社会人が働きながら司法試験合格は無謀?就職・勉強法など受験の不安にお答えします!

司法試験

2025年10月31日

社会人になると、仕事や日常生活など様々な場面において法律と関わって生きていくことになります。

「もっと法律のことを理解しないとまずいな」と痛感することも多々ありますよね。

そして、必要に迫られて学び始めてみたら…意外と面白い。どうせ勉強するなら資格に挑戦してみるかと司法試験にチャレンジする社会人も決して少なくありません。

働きながら司法試験に挑戦するなんて、無謀すぎる。

勉強時間が確保できない社会人が合格なんてできるわけがない。

万が一、合格できたとしても20代しか就職なんてできないでしょ。

そう思ったあなた。「無理、無謀」と諦めてしまうのはまだ早いです。

結論から申し上げると、社会人の予備試験合格率は過去3年間で4割以上あります。
したがって大学を卒業してからの司法試験のチャレンジでも決して無謀ではないのです。

もしあなたが今、

・仕事にやりがいを感じられない。
・将来に不安を感じている。
・もっと社会に貢献できる仕事はないかと探している。
・これまでの人生で何も成し遂げることができなかったことが悔しい。
・社会的ステイタスの高い資格に挑戦したい。

そう感じているなら、ぜひこの記事を最後までお読みいただければと思います。

実は、社会人にとって司法試験受験は「ノーリスク・ハイリターン」。

受験においても、また合格後においても、社会人であることがむしろ強みとなる司法試験の真実にきっと驚かれることでしょう。

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1.社会人が働きながら司法試験を受験する方法とは

司法試験の受験資格を得るには、下記2つのルートがあります。

①法科大学院ルート
②予備試験ルート

2つのルートの違いと、社会人にとってどちらのルートがおすすめなのか解説します。

1-1.法科大学院ルート

法科大学院ルートとは、法科大学院(令和7年(2025年)現在、全国で34校設置)に入学し、法学既修者の場合は2年間、法学未修者の場合は3年間履修することで、司法試験の受験資格が得られるというルートです。

実は法曹養成制度改革により、令和5年(2023年)から法科大学院在学中に受験可能になりました。

所定の単位を修得し、1年以内に修了見込みの者は司法試験が受験できるというもので、既修、未修ともに最終学年で受験が可能となります。

さて、社会人が働きながら法科大学院に通学する場合、基本的には夜間通学になるかと思います。

そこで、夜間コースを設置している法科大学院をご紹介しますと、2025年現在、下記2校で夜間の履修が可能となっています。

●筑波大学法科大学院(東京都文京区)
※社会人に特化した夜間のみの開講。長期履修制度あり(既修3年、未修4年)
●日本大学大学院法務研究科(東京都千代田区)
※長期履修制度あり(既修3年、未修4年)

自宅、勤務先ともに上記の通学エリア内にあれば仕事をしながら大学院に通うことも選択肢に入るかと思いますが、そもそもエリア外の場合は、仕事をやめない限り法科大学院ルートは難しいと言えるでしょう。

また、毎日仕事が終わったあとに通学し、帰宅してから復習や課題をこなしていくことは肉体的にも精神的にもかなりハードな日々となることは想像に難くありません。

そんな生活を標準では2年〜3年、長期履修制度を選択すれば3年〜6年続けることになるわけです。

そもそも法科大学院に入学するための受験勉強も必要ですし、法科大学院修了まで勉強をし続けるには相当な努力と覚悟が必要ではないでしょうか。

1-2.予備試験ルート

予備試験ルートとは、予備試験に合格することによって司法試験の受験資格を得るルートです。

予備試験には受験資格の制限はなく、学歴、職歴、年齢、国籍問わず、誰でも受験が可能です。

過去3年間における予備試験受験者中の社会人(※)の割合は約4割以上と、社会人が積極的に予備試験を受けていることがわかります。
(※社会人とは公務員、教職員、会社員、法律事務所事務員、塾教師、自営業、その他の職種の合計数)

