【決定版】面接から科目別勉強法まで公務員試験対策を徹底解説!
試験概要・合格戦略
2024年12月01日

「公務員になりたいけど、何から始めればいいのだろう?」
「対策の方法が分からない」
あなたはこんな不安を抱えていませんか?
公務員試験は30科目以上あり、一見すると途方もない量に見えます。しかし、実は合格のカギを握るのはごく一部の科目なのです。
基礎能力試験なら「数的処理」、専門試験なら「法律・経済」を重点的に勉強すれば、ほとんどの試験種に対応できます。
本記事では、これから公務員試験の勉強を始めるあなたに、必要な情報を余すところなくお伝えします。
◉この記事を読んで分かること
・公務員試験の具体的な内容
・公務員試験の対策方法
・科目別の特徴と対策ポイント
・公務員試験対策のよくある勘違い
・独学でも合格できるのか
・受験指導校を利用するときの選び方 など
公務員試験の対策で悩んでいる方は、是非ご一読ください。きっと不安が解消され、合格への道筋が見えてくるはずです。

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【目次】
1.公務員試験の内容
公務員試験の内容は、大きく「基礎能力試験(教養試験)」「専門試験」「一般論文試験」「人物試験」に分けられます。
基礎能力 試験 | 専門試験 | 一般論文 試験 | 人物試験 | |
国家公務員 試験 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
地方上級試験 (都道府県庁・ 政令市など) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
市役所試験 | ◯ | ✕ | △ | ◯ |
国家公務員系の試験(国家一般職、国家専門職、裁判所事務官など)や地方上級試験では、基本的に4つ全てが実施されます。
最近は、国家一般職で教養区分が新設されたり、専門試験を行わない自治体も増えたりしていますが、その割合はまだまだ少ないです。従って、これらの試験種を目指す場合は、専門試験の勉強が欠かせません。
一方、市役所(政令市を除く)では、専門試験を実施しない自治体が大半です。
ただし、だからといって簡単なわけではなく、倍率が10倍を超えるケースも珍しくありません。基礎能力・人物試験の比重が高いため、むしろ国家公務員試験・地方上級試験より難しい場合も多いです。
1-1.基礎能力試験(教養試験)
基礎能力試験は、高校入試や大学入試のような内容の試験です。
大きく「一般知能」と「一般知識」に分けられます。
一般知能 | 数的処理 | どの試験でも配点が高く、公務員試験における最重要科目の1つ。 内容は「数学」ではなく、「SPI試験(非言語分野)」に近い。 数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈の4分野が出題される。 |
文章理解 | 現代文と英文が出題される。 数的処理と並び、基礎能力試験の得点源とするべき科目。 | |
一般知識 | 人文科学 | 日本史、世界史、地理、思想・文芸などの文系科目が出題される。 難易度は、高校の教科書レベル。 |
自然科学 | 物理、化学、生物、地学、数学などの理系科目が出題される。 難易度は、高校の教科書レベル。 | |
社会科学 | 政治、経済、法律、時事などが出題される。 国家系、地方上級などを受験する場合、専門試験で学習する内容で対応できる。 |
「一般知能」では数的処理・文章理解が出題され、「一般知識」では人文科学・自然科学・社会科学などが出題されます。
このうち、最も力を入れるべき科目は「数的処理」です。
「数的処理を制するものは公務員試験を制する」とも言われており、この科目にしっかり取り組むことが合格のカギとなります。
公務員試験対策で迷ったら、まずは数的処理からスタートすると良いでしょう。
1-2.専門試験
専門試験では、法律系、経済系、行政系などの科目が出題されます。
法律系科目 | 憲法、民法、行政法、刑法、商法、労働法など |
経済系科目 | 経済学(ミクロ経済、マクロ経済)、財政学、経済事情、経済史など |
行政系科目 | 政治学、行政学、社会学、社会政策、国際関係など |
その他 | 会計学、経営学など |
