【国家一般職の官庁訪問】人気の官庁は?説明会から内定まで対策法を解説
試験概要・合格戦略
2024年07月31日

国家一般職の官庁訪問に不安を感じている受験生は多いはずです。
せっかく採用試験に合格しても、官庁訪問で内定を獲得できなければ、国家公務員になることができないからです。
しかし実は、国家一般職の内定率は意外と高いことをご存知でしょうか。
人事院のデータによると、なんと「約9割」が最終的に内定を獲得できているのです。
ただし、これはあくまでも官庁を選ばなかった場合の話です。
自分が志望する官庁に採用されるためには、しっかりとした対策が欠かせません。
各官庁の採用傾向を分析し、自分の強みを効果的にアピールすることが、内定獲得のカギとなるでしょう。
本記事では、官庁訪問に必要な情報を余すところなくお伝えします。
・官庁訪問の内定率のデータ
・人気の官庁
・官庁訪問当日の選考フロー
など、実践的な情報を徹底解説します。
官庁訪問に不安を感じている方は、是非ご一読ください。

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【目次】
1.国家一般職の選考の流れを確認
まずは、国家一般職試験の選考の流れを確認しておきましょう。

1-1.採用試験とは?
「採用試験」は、国家一般職としての「採用候補者」を選ぶ試験です。
あくまでも、各府省の採用「候補者」を選ぶための試験であり、「採用試験での最終合格」=「採用」ではありません。
採用試験は大きく次の2つに分けられます。
・第1次試験(筆記試験)
・第2次試験(人事院面接)
このうち、筆記試験の配点が圧倒的に高く、最終的な合否を大きく左右します。
詳細は後述しますが、「官庁訪問」に自信を持って臨むためには、「筆記試験」で高得点を取得することが重要です。
1-2.官庁訪問とは?
官庁訪問とは、各府省(官庁)主催の「採用活動」です。
民間企業でいう「就職活動」のようなイメージで捉えると良いでしょう。
官庁訪問への参加資格は、第1次試験(筆記試験)の合格者のみに与えられます。
つまり、筆記試験に合格すれば、最終的な採用試験の合否に関わらず、官庁訪問に参加することができるのです。ただし、官庁訪問で高評価を得たとしても、採用試験に最終合格していなければ、実際の採用には至りません。
2.官庁訪問と採用試験の関係をまとめると?
官庁訪問と採用試験の関係は、次のように整理することができます。
官庁訪問 | |||
内定あり | 内定なし | ||
採用試験 | 合格 | 採用 | 翌年再チャレンジ or 欠員待ち |
不合格 | ー | ー |
2-1.「採用試験に合格/官庁訪問で内定なし」の場合どうなる?
採用試験に合格しても、官庁訪問で内定を獲得できないケースがあります。
ただし、この場合も府省を選ばなければ、最終的に採用される可能性が高いです。
採用候補者が決まっていない府省から連絡が来ることが多く、内定辞退者が出た等の理由で、年明けになって連絡が来るケースも珍しくありません。
また、採用候補者名簿(大卒程度)の有効期限は「5年間」なので、翌年以降に再度官庁訪問することもできます。
しかし、採用後のキャリアを考えると、流れに身を任せたり、翌年に持ち越したりすることは決してオススメできません。
希望の府省に採用されるために、しっかりと人物試験対策を行って官庁訪問に臨みましょう。
3.国家一般職の官庁訪問の概要
次に、官庁訪問の概要を見ていきましょう。
「日程」や「官庁訪問できる府省」について説明します。
3-1.官庁訪問の日程(2024年の例)
ここ数年、第1次試験(筆記試験)の合格発表後すぐに、官庁訪問がスタートする流れが続いています。例えば、2024年国家一般職試験の官庁訪問は、次のようなスケジュールで実施されています。
【2024年国家一般職試験の流れ】
6月2日(日) | 第1次試験(筆記試験) |
6月26日(水) | 第1次試験(筆記試験)合格発表 |
6月26日(水) | 官庁訪問の予約スタート |
7月2日(火) 〜9日(火) | 官庁訪問(土日を除く6日間) |
7月10日(水) 〜26日(金) | 第2次試験(人物試験) ※官庁訪問は中断 |
7月29日(月) より | 官庁訪問再開 |
8月13日(火) | 最終合格発表 |
