身が捜査や起訴・不起訴の処分を行うこともあります。木村拓哉さん主演の人気ドラマ「HERO」でもおなじみの仕事です。「法律に関わる仕事」がしたい人から高い人気を集めており、「裁判所事務官」と併願する人も多いです。

検察庁の魅力は、専門性の高さだけではありません。公安職の給与制度が適用されるため、他の省庁と比べて高い給与が保証されることも大きな魅力です。

官庁訪問の倍率は非常に高く、内定を勝ち取るには十分な対策が欠かせません。実際に働いている先輩から話を聞いたり、受験指導校の官庁訪問体験記を参考にしたりして、万全の準備を整えましょう。

※裁判所事務官試験について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

6-2. 経済産業局も倍率は高め

検察庁と並んで人気があるのが経済産業局です。

スタートアップ支援やイノベーション創出、産業競争力の強化など、地域経済の活性化に向けた取り組みを担っています。

志望者が多い一方で採用数は少ないため、倍率が高くなるケースが多いです。

受験する場合は、説得力のある志望動機と自己PRが欠かせません。受験する地域の産業構造や経済政策についても、十分な知識を身につけておきましょう。

なお、面接では「地域経済の活性化なら市役所でもいいのでは?」といった質問がされるケースがあります。「なぜ経済産業局でなければいけないのか」も考えておきましょう。

6-3. 採用数が多いのは労働局

ここ数年、採用数が多いのが労働局です。受験する地域を問わず、幅広く人材を募集しています。

労働局は、採用された都道府県内での転勤となるため、全国転勤に抵抗がある人からの人気も高いです。採用後は「事務官(共通)」と「事務官(基準)」の2つのキャリアパスから進路を選ぶことができます。

「事務官(共通)」は、雇用対策や働き方改革などを中心に、労働行政に携わっていく仕事です。労働局やハローワークに勤務して、働く人を支えるために活躍しています。

一方で、「事務官(基準)」は、労災補償や労働保険の適用・徴収業務のスペシャリストです。労働基準監督署に配属されるケースもあるため、「労働基準監督官」と併願する人も少なくありません。

※労働基準監督官の難易度や仕事内容について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

7. 国家一般職試験に合格するポイント

国家一般職試験に合格するには、2つのポイントを押さえておきましょう。

1つは「専門試験」の攻略、もう1つは「人物試験対策」の早期スタートです。

7-1. 専門試験に力を入れる

国家一般職試験の大きな特徴は、専門試験の配点の高さです。

全体の半分近く(4/9)を占めているため、専門試験の攻略なしに合格することはできません。特に、憲法・民法・行政法などの法律科目には重点的に取り組みましょう。努力が得点に直結するので、頼もしい得点源となるはずです。

なかでも民法は、得意・不得意がはっきりと表れる科目です。国家一般職試験では「10問」が出題されるため、ここでライバルに差をつけることができれば、合格に大きく近づけます。

法律科目を攻略するコツは、単に判例や条文を丸暗記するのではなく、背後にある考え方を理解することです。理解を疎かにして過去問ばかりを繰り返していると、本番で点数が伸び悩む原因になります。

テキストで体系的な理解を深めつつ、過去問で出題傾向を押さえる…この積み重ねが本番での高得点につながるのです。科目の特性を踏まえつつ、効率的な学習を心がけましょう。

7-2. 人物試験対策を早めにスタートする

一方で、人物試験の対策も早めにスタートさせなければいけません。

結局のところ、希望の省庁で働けるかは、官庁訪問の面接にかかっているからです。

採用試験と官庁訪問の両方で高評価を得ることが絶対条件となるでしょう。筆記試験が終わってから面接対策に取りかかるのではなく、勉強とのバランスを取りながら、並行して進めましょう。

人物試験対策では、面接の評価方式を把握しておくことが大切です。

公務員試験の多くは「コンピテンシー評価」と呼ばれる方式を採用しているため、評価項目を事前に把握しておけば、高評価を得られる可能性が高まります。

以下のような評定項目を前提に、自分の経験やエピソードを言語化しておきましょう。

・積極性(意欲、行動力)
・社会性(他者理解、関係構築力)
・信頼感(責任感、達成力)
・経験学習能力(課題の認識、経験の適用)
・自己統制(情緒安定性、統制力)
・コミュニケーション力(表現力、説得力)


人物試験の対策は、一朝一夕でできるものではありません。早い段階から計画的に取り組むことが何より大切です。

※公務員試験の対策について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

8. 国家一般職の倍率に関するよくある質問(FAQ)

国家一般職試験(大卒程度)の最新の倍率はどのくらいですか?