科目数は多いですが、メインとなるのは「憲法、民法、行政法、経済学、財政学、政治学」の6科目です。残りの科目は、特定の試験種のみで出題されたり、配点が低かったりするため優先度は高くありません。
従って、メインとなる6科目さえ対策すれば、ほとんどの試験種に対応することができます。
1-3.一般論文試験
一般論文試験は、文章力や論理的思考力が問われる試験です。
出題テーマは試験種によって様々で、トレンドとなっている社会問題が出題されるケースもあれば、仕事に対する姿勢などの考え方が問われるケースもあります。
いずれの試験でも、与えられたテーマに対して、自分の考えを論理的に述べることが求められます。
日頃から新聞やニュースなどで社会問題に関心を持ち、自分なりの意見を持つことが大切です。また、文章力を磨くために、読書をしたり、文章を書く練習をしたりすることも効果的な対策です。
1-4.人物試験(面接)
人物試験では、集団討論、グループ面接、個別面接などが実施されます。
内容は試験によって様々ですが、共通して質問されるのは次のような項目です。
・受験先(府省、自治体)を志望した動機
・なぜ民間ではなく公務員なのか
・自分の強み、弱み
・学生時代に頑張ったこと など
公務員試験の人物試験は、あらかじめ決められた評定項目に沿って採点される「コンピテンシー(行動特性)評価」によって評価されます。
評定項目は受験先によって異なりますが、基本的な項目としては以下を念頭に置くと良いでしょう。
・積極性(意欲、行動力)
・社会性(他者理解、関係構築力)
・信頼感(責任感、達成力)
・経験学習能力(課題の認識、経験の適用)
・自己統制(情緒安定性、統制力)
・コミュニケーション力(表現力、説得力)
「評定項目」を事前に把握し、高評価を得られる自分だけの「エピソード」を準備することが効果的な対策です。
「公務員試験=筆記試験」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、最近は人物試験の比重も高くなっています。
2.科目別の公務員試験対策①|基礎能力試験(教養試験)
基礎能力試験の対策について、科目別に詳しく見ていきましょう。
基礎能力試験は、数的処理、文章理解、一般知識(人文科学・自然科学・社会科学)などの科目から出題されます。
数的処理、文章理解、一般知識の順に、具体的な対策ポイントを解説します。
2-1.数的処理の対策ポイント
数的処理のポイントは、出題パターンごとに決められた解法を身につけることです。
数的処理に苦手意識を持つ受験生は、多くの場合「数学」に苦手意識を持っています。
しかし、数的処理で求められているのは「数学的な公式」ではなく、「数字を使って効率的に問題を処理する能力」です。難しい公式は必要ありません。
典型的な問題をおさえて、パターンごとの解法を習得するだけで、多くの問題に正答することができます。
どうしても数的処理に対する苦手意識が抜けない場合は、「資料解釈」から対策するのも良いでしょう。資料解釈は、計算ミスさえなくせば、必ず正答できる科目だからです。
資料解釈を得点源にできるだけでも、かなりの余裕が生まれるはずです。
2-2.文章理解の対策ポイント
文章理解で必要なのは、論理的に文章を理解し、内容を読み取る読解力を身につけることです。これらの能力は一夜漬けで身につくものではありません。
毎日1〜2問ずつでも良いので、継続的にトレーニングを積んでいきましょう。
細かな解法テクニックはありますが、テクニックに走りすぎるのは危険です。
地道に過去問を繰り返し、着実に読解力を身に付けましょう。
2-3.一般知識(人文科学・自然科学・社会科学)の対策ポイント
一般知識は、出題範囲が非常に広く、全てを勉強すると膨大な時間が必要です。
そのため、数年かけて学習するようなケースを除けば、基本的に「社会科学+高校時代に履修した科目」に絞って学習すると良いでしょう。
社会科学は、専門試験の基礎となる科目なので、時間をかけて対策する必要はありません。多くの問題は、専門試験の知識だけで正答することができます。
人文科学、自然科学についても、高校時代に履修した科目であれば、勉強を進めるうちに記憶が蘇ってきます。
一般知識に充てる時間は最小限に抑えて、数的処理や専門試験対策に時間を割きましょう。
3.科目別の公務員試験対策②|専門試験
次に、専門試験の対策を見ていきましょう。
法律系・経済系、行政系に分けて、具体的な対策ポイントを解説します。
3-1.法律系科目の対策ポイント