8月13日(火) | 内々定の連絡 |
第2次試験(人事院面接)が実施される「7月10日〜26日」は、官庁訪問の禁止期間です。
そのため、官庁訪問が実施されている期間は、大きく2つに分けられます。
① 7月2日(火)〜9日(火)
② 7月29日(月)以降
ただし、②7月29日(月)以降は、官庁訪問の募集を終了している府省が多いのが実情です。
つまり、官庁訪問の選考期間は、実質的に「7月2日(火)〜9日(火)」の「6日間」に限られていると考えておいた方が良いでしょう。
志望度の高い府省については、必ず「①7月2日(火)〜9日(火)」の間に訪問することが重要です。
※上記は、あくまでも2024年のスケジュールです。詳細なスケジュールは年度によって異なるため、必ず人事院や各府省のホームページを確認しましょう。
3-2.官庁訪問できる府省はどこ?一覧を公開
官庁訪問できるのは、「各府省の出先機関」と「本府省」です。
「出先機関」は、受験した地域(エリア)内の機関に限られますが、「本府省」は受験地域(エリア)を問わず訪問できます。
「出先機関」の一例を挙げると、次のような機関が「官庁訪問」の対象です。
府省等 | 採用予定機関 |
総務省 | 行政評価局 |
法務省 | 法務局 |
検察庁 | 地方検察庁 |
出入国在留管理庁 | 出入国在留管理局 |
財務省 | 税関 |
厚生労働省 | 労働局 |
地方厚生局 | |
検疫所 | |
経済産業省 | 経済産業局 |
国土交通省 | 地方整備局 |
運輸局 | |
気象庁 | 気象台 |
各機関の採用人数は、地域(エリア)や年度、社会情勢によって大きく変動します。
例えば、数年前までは、東京オリンピック等の影響で「出入国在留管理局」が大量採用を行っており、非常に採用されやすくなっていました。しかし、ここ数年は採用数が減少傾向となっており、相対的に難易度が上がっています。
府省全体で見ると、「少子高齢化」や「団塊の世代の大量退職」などの影響で、採用数は増加傾向となっています。
国家一般職を目指す方にとって、今は非常に採用されやすいタイミングだといえるでしょう。
採用予定機関や採用数は年度によって大きく異なります。必ず最新の情報を「人事院のホームページ」で確認しましょう。
4.官庁訪問当日は何をする?具体的な選考フロー
ここでは、官庁訪問の代表的な選考フローを解説します。
各府省によっても異なりますが、大きく次の3つのステップで実施されるケースが多いです。
1,業務説明会
2,個別面接
3,最終面接(意向確認)
それぞれ見ていきましょう。
4-1.業務説明会
業務説明会では、各府省の業務内容や雰囲気を知ることができます。
説明会は、グループ形式で行われることが多く、「質疑応答」や「先輩職員との座談会」といった、比較的フランクな形式で実施される場合もあります。
業務内容に加えて、職員の働き方や組織風土なども確認しておくと良いでしょう。
なお、
・業務説明会では採用選考活動は行わない
・業務説明会へ参加していなくても、不利になることはない
とされていることが一般的ですが、油断は禁物です。
業務説明会への参加によって、各府省に対する理解が深まるのはもちろん、「座談会」などで印象がチェックされているケースもあるからです。
4-2.個別面接
個別面接の回数は、府省によって異なりますが、複数回にわたって実施されることが一般的です。
多くの府省では、
(1次面接)人事担当者や現場で働く職員による面接
(2次面接)管理職による面接
(3次面接)上席による面接
といった流れで選考が進められ、「個別面接」で合否が決まります。
質問の項目や評価ポイントは、面接の段階によって異なります。
受験指導校の官庁訪問体験記などを活用して、傾向に応じた対策を行いましょう。
4-3.最終面接(意向確認)
最後に、最終面接(意向確認)があります。
最終面接は、組織のトップ(局長クラス)が面接官となっている場合が多く、「選考」というよりは、「意向確認・顔合わせ」といった意味合いで実施されるケースが多いです。
ただし、最終面接で不合格となるケースもあるため、油断は禁物です。
入省後のビジョンや志望動機、その府省でどのように働きたいのか等を、熱意をもって伝えましょう。
5.国家一般職の官庁訪問の効果的な対策は?
