
【実体験】宅建士になると人生は変わるのか?資格取得後の変化をご紹介
キャリア
2025年08月29日


「宅建士になったら本当に人生は変わる?」
「人生を変えたいけど、今から宅建士ってどうなんだろう?」
こんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
宅建士は、あなたの人生を変える可能性を秘めた資格です。
実際に、合格者の多くは「未経験から転職できた」「収入が上がった」「仕事が楽しくなった」といった人生の変化を実感しています。もちろん簡単な試験ではありませんが、チャレンジする価値があることは間違いありません。
本記事では、次の点について取り上げました。
・宅建士になって本当に起こった人生の変化
・宅建士になると人生が変わる理由
・人生を変えるための宅建士資格の活用法 など
宅建士になって人生を変えたいと思っている方は、是非ご一読ください。
※宅建士の資格の詳細については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
→【完全版】宅建とは?試験の詳細や宅建士の仕事内容など資格のすべてを徹底解説!
【目次】
1.宅建士になって本当に起こった人生の変化
宅建士試験に合格すると、人生に大きな変化が訪れます。合格者に話を聞くと、例えば
・就職・転職しやすくなった
・仕事が楽しくなった
・収入がアップした
・自己肯定感が向上した
・他の資格へも挑戦したくなった
など、ポジティブな変化があったという声がいくつも聞こえてきます。宅建士になって人生が変わったという方がたくさんいるのです。
ここでは、本当に起こった人生の変化を、伊藤塾の宅建士講座を担当する井内講師の実体験から紹介します。
1-1.就職・転職しやすくなった
Q.宅建士試験合格後に、就職・転職しやすくなったという実感はありましたか?
就職・転職のしやすさは間違いなく感じましたね。
宅建士試験に合格した後、転職するために不動産屋を探していると、書いてあるんです。
「宅建士資格取得者を優遇!」って。
あ、自分のことだ…なんて思って電話をしました。
そして、私の場合は運が良かったのもありますが、なんと一発で採用されてしまったんです。
しかも、営業ではなく事務の仕事で。
それがものすごく嬉しくて、資格の合格を改めて実感する場面でした。
就職・転職活動では、宅建士の資格が非常に有利に働きます。
不動産業界はもちろんのこと、建設業界、金融業界など、宅建士の知識が役立つ業界は多岐にわたります。キャリアの選択肢が広がることで、自分に合った仕事に就きやすくなるでしょう。
1-2.仕事が楽しくなった
Q.仕事で宅建士の知識が活かせていると感じましたか?
実務についてみて、受験勉強で得た知識が存分に活きていると感じました。
事務作業がメインだったので、色々な契約書を見たりするのですが、内容が分かるんです。
あ、宅建業法だ!民法だ!法令上の制限で勉強したところだ!って。
なんだか、自分が賢くなったような気分になって、すごく楽しくて、自分に対する自信がストップ高に上がっていったことを覚えています(笑)
宅建士の知識によって、仕事に対する楽しさが倍増したと感じる人は多いです。
不動産取引の仕組みや法律を理解することで、全体像が分かり、顧客に対しても適切なアドバイスができるようになるからです。
顧客から感謝されたり信頼されたりする経験が増え、仕事のやりがいにも繋がるでしょう。宅建士になって、自分の仕事に自信を持てるようになったという方は少なくありません。
1-3.収入が上がった
Q.宅建士になって、収入に変化はありましたか?
私の就職した不動産屋では、宅建士の資格を持っている人に、1ヶ月あたり「5万円」の資格手当が支給されていました。
これはかなり良い部類ではあるんですが、初めて給与明細を見たときは震えましたね(笑)
「これが資格の魅力か…」って。感動して、家族にも「やっぱり資格って凄いよ」と話した記憶があります。
実際問題、資格はパワーがあると思います。宅建士に限った話ではないのですが、法律の知識を付けることで、多くの人の権利を救うことができますし、それだけの価値があると思います。
宅建士の資格を取得すると、収入アップにつながるケースが多いです。
宅建業法で「宅建士の設置義務」が定められているため、企業からの需要が高く、多くの企業では資格手当が支給されているからです。
資格手当の金額は、企業によって異なりますが「1〜3万円」であるケースが多いです。ただし、井内講師のように「5万円」以上が支給される企業もあります。さらに、キャリアアップの条件となっているケースもあり、管理職や役職への就任で収入アップを実現している方も珍しくありません。
1-4.他の資格にも挑戦したくなった
Q.宅建士から別の資格に挑戦する人も多いですが、井内講師はどうでしたか?