法律系科目は、公務員試験の中でも最も重点的に対策するべき科目です。
中でも「憲法」「民法」「行政法」は多くの試験で出題されるため、公務員試験の「合否を分ける科目」だと考えておきましょう。
法律系科目は努力が得点に直結しますが、学ぶべき量も膨大です。
特に「民法」を苦手とする受験生は多く、法律的な考え方が身に付いているかで、得意・不得意がはっきりと表れます。過去問を繰り返すだけの勉強をしていると、本試験で点数が伸び悩むことになります。
大切なのは、やみくもに判例や条文を覚えるのではなく、背後にある考え方を理解することです。法律的な考え方が習得できれば、初見の問題でも正答を導けるようになるからです。
「暗記」に偏った勉強をするのではなく「理解」に重点を置いて対策すれば、心強い得点源になるでしょう。
3-2.経済系科目の対策ポイント
経済系科目も、法律系科目と並んで公務員試験の中心となる科目です。
特に、「ミクロ経済学・マクロ経済学」は出題数が多く、経済学部以外の人も絶対に捨ててはいけません。
計算問題が出るため、数学への苦手意識から敬遠する受験生も多いですが、基本的な内容は必ず習得しましょう。
暗記だけでは太刀打ちできませんが、逆に言えば、覚えるべき内容は非常に少ないです。
一度理解すれば、基本的な知識だけでも大半の問題に正答できるでしょう。数式を使うため、微妙なニュアンスの違いによる失点もありません。
早めに対策をスタートすれば、法律系科目以上に得点が安定しやすい科目です。
3-3.行政系科目の対策ポイント
行政系科目では、「政治学」「行政学」「社会学」「国際関係」などの知識系問題が出題されます。試験種や年度によって難易度の差が激しく、過去問で見たことのないようなマイナー知識ばかりが出題されるケースもあります。
そのため、法律系科目や経済学ほど安定した得点は期待できません。
ただし、行政系科目で学習する内容が、基礎能力試験の「社会科学」で活用できるケースもあります。他の受験生に差をつけられないためにも、基本的な知識は確実に習得しておきましょう。
深入りするのではなく、基本知識や頻出知識に絞った対策が求められます。
4.公務員試験対策で重要な3つのポイント
どの公務員試験を目指す場合でも、意識するべきポイントは共通しています。
具体的には、次の3つを意識して対策すると良いでしょう。
・筆記試験対策の中心は「専門試験」+「数的処理」
・過去問が繰り返し出題されている
・人物試験対策も怠ってはならない
それぞれ詳しく説明します。
4-1.筆記試験対策の中心は「専門試験」
筆記試験では、基礎能力試験と専門試験が出題されます。
しかし、ほとんどの試験で対策の中心となるのは専門試験です。その理由は、専門試験の方が配点が高く、基礎能力試験よりも得点が伸びやすいからです。
例えば、国家一般職では、専門試験に基礎能力試験の2倍の配点が与えられています。
試験 | 配点 |
基礎能力試験 | 2/9 |
専門試験 | 4/9 |
一般論文試験 | 1/9 |
人物試験 | 2/9 |
さらに、専門試験は努力が結果に繋がりやすい試験でもあります。
「基礎能力試験」では大学までの基礎学力が大きく影響しますが、「専門試験」は公務員試験対策で初めて勉強する人が大半だからです。
そのため、高校までの基礎学力に関わらず、努力次第で十分にライバルに打ち勝つことができるのです。
なお、9月以降に実施される市役所試験では専門試験がない場合もあります。その場合は、数的処理を中心に、基礎能力試験対策を幅広く進めていきましょう。
4-2.過去問が繰り返し出題される
公務員試験の大きな特徴は、過去問が繰り返し出題されることです。
過去問と類似した問題が何度も出されるため、頻出論点を把握し、出題の傾向を確認することで、効率的に得点を伸ばすことができます。
とはいえ、やみくもに過去問だけ繰り返せばよいわけではありません。過去問の解答を覚えるだけになると意味がないからです。
大切なのは、過去問を通じて次のようなポイントを確認することです。
・頻出論点はどこなのか
・どういった問われ方をしているのか
・引っかけのポイントは何なのか など
中には、一部の試験では頻出論点なのに、別の試験ではほぼ出題されていないような問題もあります。まずは過去問に取り組んで志望する試験の出題傾向を把握し、傾向に応じた対策を進めましょう。
4-3.人物試験(面接)対策も怠ってはダメ
最近の公務員試験では、人物試験の比重が急激に高まっています。