官庁訪問の対策では、次の3つのポイントを意識しましょう。
・徹底的に情報を収集する
・人物試験対策を繰り返す
・「業務説明会」には1つでも多く参加しておく
それぞれ説明します。
5-1.徹底的に情報を収集する
官庁訪問を突破するためには、志望する官庁について徹底的に情報を収集することが大切です。各府省のホームページや業務説明会の資料などを読み込み、具体的な業務内容、求める人材像などを把握しておきましょう。
国の出先機関は、地方自治体などと比較して具体的な仕事内容をイメージしづらい場合が多いです。そのため、大学のOB訪問や受験指導校などを活用して、リアルな情報を収集することが効果的です。
また業務説明会では、現場で働く職員から直接話を聞くことができます。積極的に質問して、具体的なイメージを掴んでおきましょう。
5-2.人物試験対策を繰り返す
結局のところ、「官庁訪問=人物試験」です。
そのため、
・自己分析を深める
・志望動機を言語化する
・自己PRを練習する
など、本質的な対策は他の公務員試験と変わりません。
官庁訪問で提出する「面接カード」も、フォーマットこそ府省によって異なりますが、記載する内容は共通している場合が多いです。
例えば、
・志望動機
・自己PR
・強みや弱み
・興味のある時事分野
・今までに頑張ったこと
などが中心です。
基本的な人物試験対策を徹底すれば、各府省の面接カードにも十分に対応できるでしょう。
もちろん、府省に合わせて若干のアレンジを加える必要はありますが、基本的な人物試験対策が何より大切です。
5-3.業務説明会には1つでも多く参加する
「業務説明会」には1つでも多く参加しておくことが重要です。
官庁訪問期間中に実施される「業務説明会」はもちろん、それ以前に各府省が実施する業務説明会や、人事院が主催するセミナーにも、極力参加しておきましょう。
業務説明会は、現場で働く職員の方々と直接話ができる貴重な機会です。
積極的に参加し、リアルな情報を収集することで、志望する官庁についての理解を深めることができます。
また、業務説明会に参加することで、次のようなメリットを得ることもできます。
・他の受験生とのコミュニケーションをとることで、最新の情報を収集できる
・府省毎の業務の違いを比較をできる
・先輩職員の受験生時代の話を聞ける場合がある
さらに、内々定後に欠員が出た場合、業務説明会に参加していた受験生から、優先的に連絡が来るケースも珍しくありません。
官庁訪問の突破はもちろん、採用後のミスマッチを防ぐためにも、「業務説明会」には積極的に参加しておきましょう。
6.人気が集中しやすい国家一般職の官庁訪問先
ここでは、官庁訪問で、人気が集中しやすい官庁を紹介します。
なお、決して「人気が高い=難易度が高い、オススメできる」といった意味ではありません。あくまでも、官庁訪問先を選ぶための参考として活用してください。
人気の高い出先機関
・経済産業局
・地方検察庁(検察事務官)
・労働局
それぞれ見ていきましょう。
6-1.経済産業局
経済産業局は、国家一般職の中でも人気の高い官庁の一つです。
地域経済の活性化や中小企業支援、企業のスタートアップ支援など、幅広い業務を担っています。また、経済産業省の出先機関として、経済政策の最前線で活躍できるのも魅力の一つです。
ただし、人気が高い一方で、採用人数が少ないため、倍率も非常に高くなっています。
志望する場合は、経済政策や地域振興に関する知識を深めるとともに、自己PRや志望動機を入念に準備しておく必要があるでしょう。
6-2.地方検察庁
地方検察庁も、人気の高い官庁として知られています。
地方検察庁に採用されると、検察事務官として、検察官を補佐する役割を担います。特に法律に興味がある受験生にとっては、裁判所事務官と並んで人気の職場となっています。
また、公安職の給与が適用されるため、他の国家一般職と比べて給与が高いのも魅力の1つです。過去にはキムタク主演の人気ドラマ「HERO」でも取り上げられており、「地方検察庁」を第一志望とする受験生は少なくありません。
ただし、人気の高さゆえに、毎年の倍率は非常に高くなっています。内定を獲得するためには、入念な対策が必要です。
6-3.労働局
労働局も、人気の高い官庁の一つです。
採用されると、各県の労働局や公共職業安定所(ハローワーク)に勤務し、労働者の権利保護や雇用の安定に取り組みます。働く人々の味方として、社会に貢献できるやりがいのある仕事です。
特に近年は、働き方改革や女性の活躍推進など、労働行政の重要性が高まっていることから、労働局の人気が上昇傾向です。
また、「都道府県内での転勤」が原則となるため、転勤に抵抗がある受験生からも人気を集めています。
7.官庁訪問の順番はどう決める?