【予備試験全受験者数及び社会人受験者数と割合】

 全受験者数社会人受験生社会人の割合
2024年(令和6年)12,569人5,798人46.13%
2023年(令和5年)13,372人6,184人46.25%
2022年(令和4年)13,004人5,607人43.18%

令和6年司法試験予備試験の結果について(法務省)
令和5年司法試験予備試験の結果について(法務省)
令和4年司法試験予備試験の結果について(法務省)

予備試験については、最終合格率は4%前後と、非常に難易度の高い試験だと言われています。

しかし、予備試験に合格すれば、高確率で司法試験に合格できるとも言われており、その証拠に、2024年度(令和6年度)司法試験結果を見てみると、法科大学院ルートの合格率が34.84%なのに対し、予備試験ルートの合格率は92.84%と非常に高い合格率となりました。

【2024年(令和6年)司法試験の受験者数・合格者数・合格率】

 受験者数最終合格者数合格率(対受験者数
司法試験全体3,779人1,592人42.13%
法科大学院合計3,304人1,151人34.84%
予備試験合格者475人441人92.84%

法務省「令和6年司法試験の結果について」

ところで、予備試験はなぜ難しいと言われているのでしょうか。

その主な理由としては、

①科目数が多く、出題範囲が広いこと
②独学では対策が難しい論文式試験があること
③短答式、論文式、口述と3つの試験に合格しなければならないこと

などが挙げられます。

また、前述の通り、予備試験には受験資格の制限がなく誰でも受験が可能なため、必ずしもしっかりと準備をしてきた人のみが受験しているわけではないということも合格率を下げている一つ要因と言えるでしょう。

※予備試験の難易度の詳細については、こちらもご覧ください。

このように、誰でも受験可能な予備試験ですが、科目の多さ、出題範囲の広さ、論文式試験などを考えると、独学では非常に厳しい試験であると言わざるをえません。

特に、時間的な制約がある社会人にとっては、幅広い出題範囲全てを完璧に理解しようとするのではなく、力を入れる所とそうでない所を取捨選択し濃淡をつけた学習をしていくことが必要不可欠です。

そのためには、司法試験や予備試験を知り尽くした指導者の存在が勝敗を左右すると言っても過言ではありません。

そのような指導者のもと、限られた時間の中で無駄なく効率よく学ぶ道筋がつけられたなら、あとは社会人が持つ問題解決能力や調整力、優れたバランス感覚などの強みを存分に発揮することにより、合格への距離が一気に縮まることでしょう。

※社会人が持つ強みの詳細については、こちらもご覧ください。

1-3.社会人におすすめなのは予備試験ルート

予備試験は合格率が4%前後の難関試験ではありますが、決して社会人が合格できない試験ではありません。

2024年度(令和6年度)の司法試験では、82名の社会人が予備試験ルートから司法試験に合格しています。

時間的制約のある社会人にとって膨大な出題範囲をカバーしなければならないとなると、挑戦する前に戦意が落ち「私には無理だ」とか「働きながら司法試験?無謀だよ」などの周囲の声に負けて諦めてしまいがちです。

しかし、諦める必要はありません。

時間的制約があるからこそ、ただ闇雲に手を付けていく勉強法ではなく、研究しつくされた戦略に沿ってメリハリをつけた勉強法を実行すれば、まとまった勉強時間が捻出できなくても、通勤時間などのスキマ時間を活用して合格を手にすることが可能なのです。

実際に、多くの社会人の先輩方がそういった学習スタイルで合格を勝ち取っています。

「毎日最低5分だけでも勉強する姿勢が大事」
「計画通り進まないことは気にしない。計画を作り直せばいいだけ」
「勉強を続けていれば、気がつけば受かっている。それが司法試験」
「あきらめなければ必ず合格の栄冠を勝ち取ることができる」

と述べ、意外にも「勉強は本当に楽しかった」「仕事のストレスは勉強で発散」「勉強は副業や趣味みたいなもの」と口々に楽しんで取り組んでこられた様子を語っていらっしゃいます。

目の下にクマを作り悲壮感や疲労感満載で司法試験に挑む時代は終わりました。

現代の必勝法は、限られた時間の中で、どれだけ効率よく楽しみながら取り組むことができるかだと強く感じます。

2.司法試験に合格した社会人の90%がしていたこととは?