実は、私自身も初めて国家資格を取得したのが宅建士でした。
現在は、他にも「行政書士」「海事代理士」など様々な資格を持っていて、行政書士事務所も開業しているんですが、私の資格取得ストーリーは宅建士から始まったといっても過言ではないと思います。
宅建士試験の合格をきっかけに、他の資格にも挑戦したくなる人は珍しくありません。
例えば「行政書士」「海事代理士」「司法書士」など、仕事内容や知識に関連性のある資格に挑戦し、ダブルライセンスやトリプルライセンスを活用して、様々なジャンルで活躍している人がたくさんいます。新しい資格に挑戦することで、さらなるステップアップが期待できるでしょう。
1-5.自己肯定感が上がった
Q.宅建士になって、他に感じた変化はありますか?
宅建士の一番の魅力でもあるんですが、自分に対してめちゃくちゃ「自信」を得ることができました。「自分でもできるんだ!」って。 宅建士試験の合格率は15%程度なので、100人中の15人に入れた喜びですね。
私は、小学校・中学・高校と全く成績が良くなかったので、 「自分でも勉強したらできるやん!!」 とコンプレックスが克服されて、大きな自信につながりました。
宅建士試験に合格すると、多くの人が自己肯定感の向上を感じます。宅建士試験は難関資格の一つであり、合格率も決して高くはありません。そのような難しい試験に合格できたことで「自分はやればできる」という自信がつくのです。
宅建士試験は、簡単な試験ではありませんが、努力すれば誰でも合格できる試験です。合格への道のりは決して平坦ではありませんが、諦めずに勉強を続ければ、必ず結果はついてきます。
2.宅建士になると人生が変わる理由
宅建士になると人生が変わるのはなぜでしょうか。その理由は様々ですが、例えば
・独占業務があるため、宅建士がいないと取引ができない
・設置義務があるため、常に企業からのニーズが高い
・専門的な知識を習得できる
などが大きな要因として挙げられます。いずれの理由も、宅建士に対する社会からの需要の高さを裏付けるものばかりです。
それぞれの理由を、詳しく見ていきましょう。
2-1.独占業務があって、宅建士がいないと取引できないから
宅建士が企業から求められる理由の一つに、独占業務の存在があります。
宅建士には、宅地建物取引士法によって、3つの独占業務が定められています。そのため、宅建士がいないと不動産取引を行うことはできません。
宅建士の独占業務
・重要事項の説明
・重要事項説明書の記名(35条書面)
・契約書の記名(37条書面)
これらの独占業務があるからこそ、宅建士の果たす役割は重大で、キャリアアップのチャンスが多くあるのです。宅建士として独占業務を任されることで、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。
2-2.宅建士の設置義務があり、企業からの需要が高いから
宅建業法では、専任の宅建士の設置義務が定められています。
※宅建士の設置義務とは?
宅建業者は「従業員(総務なども含む)の5人に1人以上の割合」で宅建士を置く必要があることが宅建業法で決まっています。
例えば、従業員が6人いる場合は、2人以上の宅建士を設置することが必要です。
事業を拡大させると、必然的に宅建士も増やす必要があるため、企業からのニーズは常に高い状態にあります。企業が、高額な資格手当を支給してでも宅建士を採用するのは、この設置義務も要因の1つです。
宅建士の資格を取得すれば、不動産業界で活躍できる機会が大きく広がるでしょう。宅建士の設置義務は今後も継続すると考えられるため、長期的にも安定したキャリアを築くことができます。
2-3.専門的な知識が身につくから
宅建士の資格を取得するには、不動産に関する幅広い知識が必要です。
例えば、権利関係、宅建業法、法令上の制限、税金など、多岐にわたる分野の勉強が求められます。これらの分野を深く理解することで、不動産取引の専門知識が身につくだけでなく、他の業種で活かせる知識(民法など)も習得できるでしょう。
宅建士の資格を持っていると、企業から「法律に精通した専門家」として認識されるため、就職や転職の際に大きなアドバンテージとなります。不動産業界だけでなく、金融業界・建築業界など、様々な業界で、活躍の幅が広がります。
3.宅建士になって人生が変わらないケースは?