官庁訪問の順番を決める際には、以下の3つのポイントを意識すると良いでしょう。
・志望度の高い官庁は、必ず初日に予約する
・翌日、再度呼ばれるケースを想定しておく
・1日に訪問できる官庁の数は「1〜2機関」が目安
それぞれ説明します。
7-1.志望度の高い官庁は、必ず初日の官庁訪問で
まず、志望度の高い官庁は、必ず初日の官庁訪問で予約しましょう。
官庁訪問の枠は先着順で埋まっていく上、訪問日が早いほうが、志望度が高いと判断してもらえる可能性が高まるからです。
もちろん、2日目以降に訪問して内定を獲得できるケースもあります。しかし、少しでも内定を獲得しやすくするためには、初日に訪問することが鉄板です。
7-2.翌日、再度呼ばれるケースも想定を
予約段階で訪問日が被っていなくても、選考が進むことで、日程が重複するケースがあります。
例えば、初日の官庁訪問後に、担当者から
「翌日、再度面談をしたい」
「是非、上司にも会って欲しいが明日の都合はどうか?」
といった電話がかかってくるケースは珍しくありません。
その場合、どちらを優先させるのかは、事前に決めておきましょう。
7-3.1日に訪問できる官庁の数は「1〜3」が目安
1日に訪問する官庁の数は「1〜3」を目安にすると良いでしょう。
基本的には「午前中に1箇所」、「午後から1箇所」といったスケジュールで組むと、無理なく回ることができます。
ただし、訪問する官庁が合同庁舎に集約されていたり、同一地域に密集している場合は、3箇所以上回れるケースもあります。
8.官庁訪問で意識したい3つのポイント
国家一般職の官庁訪問を突破するために、特に重要なポイントを3つ紹介します。
・「業務説明会」で「選考」が実施されるケースがある
・採用試験(筆記試験)の得点も超重要
・面接官が「人事院面接」と被るケースもある
それぞれ解説します。
8-1.「業務説明会」で「選考」が実施されているケースがある
「業務説明会」という名目で、官庁訪問スタート前から「選考」している官庁は珍しくありません。例えば、次のようなケースが挙げられます。
・「座談会」や「個別質問会」と称して、少人数での面談が実施されている
・「業務説明会」後のアンケートに、面接カードのような記載項目がある
・「インターンシップ」によって実質的な選考が行われている
業務説明会が単なる説明会ではなく、選考の場となっている可能性があることは、必ず意識しておきましょう。
「選考には全く関係しないので、安心してくださいね」といった言葉をかけられるケースも多いですが、油断は禁物です。
服装や身だしなみ、態度には常に気を配り、好印象を与えるよう心がけましょう。
8-2.「1次試験(筆記試験)」の得点も超重要
官庁訪問では、採用試験(筆記試験)で高得点をとっておくことも、意外に重要なポイントです。筆記試験の得点によっては、官庁訪問のスタート前に、採用試験の合否を判断できるからです。
もちろん、官庁訪問の合否に直接影響する訳ではありせんが、「採用試験に合格している」と分かった上で官庁訪問を迎えるのと、「合格しているかが不安」という状態で迎えるのには、雲泥の差があります。
因みに、筆記試験で「教養6割、専門8割」程度の得点があれば、人物試験の結果を待つまでもなく、最終合格できると言われています。
一見無関係に思えても、「筆記試験」で高得点を記録することが、実は「官庁訪問」にも良い影響を与えるのです。
※【Q&A】筆記試験だけで最終合格できるのは何故?
