2025年は合格率23.7%!中小企業診断士1次試験合格発表

試験詳細

2025年11月24日

2025年度(令和7年度)中小企業診断士1次試験を受験された皆様、お疲れさまでした。令和7年9月2日(火)に合格発表が行われ、多くの受験生が結果を確認されたことと思います。

この記事では、2025年度(令和7年度)の合格発表結果、合格率の推移、過去5年間との比較、そして2次試験に向けた対策について詳しく解説いたします。

1.2025年度(令和7年度)中小企業診断士1次試験の合格発表結果

1-1.2025年度(令和7年度)の合格発表結果

申込者数受験者数①受験者数②合格者数合格率
26,211人21,678人18,360人4,344人23.7%

注1:受験者数①は、1科目でも受験した方の人数です。 

注2:受験者数②は、欠席した科目がひとつもない方の人数です。

2025年度(令和7年度)の合格者数は4,344人で合格率は23.7%でした。過去5年間と比較して一番低い数値であり、試験の難易度が高まったことを示しています。

1-2.男女別の合格結果

 申込者数合格者数合格率
男性23,173人4,076人17.6%
女性3,038人268人8.8%
合計26,211人4,344人16.6%

※合格率は対申込者数に対する割合です。

1-3.年齢別の合格結果

 申込者数合格者数合格率
20歳未満166人12人7.2%
20~29歳3,579人574人16.0%
30~39歳6,828人1,227人18.0%
40~49歳7,360人1,236人16.8%
50~59歳6,181人973人15.7%
60~69歳1,893人300人15.8%
70歳以上204人22人10.8%
合計26,211人4,344人16.6%

※合格率は対申込者数に対する割合です。

合格者の最年長は77歳、最年少は19歳でした。

1-4.受験地別の合格結果

 申込者数合格者数合格率
札幌501人70人14.00%
仙台914人128人14.00%
東京14,657人2,550人17.40%
名古屋2,124人365人17.20%
金沢557人103人18.50%
大阪4,496人703人15.60%
広島808人131人16.20%
四国285人45人15.80%
福岡1,648人234人14.20%
那覇221人15人6.80%
合計26,211人4,344人16.60%

※合格率は対申込者数に対する割合です。

地方都市でも一定数の合格者がおり、全国的に合格のチャンスが広がっていることがわかります。

1-5.勤務先別の合格結果

 申込者数合格者数合格率
経営コンサルタント
自営業
523人71人13.6%
税理士・公認会計士
等自営業
607人127人20.9%
上記以外の自営業
 
767人90人11.7%
経営コンサルタント
事業所等勤務
732人127人17.3%
民間企業勤務
 
16,790人2,845人16.9%
政府系金融機関勤務
 
421人82人19.5%
政府系以外の
金融機関勤務
1,707人293人17.2%
中小企業支援機関
 
537人59人11.0%
独立行政法人
公益法人等勤務
265人45人17.0%
公務員
 
993人203人20.4%
研究・教育
 
200人27人13.5%
学生
 
663人86人13.0%
その他
(無職を含む)
2,006人289人14.4%
合計26,211人4,344人16.6%

※合格率は対申込者数に対する割合です。

1-6.科目別の合格結果

 科目受験者数科目合格者数科目合格率
経済学・経済政策17,386人2,513人14.5%
財務・会計17,200人1,437人8.4%
企業経営理論14,409人2,486人17.3%
運営管理15,467人2,229人14.4%
経営法務16,821人3,082人18.3%
経営情報システム16,424人2,333人14.2%
中小企業経営・中小企業政策17,734人5,442人30.7%

注:「科目合格者数」には「試験合格者数」は含みません。

中小企業経営・中小企業政策の合格率が30.7%と高めで、逆に財務・会計は8.4%と低く、科目ごとに難易度の差が大きいことがうかがえます。

2.2025年度(令和7年度)1次試験合格率と過去5年間の詳細比較

2-1.過去5年間の1次試験合格率推移

年度受験者数合格者数合格率
令和6年度 (2024年)18,209人5,007人27.5%
令和5年度 (2023年)18,621人5,521人29.6%
令和4年度 (2022年)17,345人5,019人28.9%
令和3年度 (2021年)16,057人5,839人36.4%
令和2年度 (2020年)11,785人5,005人42.5%

2-2.2025年度(令和7年度)中小企業診断士1次試験の特徴

◉受験者数18,360人の特徴
・2020年度(令和2年度)
:コロナ影響で大幅減少(13,622人)
・2021年度〜2024年度(令和3年度~6年度):段階的増加傾向
・2025年度(令和7年度):18,360人(前年度比151人減)

2025年度(令和7年度)の受験者数18,360人という結果は、昨年に引き続き高止まりしており、ここ数年の増加傾向は中小企業診断士資格への高い関心度を反映した数値となっています。

◉合格者数4,344人の特徴
・2020年度〜2024年度(令和2年~6年度)
:5000人台で安定推移
・2025年度(令和7年度):4,344人(前年度比663人減)

2025年度(令和7年度)の合格者数4,344人は、過去5年の推移5000人台と比較してみると一番少ない結果となりました。

◉合格率23.7%の特徴
・2020年度(令和2年度)
:42.3%(コロナ影響で異常値)
・2021年度(令和3年度)以降:28%~30%台前半で安定推移
・2025年度(令和7年度):23.7%(前年度比3.8%減)

