
3ヶ月から目指せる!40代が今後のために取るべきコスパ最強の資格8選
基本情報
2025年09月02日


「40代から取るなら、どの資格がコスパがいい?」
「勉強時間に見合った価値ある資格を選びたい」
こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
家族の生活費、子どもの教育費、住宅ローン…限られた時間とお金を使うなら、確実に収入アップやキャリアチェンジにつながる資格を選びたいものです。
そこでこの記事では、40代が今後のために取るべき「コスパ最強」の資格を紹介します。
3ヶ月で取れて収入アップにつながる資格から、人生を変える難関資格まで、コスパの良い資格を8個厳選しました。
ちなみに、どれか1つに絞るなら行政書士。その理由も最後にお伝えします。
ぜひこの記事を読んで、あなたにとってコスパ最強の資格を見つけてください。
【目次】
1. 40代が今後のために取るべきコスパ最強の資格の条件5つ
40代が資格選びで失敗しないための5つの条件を紹介します。
・年齢がハンディになりづらい
・学歴要件がない
・時間や費用に見合うリターンが得られる
・就職・転職・副業・独立のいずれかに直結する
・長く活用できる
1-1. 年齢がハンディになりづらい
まず大切なのは、年齢がハンディになりづらいことです。せっかく合格しても、年齢がネックになってしまうのは避けたいものです。
では、どうやって年齢が不利にならない資格を見分ければよいのでしょうか?
一番確実なのは、合格者の平均年齢をチェックすることです。資格の中には、合格者の平均年齢が40代を超えている資格もあります。
こういった資格を選べば、同世代が多く挑戦しているので、安心して受験できます。
1-2. 学歴要件がない
次に大切なのが、受験資格に学歴要件がないことです。
「40代から大学に入り直して学ぶ」というのは、時間的にも金銭的にも、そして家族の理解を得る上でもハードルが高いからです。
例えば、医療系の資格はニーズが高いですが、専門の学部・学校の卒業が必須条件です。40代から目指すには相当の覚悟が必要でしょう。
一方、国家資格には、宅建士や行政書士のように、学歴・職歴を問わず、誰でも受験できる資格もあります。こうした資格は働きながら挑戦できるので、現実的に目指しやすいです。
1-3. 時間や費用に見合うリターンが得られる
40代は家族の生活費や子どもの教育費など、お金も時間も自由に使えません。だからこそ「投資対効果」を冷静に見極める必要があります。
ここで考えてほしいのは、「簡単に取れるか」ではなく「取った後に人生がどう変わるか」です。たとえ1ヶ月で取れても、合格後に使えなければ、かけた時間とお金が無駄になるので、コスパは悪いでしょう。
逆に、合格までに1000時間の勉強が必要でも、月3万円の資格手当が出るなら、年間36万円、10年で360万円の価値があります。多少時間がかかっても、十分ペイできます。
1-4. 就職・転職・副業・独立のいずれかにつながる
多くの40代は収入アップやキャリアチェンジを目指しているはずです。だからこそ、確実に仕事につながる資格を選ぶ必要があります。
「頑張って取ったけど、使い道がなかった」という失敗を避けるには、まずは自分がどんな働き方をしたいか決めましょう。転職したいなら就職しやすい「宅建士」、独立したいなら開業しやすい「行政書士」など、それぞれの働き方に適した資格があります。
今の会社でキャリアアップしたいのか、転職して新しい環境で働きたいのか、それとも副業から始めて将来は独立したいのか、目的が決まれば、選ぶべき資格も自然と見えてきます。
1-5. 50代・60代になっても長く活用できる
最後に考えてほしいのが、その資格で10年後、20年後も活躍できるかです。
40代で取得した資格は、定年後のセカンドキャリアまで使えるのが理想的です。たとえば、身体への負担が大きい仕事は、せっかく資格をとっても、年齢とともに続けるのが難しくなります。
一方、資格の中には、経験を積むほど価値が高まる資格もあります。こういった資格を選べば、知識と経験がそのまま強みになります。その気になれば、60代、70代になっても現役で活躍できるでしょう。
以上の5つの条件を前提に、次章からは勉強期間別にコスパ最強資格を紹介していきます。
2. 最短で結果を出したい40代向け|3〜6ヶ月で取れるコスパ最強の資格
まずは3〜6ヶ月の勉強で合格を狙える資格を紹介します。短期間で取得できても、しっかりと仕事につながる「コスパ最強」の資格ばかりです。
