【宅建士になれば就活無双?】大学生が宅建士を目指すべき理由とは

キャリア

2025年09月15日

就職活動に対して不安を抱えている大学生は多いのではないでしょうか?

4年間の大学時代を「楽しい」だけで終わらせてしまうと、後々大きな後悔につながってしまいます。

「就職できるか不安」
「どうせなら給料の高い会社に就職したい」
「就職しても、社会人としてやっていけるか不安」

本記事では、こういった不安を抱えている方に向けて、宅建士の魅力を紹介します。

【この記事でわかること】

◉ 大学生が宅建士になるメリット
◉ 宅建士が就職活動で有利な理由
◉ 不動産業界以外で、宅建士が就職しやすい業界
◉ 大学生の宅建士試験の合格率 など


大学生が気になるポイントを徹底的に取り上げました。宅建士になって、希望の会社へ就職したい大学生は、是非ご一読ください。

※宅建士の資格の詳細については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【完全版】宅建とは?試験の詳細や宅建士の仕事内容など資格のすべてを徹底解説!

1.大学生が宅建士になる3つのメリット

大学生が宅建士を取ると次のようなメリットがあります。

・就職活動で有利になる
・毎月数万円の資格手当がもらえるため、新卒でも給料が高くなる
・同期に差をつけて、社会人としてスタートダッシュできる

いずれも、大学生にとって非常に魅力的なものばかりです。宅建士の資格は、「就職できるか不安」「給料の高い会社に就職したい」「社会人としてやっていけるか心配」といった大学生の悩みを、一挙に解決できる可能性を秘めているのです。それぞれのメリットについて、さらに詳しく解説します。

1-1.就活で有利になる

大学生が宅建士の資格を取得すると、就職活動で有利になります。

専門的な知識があることの証明になるだけでなく、真面目で勤勉な印象を与えるきっかけにもなるからです。特に、不動産業界を目指す大学生にとって、宅建士は非常にコストパフォーマンスの良い自己投資です。

「私は、ずっと不動産業界で働きたいと考えていました」
「不動産業界で活躍するためには、必ず宅建士が必要だと考えて、大学時代に取得しました」

面接でこのようなアピールをすれば、志望度の高さを伝えることができるでしょう。

大学時代に宅建士を取得していることは、採用担当者にとって、あなたを採用する理由になるのです。他の学生との差別化を図るためにも、宅建士の資格は強力な武器になります。

1-2.新卒でも給料が高くなる|1万〜5万アップ

大学生が宅建士の資格を取得すると、新卒でも給料が高くなる傾向があります。不動産業界では、毎月1〜5万円程度の資格手当が、給料とは別に支給されるからです。20万円程度が一般的な新卒社会人にとって、毎月数万円の資格手当は、非常に大きな金額です。

さらに、宅建士が就職する不動産業界や金融業界は、そもそも平均年収が高い業界として知られています。日本人の平均年収と比べると、不動産業で約「37万円」、金融業では約「63万円」も高くなっているのです。

【業界別の平均年収】

 平均月収年間賞与その他特別
給与額
平均年収
全体33万4,200円83万8,400円484万8,800円
不動産業34万9,400円102万2,000円521万4,800円
金融業37万5,600円96万8,600円547万5,800円

出典:令和6年賃金構造基本統計調査 企業規模計(10人以上)|厚生労働省

年収の高い仕事に就きたいと考える大学生にとって、宅建士は非常に魅力的な資格と言えるでしょう。

1-3.同期の新入社員に差を付けることができる

大学時代に宅建士を取得しておくことで、同期の新入社員と差を付けることができます。

不動産業界に就職すると、多くの会社では、採用後に宅建士の資格取得を命じられます。新しい仕事に慣れるだけでも大変な新卒1️年目に、働きながら勉強をすることは簡単ではありません。大学時代から計画的に勉強を進め、入社までに宅建士の資格を取得しておけば、同期社員と比べて大きなアドバンテージを得ることができます。

