行政書士のひよこ狩り(食い)に注意!開業の心得を先輩実務家が伝授

基本情報

「合格おめでとうございます!」
そう声をかけてくる人が、全員あなたの味方とは限りません。
開業したばかりで仕事の取り方もわからない。そんな不安につけ込んで、高額な商材やサービスを売りつける悪徳業者が、残念ながら存在します。
こうした行為は、俗に「ひよこ狩り」「ひよこ食い」などと呼ばれ、毎年のように新人行政書士が被害に遭っています。
この記事では、こうした悪徳業者の手口や狙われやすい場面を解説したうえで、これから開業する方に向けて、実際に活躍している先輩の声をもとにした3つのアドバイスもお伝えします。

動画でも、志水講師からこれから行政書士として開業する方に向けた心構えをお伝えしていますので、あわせてご覧ください。

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1. 行政書士のひよこ狩りとは

「ひよこ狩り」とは、開業したばかりの新人行政書士をターゲットにした悪質なビジネスの総称です。「ひよこ食い」とも呼ばれます。

1-1. ひよこ狩り・ひよこ食いの手口

合格・登録直後の行政書士は、「仕事はどうやって取ればいいのか」という切実な不安を抱えています。この「仕事がない不安」に付け込み、「これさえ買えばうまくいく」と思わせて高額な費用を払わせるのが、ひよこ狩りの手口です。

《よくみられる手口》

  • 不要な業務システムやHP制作を売りつけたり、長期のリース契約を組ませる
  • 「仕事を紹介する」として、コミュニティに勧誘し、高額な「入会金」を要求する
  • 中身のないノウハウを数十万〜数百万円で売りつける など

開業直後の営業電話に注意しよう

伊藤塾で、実際に開業した人から話を聞くと、ほとんどの人が「事務所に初めてかかってきた電話は、営業だった」と話します。「集客のために、サイトやHPを作りましょう」といった勧誘が典型例ですが、うまい話が向こうから勝手にやってくることは、基本的にありません。こういった電話営業には安易にのらないようにしましょう。

1-2. ひよこ狩り・ひよこ食いが現れやすい場所

ひよこ狩りは、SNSや交流会などで近づいてくるケースが多いです。
たとえば、

  1. 合格直後にXで喜びを投稿したら見知らぬアカウントからDMが届く
  2. 「一度お話しませんか」とZoomやカフェに誘われる
  3. そこで「いい人だな」と思わせて、「交流会」や「無料セミナー」を案内される
  4. 最終的に不要なサービスを契約してしまう

というようなケースが典型例です。

もちろん、SNSも交流会もすべてが危険なわけではなく、そこで得た人脈が仕事につながることもあります。ただ、「誰が・何の目的で運営している場なのか」は必ず確認しておきましょう。
「自分は大丈夫」と思っていても、開業直後は仕事がなくて焦っていたり、慣れない開業手続きに疲弊していたりすると、判断力が鈍りがちです。冷静なつもりでも気づかないうちに引き込まれていた、ということもよくあります。

2. なぜ行政書士はひよこ狩り・ひよこ食いが起こりやすいのか

これは、行政書士が即独(合格後すぐに独立開業すること)する人が非常に多い業界だからです。

行政書士試験に合格すると、ほとんどの人が即開業するルートを選びます。にもかかわらず、実務的な知識を学べるような研修制度は他の士業よりも少ないという現実があります。

たとえば弁護士には、法制度として1年間の司法修習が組み込まれています。司法書士も、中央研修・ブロック研修といった新人研修が充実しており、そこで同期の合格者とつながったり、実務の進め方を学んだりできます。

一方で、行政書士にはこうした公式の研修制度がほぼありません。登録後3年以内に新人研修(2日間程度)を受講する義務はありますが、基本的にはいきなり実案件に挑むことになります。

即独する人が多いにもかかわらず、実務を学ぶ場が少ない。これが、新人行政書士を狙った悪徳業者がはびこる要因になっているのです。

3. ひよこ狩り(食い)に遭わないために!これから開業する方へ3つのアドバイス

「〇〇をすれば簡単に稼げる!」

SNSではこうした発信を目にすることもありますが、安易に惑わされないようにしましょう。
行政書士として活躍するには、信頼できる師匠や人脈を活用しながら、着実に信用を積み上げていくしかありません。
3章では、実際に活躍している先輩行政書士の声をもとに、3つのアドバイスをお伝えします。