◉3〜6ヶ月で取れるコスパ最強の資格
・宅建士(宅地建物取引士)
・賃貸不動産経営管理士
・簿記
2-1. 宅建士(宅地建物取引士)
宅建士が40代におすすめな最大の理由は、転職市場での需要が安定しており、就職・転職に直結しやすい点です。
不動産取引を行う会社には、事務所ごとに従業員5人につき1人以上の宅建士を置くことが法律で義務付けられています。そのため、常に一定の求人が見込めます。
活躍の場は不動産業界だけではありません。住宅ローンを扱う金融機関や、不動産開発を手がける建設会社など、幅広い業界で求められる資格です。
※宅建士はこちらの記事で詳しく解説しています。
◉宅建士の基本情報
必要な試験:宅地建物取引士試験
受験資格:なし
合格者平均年齢:35.9 歳
勉強時間:300〜500時間が目安
合格率:15〜18%
2-1-1. 宅建士の平均年収
宅建士だけの平均年収を調べた公的データはありませんが、不動産業界はそもそも年収が高い業界です。
厚生労働省のデータによれば、住宅・不動産業の平均年収は618.3万円、他業界と比較しても高水準にあります。加えて、多くの企業では宅建士資格を持つ人に、月3〜5万円の資格手当が支給されます。年間で見れば資格手当だけで36万円〜60万円、大きな収入アップが期待できるでしょう。
さらに、経験を積めば、不動産仲介業で独立開業もできます。40代・50代から独立し、高収入を得ている人も少なくありません。
(出典:厚生労働省|職業情報提供サイトjob tag‐住宅・不動産営業(うち年収については令和6年賃金構造基本統計調査を元に掲載))
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2-1-2. 試験の難易度
宅建士試験の合格率は15〜17%程度です。一見難しそうに見えますが、しっかり対策すれば3〜6ヶ月で合格を狙えます。
試験は年1回(10月)、全50問のマークシート方式です。合格ラインは36点前後で、7〜8割正解すれば合格できます。
法律系資格の入門として位置づけられており、初学者でも挑戦しやすい試験です。40代の受験者も多く、仕事をしながら合格する人が大半を占めています。
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2-2. 賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士は、2021年に国家資格となった比較的新しい資格です。
賃貸住宅管理業を営む会社は、営業所または事務所ごとに1名以上の「業務管理者」を置くことが法律で義務付けられています。この業務管理者になるための要件として定められているのが、賃貸不動産経営管理士の資格です。
宅建士と比べるとまだ知名度は低いですが、その分有資格者の数も少なく、確実な需要が見込めます。
参考までに、令和5年4月時点の有資格者は約8万8千人、宅建士(約118万人)の10分の1以下です。ライバルが少ない今だからこそ就職・転職で差別化になりやすく、コスパの良い資格だといえるでしょう。
◉賃貸不動産経営管理士の基本情報
必要な試験:賃貸不動産経営管理士試験
受験資格:なし
合格者の平均年齢:42.0歳
勉強時間:100〜250時間が目安
合格率:24〜32%
2-2-1. 賃貸不動産経営管理士の平均年収
賃貸不動産経営管理士の平均年収に関する公的なデータはありません。
しかし、主な活躍の場となる不動産業界の年収は比較的高めです。宅建士と同じように、資格手当による収入アップや、より良い条件の企業への転職など、キャリアアップに活用できます。
2-2-2. 試験の難易度
賃貸不動産経営管理士試験の合格率は約24〜32%と、宅建士より高めです。
ただし、国家資格になって以降、年々合格率が下がっており、受かりにくくなっています。一般的に国家資格は、有資格者が増えるほど難しくなるため、今後もこの傾向は続くと予想されています。つまり、比較的合格しやすい「今が狙い目」の資格です。
3〜4ヶ月の学習期間で合格を目指せるため、宅建士と同時に取得する人も少なくありません。
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2-3. 簿記
簿記は、企業の経理・財務を読み解く基礎知識を身につける資格です。お金の流れを理解する「ビジネスの共通言語」なので、業界を問わず活用できます。