入社時点で、一定の専門知識があるため、仕事を覚えるスピードにも違いが表れます。上司から信頼されるだけでなく、お客様との信頼関係も築きやすくなるでしょう。同期の社員に差を付けて、社会人としてのスタートダッシュを決めたい大学生にとって、宅建士はうってつけの資格です。

2.宅建があれば就活は無双?就職で圧倒的に有利な理由

宅建士の資格を持っていれば、就職活動で圧倒的に有利になります。

・不動産会社は宅建士がいないと営業できないから
・宅建士がいないと不動産の契約ができないから
・ビジネスで必要な法律知識があることの証明になるから
・ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)として使えるから

それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

2-1.不動産会社は宅建士がいないと営業できないから

不動産会社にとって、宅建士の存在は欠かせません。法律により、不動産会社は一定以上の割合で、宅建士を置くことが義務付けられているからです。

※宅建士の設置義務とは?

宅地建物取引業者には、従業員の「5人に1人」以上の割合で宅建士を置くことが、宅建業法で義務付けられています。
(例)従業員が11人であれば、3人以上の宅建士が必要

つまり、宅建士が不足すると営業すること自体ができないのです。そのため、不動産会社は宅建士の資格を持つ人材を積極的に採用します。

宅建士の資格を持っていれば、不動産会社からの内定を得やすくなるでしょう。

2-2.宅建士がいないと不動産の契約はできないから

宅建士がいないと、不動産契約を締結することはできません。なぜなら、契約するために必要な3つの業務が、宅建士の独占業務となっているからです。

【宅建士の独占業務】

・重要事項の説明
・重要事項説明書への記名(35条書面)
・契約書の記名(37条書面)

いずれも契約締結前に必ず行う業務ですが、宅建士以外が行うことは許されていません。つまり、たとえ採用10年目のベテラン社員であったとしても、宅建士の資格を持っていないと、1人で契約を進めることができないのです。

先輩社員が、契約を進めるために、宅建士の資格を持った「新卒」に仕事をお願いするというケースも珍しくはありません。

宅建士の資格を持っていれば、不動産の契約業務を任される可能性が高くなります。社内での評価が上がることはもちろん、キャリアアップのチャンスにもつながるでしょう。

2-3.法律知識があることの証明になるから

宅建士の資格は、ビジネスで必要な法律知識があることの証明にもなります。

例えば、宅建士試験で重要科目の1つである「民法」は、取引社会を形成する最も基本的なルールです。当然、会社がビジネスとして行う契約にも「民法」が適用されます。

つまり、宅建士の資格を持っていれば、ビジネスの基本的なルールを理解していることの証明になるのです。社会のことを何も知らない学生と、ルールを理解している学生では、企業の印象も大きく変わってきます。

2-4.ガクチカとして使えるから|学生時代に力を入れたこと

大学時代に宅建士を取得した経験は、就職活動でのアピールポイントにもなります。

就職活動では、学生時代にどのような活動に取り組んできたかが重要視されます。「学生時代に力を入れたこと」、いわゆるガクチカで話すエピソードで苦しむ学生は珍しくありません。宅建士試験の勉強は、この「ガクチカ」としても大いに役立ちます。

・合格には、継続的な努力が必要であること
・効率的に計画や、日々のタスク管理が欠かせないこと
・目的意識を持って、ゴールから逆算した行動が必要なこと

これらの要素は、社会に出た後、仕事で求められる能力とも共通しています。

「どのような目的意識をもって勉強したのか」「効率化を図るためにどのような工夫をしたのか」を面接で伝えることができれば、ガクチカとして大いに評価されるはずです。

3.不動産業界だけではない|宅建士で就活が有利になる業界

宅建士で就活が有利になるのは、不動産業界だけではありません。「金融業界」や「建築業界」、「保険業界」でも宅建士は高く評価されています。それぞれの業界で、宅建士の知識がどのように活かせるのか見ていきましょう。

