東北大学法科大学院の入試情報は?難易度や出身大学さらに過去問についても解説

法科大学院

東北大学法科大学院は、例年多くの司法試験合格者を輩出している東北地方で唯一の法科大学院です。「優れた法曹」の養成を目的として、少人数教育による教員と学生との双方向での教育を特徴としています。

法科大学院は、大学ごとに異なる特徴があり、入試の内容や募集人員もさまざまです。入学する法科大学院によって、受けられる教育内容や司法試験の合格率も異なるため、受験する法科大学院選びは慎重におこなわなければなりません。

今回は、東北大学法科大学院の受験を検討している人に向けて、東北大学法科大学院の基本情報、入試情報、司法試験の合格率などを詳しく解説します。自分に合う法科大学院を見つける参考として、ぜひご活用ください。

1. 東北大学法科大学院(ロースクール)の基本情報

ここでは、東北大学法科大学院の基本情報をまとめて紹介します。

1-1. 所在地・アクセス

所在地
〒980-8577
仙台市青葉区片平二丁目1-1(片平キャンパス)
東北大学大学院 法学研究科・法学部
TEL.022-217-4945

アクセス
● 地下鉄東西線「青葉通一番町駅」 徒歩約10分
● 南北線「五橋駅」        徒歩約10分
● JR「仙台駅」             徒歩約15分

1-2. 学費|入学金および授業料

入学金28万2,000円
授業料80万4,000円(年額)

参照:入学料及び授業料等納付額・納付方法|東北大学

1-3. 東北大学法科大学院の特色・プログラム

東北大学法科大学院では、次の4つの教育方針を掲げています。

 1. 理論的な法律の基礎の体得を目指す教育
 2. 理論と架橋した法曹実務教育
 3. 先端的・学際的・現代的・国際的な科目の充実
 4. 50人を標準とした少人数教育

将来的に法曹として活躍するには、法曹実務を学ぶ前提として法律の基礎をしっかりと身に付ける必要があります。東北大学法科大学院では、基礎となる法律の理論を体得したうえで、理論と架橋した法曹実務教育を受けられます。

また、自身が興味のある分野については、先端的、学際的、現代的、国際的な教育によって、より深く学習を進めることも可能です。

東北大学法科大学院の募集人員は1学年50名となっており、少人数教育による徹底した双方向の教育が提供されています。

法政実務図書館には学習に必要な文献、判例集などが揃えられているだけでなく、各種オンライン・データベースの使用も可能です。24時間利用可能な自習室には、学生ごとの固定席が用意されています。

1-4. 累積合格者数

東北大学法科大学院では、2006年(平成18年)から2025年(令和7年)までに累計666人の合格者を輩出しています。
2025年までのデータでは、累計の合格率も59.89%(既修者65.89%・未修者47.08%)と高い水準となっています。

合格年受験者数最終合格者数
令和7年113人49人
令和6年95人21人
令和5年82人25人
令和4年48人27人
令和3年39人20人
令和2年49人26人
令和元年52人20人
平成18年
〜30年
1,609人478人
累計2,087人666人

参照:司法試験合格状況および進路|東北大学大学院法学研究科・法学部

1-5. 過去3年の司法試験合格者数・合格率の推移

東北大学法科大学院の過去3年間の司法試験合格者数と合格率は下記表の通りです。

【東北大学法科大学院における司法試験合格率の推移(過去3年間)】

受験者合格者数合格率
合計既修者未修者合計既修者未修者合計既修者未修者
令和7年113人87人26人49人43人6人43.36%49.43%23.08%
令和6年95人76人19人21人19人2人22.11%25.00%10.53%
令和5年82人64人18人25人21人4人30.49%32.81%22.22%

