内定者が実践した国家総合職対策はコレだ!【②教養区分・基礎能力編】
勉強法
2023年05月04日


3回シリーズで合格者が実践した教養区分対策をご紹介しています。第2弾の今回は「基礎能力試験」対策です。
基礎能力試験は、Ⅰ部「知能分野」とⅡ部「知識分野」とでは、とるべき受験戦略が大きく異なります。また、大学入試や学部での学習経験により、試験対策の内容・ボリュームが違う、という公務員試験の特徴が、特に顕著な試験種目でもあります。
最新内定者や合格者の体験談にはヒントが満載。「自分と似たケース」を中心に、参考にできる実践例を探してみてください。

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【目次】
1.国家総合職教養区分の試験制度
教養区分は、秋に実施される「大卒程度」対象の国家総合職試験です。例年10月の第1日曜日に実施され、2023年は第1次試験が10月1日、第2次試験が11月25日(土)~26日(日)に予定されています。
教養区分試験では、1次と2次、トータルで5つの試験種目が実施されます。今回のテーマである基礎能力試験の位置づけを確認しておきましょう。
1-1.教養区分の試験種目
●第1次試験
①基礎能力試験
②総合論文試験
●第2次試験
③企画提案試験
④政策課題討議試験
⑤人物試験
第1次試験で行われる2種目はいずれも筆記試験。①基礎能力試験は多肢選択式(マークシート)、②総合論文試験は記述式です。2次では主に「話す」形式の試験が行われます。レジュメを作成後にプレゼン・質疑応答・グループ討議などを行うのが③④の試験。⑤は個別面接です。
▼第1弾「総合論文対策」はこちらから
2.基礎能力試験ってどんな試験?
では、「基礎能力試験」の内容を確認していきましょう。
2-1.基礎能力試験の実施内容
基礎能力の実施形式
教養区分の第1次試験では、まず午前に総合論文試験、そして午後から基礎礎能力試験が行われます。基礎能力試験はⅠ部とⅡ部に分かれています。出題数はⅠ部が24題、Ⅱ部が30題で全問必須解答です。
試験時間はⅠ部2時間、Ⅱ部1時間30分。単純計算ではありますが、Ⅰ部は1問5分、Ⅱ部は1問3分で問題を解いていきます。
基礎能力の出題内容
基礎能力試験の出題内容は、『受験案内』(2022年)に次のように記載されています。
「基礎能力試験」 公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての筆記試験 |
Ⅰ部は知能分野。具体的には「文章理解」8問と「判断・数的推理(資料解釈を含む)」16問の出題です。Ⅱ部は知識分野で「自然」10問、「人文」10問、「社会」10問で「※時事を含む」との注意書きがあります。
2-2.基礎能力試験対策の重要性
国家総合職教養区分試験における各試験種目の配点比率は次のとおりです。
国家総合職教養区分 配点比率
試験種目 | 配点比率 |
基礎能力試験Ⅰ部 | 3/28 |
基礎能力試験Ⅱ部 | 2/28 |
総合論文試験 | 8/28 |
企画提案試験 | 5/28 |
政策課題討議試験 | 4/28 |
人物試験 | 6/28 |
配点比率が8/28と最も高い総合論文試験は、重点的に対策すべき最重要種目です。教養区分の最終的な合否は、総合論文試験で決まると言っても過言ではありません。
一方、基礎能力試験の配点比率は、Ⅰ部が3/28、Ⅱ部が2/28で総合論文と比較すれば高くはありません。しかし、基礎能力試験は、総合論文とともに力を入れて対策すべき重要種目なのです。
その理由は、第1次試験の合否決定方法にあります。1次では総合論文試験と基礎能力試験の2つが行われますが、1次の合否は基礎能力試験の点数だけで決まります。総合論文がどんなによく書けていても、基礎能力試験がダメなら不合格、ということです。
基礎能力試験は満点を目指すような試験ではありません。けれども、「何回試験を受けても合格ラインは突破できる」という安定した実力が必要です。
3.基礎能力試験攻略のポイント
