中小企業診断士の勉強は楽しいってホント?さらに楽しく学ぶコツも紹介!
勉強法
2025年11月24日
中小企業診断士試験は1次試験が7科目、2次試験が4科目あり、経営に関する幅広い知識を学ぶことができます。
診断士を目指すにあたって、「勉強を続けられそうか」「診断士の勉強は楽しいのか」など気になっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では次のような疑問を解決します。
・中小企業診断士の勉強は楽しい?面白い?
・中小企業診断士を楽しく勉強するコツは?
・中小企業診断士の勉強で気をつけることは?
これから中小企業診断士に挑戦する人や、中小企業診断士に興味がある人はぜひご覧ください。
【目次】
1.中小企業診断士の勉強が楽しい5つの理由
勉強が苦手という人も、中小企業診断士の勉強は想像していた以上に楽しかったという人は少なくありません。
ここでは、中小企業診断士の勉強が楽しいと感じる理由を5つ紹介します。
①ビジネスに役立つ知識が幅広く身に付くから
②学習した内容同士が結びついてくるから
③実践的な内容が多いから
④達成感、自己成長を感じられるから
⑤思考力や分析力、問題解決力が鍛えられる喜びがあるから
それぞれ解説していきましょう。
1-1.ビジネスに役立つ知識が幅広く身に付くから
中小企業診断士の1次試験は7科目あります。
①経済学・経済政策
②財務・会計
③企業経営理論
④運営管理(オペレーション・マネジメント)
⑤経営法務
⑥経営情報システム
⑦中小企業経営・中小企業政策
診断士では経営戦略やマーケティングだけでなく、法律、IT、簿記、店舗運営など企業経営に必要な知識を幅広く学ぶことができます。
ビジネスに役立つ知識が身に付くことから、勉強が楽しいと感じることは少なくありません。
1-2.学習した内容同士が結びついてくるから
中小企業診断士を勉強していくと、学習した内容同士が結びついてくることが増えてきます。
例えば、「資本金」は、決算書などを勉強する財務・会計と、会社法などを勉強する経営法務の2科目で勉強することになります。
このように診断士では専門用語を、切り口を変えて勉強することがあります。
他にも、製造業は経営戦略によって、望ましい生産方式が異なります。
そのため、企業経営に関する企業経営理論と、工場運営に関する運営管理が密接な関係にあります。
以上のように、学習が進むほど他の科目との関連性が見えてくるようになり、理解が深まるため、勉強が楽しいと感じるようになります。
1-3.実践的な内容が多いから
中小企業診断士の2次試験は記述式で、実例企業を元にした問題文から、企業の課題分析や解決策の提案、助言等を行います。
問題ごとに企業の状況が異なるため、論理的な思考能力や字数制限内で解答を作成する文章力が必要となります。そのため、2次試験においては用語の意味を暗記するような学習ではなく、1次試験で学習した内容を実践的に使いこなす練習が必要不可欠です。
実例企業を元にした問題文はリアリティが高く、合格後も役に立つような実践的な力が身につくため、学生時代の勉強よりも楽しいと感じる人も多いです。
1-4.達成感、自己成長を感じられるから
中小企業診断士の学習を始めると、達成感、自己成長を感じる機会が多いことも勉強を楽しく感じる理由の一つです。
例えば、1次試験では専門用語を理解していれば解ける問題があります。このような短時間の勉強でも解ける問題があるため、達成感を感じやすく、コツコツ勉強するモチベーションを保ちやすいといえるでしょう。
一方、2次試験では、学習を続けることで成長を感じやすい点が特徴です。
2次試験の学習初期では、問題文で何を問われているかが理解できず、解答をどう作成すれば良いかわからない人がほとんどです。
しかし、ここであきらめずに正しく勉強を進めていくと、次第に何が問われているか、何を答えるべきかが掴めるようになってきます。
このように中小企業診断士試験の勉強を通じて、「知らなかったことを知ることができる」「できなかったことができるようになる」という経験を積むことができることも、中小企業診断士の勉強が楽しいと感じる魅力の一つです。
1-5.思考力や分析力、問題解決力が鍛えられる喜びがあるから
1次試験においては、経営、会計、財務、マーケティングなど幅広い分野を横断的に学べるため、ビジネスの全体像を把握でき、面白さとともに知的満足感を得ることができるでしょう。
さらに、2次試験においては、事例問題を通じて企業の課題解決を考えることで、ビジネスパーソンとして必要な思考力や分析力を鍛えられることも大きな喜びのひとつです。
また、学習内容が中小企業の現実の経営課題と深く結びついているため、学んだ知識をどのように実務に活かせるのかイメージしやすく、問題解決力の向上を実感できることも学びの楽しさを感じられる要因となっています。
2.診断士試験を楽しく勉強する5つのコツ
ここでは中小企業診断士試験を楽しく勉強するコツを5つ紹介します。