特に、地方上級試験ではこの傾向が強く現れています。
人物試験の結果が、筆記試験以上に合否に関係する自治体も珍しくはありません。
・人物試験の配点が、筆記試験よりも高く設定されている
・筆記試験の点数が高くても、人物試験の評価が基準点を下回れば不合格になる
・二次試験以降の合否に、筆記試験の点数が影響しないなど
最終合格を勝ち取るためには、筆記試験対策だけでなく、人物試験についても十分な対策が必要です。採用する側の視点に立って、自分の強みや志望動機を整理し、説得力のある受け答えができるよう準備を進めていきましょう。
5.公務員試験対策のよくある勘違い3選
公務員試験では、思い込みや先入観から間違った対策をしてしまったり、合格を諦めてしまうケースが少なくありません。そこで、特によくある3つの勘違いを取り上げ、その誤りと正しい内容について解説します。
・過去問「だけ」やれば合格できる
・難関大学の学生しか合格できない
・民間企業の就活と併願できない
それぞれ見ていきましょう。
5-1.過去問「だけ」やれば合格できる
公務員試験で最も多い勘違いは、「過去問だけやれば合格できる」というものです。
確かに、公務員試験対策において過去問が大切なのは間違いありません。過去問を繰り返し解くだけでも、ある程度の得点は見込めるでしょう。
ただし、過去問「だけ」を繰り返していると、一定のラインで限界が訪れます。本試験では必ず未知の問題も出題されるからです。
「過去問はできるのに、本試験で点数が伸びない…」
「過去問を10周以上したのに不合格となった…」
「合格まであと一歩だったのに…」
本試験が終わった後、こういった声を聞くケースは珍しくありません。公務員試験は、過去問「だけ」で合格できるほど簡単な試験ではないのです。
初見の問題を解くには、過去問とテキストを往復して、体系的に理解していくことが不可欠です。これを疎かにすると、いつまで経っても合格ラインには達しません。
5-2.有名大学の学生しか合格できない
公務員試験は「有名大学の学生しか合格できない」と思い込んでいる人もいます。
しかし、決してそんなことはありません。
公務員は学歴に関わらず、誰でも合格を目指すことができます。実際、合格者の学歴や職歴を確認しても、様々な人が存在しています。
・いわゆる難関国立大学を卒業した人
・知名度の低い私立大学に通っていた人
・民間企業に就職したものの、すぐに辞めてしまった人
・高校卒業後、フリーターをしていた人
・大学に行かず働いていた人 など
そもそも、公務員試験では面接カードに「出身校や会社名などが特定されるような記入は避けてください。」といった注意書きがされているケースが多いです。
そのため、面接官は受験生がどこの大学に通っているか分からないケースも珍しくありません。有名大学の学生しか合格できないというのは、あくまでもイメージでしかなく、実態は大きく異なります。
「筆記試験は合格したのに、学歴や職歴が原因で不合格となった」
「結局、学歴がないと合格できない」
こう感じている人の大半は、人物試験の対策が不十分なことが原因です。
公務員試験は、人物試験対策を入念に行い、自分の魅力を説得力をもって伝えることができれば、学歴や職歴に関わらず合格できる試験です。
5-3.民間企業の就活と併願できない
民間企業の就活と併願できないというのも、よくある勘違いの1つです。
「公務員試験を目指すなら、民間の就活はできないよ」
「もしも落ちたらどうするの?リスキーなんじゃない?」
こんなことを言われた経験がある人もいるかもしれません。
しかし、公務員試験と民間を併願している人は決して珍しくありません。むしろ併願したからこそ「自分の本当にやりたいことを見つけることができた」と語る合格者がたくさんいます。
「公務員試験の人物試験対策が、民間企業の選考で武器になった」
「わざわざSPI対策をしなくても、公務員試験の現代文や数的処理で対応できた」
「どちらがより自分が楽しく仕事ができそうか考えるきっかけになった」
「併願だから得られた機会・ご縁がたくさんあった」 など
(伊藤塾 民間内定者の声)
計画的に対策を進めれば、公務員試験と民間企業の就職活動を併願することは決して難しくありません。
公務員と民間企業で迷っている人は、ぜひ併願も検討してみてください。
※公務員と民間企業の併願は、次の記事で詳しく解説しています。
6.公務員試験は独学でも合格できる?
