学歴コンプレックスとは?体験談をもとに自信を取り戻す方法を解説

キャリア

2025年11月14日

「自分の学歴コンプレックスは、一生消えないのだろうか…」と悩んでいませんか?
高校を中退したり、大学受験で失敗したりして、学歴コンプレックスを抱えている人は決して少なくありません。

伊藤塾では、多くの方が難関国家資格をとって学歴コンプレックスを克服しています。その一人が、2023年度司法書士試験に合格した黒田匠さんです。

黒田 匠さん(2023年度 司法書士試験合格者)

私は高校時代に精神的にまいってしまい、高校を中退しています。高卒認定試験に合格し、専門学校も無事卒業して今現在働いていますが、どうしても高校を中退したことがコンプレックスとして残っていました。そういった勉強、学歴でのコンプレックスを解消したいという思いもあって資格取得に励んでいたんだと思います。実際、合格者番号に自分の番号があることが確認できた今、そのコンプレックスはかなりなくなったと感じています。

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本記事では、実際に学歴コンプレックスを克服した方々の体験談を紹介しつつ

  • コンプレックスを感じる必要がない理由
  • 学歴コンプレックスが生まれる5つの原因
  • 学歴コンプレックスを克服する3つの方法

などを詳しく解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたが学歴コンプレックスとどう向き合うべきなのか、そしてどうすれば克服できるのか、具体的な一歩が見えてくるはずです。ぜひ最後までご覧ください。

【目次】

1.学歴コンプレックスとは

「学歴コンプレックス」とは、ご自身の最終学歴に対して抱く、強い劣等感や不満感のことです。たとえば、「高卒(中卒)でなければ…」「受験で失敗しなければ…」「もっと良い大学に行けていれば、人生は違ったかもしれない」というように、学歴で負い目を感じている状態を指します。
学歴コンプレックスを抱えていると、仕事や人間関係など、様々な場面で自分に自信が持てず、本来の力を発揮しにくくなってしまいます。

2.あなたは当てはまる?学歴コンプレックス診断チェックリスト

「もしかしたら自分も…」と感じている方のために、ご自身の状況を客観的に見つめるための診断チェックリストを用意しました。ご自身が学歴コンプレックスを抱えているかどうか、以下の項目でチェックしてみましょう。

□ 自分の最終学歴を聞かれると、少し答えにくいと感じる。
□ 高学歴の人の前だと、自然と引け目を感じる。
□ 学歴が高ければ、もっと良い人生を送れたと思うことがある。
□ 同年代で有名大学出身の人を見ると、羨ましい気持ちになる。
□ 「高学歴=優秀」という印象を、どこかで拭いきれない。
□ 友人や同僚の出身大学をつい意識してしまう。
□ 学歴を理由に不当に扱われたと感じたことがある。
□ 仕事で成果を出しても、「学歴があればもっと評価された」と思うことがある。
□ 恋愛や結婚で、相手の学歴を気にしてしまう。
□ どんなに努力しても、高学歴の人には敵わないと感じることがある。

もし、複数当てはまる項目があったなら、あなたも学歴コンプレックスを抱えている可能性があります。

3.学歴でコンプレックスを感じる必要はない

学歴コンプレックスを抱えている方は本当に多いです。しかし、学歴で負い目を感じる必要など、本来はまったくありません。

3−1.学歴にこだわる必要はまったくない

当コラムを運営する伊藤塾の塾長、伊藤真は「学歴」というテーマについて、自身のコラムで以下のように発信しています。

いわゆる有名大学に入ったとしても、その大学で何を学んだか、それをどう生かしたかによって、そこから先の人生は天国と地獄ほどの差がでてきてしまいます。あまり知られていない大学に入ったとしても、そこで自分の人生を左右するようなことを学ぶことができれば、それは大いに意味があったといえるでしょう。大学に入る入らないも、人生の過程の中の一つの出会い、一つの縁にすぎません。その出会いや縁を先を見据えてどう生かすかはまさに自分次第なのです。
(引用:伊藤塾「塾長雑感 第57回 学歴」)

つまり、大切なのは「大学を卒業したか(あるいは、どこの大学だったか)」という事実ではなく、「そこから何を学び、どう行動したか」という姿勢だということです。

3−2.学歴がなくても活躍している人はたくさんいる

実際に、学歴がなくても活躍している人はたくさんいます。
たとえば、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の創業者である前澤友作さんは高卒ですし、ほかにも中卒・高卒で活躍している方は数えきれない程います。

伊藤塾でも、学歴に自信のない方が最難関の国家試験といわれる司法試験・司法書士試験などに合格して、法律業界の最前線で活躍しています。人生の充実と学歴は、必ずしも結びつくものではありません。

司法試験予備試験合格者 B.Tさん

私は刑事事件を起こしてしまい、刑務所に2年半服役しました。出所後、学歴も職歴も資格も特に武器となるスキルも有していない自分が、前科があるというハンデを背負ってどうやって社会で生きていくかとても不安でした。そこで、何か武器となるスキルが欲しくて、司法試験の受験を考え始めました。