ここからは、Ⅰ部・Ⅱ部それぞれについて、合格するのに必要な得点と具体的対策をみていきましょう。
3-1.Ⅰ部「知能分野」の対策
Ⅰ部「知能分野」は24点満点の試験です。8点が基準点に設定されており、これを下回ると不合格となります。配点比率の高いⅠ部は7割正解を目指したいところ。24点満点中の16点以上が目安です。
基礎能力試験Ⅰ部の平均点(2022年教養区分)
試験種目 | 満点 | 基準点 | 平均点 |
基礎能力試験Ⅰ部 | 24 | 8 | 10.889 |
出題される24題の内訳は次のとおりです。
①文章理解 8題
②判断・数的推理(資料解釈を含む) 16題
①文章理解について
A4約1ページ分の文章を読んで、選択肢の中から内容と合致するものを選ぶ、というのがオーソドックスな出題パターンです。他に空欄補充や、正しい順序に文章を並べ替えるといった出題もあります。文章理解8題のうち、半分以上の5題が英文の問題です。
文章理解は、ほとんどの合格者が全問正解するレベルの問題。8点満点を目指すべき科目です。とはいえ、大学入試までの国語や英語に苦手意識がなければ、特別な対策は必要ないでしょう。
一方、苦手だったという方は、過去問が解けるか早めに確認しておきましょう。文章理解で求められる読解力は一朝一夕には身に付きません。「やばい・・・」と感じたら、すぐに対策スタートです。読解力は多くの文章を読んでコツコツ鍛えるしかありません。
②判断・数的推理(資料解釈)について
まとめて「数的処理」とも呼ばれるこの分野。公務員として求められる論理的思考力や事務処理能力が問われます。大きくは「判断推理」・「数的推理」・「資料解釈」に3つに分かれます。
●判断推理とは
与えられた条件を整理し、論理的に考えて正解を導き出す、という問題です。 形式論理(集合・命題)、暗号、場合分け、順序関係、対応関係、「うそつき」問題、平面図形、立体図形などの出題があります。 |
●数的推理とは
判断推理よりも数学的要素が強く、中学入試の算数と似たタイプの問題です。 約数・倍数、数列、速さ・時間・距離、場合の数、確率、図形などが出題されます。いずれも文章で条件が与えられ、計算して答えを出していきます。 |
●資料解釈
与えられた資料(数表やグラフ)を読み取り、選択肢の中から「確実にいえること」を選ぶ、という問題です。求められるのは、判断推理などと同様、条件を整理して論理的に考える力です。図表の分析能力は、総合論文や企画提案など他の試験種目でも不可欠です。 |
判断・数的推理(資料解釈)は16題出題されます。かなり難しい問題もあるため、16点満点の8点狙いでOK。捨て問を瞬時に見極めることがポイントとなります。
苦手意識を持つ方も多い数的処理。やるべき対策は次の3つです。
(1)「このタイプが出たら絶対正解する」という分野を決める
(2)決めた分野の解法パターンを覚える
(3)時間を測って問題を解くトレーニングをコツコツ続ける
数的処理では、苦手克服よりも「得意分野で確実に点をとる」対策のほうが有効。取り組みやすい判断推理と資料解釈を中心に、重点的に対策する分野を決めましょう。各問題には典型的な出題パターンとそれに対応する解法がありますので、まずはそれを記憶します。
次に、問題演習を多く行うことがとても大切です。解く問題は同じ過去問でOK。何度も繰り返すことで、記憶した出題と解法のパターンが確実に身に付きます。自分なりの「問題処理手順」も確立でき、応用問題にも対応できるようになります。
基礎能力試験Ⅰ部では、1問5分という短時間でどんどん問題をこなす必要があります。数的処理が得意な方でも意外と短いこの「5分」。時間コントロールの練習は欠かせません。毎日数問ずつ時間を測って解くなど、コツコツ続けることがおすすめです。
3-2.Ⅱ部「知識分野」の対策
Ⅱ部「知識分野」は30点満点。基準点は9点です。Ⅰ部よりも配点比率が低く、範囲が膨大で学習効率も悪いⅡ部。6割正解できれば十分でしょう。30点満点の17点が目安です。
基礎能力試験Ⅱ部の平均点(2022年教養区分)
試験種目 | 満点 | 基準点 | 平均点 |
基礎能力試験Ⅱ部 | 30 | 9 | 13.918 |