公務員試験に独学で合格することは不可能ではありません。
市販のテキストや問題集を使ったり、過去問を中心に学習するだけで合格する人もいます。しかし、割合としてはかなり低いのが実情です。
例えば、2024年度の国家総合職(教養区分)一次試験における「伊藤塾本科講座受講生」と「申込者全体」の合格率を比較すると、次のような結果となっています。
合格率 | |
伊藤塾本科講座 受講生 | 66.4% |
申込者全体 | 17.0% |
両者を比較すると、約4倍もの差があることが分かります。
さらに、申込者全体の合格率には、伊藤塾以外の予備校を利用した人も含まれています。そうすると、合格率の差はさらに大きくなるでしょう。
独学で受験する場合と、受験指導校を利用する場合では、合格可能性が大きく変わってくるのです。
公務員試験は、ただの資格試験ではありません。
あなたが一生働く職場を決めるための、就職試験です。
将来、自分が希望する職場で働きたいのであれば、やはり受験指導校を利用することをおすすめします。
※公務員試験に独学で合格するための対策は、次の記事で詳しく解説しています。
7.公務員試験対策に強い受験指導校(予備校)の選び方
ここまで、公務員試験では受験指導校を利用したほうが良いことをお伝えしました。
しかし、受験指導校ならどこでも良いわけではありません。
せっかく利用するなら、公務員試験に強い受験指導校を選びましょう。
具体的には、次のようなポイントをチェックしてください。
・最終合格、内定率などの実績が高いか
・法律科目のノウハウを持っているか
・人物試験対策が充実しているか
それぞれ、さらに詳しく説明します。
7-1.最終合格、内定の実績が豊富か
最も大切なポイントは、「最終合格・内定」などの実績をチェックすることです。
多くの受講生が最終合格し、内定を獲得しているほど、公務員試験対策に強い受験指導校だといえるからです。
実績をチェックする際は、合格率・内定率などの数字だけではなく、「合格体験記」など合格者の生の声もしっかりと読むようにしてください。
「いつから勉強を始めて合格したのか」
「どういった環境だったのか」
「どの試験種に合格しているのか」
こういったポイントを確認すると、自分が合格するまでの具体的なイメージがつかめるはずです。
※伊藤塾の合格体験記はこちら
7-2.法律科目のノウハウを持っているか
法律科目のノウハウを持っているかも大切なポイントです。
「憲法・民法・行政法」などの法律科目は、どの公務員試験でも配点が高く、最終的な合否のカギをにぎっているからです。
法律科目を得点源にするためには、単に過去問を覚えるのではなく、法律的な考え方を「理解」することが求められます。
法律科目の指導について充実したノウハウを持った受験指導校ほど、効果的・効率的に学習を進めやすいと言えるでしょう。
7-3.人物試験対策が充実しているか
人物試験の対策が充実しているかも必ずチェックしましょう。
最近の公務員試験では、人物試験対策の比重が高くなっています。
人物試験対策をしっかりと行わないと、希望の官庁・自治体から最終合格・内定を獲得することはできません。
筆記試験の対策ももちろん重要ですが、次のようなポイントを確認しましょう。
・面接カードの添削をしてくれるか
・自分の強みを引き出そうとしてくれるか
・模擬面接も積極的に行っているか
・官庁訪問のノウハウを持っているか
・集団討論やグループワークの対策もしてくれるか
何より大切なのは、あなたの個性や強みを引き出そうとしてくれるかです。
画一的な指導ではなく、一人ひとりに寄り添ったサポートをしてくれる受験指導校である程、人物試験を突破できる可能性は高くなります。
なお、大手予備校の場合、受講生の数が多すぎて模擬面接の予約がとれない、といったこともあるようなので注意が必要です。
8.公務員試験対策のよくある質問
8-1.Q.公務員試験対策はいつからスタートすればいいですか?