実は、2024年度(令和6年度)の司法試験合格者のうち、働きながら合格した社会人の93.9%は伊藤塾の受講生(※有料講座受講生)でした。

下記表をご覧ください。

2024年度(令和6年度)の予備試験ルートでの司法試験合格者の95.7%、大学在学中の合格者の96.9%、全体の合格者の90.2%が、伊藤塾の有料講座受講生だったのです。

【2024年(令和6年)司法試験合格者数と伊藤塾有料講座受講生の占有率】

 合格者数伊藤塾受講生占有率
司法試験全体1,592人1,436人90.20%
予備試験ルート441人422人95.70%
大学在学中(出願時)65人63人96.90%
社会人(働きながら)82人77人93.90%

時間的制約がある社会人のあなたが本気で司法試験合格を目指すのなら、働きながら合格を勝ち取った先輩合格者の9割が選んだ伊藤塾をぜひ選択肢に入れていただきたいと思います。

3.伊藤塾が選ばれる8つの理由

働きながらの合格者にとどまらず、2024年度(令和6年度)司法試験全合格者の実に9割以上を輩出した伊藤塾。

なぜ、それほどまでの圧倒的な合格実績を作り出せたのか。その理由を挙げてみましょう。

①圧倒的な合格実績が裏付ける伊藤塾の指導方針の確かさ

合格には勉強の正しい方向性、すなわち指導方針の正しさが必要です。前掲の表でご覧いただきました通り、2024年度(令和6年度)の司法試験合格者における伊藤塾有料講座受講生の占有率は、他の受験指導校の追随を許さないほどの圧倒的な実績となりました。

この数字こそが、伊藤塾の指導方針の確かさを証明していると言えるでしょう。

②法律知識ゼロから短期・上位合格を可能にするカリキュラム

伊藤塾のカリキュラムは「法律知識ゼロの方でも、試験に合格し、実務家として活躍できる」ことを目指して作られています。このカリキュラムは、単なる知識の習得ではなく、法律の趣旨にまで遡って考えられる能力や未知の問題にも対応できる応用力などを養います。これによって、短期・上位合格が可能になるのです。

③合格に必要な量・質を網羅した教材・講義

“実務の土台となる”という観点で絞り込んで作成された合格後の実務を支える十分な量と質を満たした教材。

また、伊藤塾がもつ膨大な合格者データから導き出された“試験で問われる”問題を中心に、メリハリをつけた学習ができるよう考え抜かれた講義。合格はもちろん、合格後の活躍まで視野に入れた教材によって確かな実力を養うことができるのも伊藤塾ならではの特徴です。

④実務・司法試験を知り尽くした講師陣

実務の現場でも通用する盤石な基礎固めと自分の頭で考える訓練を通じて、未知の問題に対処する力をトレーニングするのが「伊藤メソッド」です。
実際にこのメソッドを使って司法試験に合格し実務家になった講師が指導にあたっています。実務も司法試験も知り尽くしているからこそ、法律知識ゼロの初学者を合格に導くことができるのです。

⑤続けられる、フレキシブルな受講形態

教室(通学)と Web(オンライン)での受講を自由に使い分けることができます。 講義(インプット)は、いつでもどこでも繰り返し受講できるWebで。また、答練・模試(アウトプット)は、緊張感の保てる会 場で受験するなど、シチュエーションやライフスタイルに合わせてフレキシブルにご選択いただくことが可能です。