3-1. まずは信頼できる師匠を見つけよう

本物の師匠は、お金を払えば見つかるものではありません。しっかりと時間をかけて、人と人との関係を築いていく必要があります。

一例ですが、伊藤塾行政書士試験科の志水講師は、ご自身の師匠との師弟関係を結べるまでに2年かかったそうです。毎月の会合に休まず出続けた結果、「2年ずっと言うことを守ったから、弟子にしてあげるよ」と言ってもらえたとのこと。

真の人間関係は、お金ではなく、本気度や熱意などから築き上げられるものです。
時間はかかるかもしれません。しかし、甘い言葉で誘惑してくる高額セミナーや教材にお金を払うよりも、まずは自分が心の底から信頼できると思える人を見つけて、その人のもとで学ぶことを強くおすすめします。成功するには、成功している人の真似をすることが一番の近道です。

3-2. 焦るのは厳禁!着実に信用を積み上げていこう

ひよこ狩りに引っかかるのは、焦りから怪しい話に飛びつくケースが大半です。
ただ、最初は仕事がなくて不安かもしれませんが、数年コツコツと続けていれば、仕事は当たり前に来るようになります。伊藤塾出身の実務家の先生から話を聞いても、開業時は苦労したけれど、地道に続けていくうちに仕事に追われるようになったという人は多いです。

大切なのは、良い顧客との関係を育てることです。丁寧に仕事をしていけば、良い客が良い客を呼び、紹介やリピートが自然と生まれていきます。焦らず、目の前の一件一件に誠実に向き合っていきましょう。

3-3. 人脈は、信用が担保された場所で広げよう

ひよこ狩りは、無料セミナーやSNSなどの交流会から始まるケースが多いです。開業初期でまだ勝手が分からないうちは、そうした場に飛び込むのではなく、ある程度信用が担保された場所で人脈づくりをすることをおすすめします。

最もおすすめなのは、自分が所属する単位会の支部活動や懇親会に参加してみることです。研修や懇親会に顔を出し続けることで、先輩や同期とのつながりが自然にでき、仕事の紹介に発展することもあります。

その他、受験指導校の実務講座や同窓会も信頼できる場の一つです。
実際、当コラムを運営する伊藤塾の「行政書士実務講座」では、同期50名以上からなるグループが形成されており、盛んな情報交換が行われています。仕事の相談はもちろん、「銀行口座はどこで開設した?」「登録に必要な書類は?」「買ってよかった備品は?」といった、開業初期ならではのリアルな情報も共有されており、「本当に助けられた」と話す方が多いです。

『合格はスタートライン!行政書士としての一歩を踏み出すために~先輩行政書士が語る、開業と実務の「リアル」とは?~』

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次章では、そんな伊藤塾の行政書士実務講座について詳しくご紹介します。

4. 行政書士として確かな一歩を踏み出すなら、伊藤塾の行政書士実務講座がおすすめ

伊藤塾は1995年の開塾以来、30年以上にわたって司法試験・司法書士・行政書士をはじめとする多くの法律家を輩出してきた、法律資格専門の受験指導校です。

他の指導校にはない「合格後を考える」という理念を掲げており、まさにその理念を体現した講座として、行政書士実務講座を開講しています。

4-1. 開講15年!多くの実務家を輩出してきた圧倒的な信頼性

伊藤塾の「行政書士実務講座」は、2025年で開講から15周年を迎えました。この間、多くの合格者が本講座を通じて実務の基礎を身につけており、伊藤塾出身の実務家の先生たちが全国各地で活躍しています。

2026年には大幅リニューアルを実施し、初心者向けの「総合ベーシックコース」と、中堅者向けの「専門業務アドバンスコース」の2コース構成になりました。

総合ベーシックコース」では、合格直後に必要となる基本中の基本からはじめ、最終的には行政書士として活躍するための「考え方」と業務の「型」を身につけることができます。