出題科目は①自然科学、②人文科学、③社会科学の3科目。それぞれの分野で時事的な問題も出題されます。
自然・人文・社会、各科目の主な出題分野は次のとおりです。
基礎能力試験Ⅱ部の出題科目
出題科目 | 出題数 | 主な出題分野 |
自然科学 | 10問 | 数学、物理、化学、生物、地学 |
人文科学 | 10問 | 世界史、日本史、思想、文学・芸術、地理 |
社会科学 | 10問 | 政治、行政、法律、経済、社会、国際関係 |
自然・人文科学は大学入試までの学習経験がモノを言う分野です。範囲が膨大な上、各分野、出題されても1~2問。網羅的に学習するのは、あまりにもコスパが悪すぎます。
逆に社会科学は、政治・行政・法律・経済など大学入学後に学ぶ分野が中心です。きちんと対策すれば差をつけられる科目といえるでしょう。総合論文対策として政治学や行政学などの行政専門科目を学習していれば、そのまま基礎能力対策になります。
Ⅱ部は、社会科学で高得点をとる対策をしつつ、これまでの経験や得意・不得意をふまえて、妥当な得点戦略を立てる必要があります。6割正解できればよいのですから、苦手科目の対策に時間を割く必要はありません。
大学入試で理系科目をみっちり勉強した方は、自然科学でコンスタントに得点できるでしょう。そうでない方は、自然科学は最低限の得点で守り、人文科学で高得点を狙う、というのが現実的です。
4.内定者が実践した対策
ここからは、2022年国家総合職内定者(2021年教養区分合格)および2022年教養区分合格者が実際に行った対策をご紹介します。
4-1.数的処理の対策
2022年内定者Aさんの体験談
特に、私は知能の数的処理が苦手でした。そのため、Ⅰ部の全体的な方針として割り切って考えましたが、判断推理は取り組みやすいということを過去問演習で感じたため、そこを中心的に演習していました。数的推理の方では、確率や整数の問題が簡単なことが多いため、そちらを特に勉強していました。
2022年内定者Bさんの体験談
早い段階から数的処理の講義動画を視聴し、問題集に複数回取り組みました。何度も問題を解くことで、苦手意識を持つことなく最後まで数的処理に追い込まれることなく、知識分野に時間を割けました。
2022年合格者Cさんの体験談
数的処理に関しては、苦手意識が強かったため、6割の正答を目標として対策に取り組みました。具体的には、まず第1に、確率や場合の数など高校数学で学んだことそのままに出題される問題を確実に解けるようになること、第2に、立体や空間図形などのイメージ力が必要な分野での典型的パターンを習得すること、第3に、試行錯誤を要求される問題では、比較的その作業を簡潔に行うことができる問いを限られた時間で見分けられるようになること、を意識して対策を進めました。
最後に資料解釈に関しては、数的処理を苦手とする分確実に正答する必要があったため、煩雑な計算でも丁寧かつ正確に行うことができるように練習を繰り返しました。
2022年合格者Dさんの体験談
私は特に数的処理・判断推理は非常に苦手だった。7月頃まではもがいたものの、最終的にはできる問題だけは確実に押さえ、難しいものに時間を割かない、という戦略をとることにした。これは、あまりにも数的処理が苦手でモチベーションが下がっていた時に、スタッフの方が組んでくださった合格者の方との面談がきっかけである。体験談とデータを元にして今自分に必要な勉強はなんなのか明確にアドバイスしていただけたおかげで、他の分野でバランス良く点数をとれたと思う。
4-2.文章理解の対策
2022年内定者Aさんの体験談
文章理解に関しては、誰でも正解しうる問題であるとはいえ、教養区分の難易度はそれなりに高いです。日頃から新聞を読んでいたため、要点を掴みながら素早く読むトレーニングができており、得点源にすることができました。不安を覚えている方は、新聞や新書など興味のあるものを読んでみることで、読解力と知識の2つを同時に身につけられるためオススメです。
2022年内定者Bさんの体験談