⑥オンライン受講でも安心して続けられる万全のサポート体制

通常、オンラインでの受講にあたって心配なことは、授業についていけるのか、わからないことがあった際にサポートは受けられるのかという点ではないでしょうか。

伊藤塾の受講生には「マイページ」という固有のページが与えられ、ページ上でライブ講義が視聴できるほか、配信期間中であれば何度でも繰り返し視聴することができます。

また、同ページ上にあるフォーラム内でいつでも何度でも質問をすることが可能です。その他、論文のデジタル添削が受けられたり、学習につまづいた際には講師や先輩合格者によるカウンセリングを受けられるなど、オンライン受講でも「諦めずに続けられる」万全のサポート体制で受講生の皆様を支えています。

特に働きながら学習を続ける社会人の方たちを対象に、毎月1回日曜日に、オンラインで100名以上の参加者が集う社会人交流会を開催し、先輩社会人合格者やクラスマネージャーから学習の進捗に応じた悩みやスランプを解決するフォローを実施しています。

⑦資金面も安心の奨学生制度

伊藤塾では、予備試験や司法試験の各段階において、奨学生制度を設けています。短答、論文、口述というステップの結果に応じて、資金面においても、合格を後押しする様々な講座を受講することができます。ぜひご活用ください。

⑧精神的にも受講生を支え応援し続ける講師陣の熱意

伊藤塾長はじめ講師陣の受講生に対する想いの深さは、まさに親が子を想う気持ちと同じと言っても過言ではないでしょう。なぜなら、司法試験に臨む受講生の苦労や頑張りを誰よりも知っているからです。

その一つの例として、「予備試験論文式試験に向かう受験生の皆様へ」と題した伊藤塾長からの手紙をご紹介したいと思います。

伊藤塾長は開塾以来、司法試験や予備試験の全日程で試験会場に足を運び、試験に臨む受講生一人ひとりに激励の手紙を手渡してきました。(別会場の受講生には、LINEやメールを通して全員に届けられます。)

このように、伊藤塾長はじめ講師陣は試験当日も受講生に寄り添い、共に試験に臨むような熱い想いで見守り、応援し続けているのです。

予備試験短答式試験に向かう受験生の皆様へ(伊藤塾長からの手紙)

受験生の皆さんへ

いよいよ本番の朝を迎えました。
「もっとやっておけば良かった」「もっとやれたはず」という思いがよぎる人もいるでしょう。
満足いく準備をして試験に臨んでいる人など誰一人いません。
今は、ここまで来ることができた自分を誇りに思い、自分に自信を持ってください。

誰もが緊張と不安を抱えながら試験に臨もうとしています。
こんな緊張は初めてだという人もいることでしょう。
会場に着き、着席したら、胸の鼓動がいつもよりも早く、大きく聞こえるかもしれません。
そんな時こそ、まずは落ち着いて周囲を見渡し、一度視野を広げてみてください。
そして目を閉じて、ゆっくりと深呼吸をしてみてください。
大丈夫、緊張は力になります。

体調管理に気をつけながら淡々と勉強を続け、今日という日を迎えることができました。
本当に大変だったと思います。
この一年、学校や仕事で忙しいなか、何とか時間をやりくりしてここまで辿り着いたあなたです。
その努力が相当なものだったことは想像に難しくありません。
あなたはしっかりと準備をしてきました。それだけでも大変なことです。
本番ではこれまでやってきたことを出すだけです。

試験開始直前には、もう一度大きく深呼吸をして、
1問1問リズムよく問題を解いている自分をイメージしてから問題に取り組みましょう。
知らない問題が出てきた時も、慌てることはありません。
あなたが知らない問題は、他の多くの人にもわからない問題だからです。
短答式試験は全問正解する必要はないのですから、まったく心配はいりません。
今まで学んできた知識を使い、現場で考えて答えを導き出しましょう。

大切なのは、最後の最後まで決してあきらめないことです。
多くの合格者が、最後の1分1秒まであきらめず問題に食らいついたことで、合格を手にしています。
試験終了の合図を聞く瞬間まで、気持ちを切らさず問題に食らいついてください。

もし不安な気持ちに押しつぶされそうなときは、
目を閉じて今日までのことを思い出してください。
やる気と希望に満ち溢れ勉強を始めた自分。
そこから一歩一歩努力を積み重ねてきた今の自分。
そんな自分に誇れるように、今日は自分の蓄えてきた力を最大限に発揮することだけを考えましょう。
今日まであなたを支えてくれた多くの人たちへに感謝を忘れなければ、心折れることなく闘い続けられるはずです。

やればできる、必ずできる。
最後まで絶対に、絶対にあきらめずに頑張れ!2024年7月14日
伊藤真

4.合格後、本当に就職できる?