宅建士の資格を取得しても、必ずしも人生が変わるとは限りません。
中には、せっかく宅建士を取得しても、資格を活かしきれずに、人生に大きな変化を感じられない人もいます。例えば、次のようなケースでは、注意が必要です。
・宅建士を活かせない業界で働く場合
・宅建士資格を取っただけで満足してしまう場合
順番に見ていきましょう。
3-1.宅建士を活かせない業界で働く場合
宅建士の資格を取得しても、その知識や能力を活かせない業界で働いている場合、人生を大きく変えることは難しいでしょう。例えば、「飲食業界」や「製造業界」など、宅建士と関連性の薄い業界で働いている場合、専門性を発揮できる機会が限られています。そのため、資格を取得しても、仕事内容や収入面での変化は感じにくいかもしれません。
人生を変えるためには
・宅建士を活かせる業界に転職する
・宅建士の知識を活かして副業をする
など、宅建士資格を活用するための行動を起こすことが必要です。
3-2.宅建士資格を取っただけで満足してしまう場合
宅建士の資格を取得したことで満足し、その先の行動を起こさない場合も、人生が変わることはありません。なぜなら、資格の取得はゴールではなく、あくまでもスタート地点に過ぎないからです。
人生にプラスの変化を与えるためには、合格後も継続的な学習と行動が必要です。資格の取得に満足するのではなく、合格後の自分の姿をイメージし、具体的な行動を起こしましょう。宅建士としての知識やスキルを磨き、専門性を高めることで、人生を大きく変えることができるのです。
4.宅建士で人生が変わる人の特徴
次のような特徴を持つ人は、宅建士になることで、特に人生が変わる可能性が高いです。・未経験から転職したい人
・不動産業界で出世・昇進したい人
・妊娠・出産などで離職していた女性
それぞれ説明します。
4-1.未経験から転職したい人
未経験から別の業界へ転職したい人は、宅建士の資格を取得することで、人生の変化を実感しやすいです。宅建士になることで、様々な業界への転職が有利になるからです。
・不動産業界
・金融業界
・保険業界
・建築業界 など
不動産業界はもちろん、その他にも様々な業界で、宅建士の資格がアピールポイントになるでしょう。未経験からのチャレンジを考えている人にとって、宅建士の資格は、転職の強力な武器となります。
※宅建士の就職・転職については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 宅建は就職や転職に有利?未経験もOK?不動産以外で活かせる仕事も紹介
4-2.不動産業界で出世・昇進したい人
不動産業界で出世・昇進したい人にとって、宅建士は必須の資格だといっても過言ではありません。数ある不動産資格の中でも、特に知名度が高い資格であり、出世・昇進のチャンスを大きく広げてくれます。
企業によっては、宅建士であることが、管理職に昇進する条件となっていたり、人事考課で考慮されるケースもある程です。宅建士の資格を持っていることで、社内での評価が上がり、より責任のある仕事を任される可能性が高まるのです。不動産業界でキャリアアップを目指す人にとって、宅建士の資格は欠かせないと言えるでしょう。
4-3.妊娠・出産などで離職していた女性
妊娠・出産などをきっかけに離職していた女性も、宅建士を取得すると、人生の変化を感じるケースが多いです。不動産業界は、女性の活躍の場として注目されているため、宅建士の資格によって、就職先の選択肢が大きく広がるからです。
実際、女性宅建士の数は年々増加しており、妊娠・出産から復帰して活躍している女性も珍しくありません。宅建士の資格は、不動産に関する知識を証明するものであるため、長期間のブランクがあっても、その能力が正当に評価されやすいのです。
さらに、宅建士の資格を活かせば、子育てと両立しやすい働き方も見つけやすくなります。IT重説(オンラインでの重要事項説明)が認められたことで、在宅ワークや副業など、ライフスタイルに合わせた働き方が増えているからです。妊娠・出産で離職していた女性にとって、宅建士の資格は新たなキャリアを築く武器となるでしょう。
※宅建が女性におすすめな理由は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
→ 宅建士の年収とメリットは?女性にもおすすめな理由を徹底解説
5.人生を変えるために宅建士資格をどう活用する?