2025年度(令和7年度)の国家一般職試験(大卒程度試験)行政区分の受験倍率(受験者数÷最終合格者数)は2.2倍で、受験者12,916人に対し最終合格者は5,846人でした。試験全体(行政・技術系・教養区分の合計)の受験倍率は2.1倍で、2024年度(令和6年度)行政区分の2.5倍から低下しています。 なお、申込者数を分母とする申込倍率は行政区分で3.0倍です。倍率はゆるやかな低下が続いており、挑戦しやすい状況といえます。
出典:人事院 「2025年度一般職試験(大卒程度試験)区分別実施結果

申込倍率と受験倍率は、どちらを目安にすればよいですか?

実態に近いのは受験倍率です。申込倍率は申込者数を最終合格者数で割った値、受験倍率は実際に受験した人数を最終合格者数で割った値を指します。2025年度の行政区分では申込倍率3.0倍に対し受験倍率は2.2倍で、申込後に受験しない人がいるぶん受験倍率のほうが低く出ます。 ただし、最終合格しても採用には官庁訪問での内定が必要なため、官庁訪問まで含めた実質的な競争は公表倍率より厳しくなる場合があります。
出典:人事院 「2025年度一般職試験(大卒程度試験)区分別実施結果

国家一般職と国家総合職では、倍率はどちらが高いですか?

国家総合職のほうが大幅に高くなります。2025年度春の国家総合職試験(院卒者・大卒程度の合計)の受験倍率は約5.6倍で、国家一般職試験(大卒程度)行政区分の受験倍率2.2倍を大きく上回ります。総合職は中央官庁の幹部候補を選ぶ試験で、採用数が少なく難易度も高めです。 もっとも、両試験は役割が異なり、一般職は中央官庁や出先機関で実務を担う職員を採用します。倍率だけでなく、仕事内容で選ぶ視点が大切です。
出典:人事院「 2025年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表

国家一般職と地方上級は併願できますか?

併願できます。国家一般職試験(大卒程度)の第1次試験は例年5月末の日曜日、地方上級(都道府県・政令指定都市)の統一実施日は例年6月中旬の日曜日で、試験日が異なるためです。日程の重ならない複数の試験を組み合わせて受けるのは、公務員試験では一般的な戦略です。 なお、東京都I類Bと特別区I類は例年同日実施のため併願できません。志望先の試験日程を早めに調べ、無理のない併願計画を立てましょう。

国家一般職試験(大卒程度)に年齢制限や受験資格はありますか?

あります。2026年度(令和8年度)の「行政」など教養以外の区分は、1996年4月2日から2005年4月1日生まれの人(受験年に21歳以上30歳未満が基本)が対象です。2005年4月2日以降生まれでも、大学卒業者・卒業見込み者などは受験できます。受験には日本国籍が必要です。 なお、教養区分は受験可能年齢が1歳低く設定されています。区分ごとに条件が異なるため、人事院の受験案内で最新の生年月日要件を確認してください。
出典:人事院「2026年度一般職試験(大卒程度試験)受験案内

大学を卒業していなくても国家一般職(大卒程度)は受験できますか?

年齢要件を満たせば、大学を卒業していなくても受験できる場合があります。国家一般職試験(大卒程度)の教養以外の区分では、所定の生年月日(2026年度は1996年4月2日~2005年4月1日生まれ)に該当すれば学歴を問いません。若い年齢層は大学卒業または卒業見込みなどが条件です。 ただし「大卒程度」とは試験問題のレベルを示す表現で、学歴の呼称ではありません。出題水準は大学卒業程度のため、相応の学習量が求められます。
出典:人事院「2026年度一般職試験(大卒程度試験)受験案内

倍率が低めなのに「採用漏れ」が心配と言われるのはなぜですか?

