年収1,000万円が現実に！中小企業診断士で人生が変わる5つの変化と3つの理由

キャリア

2025年11月24日

朝の満員電車で揺られながら、ふと「今の仕事、このまま続けていいのかな」と思ったことはありませんか。実は今、あなたと同じような悩みを抱えている多くの人が、ある国家資格を取得することで人生を大きく変えています。それが「中小企業診断士」という資格です。

驚くべきことに、中小企業診断士の年収は平均約947.6万円という高水準にあり、さらに3人に1人が年収1,000万円を超えているというデータがあります。一般的な会社員の平均年収が約457万円であることを考えると、その差は歴然としていて2倍以上違います。

「でも、難しい資格なんでしょう」「今から始めても遅いんじゃないか」そんな不安を感じる方も多いでしょう。しかし、データを見れば、その不安は杞憂だということがわかります。実際に多くの社会人が働きながら合格を果たし、人生を大きく変えているのです。

【目次】

1.なぜ今、中小企業診断士なのか？3つの事実

1-1.3人に1人が年収1,000万円超えの世界

一般社団法人日本中小企業診断士協会連合会が調査した「中小企業診断士活動状況アンケート調査結果について」によると、コンサルティング業務を年間100日以上行っている診断士の年間売上(または年収)は以下の通りです。

年間売上 (または年収)	回答数	構成比割合
300万円以内	83	14.3%
301～400万円	51	8.8%
401～500万円	58	10.0%
501～800万円	124	21.4%
801～1,000万円	66	11.4%
1,001～1,500万円	89	15.4%
1,501～2,000万円	39	6.7%
2,001～2,500万円	25	4.3%
2,501～3,000万円	16	2.8%
3,001万円以上	28	4.8%
合計	579	100%

出典：中小企業診断士活動状況アンケート調査結果について

中小企業診断士の年間売上(または年収)は、回答者を大きく3つのグループに分けると、「500万円以下」が33.2%、「501〜1,000万円」が32.8%、「1,001万円以上」が34.0%となります。

回答者の3人に1人は年間売上(または年収)が「1,001万円以上」であることから、中小企業診断士は年収1,000万円を目指せる資格だといってよいでしょう。

さらに、年間売上(または年収)を「3,001万円以上」と回答した割合は4.8%であり、中小企業診断士は、実力次第で年収3,000万円も可能であると考えられます。

1-2.「副業で月10万円」が当たり前の理由

中小企業診断士の業務の平均的な報酬額を示したものです。「売上のうち公的業務の割合がかなり高い」と回答した中小企業診断士と、「売上のうち民間業務の割合がかなり高い」と回答した中小企業診断士に分けて集計されています。

業務内容	売上のうち公的業務の割合がかなり高い	売上のうち民間業務の割合がかなり高い
診断業務	37.7千円/日	98.3千円/日
経営支援業務	37.5千円/日	112.5千円/日
調査研究業務	53.6千円/日	89.7千円/日
講演教育訓練業務	48.1千円/日	119.0千円/日
執筆業務	7.8千円/400文字	6.4千円/400文字
その他	29.5千円/日	61.0千円/日

出典：日本中小企業診断士協会連合会中小企業診断士活動状況アンケート調査結果について

経営コンサルティングでは1日あたり30,000～100,000円、補助金申請支援では成功報酬の10-20%、セミナー講師では1回5万円以上（実績次第）、執筆業では400字あたり6,000～8,000円という高単価の仕事が可能になるからです。これらの仕事は、資格を活かして専門性を発揮できる分野であり、経験を積むほど単価も上がっていく傾向にあります。

1-3.最終合格率5.1%の希少性が生む圧倒的優位性

一般社団法人日本中小企業診断士協会連合会の公式データによると、令和6年度（2024年度）の最終合格率はわずか5.1％でした（過去の試験結果・統計資料）。これは20人に1人しか合格できない超難関資格であることを意味します。

だからこそ、取得者には特別な価値があるのです。経営の専門家として企業から高く評価され、中小企業庁の統計によると336万社（企業の99.7％）という巨大市場がターゲットとなります。さらに、中小企業支援法に基づく国が認定する唯一の経営コンサルタント資格であることも、その価値を裏付けています。

2.中小企業診断士で人生が変わる5つの具体的変化

2-1.収入が増える

中小企業診断士の資格取得による収入変化は、統計的にも証明されています。「年収が上がったか」という調査では、約7割の人が「上がった」と回答し、その上昇額は51万～100万円が最も多く、中には年収が301万～400万円上がった人もいるという結果が出ています。

年代別に見ると、20代では資格手当として月1-3万円のアップ、30代では転職により年収100万円以上アップする例が多数報告されています。40代になると独立して年収1,000万円超えも現実的となり、50代以降は定年後も高収入を維持できるという、まさに一生モノの資格となっています。