社会人受験生が心配されることのひとつに、司法試験合格後、司法修習を経て弁護士資格を取得したとしても、就職先は果たしてあるのか?という懸念があるのではないでしょうか。

一般的な転職事情を鑑みても、20代はともかく30代半ばを過ぎると未経験職種への転職は非常に厳しくなるという現状があります。

ところが、社会人として働きながら司法試験に合格し、弁護士資格を取得した30代〜50代の伊藤塾出身の先輩方のインタビューしてみると、意外にも全員が「就活の苦労はなかった」と口を揃えます

むしろ、社会人経験を積んだ弁護士へのニーズは強く、就職できないという心配はないとのこと。

その証拠に、50代で弁護士資格を取得され、現在は弁護士として活躍されている元銀行マンの方も、30代で子育てをしながら司法試験に合格し、弁護士として活躍中のママさんも「就活は楽だった」と振り返ります。

伊藤塾では、「合格後を考える」指導をしているため、講義の中では、単なる試験勉強にとどまることなく、なぜ法律家を目指すのか、どのような法律家になるべきなのか、ということを意識した学習をすることができます。

そのため、目的意識の高い人材として就活において高い評価が得られているほか、実務家としてもめざましい活躍をみせてくれています。

また、伊藤塾では司法試験に合格後「伊藤塾同窓会」に参加することができます。

「伊藤塾同窓会」では、伊藤塾出身のOBとの交流の機会もありますので、ぜひご活用いただければと思います。

最後に、就職の心配を払拭し、挑戦する勇気を与えてくれる先輩の言葉をご紹介させていただきます。

◉50代で弁護士として再スタートを切った能美吉貴さん
「長らく銀行マンとして勤務してきましたが、純粋な社会貢献ができる仕事がしたくて司法試験にチャンレンジしました。どんなに遅く帰宅しても一日5分だけは必ず勉強するという決意だけは守り抜きましたね。勉強は本当に楽しくて、仕事のストレス発散の場が勉強、勉強のストレス発散の場が仕事というようにうまく回ったことで、楽しく勉強することができました。

弁護士になって感じることは、世の中困っている人は非常に多く、弁護士の仕事は増え続けているなということ。弁護士は自分の全てを出せるやりがいのある仕事です。今、仕事をもっている社会人は生活が保証されているわけですから、リスクはありません。もしあなたが現在の仕事にモヤモヤしているなら、強い動機などいらないからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。」

◉30代で出産、子育てをしながら弁護士になられた石垣ゆり子さん
「出産後は、スキマ時間をかき集めても一日3時間がやっとの中で勉強を続けました。まとまった勉強時間が捻出できないので、勉強と家事育児を切り替えるのではなく日常の中に勉強を組み込んでいきました。大変でしたけれど、30代であきらめたら40代で後悔する、40代であきらめたら50代で後悔する、50代であきらめたら60代で「あの時はまだ若かったのに」と後悔すると思ったんです。

やってみて辞めるのとやらないで後悔するのとでは後悔のレベルが全く違います。まずは始めて見るのがいいと思います。立ち止まってしまう日もあると思うけれど、もう一回立て直して前だけ向いて歩き始める。その繰り返しをしてくうちに、いつの間にか案外近くに合格があったりします。ぜひ頑張ってください。」

5.社会人が働きながら司法試験合格は無謀なのか?まとめ

Q1.社会人が働きながら司法試験に合格することは可能ですか? 

A.はい、可能です。毎年60〜70人の社会人が司法試験に合格しており、無謀なことではありません。

Q2.司法試験の受験資格を得るためのルートは何がありますか? 