国家一般職採用試験では、筆記試験の配点が非常に高く、「基礎能力試験(教養試験)」「専門試験」だけで、全体の67%を占めているからです。
そのため、筆記試験で「教養6割、専門8割」程度の得点を記録できれば、人物試験の得点を加算しなくても、最終合格に必要な点数に達することができるのです。
なお、人物試験で「E判定」となった場合は、筆記試験の点数に関わらず不合格となりますが、「E判定」となる割合は、全体の数%に満たないと言われています。
8-3.「官庁訪問」の面接官が「人事院面接」と被るケースもある
実は、意外と多いのが、官庁訪問で面接をした面接官が「人事院面接」でも再度面接官として登場するケースです。
これは「人事院面接」の面接官が、各府省の担当者によって構成されているからです。
そのため人によっては、官庁訪問と同じ面接官が、「人事院面接」も担当する場合があるのです。
ここで受験生が抱えやすい不安として
「官庁訪問と違う志望動機を述べてしまった」
「官庁訪問と人事院面接で、異なる官庁を第一志望と言ってしまった」
といったケースが挙げられます。
ただしこれについて、あまり気にする必要はありません。
官庁訪問と人事院面接では、面接の目的や評価基準が異なるためです。
多少の違いがあっても、それぞれの面接の趣旨に合った受け答えができていれば、大きな減点となる可能性は低いでしょう。
9.国家一般職の内定率は「88%」以上!諦めなければ大丈夫
結局のところ、官庁訪問で最も大切なポイントは「最後まで諦めない」ことです。
なぜなら、国家一般職試験の内定率は想像以上に高く、「辞退・無応答者」を除けば、「約9割」の受験生が、最終的に内定を獲得できているからです。
【国家一般職試験(大卒程度)の内定率】
2019年度 (2021/3/31時点) | 2020年度 (2022/3/31時点) | 2021年度 (2023/3/31時点) | |
名簿記載者数 | 7,605 | 6,031 | 7,553 |
採用者数 | 3,324 | 3,433 | 3,446 |
辞退・無応答者数 | 3,848 | 1,967 | 3,647 |
採用候補者数 | 79 | 157 | 460 |
内定率 | 97.68% | 95.63% | 88.22% |
ただし、上記のデータはあくまでも「希望官庁」を選ばなかった場合の数字です。
当然ながら、希望する官庁に採用される割合は、かなり低くなります。希望の職場で働くためには、官庁ごとの傾向を分析し、効率的に対策することが必要です。
志望官庁の業務内容や求める人物像、前年の官庁訪問の流れなどを徹底的にリサーチし、自分の強みをアピールできるよう準備を重ねましょう。
しっかりと準備を重ねて、自分の適性や熱意を存分に伝えることで、内定を勝ち取ることができます。
10.【Q&A】官庁訪問に関するよくある質問
10-1.Q.採用試験の合格順位は、官庁訪問に影響する?
影響しません。
各府省の担当者も、内々定を判断する時点では、採用試験の合否が分かっていないケースが通常です。
10-2.Q.官庁訪問しないとどうなる?
官庁訪問をしないと国家一般職として採用されることができません。
国家一般職を希望する場合は、必ず官庁訪問を行いましょう。
10-3.Q.官庁それぞれの難易度は?
一般的には、採用人数が少なく、希望者数が多い官庁ほど、官庁訪問の難易度も高くなります。ただし、個人の適性などもあるため一概には言えません。
10-4.Q.官庁訪問はいくつまで回れる?
ルール上は、官庁訪問できる官庁の数に上限はありません。
ただし日程等を踏まえると、実質的にはある程度の数に限られるでしょう。
11.まとめ
最後に、今回の記事の要点をまとめます。
◉ 国家一般職は、官庁訪問を突破しないと採用されない
◉ 官庁訪問では、最後まで諦めないことが大切
◉ 粘り強く行動すれば、9割の受験生は内定をもらえる
◉ ただし、希望官庁から内定をもらうには、十分な対策が必要
◉ 過去のデータに基づいた情報収集や、効果的な人物試験対策などを入念に行うこと
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