経理職への転職はもちろん、副業での記帳代行や、将来の起業時にも役立つ知識となります。年3回の試験に加えてネット受験も可能なため、忙しい40代でも挑戦しやすい、まさにコスパ最強の資格です。
◉簿記の基本情報
必要な試験:日商簿記検定試験など
受験資格:なし
勉強時間:50〜100時間が目安
合格率:30〜50%
2-3-1. 簿記の年収アップ効果
簿記は、収入アップにつながるイメージは少ないかもしれません。
しかし、実務レベルとされる2級以上を取得すれば、企業の会計・経理などの職種で専門職として評価されます。特に、経理の実務経験と組み合わせれば、転職市場での価値が大きく高まるでしょう。
最近は簿記の知識を活かした副業も注目されています。経理代行や記帳代行などの在宅でできる仕事も多く、月数万円の副収入を得ている人も珍しくありません。
2-3-2. 試験の難易度
簿記は3級から1級まであり、段階的にスキルアップできるのが特徴です。
3級は合格率40〜50%程度で、1〜3ヶ月の勉強で合格を目指せます。基礎から学べるため、まったくの未経験でも問題ありません。
ただし、就職・転職で評価されるのは2級以上と言われています。2級の合格率は15〜30%程度で、6ヶ月程度の学習期間が必要です。
3. 中長期で挑戦したい40代向け|1年以内に取れるコスパ最強の資格
「じっくり腰を据えて勉強したい」「より専門性の高い資格を目指したい」という40代には、1年以内で目指せる資格がおすすめです。少し時間はかかりますが、その分、独立開業や高収入が期待できる資格ばかりです。
◉1年以内で取れるコスパ最強の資格
・行政書士
・社労士(社会保険労務士)
・中小企業診断士
3-1. 行政書士
行政書士は、許認可申請を中心に、官公署に提出する書類の作成を専門とする国家資格です。
独立開業しやすく、定年のない仕事として40代から人気があります。
行政書士の最大の魅力は、扱える業務の幅広さです。会社設立、外国人の入管業務、成年後見、相続など、あらゆるジャンルを扱っており、「仕事の幅」という意味では、士業の中でもトップクラスです。
たとえば、福祉業界の経験が成年後見業務で役立つ、英語力が外国人の在留資格申請で発揮されるなど、40代がこれまでに培ったスキルや実務経験が発揮されます。
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◉行政書士の基本情報
必要な試験:行政書士試験
受験資格:なし
合格者の年代:40代以上が52%
勉強時間:600〜1,000時間が目安
合格率:10〜13%
平均年収:591万円
(出典:厚生労働省|職業情報提供サイトjob tag(うち年収については令和6年賃金構造基本統計調査を元に掲載‐行政書士)
3-1-1. 行政書士の平均年収
厚生労働省のデータによれば、行政書士の平均年収は591万円とされています。
ただし、行政書士は独立開業が前提の資格なので個人差が大きく、標準的な年収はつかみにくいです。
たとえば、開業したての場合は、まだ顧客がついていない状況のため、会社員時代より年収が下がる人もいます。他方、独立開業して経営が軌道にのってくれば、年収1000万円を超える人もざらにいます。
自分の努力次第で収入を青天井に伸ばせるのが、独立開業型の資格の醍醐味でしょう。
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3-1-2. 試験の難易度
行政書士試験の合格率は13%程度です。標準的な学習期間は約1年、難関資格なのは間違いありません。ただし、人によっては、最短3ヶ月〜半年で合格するケースもあり、難関資格の中では受かりやすい試験に位置づけられます。
合否は絶対評価で決まるため、満点を目指す必要はありません。300点中180点(6割)を取れば、他の受験生の成績に関わらず合格できます。
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3-2. 社労士(社会保険労務士)
社労士は、会社経営に不可欠な「ヒト・モノ・カネ」のうち、「ヒト」に関わる法律を得意とする専門職です。社会保険や雇用保険の手続き、就業規則の整備、従業員の労務管理など、企業の「人」に関する業務を扱っています。
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◉社労士の基本情報
必要な試験:社会保険労務士試験
受験資格:あり(短大卒以上の学歴or実務経験or他試験合格など)