A.司法試験の受験資格を得るには、主に「法科大学院ルート」と「予備試験ルート」の2つがあります。

Q3.働きながら司法試験を目指す社会人には、どちらのルートがおすすめですか? 

A.時間的制約のある社会人にとっては、予備試験ルートがおすすめされています。予備試験には受験資格の制限がなく、学歴、職歴、年齢、国籍問わず誰でも受験が可能です。

Q4.予備試験受験者全体のうち、社会人が占める割合はどのくらいですか? 

A.過去3年間(2022年~2024年)における予備試験受験者中の社会人の割合は、4割以上です。特に2024年(令和6年)は46.13%でした。

Q5.予備試験の合格率はどのくらいですか? 

A.予備試験の最終合格率は4%前後と、非常に難易度が高い試験だと言われています。

Q6.予備試験ルートで司法試験に合格する確率は高いですか? 

A: はい、予備試験に合格すれば高確率で司法試験に合格できると言われています。2024年度(令和6年度)司法試験では、予備試験ルートの合格率が92.84%と非常に高い合格率でした。

Q7.予備試験が難しいと言われる主な理由は何ですか? 

A.主な理由として、①科目数が多く出題範囲が広いこと、②独学では対策が難しい論文式試験があること、③短答式、論文式、口述の3つの試験に合格する必要があることなどが挙げられています。

Q8.働きながら司法試験合格を目指す社会人にとって、重要な学習方法はありますか? 

A.限られた時間の中で効率よく学習するため、幅広い出題範囲全てを完璧に理解するのではなく、力を入れる所とそうでない所を取捨選択し、メリハリをつけた学習が不可欠です。司法試験や予備試験を知り尽くした指導者の存在が重要です。

Q9.社会人の司法試験合格者の中で、特定の予備校を利用している割合は高いですか? 

A.はい。2024年度(令和6年度)の司法試験合格者のうち、働きながら合格した社会人の93.9%は伊藤塾の有料講座受講生でした。また、予備試験ルートでの司法試験合格者全体の95.7%も伊藤塾受講生です。

Q10.社会人経験者が司法試験合格後、弁護士として就職するのは難しいですか? 

A: いいえ、むしろ社会人経験を積んだ弁護士へのニーズは強く、就職できないという心配はないとされています。実際に、50代で合格した先輩方も「就活の苦労はなかった」と述べています。

最後に、伊藤塾長による「2024年(令和6年)司法試験 合格発表を受けて」という動画を掲載させていただきます。司法試験という枠を超えて、幸せに生きるための人生の捉え方という人間にとって普遍のテーマに触れる内容となっています。何かのヒントになればと思います。

このような動画を毎週金曜日にアップしていますので、よろしければ是非チャンネル登録をしていただき、お役立ていただけましたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

伊藤塾では、「盤石な基礎」と「合格後を考える」を指導理念に、司法試験合格はもちろんのこと、合格後の活躍まで見据えたお一人おひとりへの丁寧なサポートで、受講生の皆様を全力で支えています。

無料の体験受講や説明会も実施していますので、司法試験の受験に興味をお持ちの方は、ぜひ一度伊藤塾までお問い合わせください。

2024年 司法試験合格者1,592人中 1,436名(90.2%)※1
2024年 予備試験合格者 449人中 405名(90.2%)※2
伊藤塾有料講座の受講生でした。
※1(講座内訳:入門講座698名、講座・答練337名、模試401名)
※2(講座内訳:入門講座231名、講座・答練126名、模試48名)

なぜ、伊藤塾の受講生は、これほどまでに司法試験・予備試験に強いのか?
その秘密を知りたい方は、ぜひこちらの動画をご覧ください。

祝賀会ムービー

著者:伊藤塾 司法試験科

伊藤塾司法試験科は1995年の開塾以来、多数の法律家を輩出し、現在も業界トップの司法試験合格率を出し続けています。当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、司法試験や法曹に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。