| ①得意科目から勉強を始める ②無理をせず続けられる学習計画を立てる ③過去問の点数を気にしすぎない ④家庭や職場の理解を得る ⑤資格取得後の未来を想像する |
詳しく解説していきましょう。
2-1.得意科目から勉強を始める
中小企業診断士の1次試験は7科目あるため、どうしても得意科目と苦手科目が生じます。
勉強する順番としては、得意な科目や興味がある科目から勉強を始めて、中小企業診断士の勉強方法がわかってきたら苦手科目に着手すると良いでしょう。
楽しく勉強を続けるためには「できるようになった」という成功体験を積み重ねることが大切です。いきなり苦手科目から勉強を始めてしまうと、挫折しやすくなってしまうのです。
人によって得意な科目や興味がある科目は異なるものですが、比較的「企業経営理論」は中小企業診断士を目指す人が楽しいと感じやすい分野といえるでしょう。
※中小企業診断士の試験科目については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 中小企業診断士の試験科目は?科目ごとの特徴や攻略法、試験免除についても解説
2-2.無理をせず続けられる学習計画を立てる
中小企業診断士試験は年に1度で、学習期間は数ヶ月〜数年必要となります。
また、科目数も多いため、長期間にわたってコンスタントに勉強できる習慣が大切です。
学習序盤に無理をして勉強してしまうと、試験日までモチベーションが保てないかもしれません。
そこで、少し余裕のあるペースで学習計画を立てることがポイントです。
余裕のある学習計画を立てることで、問題や知識を深掘りする時間を確保でき、学習効率が高まります。結果的に、勉強が楽しいと感じる心の余裕も生まれます。
他にも、通勤時間やSNSを見る時間を勉強に充てるなど、続けられそうな勉強法を模索することが大切です。
伊藤塾ではスマートフォンで視聴できる教材も提供していますので、効率的に勉強したい方はぜひご検討ください。
※中小企業診断士試験の勉強法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 中小企業診断士の勉強法3選!おすすめの順番や学習のポイントを紹介
2-3.過去問の点数を気にしすぎない
過去問演習に取り組むと、思ったよりも点数が取れないという人は多いです。
1次試験では60点が合格ラインのため、過去問を解く度に、60点を超えられるか気になっている人も多いでしょう。
しかし、過去問は年度によって難易度が異なるため、過去問の点数を気にしすぎることは精神衛生上よくありません。
例えば、令和5年度の「運営管理」の科目合格率(科目合格者数/科目受験者数)は8.7%でしたが、令和6年度では26.8%と大幅に上昇しました。
(参考:令和6年度 中小企業診断士第1次試験に関する統計資料 、令和5年度 中小企業診断士第1次試験に関する統計資料)
このように、過去問の科目ごとの難易度は大きく変動するため、あくまで参考程度にしておくと良いでしょう。
過去問を解いた後に、「合格点をとるために必要な問題」と「難問・奇問」を分類し、合格に必要な知識を効率良く勉強していくことが大切です。
2-4.家庭や職場の理解を得ること
忙しい社会人にとって、勉強時間を確保することは大きな課題です。
中小企業診断士の勉強を楽しく進めるためには、家庭や職場からの理解を得ることが大切です。
家族や職場に対して、「なぜ中小企業診断士を取得したいのか」「中小企業診断士になった後、どのように活躍したいのか」を説明することで、勉強時間の確保がスムーズになるでしょう。
2-5.資格取得後の未来を想像する
中小企業診断士の勉強を楽しむコツは、資格取得後の未来を想像することです。
中小企業診断士資格の取得を通じて得られる、昇進、異動、独立、転職、副業、賞賛など期待する未来を想像してみてください。
オススメの方法は、すでに中小企業診断士として活躍している人の話を聞くことです。
どのような活動方法があるのか、試験勉強を通じてどのような力を身に付けるべきかなどが見えてくると思います。
中小企業診断士の勉強をする際も、中小企業診断士試験合格後の姿を想像することで、モチベーションが上がることでしょう。
3.楽しく勉強するなら受験指導校の利用がオススメ
中小企業診断士の勉強を楽しく、効率的に進めたいのであれば、受験指導校の利用がオススメです。
受験指導校を利用することで次のようなメリットがあります。
①わかりやすい講義で効率的に知識が身に付く
②添削を受けることで、2次試験対策の質が上がる
③相談や質問できる環境がある
それぞれ解説します。
3-1.わかりやすい講義で効率的に知識が身に付く
中小企業診断士試験は科目数が多く、市販の参考書のみで学習を進めることは挫折の原因になりやすいといえるでしょう。
独学での勉強で理解できない箇所に向き合う場合、自力ではなかなか解決できず、うやむやな理解のまま先に進めてしまったり、学習の濃淡がつけられず、無駄な勉強に時間を費やしてしまったりすることはよくある話です。