合格者の年代:40代以上が56%
勉強時間:800〜1,000時間が目安
合格率:5〜6%
平均年収:903.2万円
(出典:厚生労働省|職業情報提供サイトjob tag(うち年収については令和6年賃金構造基本統計調査を元に掲載‐社会保険労務士)
3-2-1. 社労士の平均年収
厚生労働省のデータによれば、社労士の平均年収は903.2万円です。
ただし、社労士も働き方によって、年収が大きく変わる仕事です。たとえば、勤務社労士として安定した働き方をしている人に限れば、おそらく平均年収は903万円よりも低いでしょう。他方、開業社労士として成功すれば、年収1,000万円を超えるケースも珍しくありません。
資格を取ったからといって確実に高収入を得られるわけではありませんが、高収入を得られるチャンスはある、そんな夢のある資格です。
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3-2-2. 試験の難易度
社労士試験の合格率は6〜7%と、かなりの難関です。
試験は年1回(8月)実施され、労働法令や社会保険法令から幅広く出題されます。合格には800〜1,000時間程度の勉強が必要です。
難関資格ですが、社労士試験の合格者の8割は社会人、そして6割は会社員です。つまり、合格者の大半がフルタイムで働きながら、限られた時間をうまく使って勉強しています。40代が働きながらでも、合格を目指せる試験です。
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3-3. 中小企業診断士
中小企業診断士は、経営コンサルタントに関する唯一の国家資格です。
40代のビジネス経験が最も活きる資格とも言えるでしょう。営業、マーケティング、財務、人事など、これまでの経験すべてが強みになります。
独立開業はもちろん、企業内でも経営企画や事業開発などの重要ポジションでも活躍できます。定年後もコンサルタントとして活躍できる、まさに「一生モノ」の資格です。
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◉中小企業診断士の基本情報
必要な試験:中小企業診断士試験
受験資格:なし
合格者の年代:40代以上が51%
勉強時間:800〜1,000時間が目安
合格率
・1次試験:20%程度
・2次試験:18%程度
平均年収:903.2万円
(出典:厚生労働省|職業情報提供サイトjob tag(うち年収については令和6年賃金構造基本統計調査を元に掲載‐中小企業診断士)
3-3-1. 中小企業診断士の平均年収
厚生労働省のデータでは、中小企業診断士の平均年収は903.2万円とされています。
ただし、これは経営コンサルタント全般を含む数字なので、診断士だけの年収とは言えません。そこで、より実態に近いデータとして、中小企業診断士協会連合会が調査した売上のデータも紹介します。
同調査によると、コンサルティング業務を年間100日以上行う診断士の年間売上で最も多い層は「501万〜800万円」(21.4%)、年間売上が1,001万円以上の割合は34.0%とされています。
売上と手取りは異なりますが、基本的に中小企業診断士は大きな経費がかかりにくいビジネスモデルです。したがって、多くの診断士は年収500万〜800万円、実力次第では1,000万円を超える収入も十分に狙える資格だといえるでしょう。
(出典:一般社団法人 中小企業診断協会|中小企業診断士活動状況アンケート調査 結果について)
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3-3-2. 試験の難易度
中小企業診断士試験は、1次試験と2次試験に分かれています。
1次試験は7科目のマークシート方式で、経済学、財務・会計、経営理論などが出題されます。2次試験は、事例企業の経営課題を分析し、改善提案を行う論述試験です。
合格率は、1次試験と2次試験ともに20%程度です。ただし、科目合格制なので、1年目に3科目合格して、2年目に残り4科目合格するといった進め方が可能です。さらに、2次試験が不合格でも、翌年は1次試験が免除されるので、再度2次試験から受験できます。
難関試験ですが、働きながらでも無理なく挑戦しやすい試験です。
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4. 確実に人生を変えたい40代向け|1年以上かかるコスパ最強の資格