2-2.働き方が自由になる

中小企業診断士として副業を行う人の多くが、ワークライフバランスを保ちながら高収入を実現しています。ある現役診断士の実際のスケジュールを見てみましょう。平日の朝6時から7時までの1時間を副業に充て、夕方は6時から9時まで活動しています。9時以降は家族との時間を大切にし、土日は月2-3回の企業診断で1日3-10万円を稼いでいます。

このように、自分でコントロールできる案件を選び、15分から1時間単位で作業を小分けにすることで、本業に支障をきたすことなく副業収入を得ることが可能になります。重要なのは、一気にやろうとしないこと。市場調査なら15分、構成立案なら30分といった具合に、細かく時間を区切って効率的に進めることがポイントです。

2-3.人脈が劇的に広がる

中小企業診断士のネットワークは、全国47都道府県すべてに診断士協会が設置されており、強固な基盤があります（47県協会連絡先一覧）。これにより、経営者や起業家との直接的なつながりを持つことができ、税理士や社労士など他の士業との連携も可能になります。

実務補習や理論政策更新研修を通じて、同じ志を持つ仲間との出会いも増えます。これらの人脈は、単なる知り合いではなく、ビジネスパートナーとして協力し合える関係性を築くことができるのです。

2-4.会社での立場が向上する

中小企業診断士の資格を取得することで、会社内での評価が大きく変わります。経営企画部門への異動チャンスが生まれ、重要プロジェクトへの参画機会も増えます。経営層との距離が近くなり、経営に関する知識と俯瞰的視点を備えた人材として高く評価されるようになります。

多くの企業では、中小企業診断士を奨励資格として位置づけており、資格手当の支給や昇進・昇格の際のプラス評価につながることも少なくありません。これは、企業が経営的視点を持った人材を求めている証拠でもあります。

2-5.定年後も稼げる安心感

40代で独立した場合、60代以上になっても活躍でき、年収1,000万円以上の期間が20年以上も続く可能性があります。実際に、最年長合格者は72歳という事例もあり、年齢に関係なく活躍できることが証明されています（過去の試験結果・統計資料）。

年金だけに頼らない老後を実現できるのは、中小企業診断士が経験を価値に変えられる稀有な職業だからです。体力的負担が少ない知的労働であり、むしろ経験を積むほど価値が高まるという特性があります。

3.中小企業診断士があなたの人生を変える3つの理由

3-1.DX・AI時代の新たな専門領域

2025年の今、企業が直面する課題は複雑化しています。人材不足の深刻化、デジタル化の遅れ、AIツールの導入支援、ESG経営への対応など、これらすべてが中小企業診断士の新たなビジネスチャンスとなっています。

中小企業庁の最新データによると、これらの課題解決に対する支援ニーズは急速に拡大しており、経営知識と最新技術知識を統合した支援ができる中小企業診断士の価値が急激に高まっています（中小企業診断士関連情報）。

3-2.副業解禁時代の最強資格

副業をすることで、本業だけでは得られないさまざまな業務を体験することができます。実務経験を積みながら収入アップを実現し、リスクを取らずにスキルアップすることが可能です。

さらに、人脈構築により将来の独立準備も進められ、5年ごとの更新に必要な実務日数も同時に稼ぐことができます。まさに一石二鳥、三鳥の効果があるのです。

3-3.AIに代替されない仕事

経営診断は人間にしかできない仕事です。経営者の悩みに共感する力、複雑な状況を総合的に判断する力、人間関係を構築する力、創造的な解決策を提案する力。これらはすべて、AIには代替できない人間ならではの能力です。

むしろ、AI時代だからこそ、テクノロジーと人間の橋渡しをする中小企業診断士の役割はますます重要になっていくでしょう。

4.中小企業診断士に関するよくある質問FAQ

Q.今から始めても遅くない？

A.まったく遅くありません。一般社団法人日本中小企業診断士協会連合会の統計によると、最年少合格者19歳、最年長合格者72歳という幅広い年齢層での合格実績があります。特に30～50代が合格者全体の83.44％を占めており、社会人経験を活かせる資格であることがわかります（過去の試験結果・統計資料）。

むしろ、社会人としての経験が豊富な方ほど、その経験を理論と結びつけることで、より深い理解と実践的な知識を身につけることができるのです。

Q.本当に稼げるの？独立しないとダメ？

A.会社員のままでも十分稼げます。資格手当として月1-3万円（年12-36万円）が支給されることが多く、副業収入では普通にやっている人でも年間100万円程度は稼げるという報告があります。

独立すれば、「年収1,000万円以上」の中小企業診断士は全体の約34.0％に上ります。しかし、必ずしも独立する必要はなく、会社員として働きながら副業で収入を得たり、社内でのキャリアアップに活用したりする選択肢もあります。

Q.勉強時間はどれくらい必要？

A.一般的に1,000時間程度と言われています。これは1日2時間の勉強で約1年半、週末集中型なら2年程度という計算になります。ただし、効率的な学習法を選択することで、この時間を短縮することも可能です。特に二次試験は公式の模範解答が存在しないため受験指導校で質の高い教材と指導を受けることで、無駄な時間を省き、最短距離で合格を目指すことができます。