宅建士の資格を取得したら、それをどのように活用するかが重要です。ここでは、人生を変えるために宅建士の資格を最大限に活かす方法を紹介します。
・宅建士として就職、転職する
・独立開業する
・副業宅建士として働く
・ダブルライセンスに挑戦する
順番に見ていきましょう。
5-1.宅建士として就職、転職する
最もオーソドックスな方法は、宅建士の資格を活かせる業界へ就職・転職することです。例えば、宅建士として不動産業界へ転職すれば、資格手当をもらえたり、昇進スピードに影響したりと、様々なメリットを享受できます。
未経験からでも、宅建士資格を活かせる業界に転職することで、キャリアの可能性が大きく広がるでしょう。
※宅建士の就職・転職については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 宅建は就職や転職に有利?未経験もOK?不動産以外で活かせる仕事も紹介
5-2.独立開業する
宅建士の資格を持っていれば、自分で不動産仲介業を始めることもできます。
独立・開業すれば、自分のペースで仕事を進められるため、ワークライフバランスも整えやすくなるでしょう。さらに、事業が軌道にのると、1000万を超えるような高年収を得られるケースもあります。ただし、開業には一定の資金と準備が必要です。宅建業免許の取得や、事務所の開設など、クリアすべき課題はいくつもあります。独立・開業する場合も、数年間は企業に勤務して経験を積み、入念な準備を行いましょう。
宅建士の独立開業については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→【宅建士の独立開業】成功のコツと失敗しやすい4つの要因を解説
5-3.副業宅建士として働く
本業と並行して、副業で宅建士として働くのも一つの選択肢です。副業宅建士なら、本業の業種に関わらず、宅建士の知識を活かして副収入を得ることができます。
例えば、
・週末だけ不動産仲介会社で働く(いわゆる週末宅建士)
・宅建士講座の講師としてアルバイトをする
・宅建士として、コラム記事などの執筆をする(Webライター)
など、様々な方法があります。
副業で得た収入は、旅行などのプチ贅沢に当てたり、将来に向けて蓄えたり、自由に使うことができます。日常の満足度も大きく向上するでしょう。副業宅建士は、本業と宅建士としての活動を両立させたい人におすすめの働き方です。
※宅建士の副業については、次の記事で詳しく解説しています。
→ 宅建士資格を活かしたオススメ副業4選!在宅・土日のみ・未経験もOK
5-4.ダブルライセンスに挑戦する
さらに大きく人生を変えたいのなら、ダブルライセンスにチャレンジするのもおすすめです。例えば、賃貸不動産経営管理士やマンション管理士、管理業務主任者など、不動産関連の資格は多岐にわたります。宅建士の知識を土台に、さらに専門性を高められるでしょう。
不動産以外でも、行政書士や司法書士など、別の法律資格に挑戦する人もいます。複数の資格を取得すれば、キャリアの幅が大きく広がります。ダブルライセンスは、宅建士として更にスキルアップしたい人に最適な方法です。
※宅建士のダブルライセンス・トリプルライセンスについては、次の記事で詳しく解説しています。
→ 宅建士とのダブルライセンスがおすすめな資格9選!独立に役立つ資格もご紹介」
→ 司法書士・行政書士・宅建士のトリプルライセンスが最強!難易度も解説」
※不動産資格四冠については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 不動産資格の三冠・四冠とは?年収や仕事内容について解説
6.最短で宅建士試験に合格して人生を変えるには?
宅建士の資格を取得して人生を変えるためには、宅建士試験に合格する必要があります。
しかし、宅建士試験の合格率は「15%程度」となっており、決して簡単な試験ではありません。出題範囲も膨大で、合格には「300時間から500時間」の勉強が必要とされています。特に、働きながら挑戦する場合、仕事と勉強の両立は容易ではなく、合格には相当の努力が必要です。
最短で宅建士試験に合格するには、受験指導校を活用することがおすすめです。
受験指導校では、本試験を徹底的に分析し、出題されやすいテーマに絞った効率的な対策を実施しています。また、合格後の実務を見据えた学習プログラムも用意されているため、単なる試験対策だけでなく、宅建士として必要な知識やスキルも身につけることができます。
必要な勉強時間も短縮されるケースが多く、「300時間」より大幅に短い勉強で合格する人も珍しくありません。限られた時間の中で効率的に学習を進められるため、仕事と両立しながらでも、着実に合格に近づくことができるでしょう。
※宅建士試験の勉強時間については、次の記事で詳しく解説しています。
→【500時間必要?】宅建士試験の合格に必要な勉強時間について徹底解説!
※こちらも併せてお読みください。
→ 宅建の通信講座はなぜ伊藤塾がおすすめなのか?宅建士合格講座の魅力を徹底解説
7.まとめ
最後に、今回の記事のポイントをまとめます。
◉ 宅建士は人生を大きく変える可能性を秘めた資格
◉ 宅建士になって人生が変わった人はたくさんいる
◉ ただし、資格を取るだけで満足するのはNG
◉ 宅建士資格を活かすために行動することが大切
宅建士は、人生を変える大きな一歩となり得る資格です。
最短で宅建士試験に合格し、資格を活かすために行動していくことで、あなたの人生は大きく変わることになるでしょう。
宅建士試験の対策には、ぜひ法律資格専門の指導校である伊藤塾をご活用ください。
「今年はさらにバージョンアップしたコースをご用意!!「2025年合格目標 宅建士合格講座」 のご紹介です!」