「時間がかかってもいいから、人生を大きく変えたい」という40代には、難関資格への挑戦もオススメです。合格までに数年かかりますが、その分、希少価値が高く、メリットは大きいです。
リターンの大きさを考えると、コスパは決して悪くありません。
◉1年以上かかるコスパ最強の資格
・司法書士
・弁護士
4-1. 司法書士
司法書士は、不動産登記や商業登記、成年後見業務などを行う法律系の専門職です。
独立開業はもちろん、40代未経験でも求人が豊富で、就職しやすいのも大きな魅力です。人生逆転型の資格で、これまでの経歴に関係なく専門職として活躍できます。
さらに定年がないため、一生涯現役で働ける資格です。不動産取引や相続手続きなど、常に一定の需要があるため、安定した収入も期待できます。
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◉司法書士の基本情報
必要な試験:司法書士試験
受験資格:なし
合格者の平均年齢:41.5歳
勉強時間:3,000時間が目安(1〜3年)
合格率:4〜5%
平均年収:765.3万円
(出典:厚生労働省|職業情報提供サイトjob tag(うち年収については令和6年賃金構造基本統計調査を元に掲載‐司法書士)
4-1-1. 司法書士の平均年収
厚生労働省のデータによると、司法書士を含む法務従事者の平均年収は765.3万円です。
ただし、独立開業が前提の資格のため、個人差も大きいです。開業直後は顧客獲得に苦労するかもしれませんが、軌道に乗れば年収1,000万円を超える人もいます。
司法書士事務所に就職した場合でも、一般的な会社員と同等以上の年収が期待できます。40代未経験でも、資格さえあれば十分に転職可能です。
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4-1-2. 試験の難易度
司法書士試験の合格率は3〜4%、合格には3,000時間程度の勉強が必要とされています。
最難関レベルの試験ですが、一方で「努力型の試験」とも言われています。なぜなら、この試験の難しさは問題の「質」ではなく、習得すべき知識の「量」にあるからです。
天才的なひらめきは求められません。覚えるべき範囲が膨大なため難しく感じるだけで、試験問題そのものは、コツコツ勉強すれば誰でも解けるものばかりです。
確かに時間はかかりますが、一度合格すれば、その価値は計り知れません。40代から始めても、残りの人生で十分にペイできる資格と言えるでしょう。
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4-2. 弁護士
弁護士は、法律事務全般を扱える最高峰の法律資格です。
合格までの道のりは険しいですが、その分、残りの人生の可能性が大きく広がる、まさに究極のハイリターン資格と言えるでしょう
法学部に通っている学生が目指すイメージが強いかもしれませんが、実は予備試験に合格すれば、40代からでも挑戦できます。参考までに2024年(令和6年)の司法試験の最高齢合格者は70歳です。
伊藤塾で学ばれている方の中にも、40代から司法試験に挑戦して合格し、弁護士になって活躍されている方はたくさんいます。
◉弁護士の基本情報
必要な試験:司法試験
受験資格:法科大学院修了(※)または司法試験予備試験に合格
(※一定の条件を満たせば、在学中受験が可能)
合格者の平均年齢:26.9歳
勉強時間:3,000〜5,000時間が目安(1〜3年)
合格率
・司法試験:40%
・司法試験予備試験:3〜4%
平均年収:1,119万円
(出典:日弁連「近年の弁護士の活動実態について」)
4-2-1. 弁護士の平均年収
弁護士の所得については、日弁連が10年おきに統計を取っています。
同データによれば、所得の中央値は770万円、平均値は1,119万円です。民間給与実態統計調査(国税庁)によれば、民間企業の平均給与は460万円なので、かなり高水準と言えるでしょう。もちろん個人差はありますが、40代から弁護士になっても、十分に高収入を期待できます。
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4-2-2. 試験の難易度
弁護士になるには、法科大学院を修了する(※一定の条件を満たせば、在学中受験が可能)か、もしくは予備試験に合格した後、司法試験に合格する必要があります。40代の場合、働きながら予備試験ルートで挑戦するのが一般的です。予備試験の合格率は約4%、司法試験の合格率は30〜40%台です。