一般的には、大学3年の春までにスタートする人が多いです。
サークルや部活、アルバイトなどで忙しい方の場合、両立できるように大学2年生の春頃から少しずつ勉強を進めていくというのもよくあるケースです。
ただし、民間就活を経験した後で公務員試験の勉強を始めたり、大学4年からスタートする人もいます。いつから始めても遅すぎることはありません。
8-2.Q.どのようなスケジュールで対策すれば良いですか?
公務員試験は、大学4年の春(4月〜6月頃)から筆記試験がスタートします。
大学4年の春(5月〜6月頃)から逆算して、必要な時間が確保できるようにスケジュールを立てると良いでしょう。
8-3.Q.まずは何から勉強すれば良いですか?
基礎能力試験は数的処理、専門試験は法律科目(憲法)から勉強するケースが一般的です。
8-4.Q.基礎能力試験(教養)と専門試験はどのような割合で勉強すればいいですか?
明確な割合はありませんが、専門試験対策に比重を置きましょう。
基礎能力科目は、効率よく学習し「守る」べき分野、専門試験は「得点源とする」べき分野というイメージで進めていきましょう。
8-5.Q.最も重点を置くべき科目は何ですか?
基礎能力試験では、数的処理に力を入れて勉強しましょう。
専門試験は幅広いですが、まずは法律科目を重点的に勉強することをオススメします。
8-6.Q.何点程度を目標に勉強すればいいですか?
一般的には、教養(基礎能力)6割、専門7割〜8割を目標にすると良いと言われていますが、試験種や年度、地域によっても変わってきます。
例えば、同じ国家一般職試験でも、地域区分(関東・近畿など)によって合格点は異なります。
8-7.Q.合格にはどの程度の勉強時間が必要ですか?
国家一般職・地方上級の場合「1000時間程度」、国家総合職の場合「1500時間程度」を目安にすると良いでしょう。ただし個人差が大きく、学習環境によっても変わってきます。
9.まとめ
最後に、今回の記事のポイントを整理します。
・公務員試験では、次の4つの内容が実施される
①基礎能力試験
→高校・大学入試のような内容の試験
②専門試験
→法律、経済、政治などの専門知識が問われる試験
③一般論文試験
→社会問題や仕事に対する取り組み方がテーマ
④人物試験
→集団討論、グループ面接、個別面接など
・筆記試験対策の中心は専門試験で、特に法律系科目が重要
・基礎能力試験の対策は、「数的処理」からスタートすると良い
・公務員試験対策のポイントは3つ
・「専門試験対策」を中心に勉強すること
・過去問が繰り返し出題されるので、過去問を活用して対策すること
・人物試験対策も怠らないこと
・公務員試験対策でよくある勘違いは3つ
・過去問「だけ」やれば合格できる
・有名大学の学生しか合格できない
・民間企業の就活と併願できない
・公務員試験対策に強い受験指導校の選ぶポイント
・最終合格、内定の実績が豊富か
・法律科目に力を入れているか
・人物試験対策が充実しているか
以上です。
本記事が参考になった、役に立ったと感じたら、ぜひ伊藤塾にもご相談ください。
伊藤塾は「国家総合職の内定率81%」「地方上級・国家一般職の最終合格率91%以上」など、公務員試験で高い実績を持った受験指導校です。
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