3-1.金融業界

金融業界でも、宅建士の資格は高く評価されています。不動産担保ローンの審査や管理、不動産投資に関する業務などで、宅建士の専門知識が役立つからです。

例えば、銀行や信用金庫、証券会社などに就職したい場合は、宅建士の資格を取得しておくと内定を得やすくなるでしょう。採用後も、人事考課で出世に有利に働いたり、昇給スピードに影響することがあります。

3-2.建設業界

建設業界でも、宅建士に対するニーズが高まっています。不動産開発や建築プロジェクトに関わるためには、各種の規制(法令上の制限)に関する知識が必要だからです。

また、宅建士の資格を持っていると、取引先からも信頼されやすくなります。知識や経験の不足している新入社員でも、客観的な資格によって知識が証明できるため、信頼の獲得につながります。交渉や契約締結の場面でも、大きな武器になるでしょう。

3-3.保険業界

宅建士の知識は、保険業界でも活用できます。「火災保険」や「地震保険」などの保険商品を扱うためには、不動産関連の知識が欠かせないからです。

・保険の対象にする建物がどのような構造なのか
・耐久性はどの程度あるのか

上記のような不動産の特徴や価値、リスクを理解することで、初めてお客様にとって最適な提案ができるのです。宅建士試験の勉強で身につけた不動産知識は、保険業界でも大いに発揮されるでしょう。

※宅建士資格が活かせる仕事については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 宅建は就職や転職に有利?未経験もOK?不動産以外で活かせる仕事も紹介

4.大学生の方が合格しやすい?宅建士試験の合格率

宅建士試験の合格率は、全体で「16%程度」になるのがここ数年の傾向です。

大学生に限った合格率は公表されていませんが、基本的には大学生の方が高くなる可能性が高いでしょう。その理由は、宅建士試験が競争試験だからです。

受験者全体のレベルによって合格の難易度が変動するため、ライバルよりも勉強する時間がとりやすいほど、合格率も高くなります。

 大学生学生以外
受験生の割合11.4%88.6%
勉強時間確保しやすい仕事が終わった後
や、スキマ時間を
活用するしかない
集中力維持しやすい仕事が終わって、
疲れた状態で勉強
することもある
合格率高くなりやすい仕事の状況に大き
く左右される

出典:令和6年度宅地建物取引士資格試験結果の概要 |不動産適正取引推進機構

公表されているデータによれば、宅建士試験に挑戦する人の9割は社会人です。仕事が終わった後やスキマ時間を活用して勉強する人が大半ですが、仕事で疲れた状態では集中力を維持するのが難しい日もあるでしょう。そのため、社会人の合格率は仕事の状況に大きく左右されます。

一方、大学生は勉強に当てられる時間と密度、どちらの面から見ても圧倒的に有利です。まとまった時間が取りやすい上、新しい知識を吸収する力も高いので、短期間の勉強でも十分に合格を目指すことができるでしょう。実際、大学生の中には、受験指導校を活用して2〜3ヶ月で宅建士試験に合格する人もいます。

わずか2〜3ヶ月の勉強で、新卒の初任給が数万円もアップする資格は他にはありません。

大学生の自己投資として、宅建士の資格は非常にコストパフォーマンスの良い選択肢だと言えるでしょう。

5.大学生の宅建士試験合格を伊藤塾がサポートします!

貴重な大学時代を活用して宅建士試験に挑戦するなら、伊藤塾にご相談ください。伊藤塾をオススメする理由は次の3つです。

・数多くの合格実績がある
・法律資格専門の受験指導校である
・2024年から大幅にバージョンアップしている

それぞれの理由について、さらに詳しく解説します。それぞれの理由について、さらに詳しく解説します。

5-1.数多くの合格実績がある

伊藤塾は、法律資格専門の指導校として、数多くの宅建士試験合格者を輩出しています。徹底した本試験の分析によって、最短での合格はもちろん、実務まで見据えた講義を提供し、多くの受講生から感謝の声をいただいています。

「ここは必ず覚える様に」と、厳しい言葉ではっきりと伝えていただけるので、学習していても身が引き締まり、講師が指摘したポイントを徹底的に暗記しました。「絶対に覚えなければならない」ポイントを指摘いただけるので、かなり効率的に学習出来ました。