このように聞くと、予備試験・司法試験の2つに合格するなんて無理だと思うかもしれません。しかし、予備試験合格者の司法試験合格率は90%を超えているので、「まずは予備試験に合格する」という意識でのぞめば、司法試験までクリアできるでしょう。
予備試験の合格には5,000〜8,000時間の勉強が必要とされており、相当の覚悟が必要です。
ただし、合格すれば法律家として、大きなやりがいと高収入が得られます。
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5. 資格選びで迷ったときの判断軸
ここまで様々な資格を紹介してきましたが、「結局どれを選べばいいか分からない」という人も多いでしょう。
資格選びで迷ったときは、「現実的にどの程度の勉強時間を確保できるか」「これまでの経験が活かせるか」という2つの判断軸から考えてみてください。
5-1. 現実的にどの程度の勉強時間を確保できるか
まずは、現実的にどの程度の勉強時間を確保できるかを計算してみましょう。
「仕事が忙しくて時間がない」と思うかもしれませんが、工夫次第で勉強時間は確保できます。
朝1時間早起きする、通勤時間を使う、昼休みの30分を勉強にあてるなど、スキマ時間を活用するだけで、1日2〜3時間は勉強時間を作れます。
たとえば、1日2時間確保できれば、年間730時間が確保できます。宅建士なら半年以内、行政書士でも1年あれば合格圏内に入れるでしょう。
まずは自分の生活パターンを見直し、どこに勉強時間を作れるか考えてみてください。
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5-2. これまでの経験が活かせるか
40代の最大の武器は、これまでに培った職務経験・人脈・業界知識です。この強みを活かせる資格を選べば、確実に結果につながりやすくなります。
例えば、不動産業界で働いていたなら宅建士、経理に携わったことがあるなら簿記、人事部門の経験があるなら社労士というように、親和性の高い資格があるはずです。
40代ならではの経験を強みに変えられる資格こそ、真にコスパの良い選択と言えるでしょう。資格の勉強が実務の振り返りになり、実務経験が試験対策になる、このような相乗効果が期待できる資格を選びましょう。
6. 「40代が今後のために取るべきコスパ最強の資格」をあえて1つ選ぶなら行政書士
ここまで様々な資格を紹介してきましたが、「結局どれが一番おすすめ?」と思う人もいるでしょう。そんな方に、あえて1つおすすめするなら行政書士です。
40代から挑戦する資格として、行政書士には他の資格にはない魅力があるからです。
6-1. さまざまな業界経験を活かしやすい
前述したとおり、行政書士の最大の魅力は、扱える業務の幅広さです。
建設業の許可申請、飲食店の営業許可、外国人のビザ申請、相続手続き、会社設立など、あらゆる分野の仕事があります。つまり、どんな業界で働いていた人でも、その経験を活かせる可能性があるのです。
建設業界なら建設業許可、福祉業界なら成年後見、旅行業界なら国際業務など、40代までの経験がそのまま専門分野になります。このような「経験の横展開」ができるのが、行政書士の大きな強みです。
6-2. 最短3ヶ月〜半年でも合格できる
行政書士試験に合格するには、一般的に1年はかかると言われています。
しかし、実は勉強のやり方によっては、3ヶ月〜半年での短期合格も目指せます。
もちろん、本来は1年以上かかる試験なので、それなりの覚悟は必要です。ただ、実際に短期合格を果たしている人は多く、決して不可能ではありません。
司法書士や弁護士のように何年もかかる資格と比べれば、投資した時間に対して、格段に早くリターンが得られます。比較的短期間でも人生が変わる可能性がある、まさに40代にとってコスパの良い資格と言えるでしょう。
7. 40代から資格試験を目指すなら伊藤塾がオススメ
資格試験を目指すとき、40代にとって最も重要なのは「いかに効率的に合格するか」です。
20代なら時間をかけてじっくり勉強できますが、40代は違います。家族との時間、現在の仕事、そして何より「資格を活かして働ける期間」を考えると、一日でも早く合格して、実務の世界に飛び込むことが必要なのです。
長期間の勉強は、モチベーションの低下だけでなく、収入を得られる期間が短くなるという機会損失にもつながります。
そこでおすすめしたいのが、当コラムを運営する伊藤塾で学び、最短合格を目指すことです。