参照:令和7年司法試験の結果について|法務省
     
 令和6年司法試験の結果について|法務省
          令和5年司法試験の結果について|法務省

※法科大学院のランキングについて詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

2. 東北大学法科大学院(ロースクール)の入試情報・難易度 

ここでは、東北大学法科大学院の入試情報を紹介します。

2-1. 入試日程

2026年度入学の入試は、次の日程で実施されます。

選抜日程会場
特別選抜(5年一貫型)書類選考のみ
※2025年6月2日(月)から
6月6日(金)までに出願
特別選抜(開放型)2025年8月24日(日)東北大学法科大学院
東京入試会場
一般選抜(前期)2025年8月23日(土)(未修者)
2025年8月24日(日)(既修者)
東北大学法科大学院
東京入試会場
一般選抜(後期)2025年12月13日(土)(未修者)
2025年12月14日(日)(既修者)
東北大学法科大学院
東京入試会場

参照:2026(令和 8)年度 東北大学法科大学院学生募集要項|東北大学

2-2. 募集人員

東北大学法科大学院の募集人員は、1学年50人です。50人の内訳は、次のようになっています。

法学既修者合計35人程度
特別選抜(5年一貫型) 最大12人
特別選抜(開放型) 最大13人
一般選抜(前期) 5~15人程度
一般選抜(後期) 5~15人程度
法学未修者合計15人程度
一般選抜(前期) 10人程度
一般選抜(後期) 5人程度

参照:2026(令和 8)年度 東北大学法科大学院学生募集要項|東北大学

2-3. 選抜方法

東北大学法科大学院の選抜方法について、法学既修者枠と法学未修者枠に分けて紹介します。

①. 法学既修者枠の選抜方法

法律専門科目に行政法がないのが特徴です。

法学既修者枠
特別選抜(5年一貫型)書類審査
特別選抜(開放型)【第一次選考】
書類審査

【第二次選考】
法律専門科目筆記試験
● 民事法(民法・商法・民事訴訟法)
● 公法(憲法)
● 刑事法(刑法・刑事訴訟法)
一般選抜(前後期共通)【第一次選考】
書類審査

【第二次選考】
法律専門科目筆記試験
● 民事法(民法・商法・民事訴訟法)
● 公法(憲法)
● 刑事法(刑法・刑事訴訟法)

②. 法学未修者枠の選抜方法

法学未修者枠
一般選抜(前後期共通)【第一次選考】
書類審査

【第二次選考】
小論文

2-4. 入試における合格者数・合格率・倍率と難易度

ここでは、過去3年間の入試結果を既修者枠と未修者枠に分けて解説します。

①. 既修者枠の合格率

年度出願枠志願者数合格者数倍率
令和7年度

特別選抜(5年一貫型)16人6人2.7
特別選抜(開放型)44人8人5.5
一般選抜(前期)153人47人3.3
一般選抜(後期)105人16人6.6
令和6年度特別選抜(5年一貫型)15人8人1.9
特別選抜(開放型)38人6人6.3
一般選抜(前期)156人45人3.5
一般選抜(後期)89人10人8.9
令和5年度特別選抜(5年一貫型)7人4人1.75
特別選抜(開放型)27人3人9
一般選抜(前期)119人49人2.4
一般選抜(後期)80人8人10

参照:東北大学法科大学院入試結果概要|東北大学大学院法学研究科・法学部

②. 未修者枠の合格率

年度出願枠志願者数合格者数倍率
令和7年度一般選抜(前期)89人14人6.4
一般選抜(後期)63人4人15.8
令和6年度一般選抜(前期)88人17人5.2
一般選抜(後期)59人4人14.8
令和5年度一般選抜(前期)78人18人4.3
一般選抜(後期)58人3人19.3

参照:東北大学法科大学院入試結果概要|東北大学大学院法学研究科・法学部

東北大学法科大学院は、東北で唯一の法科大学院であり、東北地方の優秀な学生が集まりやすい傾向があります。その中で、既修者でも3倍を越える倍率があり、東北大学法科大学院の入試難易度は高いといえるでしょう。

2-5. 合格者の出身大学や社会人の割合

ここでは、過去3年分で東北大学法科大学院に入学した合格者の出身大学や社会人の割合を紹介します。

東北大学の出身者は3~4割ほどで、社会人の割合も1割を超えています。

年度入学者東北大学他大学社会人
令和7年度49人18人31人4人
令和6年度51人20人31人8人
令和5年度50人14人36人7人

参照:過年度入学試験結果概要|東北大学大学院法学研究科・法学部

3. 東北大学法科大学院(ロースクール)の過去問

令和7年(2025年)度
一般選抜(前期)
特別選抜(開放型)
一般選抜(後期)
憲法憲法
民法民法
商法商法
民事訴訟法民事訴訟法
刑法刑法
刑事訴訟法刑事訴訟法
小論文小論文