一方で、受験指導校においては、中小企業診断士試験を知り尽くしたプロの講師による講義と考え抜かれたカリキュラムによって、メリハリのある効率的な学習で短期間での合格を目指すことができます。
伊藤塾では、理解のしやすさと効率性を重視した講義設計にしており、「わかりやすく」「網羅性の高い」講義を提供しています。
知識が効率的に身に付くため、短時間での合格が実現できます。
伊藤塾では無料体験講義をご提供しています。ぜひご視聴ください。
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3-2.添削を受けることで、2次試験対策の質が上がる
2次試験は記述式の試験のため、苦手意識がある方も多いかもしれません。
また、中小企業診断士の2次試験は、上位約18%しか合格できない試験です。
2次試験対策が難しい理由は、模範解答が公開されておらず、自分の解答の良し悪しを判断しづらいことにあります。
2次試験対策では実際に解答を作成し、添削を受けることが合格のために必要不可欠な勉強方法とされています。
添削を受けることにより、自分では気がつかない文章の癖を知ることができ、意図した内容を解答として適切に表現できる力が養われていきます。
3-3.相談や質問できる環境が充実している
中小企業診断士の勉強を始めると、学習スケジュールを調整する必要や、勉強内容に対する疑問が出てきます。
そのような悩みを早い段階で解消することも、勉強を楽しく進めるコツといえます。
伊藤塾では、「カウンセリング」「ゼミ」「質問制度」「オンライン勉強会」など、不安を取り除いたり疑問を解消できる場を複数用意しているので、安心して勉強に取り組むことができます。
4.中小企業診断士の勉強・楽しさに関するよくある質問
中小企業診断士の勉強の楽しさに関して、よくある質問をまとめました。
4-1.勉強時間はどれくらい?
中小企業診断士の勉強時間は、既に持っている知識量によって異なりますが、目安として1,000時間とされています。
1次試験の勉強時間は7科目で800時間が目安で、2次試験の勉強時間は4科目で200時間が目安となります。
勉強の質を高めることができれば、短期間での合格も可能なため、社会人の多くは受験指導校を利用しています。
※中小企業診断士試験に合格するための勉強時間については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 中小企業診断士の勉強時間は1000時間?短時間で合格するコツも解説
4-2.中小企業診断士の合格率は?
近年、中小企業診断士試験の1次試験の合格率は概ね30%〜40%で推移しています。
また、2次試験の合格率は18%台で推移しています。
2次試験は1次試験の合格者の中で、上位18%に入る必要があり、難易度が高い試験といえます。
※中小企業診断士試験の合格率についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
→ 中小企業診断士の難易度は?合格率や攻略法を徹底解説!
4-3.独学で合格できる?
中小企業診断士は市販の参考書等を活用して独学で合格することが可能ですが、合格者の中で独学者は少数派です。
独学を選択する例としては、時間が十分にあって、かつ受講料を支払う経済的余裕が無い学生などが独学で合格を目指すケースが見受けられます。
一方で、多くの受験生は受験指導校などを活用して勉強しています。
忙しい社会人にとっては、講師に質問できる環境や、頻出論点がまとまった教材を活用することが、費用以上に価値があるためです。
5.まとめ
今回の記事では中小企業診断士の勉強の楽しさや面白さ、楽しく勉強するためのコツやポイントについて紹介しました。
まとめると次の通りです。
◉中小企業診断士の勉強が楽しい理由
①ビジネスに役立つ知識が幅広く身に付くから
②学習した内容同士が結びついてくるから
③実践的な内容が多いから
④達成感、自己成長を感じられるから
⑤思考力や分析力、問題解決力が鍛えられる喜びがあるから
◉中小企業診断士試験を楽しく勉強するポイント・コツ
①苦手科目は後回しにする
②無理をせず続けられる勉強方法を身につける
③過去問の点数を気にしすぎない
④家庭や職場の理解を得る
⑤資格取得後の未来を想像する
◉楽しく勉強するなら受験指導校の利用がオススメ
①わかりやすい講義で効率的に知識が身に付く
②添削を受けることで、2次試験対策の質が上がる
③相談や質問できる環境がある
◉中小企業診断士の勉強は1,000時間が目安
◉中小企業診断士の合格率は1次試験が30~40%、2次試験が18%程度
◉中小企業診断士を独学で合格する人は少数派で、多くの人が受験指導校等を利用している
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