伊藤塾は1995年に開塾して以来、数多くの法律家を世に送り出してきた法律資格専門の受験指導校です。特に、司法試験や司法書士試験などの難関法律資格では、業界トップクラスの合格実績を誇っています。■伊藤塾の合格実績(2024年度)
・司法試験:合格者1,592名中1,436名が伊藤塾を利用(占有率90.2%)
・予備試験:合格者449名中405名が伊藤塾を利用(占有率90.2%)
・司法書士試験:合格者737名中433名が伊藤塾を利用(占有率59%)
伊藤塾では、これらの難関資格で培ったノウハウを他の資格試験にも活かして、行政書士、宅建士、賃貸不動産経営管理士、社労士、中小企業診断士などでも次々と実績を伸ばしています。
最短合格を目指したい方は、ぜひ、伊藤塾の講座をチェックしてみてください。
→ 司法試験入門講座
→ 司法書士入門講座
→ 行政書士合格講座
→ 宅建士合格講座
→ 賃貸不動産経営管理士合格講座
→ 中小企業診断士合格講座
→ 社労士試験合格講座
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8. 40代が今後のために取るべきコスパ最強の資格・まとめ
本記事では、40代が今後のために取るべき「コスパ最強」の資格を厳選してご紹介しました。
最後に、ポイントをまとめます。
◉40代が資格選びで失敗しないための5つの条件
・年齢がハンディになりづらい
・学歴要件がない
・時間や費用に見合うリターンが得られる
・就職・転職・副業・独立のいずれかに直結する
・50代・60代になっても長く活用できる
◉最短3〜6ヶ月で目指せるコスパ最強の資格
・宅建士(宅地建物取引士):不動産業界での安定した需要があり、就職・転職に直結しやすく、資格手当による収入アップも期待できます。法律系資格の入門として初学者にも挑戦しやすい資格です。
・賃貸不動産経営管理士:2021年に国家資格化され、法律で設置が義務付けられているため需要が確実です。有資格者がまだ少なく、差別化しやすい「今が狙い目」の資格です。
・簿記:企業の経理・財務を読み解く「ビジネスの共通言語」であり、業界問わず活用できます。実務レベルとされる2級以上を取得すれば、経理職への転職や記帳代行などの副業にもつながります。
◉中長期で1年以内に目指せるコスパ最強の資格
・行政書士:許認可申請の専門家で、独立開業しやすく定年のない仕事として人気があります。扱える業務の幅が士業の中でもトップクラスであり、40代がこれまでに培った様々な職務経験やスキルを活かしやすいのが最大の魅力です。難関資格の中では比較的短期(最短3ヶ月〜半年)での合格も狙えます。
・社労士(社会保険労務士):企業の「ヒト」に関わる法律の専門家で、社会保険や労務管理などを扱います。開業すれば高収入も期待できます。
・中小企業診断士:経営コンサルタントに関する唯一の国家資格であり、40代のビジネス経験が最も活きる資格です。独立開業はもちろん、企業内でも重要なポジションで活躍でき、定年後も「一生モノの資格」として活用できます。
◉1年以上かけて人生を大きく変えたい方向けの難関コスパ最強資格:
・司法書士:不動産登記や商業登記、成年後見業務などを行う法律系の専門職です。40代未経験でも求人が豊富で就職しやすく、「人生逆転型」の資格として、一生涯現役で安定した収入が期待できます。
・弁護士:法律事務全般を扱える最高峰の法律資格で、合格までの道のりは険しいものの、残りの人生の可能性が大きく広がる「究極のハイリターン資格」です。平均年収は1,119万円と非常に高水準です。
◉資格選びで迷った際の判断軸
・現実的にどの程度の勉強時間を確保できるか。
・これまでの職務経験・人脈・業界知識を活かせるか。40代ならではの経験を強みに変えられる資格こそ、真にコスパの良い選択といえます。
◉40代から挑戦する資格としてあえて1つ選ぶなら、多様な業界経験を活かしやすく、最短3ヶ月〜半年での短期合格も目指せることから、行政書士が最もおすすめです。
以上です。
40代から資格試験を目指す上で、最も重要なのは「いかに効率的に合格するか」です。
限られた時間の中で一日でも早く合格し、実務の世界で活躍するためには、信頼できる学習パートナーが必要不可欠といってよいでしょう。
伊藤塾は、長年の合格実績に基づいた戦略的カリキュラムと手厚いサポートで、40代からの資格取得を力強く後押しします。
「やるからには短期決戦で合格したい!」そんなあなたの決意に、伊藤塾は全力で応えます。