初めての相談や案件に直面した際にも、必要なポイントを落ち着いて確認し、対応できる実務の基盤を築いていける講座です。

2026年度 行政書士実務講座】~概要と特長について~

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無料体験】「行政書士実務講座」 要件事実論編 ~人気の講義を聴いてみよう!~

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4-2. 最前線で活躍中の現役実務家からなる講師陣

実務講座の講師は、全員が現役の行政書士実務家です。相続、国際業務、建設業許可、補助金など、それぞれの専門分野の最前線で活躍する14名が講義を担当しています。

教科書的な知識だけでなく、「現場でどう判断するか」「行政庁とどうやり取りするか」といったリアルな実務の話を学べるため、書籍やネットの情報だけでは分からない、「実践的なスキル」を習得できます。

4-3. OB・OGによる同窓会「秋桜会」

伊藤塾にて法律をしっかり学んだ合格者・実務家からなる同窓会「秋桜会」では、日々、実務スキルの向上や最新情報の交換が活発に行われています。
合格者のなかには「同期や仲間とのつながりを得られることが、伊藤塾の最大の強みだ」と話す人も多いです。

合格者の声

木村 沙織さん(2023年 行政書士試験合格者)
行政書士合格を超え、実務を見据えた知識を身につけられること。一生モノの同期、仲間というつながりを得られることが伊藤塾の最大の強みだと思います。

合格者の声

高橋 千文さん(2024年 行政書士試験合格者)
伊藤塾はどの講師も熱い!わかりやすい!楽しい!です。
行政書士科のYouTubeでもわかるように講師の方々が仲良く雰囲気が良く、スタッフの方々も全員で受講生を合格させたい!という気持ちが伝わってきました。
合格後も一緒に勉強した伊藤塾同期とつながれますし、地方でも伊藤塾出身同士で仲間ができ心強いです。本当に伊藤塾にして良かったです。

5. 【まとめ】ひよこ狩りに遭わないための心構えと対策

本記事では、新人行政書士を狙う「ひよこ狩り」の実態や手口、そして被害に遭わないための心構えについて解説しました。
以下にポイントをまとめます。

  • 「ひよこ狩り」とは
    開業直後の「仕事がない不安」につけ込み、高額で不要な商材やコンサルティング契約などを売りつける悪質な行為のことです。

  • 被害に遭いやすい背景
    行政書士は試験合格後に即独立する人が多い一方、他士業のような公式の実務研修制度が少ないため、実務を学ぶ場を求めて悪徳業者に誘導されやすい傾向があります。

  • 典型的な手口
    営業電話でのHP制作勧誘や、SNS・交流会を通じた「仕事紹介」を謳う高額コミュニティへの勧誘などが一般的です。

  • 被害を防ぐ心構え
    ◦ 「簡単に稼げる」といった甘い言葉や、向こうからやってくる営業話には安易に乗らない。
    ◦ 信頼できる師匠や人脈は、お金で買うのではなく、時間をかけて築いていくものであると理解する。
    ◦ 人脈作りは、所属する単位会や信頼できる指導校など、信用が担保された場所で行う。

これから行政書士として長く活躍していくためには、一時の焦りで近道を探すのではなく、正しい場所で正しい知識と仲間を得ることが何よりも大切です。

伊藤塾の「行政書士実務講座」では、各専門分野の最前線で活躍する現役実務家から実践的なスキルを学べるだけでなく、同じ志を持つ信頼できる同期や、先に活躍している先輩との「縦と横のつながり」を得ることができます。

合格の先にある成功までを支えたい。伊藤塾では『合格後を考える』を掲げ、実務講座や人脈作りなど、現場で勝てる『実務家』を育てるため、多彩なカリキュラムとネットワークを提供しています。

安心できる仲間とともに、行政書士としての確かな第一歩を踏み出してみませんか。
伊藤塾が、あなたの挑戦を力強くサポートさせていただきます。

伊藤塾 行政書士試験科

著者:伊藤塾 行政書士試験科

行政書士資格を保有する講師・合格経験者で構成された専門チームが監修・執筆しています。合格率約14%の行政書士試験について、出題傾向・効率的な学習法・他資格とのダブルライセンス戦略まで、法律系資格指導約30年の実績をもとに正確にお届けします。