◉とにかく試験に受かるために、ということよりも真髄から理解させるための教材や講師が整っていました。他の法律を絡めたものなど、物事の本質を捉えた説明がよかったです。

要点を整理して伝えてくださったことで、学習ポイントが明確になりました。今年度は伊藤塾の講座を受講して合格ができ嬉しかったです。

宅建士試験に確実に合格したい方は、ぜひ私たち伊藤塾へお任せください。

5-2.法律資格専門の受験指導校である

伊藤塾は、法律資格を専門的に取り扱っている受験指導校です。司法試験や予備試験など、最難関の法律資格でも圧倒的な実績を出しており、数多くの法律実務家を輩出しています。

宅建士は、不動産に関する資格ですが、法律系国家資格の入口的な位置づけともなっている法律資格です。司法試験や予備試験などで多数の合格者を輩出している伊藤塾のノウハウを活用することで、あなたを確実に宅建士試験の合格に導きます。

※こちらも併せてお読みください。
→ 宅建の通信講座はなぜ伊藤塾がおすすめなのか?宅建士合格講座の魅力を徹底解説

6.【Q&A】宅建士を目指す大学生からのよくある質問

6-1.宅建士は大学生でも合格できますか?

はい。大学生で合格されている方はたくさんいらっしゃいます。まとまった時間が取りやすいため、就職後よりも合格しやすいです。

6-2.就活で使うにはいつまでに合格すればいいですか?

大学3年生までに合格しておくことがオススメです。

宅建士試験は、毎年10月中旬に実施されて、約1ヶ月後に合格発表が行われます。一方で、就職活動の解禁日はここ数年「大学3年の3月1日」となっています。そのため、「大学3年の10月」の試験に合格すると、宅建士資格保有者として就職活動をスタートできるでしょう。

6-3.法学部以外でも合格できますか?

はい。法学部以外でも、大学在学中に宅建士試験に合格することはできます。ただし、法律初学者という点でハードルの高さを感じる人もいます。難しいと感じたら、受験指導校の利用を検討してみましょう。

6-4.宅建士になると大手企業に就職できますか?

希望とする企業に就職できるかは、本人の努力次第です。

宅建士になったからといって、必ずしも希望の企業に就職できるとは限りません。ただし、志望度の高さを伝えるきっかけとなったり、面接で評価されるポイントになったりするケースは多いです。

6-5.無名大学でも宅建士になれば就職できますか?

就職活動に不安がある方にとって、宅建士は非常にオススメの資格です。就活が上手くいくかは、本人の努力次第ですが、宅建士になると有利になる可能性は高いです。

7.まとめ

最後に、今回の記事のポイントをまとめます。

【大学生が宅建士を取るメリットは3つ】

・就職活動で圧倒的に有利になる
・1〜5万の資格手当が支給されるため、新卒でも給料が高くなる
・同期に差を付けて、社会人としてのスタートダッシュを決めれる

【宅建士で就職活動を無双できる理由は4つ】

・不動産会社は、宅建士が不足すると営業できないから
・宅建士がいないと、不動産の契約は締結できないから
・ビジネスで使う法律知識の証明になるから
・就活の「ガクチカ」として使えるから

【宅建士が就職活動が有利になる業界】

・不動産業界
・金融業界
・建設業界
・保険業界 など

宅建士は大学生に非常にオススメの資格です。

数ヶ月という限られた期間を集中的に勉強するだけで、就職活動で有利になったり、就職後の給料が数万円もアップする資格は他にありません。

大学時代に宅建士を取得することは、あなたの大きな財産となるはずです。

ぜひ伊藤塾で新たな一歩を踏み出してみてください。その挑戦が、あなたの人生を変える大きな転機になるかもしれません。

「今年はさらにバージョンアップしたコースをご用意!!「2025年合格目標 宅建士合格講座」 のご紹介です!」

伊藤塾 宅建士試験科

著者:伊藤塾 宅建士試験科

伊藤塾宅建士試験科が運営する当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、宅建士試験に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。