国家一般職試験は最終合格しても採用が確定せず、官庁訪問で各府省から内定を得て初めて採用となるためです。最終合格は「採用候補者名簿」に登載された状態で、いわば官庁訪問の資格にあたります。公表倍率が低くても、希望省庁の内定獲得はそれとは別の競争になります。 もっとも、省庁を絞り込みすぎず最後まで官庁訪問を続けた人が採用に至る割合は高いとされます。早めの省庁研究と面接対策が、採用漏れを防ぐ鍵になります。

倍率が下がっている今、「国家一般職はやめとけ」という声は気にしなくてよいですか?

倍率の低下は受験しやすさという点でチャンスですが、就職先として自分に合うかは別に判断すべきです。2025年度行政区分の受験倍率は2.2倍まで下がり、近年は挑戦しやすい状況が続いています。一方で採用後は長く働く職場になるため、仕事内容や勤務地で選ぶ視点が欠かせません。 なお「やめとけ」という意見の多くは、転勤や官庁訪問の負担を指すものです。採用地域内の勤務にとどまる省庁もあるため、自分の希望に合うかを確認しましょう。

合格に向けて、専門試験はどの科目から対策すべきですか?

配点比率が高い法律科目から固めるのが効率的です。国家一般職試験(大卒程度)行政区分は、専門試験(多肢選択式)が配点比率9分の4を占め、最も配点の大きい試験種目です。なかでも憲法・民法・行政法は出題数が多く、安定した得点源になります。 ただし条文や判例の丸暗記ではなく、背景にある考え方の理解を優先すると応用問題に強くなります。経済学など他科目との時間配分も計画的に進めましょう。
出典:人事院 「2026年度一般職試験(大卒程度試験)受験案内(配点比率)

倍率の高い省庁から内定を得るには、いつ何を始めればよいですか?

筆記対策と並行して、できるだけ早く省庁研究と自己分析を始めるのが効果的です。国家一般職は第1次試験の合格発表後すぐ官庁訪問が始まり、最終合格の前から動く必要があります。志望省庁の業務説明会への参加や、人物試験で問われる経験の言語化を前倒しで進めましょう。 なお、検察庁や経済産業局など人気省庁は官庁訪問の競争が激しい傾向です。複数省庁を比較しながら志望動機を具体化しておくと、面接での説得力が増します。

9. 国家一般職の倍率・二次試験・地域・省庁別などに関するまとめ

最後に、記事のポイントをまとめます。

  • 2024年度の国家一般職試験(行政区分)の最終倍率は2.5倍
  • 筆記試験、人物試験ともに倍率は低下傾向
  • ここ数年、合格しやすい状態が続いているので絶好のチャンス
  • 女性合格者の比率も46%と過去最大
  • ただし、最終的に採用されるには、官庁訪問で内定の獲得が必要

  • 国家一般職試験の特徴
  • 採用試験は筆記試験と人物試験に分かれる
  • 専門試験の配点が全体の4/9と最も高い
  • 地域によって倍率や合格点に大きな差がある

  • 省庁別の採用人数や倍率
  • 法務局、労働局、地方整備局などの採用数が多い
  • 検察庁や経済産業局は人気が高く倍率も高め
  • 採用動向は毎年変わる。自分に合った省庁選びが大切

  • 国家一般職に合格するポイント
  • 専門試験、特に法律科目の攻略が重要
  • 人物試験対策も早めにスタートすること
  • 評価項目を把握して、自分だけのエピソードを言語化しておこう


以上です。

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伊藤塾 公務員試験科

著者:伊藤塾 公務員試験科

伊藤塾公務員試験科は一人ひとりの学習経験や環境に応じた個別指導で毎年多くの行政官を輩出しています。このコラムでは将来の進路に「公務員」を考えている皆さんへ、仕事の魅力や試験制度、学習法など公務員を目指すための情報を詳しくお伝えしています。