令和6年(2024年)度
一般選抜(前期)
特別選抜(開放型)
一般選抜(後期)
憲法憲法
民法民法
商法商法
民事訴訟法民事訴訟法
刑法刑法
刑事訴訟法刑事訴訟法
小論文小論文

令和5年(2023年)度
一般選抜(前期)
特別選抜(開放型)
一般選抜(後期)
憲法憲法
民法民法
商法商法
民事訴訟法民事訴訟法
刑法刑法
刑事訴訟法刑事訴訟法
小論文小論文

令和4年(2022年)度
一般選抜(前期)
特別選抜(開放型)
一般選抜(後期)
憲法憲法
民法民法
商法商法
民事訴訟法民事訴訟法
刑法刑法
刑事訴訟法刑事訴訟法
小論文小論文

令和3年(2021年)度
一般選抜(前期)
特別選抜(開放型)
一般選抜(後期)
憲法憲法
民法民法
商法商法
民事訴訟法民事訴訟法
刑法刑法
刑事訴訟法刑事訴訟法
小論文小論文

令和2年(2020年)度
一般選抜(前期)
特別選抜(開放型)
一般選抜(後期)
憲法憲法
民法民法
商法商法
民事訴訟法民事訴訟法
刑法刑法
刑事訴訟法刑事訴訟法
小論文小論文

参照:過年度入学試験問題|東北大学大学院法学研究科・法学部

4. 東北大学法科大学院に関するよくある質問(FAQ)

東北大学法科大学院の司法試験合格率はどのくらいですか?

東北大学法科大学院の2025年司法試験合格率は43.36%です。受験者113人のうち49人が合格しました。既修者の合格率は49.43%、未修者は23.08%で、既修者の方が高い水準です。 過去3年の合格率は2023年が30.49%、2024年が22.11%、2025年が43.36%と推移しており、2025年は大きく上昇しています。
出典:法務省  令和7年司法試験の結果について / 令和6年司法試験の結果について / 令和5年司法試験の結果について

東北大学法科大学院の学費は年間いくらかかりますか?

東北大学法科大学院の学費は、入学金が28万2,000円、授業料が年額80万4,000円です。国立大学院標準額に準拠した金額で、初年度納付額の合計は108万6,000円となります。 標準修業年限は既修者2年・未修者3年のため、授業料の総額は既修者で約160万円、未修者で約241万円が目安となります。

東北大学法科大学院の既修者と未修者では合格率にどのくらい差がありますか?

東北大学法科大学院の2025年度司法試験合格率は、既修者49.43%に対し未修者23.08%で、約26ポイントの差があります。法学既修者は学部時代に基礎法律科目を体系的に学んでいるため、筆記試験で得点優位性が出やすい構造です。ただし2023年は既修者32.81%・未修者22.22%と差が約10ポイントに縮まる年もあり、年度ごとの変動があります。

東北大学法科大学院の特徴は他の法科大学院と比べてどこにありますか?

東北大学法科大学院の特徴は、①既修者入試で行政法が出題されないこと、②1学年50名の少人数双方向教育、③東北地方で唯一の法科大学院、の3点です。法律専門科目は憲法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法の6科目構成です。 2024年末時点の累計合格者数は617人で、東北地方で法曹を目指す受験生にとって地理的にも教育内容的にも独自の選択肢となっています。

東北大学法科大学院の入試科目には何がありますか?

法学既修者の一般選抜(前期・後期)および法曹基礎課程特別選抜(開放型)は、書類審査と法律専門科目筆記試験によって選考されます。法学未修者の一般選抜(前期・後期)は、書類審査と小論文試験で選考されます。また、法曹基礎課程特別選抜(5年一貫型)は、大学の成績や志願理由書などの書類審査のみで合否が決定されます。
なお、一般選抜(前期・後期)および法曹基礎課程特別選抜(開放型)の第2次選考は、仙台市の片平キャンパスのほか東京会場でも受験可能です。

東北大学法科大学院は社会人でも受験できますか?