英語に関しては、TOEICの勉強をすることで同時に対策をしていました。基本的な単語はもちろん、長文読解もTOEICと公務員試験で通ずるものがあると思うので、英語に苦手意識があまりない様ならそれで済ませても良いと思います。
2022年合格者Eさんの体験談
文章理解は、大学3年の夏休みに入ってから対策しました。8問中7問は最低とることを目標としつつも、個人的には特に時間配分が難しいと感じていたため、教養区分の1次試験前は春試験の問題をランダムに選んで制限時間40分で解くということを繰り返していました。よい対策だったとは思うのですが、教養区分の問題は春試験よりも難しい傾向がある(本番難しく感じました)ので、文章理解も教養区分の問題で事前に練習しておくべきだと思いました。
2022年合格者Cさんの体験談
文章読解に関しては、国語・英文ともにセンター試験(共通テスト)と同程度であるという印象であったので、週1~2回の頻度で少しずつ過去問などを解き進め、本番では極力間違えることのないような状態にすることを目指しました。特に英語に関しては高校までと比較して触れる機会が減少していたため、TOEICのような民間の試験も対策のために活用しました。
4-3.問題演習の大切さ
2022年内定者Aさんの体験談
教養区分の過去問を使った演習はとても重要視していました。特に、出題された知識を確認するというよりも、どの程度のレベルの知識が求められているのかを体感するということに重きを置いていました。講師やスタッフとの面談も利用し、学習計画を一緒に練っていただいたことも合格につながったと感じています。
2022年内定者Bさんの体験談
早い段階から数的処理の講義動画を視聴し、問題集を複数回解きました。何度も問題を解くことで、苦手意識を持つことなく最後まで数的処理に追い込まれることなく、知識分野に時間を割けました。1問5分以内という時間制限を設けて毎日5問解いていました。また直前期には過去問のシミュレーションを複数年分行い、この時期から数的処理全体に何分かけられるのか、捨てる範囲はどこかを具体的に決めて取り組みました。
2022年合格者Fさんの体験談
基礎能力試験(知能分野)は、とにかく多くの問題を解いて慣れることが大切だと思うので、講義が演習形式だったことは非常にありがたかったです。問題を単に正解するだけではなく、より早い解き方で解くこと、解き方が分からなかったときにどのような方法で試行錯誤していくかということを学ぶことが出来ました。
本番でも、分からない問題が出てきたときに、捨てるべき問題なのかそれとも試行錯誤すべき問題なのかを見極めることが出来たと感じています。また、見極める力があると本番前に自信を持てたことで、焦ることなく試験に臨むことが出来ました。
2022年合格者Gさんの体験談
まずは数的処理の講義で出題傾向や各分野の解き方を勉強した後、「これ完」でひたすら演習をしました。忙しい日も毎日必ず数問解くことをルーティーンにした結果、着実に力をつけることができたと思います。また試験1ヶ月前頃から本番の戦略を考え、解く順番や1問あたりにかける時間を自分で決めて演習したことで、本番過度に緊張せず力を出し切ることができました。
2022年合格者Hさんの体験談
文章理解は得意で、数的処理への苦手意識もなかったため、一次試験の中では対策が少ない部分だった。数的処理も知識分野の勉強の合間で解いてはいたが、本格的な対策はしなかった。ただ、本番ひと月前に、教養区分の数的処理は時間が特に厳しいことを体感し、以降本番までは過去問を時間厳守で解き続けた。最終的に点数が安定したポイントは解く順番だった。
4-4.一般知識のメリハリづけ
2022年内定者Bさんの体験談
まずは、得点しなければならない分野、捨てる分野、得点を目指す分野の3つに分け、得点しなければならない分野を集中的に勉強しました。それぞれの分野の講義を視聴し、それが終わった後はひたすら過去問集を回しました。夏休み前くらいから、それと並行して得点を目指す分野を勉強し、そこが出題されれば得点できるようにしました。逆に捨てる分野は全く手を付けませんでした。
2022年合格者Gさんの体験談