2025年度(令和7年度)の合格率23.7%は、過去5年の推移をみると一番低い結果となりました。合格率はここ数年減少傾向にあり、受験者数は安定推移していることから、試験の難易度が年々上がっていることがうかがえます。

3.合格発表後の重要な手続きと現状

3-1.2次試験申込概要

● 申込受付開始:令和7年9月2日(火)午前10時から開始済み
● 申込締切:令和7年9月22日(月)
● 2次試験(筆記)実施日:令和7年10月26日(日)
● 受験料:17,800円(税込、前年度実績)

3-2.科目合格者への対応

科目合格された方には以下の権利があります。

● 科目合格の有効期間:3年間(令和8年度・9年度まで有効)
● 免除申請:来年度受験時に免除申請が可能
 履歴書記載:「令和7年度中小企業診断士科目合格者(科目名)」として記載可能


科目合格制度を戦略的に活用することで、複数年かけて着実に合格に近づくことができます。

4.結果別アドバイスとアクションプラン

4-1.1次試験合格者の方へ

・2次試験申込:9月22日(月)までに必ず申込完了
・学習計画策定:7週間の詳細スケジュール作成
・教材準備:2次試験対策教材の選定と入手

注意点

1次試験の知識は2次試験でも重要な基礎となるため、忘れないよう定期的に復習
2次試験は記述式のため、文章力向上も重要な要素
過去問演習では時間管理の練習も必須

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4-2.科目合格者の方へ

2025年度(令和7年度)で科目合格された方は、来年度に向けた戦略的な学習計画が重要です。

・残り科目の分析:不合格科目の弱点特定と対策
・科目合格の活用:2026年度・2027年度(令和8年度・9年度)の免除申請準備
・学習計画の見直し:残り科目に集中した効率的な学習計画

科目合格は確実な前進です。多くの合格者が複数年かけて最終合格を果たしており、科目合格制度を活用することで合格に近づけます。

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4-3.不合格だった方へ

今回残念ながら合格に至らなかった方も、これまでの学習は決して無駄ではありません。

・現状分析:今回の結果から弱点科目の特定
・学習方法の見直し:より効果的な学習法の検討
・モチベーション維持:長期的な視点での目標設定

中小企業診断士試験の合格者の多くが複数回の受験を経て合格しています。今回の経験を活かして次回の合格を目指しましょう。

また同じ過ちを繰り返さず確実に合格を目指すなら、やはり体系立てられたカリキュラムやフォロー体制のある受験指導校を活用することを強くおすすめします。

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5.よくある質問(FAQ)

Q.2025年度(令和7年度)の合格率23.7%は例年と比べてどうですか?

A.過去5年間の平均合格率は約30%(令和2年度の異常値を除く)となっており、2025年度(令和7年度)の23.7%は過去5年と比較して一番低い結果となりました。合格率の変動は試験問題の難易度や受験者数によって決まります。

Q.2次試験の申込期限はいつまでですか?

A.令和7年9月22日(月)までです。すでに申込受付は開始されており、合格確認後は速やかに申込手続きを行うことが重要です。期限を過ぎると受験できません。

Q.科目合格の有効期間はどのくらいですか?

A.科目合格の有効期間は、科目合格をした年度を含め3年間です。2025年度(令和7年度)の科目合格は、2026年度(令和8年度)と2027年度(令和9年度)まで有効となり、該当科目の受験を免除できます。

Q.今回不合格でしたが、来年度の対策で重要なことは何ですか?

A.まず今回の結果を詳細に分析し、弱点科目を特定することが重要です。その上で、科目合格制度の活用や学習方法の見直しを検討してください。多くの合格者が複数回受験していますので、諦めずに継続することが大切です。

Q.2次試験対策で最も重要なポイントは何ですか?

A.1次試験の知識を実務的な問題解決に応用する能力の養成が最重要です。記述式のため文章力も必要で、特に時間内に的確な解答を作成する練習が欠かせません。独学では限界があるため、添削や講師のフィードバックがもらえる受験指導校の活用はとても有効です。

6.中小企業診断士1次試験合格発表についてまとめ

令和7年9月2日に発表された2025年度(令和7年度)中小企業診断士1次試験の結果では、4,344人の方が合格され、合格率は23.7%となりました。

結果別の次のステップ

1次試験合格者の方

2次試験申込の確実な実施(9月22日まで)
7週間の集中的な2次試験対策の開始
実務的思考力の養成に重点を置いた学習

科目合格者の方

科目合格制度を活用した戦略的な来年度計画
残り科目の弱点分析と集中対策
2026年度・2027年度(令和8年度・9年度)の免除申請準備

今回不合格だった方

今回の経験を活かした学習方法の見直し
弱点科目の特定と重点的な対策計画
受験指導校の活用で効率的な学習環境

中小企業診断士は難関資格ですが、適切な対策により必ず合格可能な資格です。令和7年度の結果を踏まえ、それぞれの状況に応じた最適なアクションを取ることで、中小企業診断士としての目標達成に近づけます。

もしあなたが短期間で確実に合格を目指すなら、やはり体系立てられたカリキュラムやフォロー体制のある受験指導校がおすすめです。

特に、2次試験の記述対策は独学では限界があるため、添削や講師のフィードバックが大きな力になります。

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伊藤塾 中小企業診断士試験科

著者:伊藤塾 中小企業診断士試験科

伊藤塾中小企業診断士試験科が運営する当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、中小企業診断士試験に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。