社会人でも受験可能です。東北大学法科大学院の入学者に占める社会人の割合は、2023年から2025年で4人から8人前後、全体の8%から16%の範囲で推移しています。年齢制限はなく、出願資格は大学卒業以上または同等の学力を有する人とされています。 社会人の場合、出願にあたっては職歴を示す書類の提出が求められる場合があるため、最新の募集要項を確認することが推奨されます。

東北大学法科大学院の入試倍率は高いですか?

東北大学法科大学院の入試倍率は選抜区分により大きく異なります。2025年の既修者枠は特別選抜5年一貫型2.7倍、開放型5.5倍、一般選抜前期3.3倍、後期6.6倍でした。未修者枠は前期6.4倍、後期15.8倍とさらに高倍率です。 特に未修者後期と既修者後期は出願者が集中する傾向があり、合格可能性を高めるためには前期試験での挑戦も有力な選択肢となります。
出典:東北大学法科大学院入試結果概要|東北大学大学院法学研究科・法学部

東北大学出身でなくても東北大学法科大学院に合格できますか?

東北大学出身者は入学者全体の3割から4割で、過半数は他大学からの入学者です。2025年は入学者49人中、東北大学出身が18人、他大学出身が31人と、他大学出身者の方が多数を占めました。 合否判定は出身大学ではなく、書類審査と筆記試験・小論文の総合点で行われるため、出身大学による有利・不利は基本的に生じない設計となっています。
出典:東北大学法科大学院入学試験の結果概要について

東北大学法科大学院の過去問はどこで入手できますか?

東北大学法科大学院の過去問は、東北大学大学院法学研究科・法学部の公式サイトで無料公開されています。直近6年分(2020年から2025年)の試験問題が、憲法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法・小論文の科目別に閲覧可能です。 模範解答は公開されていないため、出題傾向の把握と答案構成練習に活用し、論点抽出は自力または指導者の添削で補完する学習スタイルが有効です。

東北大学法科大学院の入試対策はいつから始めるべきですか?

既修者枠を目指す場合、学部2年から3年次に1年から1年半の準備期間を確保する受験生が多い傾向にあります。試験範囲は法律基本科目のうち行政法を除く6科目で、論文形式に対応した答案作成練習を継続することが重要です。

5. 東北大学法科大学院の入試情報まとめ

東北大学法科大学院は、高い水準で司法試験の合格率を維持し続けてきた法科大学院です。2025年時点の累積での合格者数は666人となっており、今後もその数は増え続けるでしょう。

東北大学法科大学院の特色は、基礎教育の徹底、理論と実務の架橋、少人数教育にあります。

実務では、法律の理論を理解するだけでなく、現場で使えるようにならなければなりません。少人数教育によって教員や学生同士とのディスカッションで培った能力は、実務に出てからも大いに役立つことでしょう。

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【東北大学法科大学院・合格者の声】
E.Fさん:東北大学法学部
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予備試験全国公開短答模試など

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【東北大学法科大学院・合格者の声】
H.Wさん:東北大学法学部
東北大学法科大学院(既修)法曹コース開放型 全額免除 特待生合格!

◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験全国公開短答模試
◆学部成績:3.44 /S : A : B : C = 22 : 52 : 38 : 17

「法科大学院入試で問われる知識は、基本的なことが圧倒的に多いので、予備試験の対策は特に知識面で法科大学院入試の対策を包括していると感じました。その点で、予備試験に向けた対策は法科大学院入試に大いに役立ったと思います。開放型に合格するために何か特別な勉強をしたわけではありませんが、大学の学部の成績や入試については、ほとんど伊藤塾のテキストだけを頼りに勉強したので、伊藤塾で学習したことは全面的に役立っていたと思います。」
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25年司法試験合格祝賀会

著者:伊藤塾 司法試験科

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