いわゆる「捨て科目」を作ろうかとても迷いましたが、一点でも多くとりたいという気持ちから最終的に私は全科目勉強しました。ただ、大学受験で用いた科目は比較的点数が安定していたのでそこまで時間は割かず、物理・化学・生物と思想・時事・社会科学を重点的に勉強するなど、強弱はつけていました。
4-5.自然・人文科学の対策
2022年内定者Aさんの体験談
人文科学と社会科学を重点的に学習し、自然科学は地学と生物を軽く触れる程度にしていました。人文科学に関しては暗記量が多いですが、問題自体は大学入試に比べればはるかに簡単なため、浅く広く学習するだけで十分に対応できます。社会科学に関しては、行政系科目の専門講義を視聴することで対策としていました。
2022年合格者Eさんの体験談
人文科学と自然科学の対策としては、全般的にやろうとして失敗しました。半年ぐらい前から時間をかけてすべての範囲を見ようと思っていましたが、大学の授業も忙しかったことや、未修範囲の学習が重すぎたことから全く進まず、結局既習の科目(世界史や地理、生物、化学など)すら知識の確認をしっかりとは行えないまま本番になってしまいました。
やはり知識分野の対策をしっかり行うのはコスパが悪いので、自分みたいに不安になる人がいるかもしれませんが、大学受験で使った科目や学んだことがある科目に絞った方が結果としてうまくいくと思います。
4-6.社会科学の対策
2022年内定者Aさんの体験談
人文科学と社会科学を重点的に学習し、自然科学は地学と生物を軽く触れる程度にしていました。人文科学に関しては暗記量が多いですが、問題自体は大学入試に比べればはるかに簡単なため、浅く広く学習するだけで十分に対応できます。社会科学に関しては、行政系科目の専門講義を視聴することで対策としていました。
2022年合格者Gさんの体験談
思想や時事、社会科学については初学でした。そこでまずは基礎能力対策講義を視聴し要点をおさえた上で教材の熟読に移りました。社会科学に関しては論文対策として勉強していた公務員試験基礎マスターの講義が大変参考になり、真剣に勉強していてよかったと思いました。
2022年合格者Hさんの体験談
講師の方のスケジューリングに従い、政治学や行政学、国際関係、財政学の学習から始めた。試験科目に明示されないこれらの学習が最終的に一番大事だったと思う。また、憲法と行政法は春試験(法律区分)の対策も兼ねることにはなるが、本番の半年以上前、春休みに時間をかけて学習した。以上5科目は特に社会科学の点数を底上げする上で重要なため、優先してよかった。全部で2か月程度を要したが、終えた後はかなり心に余裕ができた。
4-7.時事の対策
2022年合格者Eさんの体験談
時事については、2~3月ぐらいから毎日最低30分ぐらいは新聞を読む時間を作っていました。それ以外は、直前に伊藤塾の時事の講義をいくつか受けたのみです。
2022年合格者Dさんの体験談
時事については、新聞が高額で購読できなかったため、内閣府のホームページを参考にして政策についての知識を深め、気になった点をインターネットで調べる、という方法をとった。総合論文試験での役立つと確信していたため、そこまで苦でもなく、むしろ公務員として働くのならば知っていなくてはならない課題について考えることができるため、楽しく勉強していた。
2022年合格者Cさんの体験談
伊藤塾を受講し始めた当初から、行政系科目(国際関係、行政学、政治学、財政学など)に早い段階から取り組むよう念を押して言われていたことを踏まえて、それらへの取組みを優先して進めました。特に国際関係や財政学で得た知識は、時事を理解するうえで非常に役立ちました。
5.まとめ
いかがでしたか?
内定者・合格者の多くが共通して指摘しているのは次の2つではないでしょうか。
①満点はムリ!対象を絞って勉強しよう
②苦手でも得意でも時間制限付で「解く」練習をしよう
基礎能力試験対策は教養区分の1次突破のためには重要です。でもそれだけでは最終合格はできません。効率よく学習して安定した得点をとる。そんな基礎能力試験対策をめざして、先輩内定者・合格者の体験談をぜひ参考にしてください。伊藤塾はあなたのチャレンジを応援しています。