司法書士試験合格者 水上 和巳さん

私は小学校から不登校で、中学も1度行った私立中学を1学期で退学し、高校も半分以上行かずに卒業し、その後通った予備校も夏までには辞めてしまい、ニートであった時期がありました。予備校を辞めた後、フリーターをしている時、将来について色々な進路を考えましたが、受験資格のないこと、一生働けることを理由に司法書士試験を受験する決意をしました。

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4.なぜ生まれる?学歴コンプレックスに陥る5つの原因

では、そもそも、なぜ学歴コンプレックスを抱えてしまうのでしょうか。その原因としては、以下のようなことが考えられます。

・第一志望の大学に行けなかった受験の失敗
・就職や職場で学歴フィルターを経験した
・活躍している友人との比較
・他人から学歴を馬鹿にされた経験がある
・学歴を重視する家庭環境で育った

原因は一つだけではなく、これらの経験が複雑に絡み合っていることがほとんどです。一つずつ見ていきましょう。

4−1.第一志望の大学に行けなかった受験の失敗

大学受験での失敗は、学歴コンプレックスが生まれる大きな原因の一つです。
「あの時、もっと真剣に勉強していれば違う未来があったかもしれない」という後悔の念が、何年経っても消えずに残ることがあります。そして、その過去への後悔が、現在の自分に対する不満と結びついて、根深いコンプレックスとして定着してしまうのです。

4−2.就職や職場で学歴フィルター・格差を経験した

就職活動などで「学歴フィルター」を感じた経験も、学歴コンプレックスが生まれるきっかけになります。
たとえば、特定の大学の学生しか参加できない企業説明会があったり、エントリーシートを提出してもすぐに不合格の通知が来たり。個人の能力や人柄とは関係なく、出身大学の名前だけで判断される経験は、学歴に対する強い劣等感につながります。

4−3.活躍している友人との比較

友人との比較が、コンプレックスの原因となることもあります。特に現代では、SNSを開けば、かつての同級生が華やかなキャリアを歩んでいる様子や、充実した生活を送っている姿が簡単に見えてしまいます。
同じ中学、高校に通っていた友人が有名大学に入り、今は大手企業で働いている。そして、高い収入を得ており、社会的に評価される地位にいる。そうした姿と自分を無意識に比べた結果、「それに比べて自分は…」と落ち込み、その原因が「学歴」にあるように感じてしまうのです。

4−4.他人から学歴を馬鹿にされた経験がある

他人からの心ない一言が、原因のこともあります。
たとえば、親戚からの「〇〇大学か…」という残念そうな一言や、職場の上司からの「だから△△大卒は使えないんだ」といった言葉。
言った本人は軽い冗談のつもりでも、言われた側にとっては、自分の人格そのものを否定されたかのように感じてしまうものです。その結果、自分に自信が持てなくなり、学歴の話題に過敏になってしまいます。

4−5.学歴を重視する家庭環境で育った

ご自身の育った家庭環境が、コンプレックスの原因になっていることもあります。
たとえば、親や家族から「絶対に良い大学に入りなさい!」と言われ続けて育った場合、「良い大学に入るのが当たり前」という意識が、自分の中に深く根付いています。
知らず知らずのうちに「学歴がなければダメだ」という思い込みが生まれてしまうのです。

5.学歴コンプレックスを克服する3つの方法 

ここからは、学歴コンプレックスを乗り越えるための具体的な方法を3つ紹介します。

・難関国家資格をとって「専門家」になる
・仕事で圧倒的な成果を出す
・大学や大学院に進学して学び直す

一つずつ、詳しく見ていきましょう。

5−1.難関の国家資格をとって専門家になる

1つ目は、難関と呼ばれるような国家資格をとって、専門家になる方法です。
実際に伊藤塾でも、「学歴コンプレックスを解消したい」という思いで資格を目指す方は多いです。そして、見事に合格して、「コンプレックスがなくなった」と話す方もたくさんいます。

ただ、ここで絶対に意識して欲しいのは、資格をとること自体がゴールではないということです。大切なのは、「取得した資格をその後の人生にどう役立てるのか」「資格をとってどうなりたいのか」をきちんと見据えることです。
そうした目標を持って挑戦するなら、資格は、学歴コンプレックスを克服するだけでなく、その後の人生そのものを好転させるきっかけになります。

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5−2.仕事で圧倒的な成果を出す

2つ目は、今いる場所で、周囲が認めざるを得ないほどの圧倒的な成果を出すことです。
たとえば、営業成績で常に社内トップの成績を収めたり、誰もが難しいと考えていたプロジェクトを成功に導いたりするなどです。
学歴とは関係のない実力で自分を証明できれば、自己肯定感も上がります。もし、あなたのことを学歴で判断している人がいたとしても、その評価を改めざるを得なくなるでしょう。

5−3.大学や大学院に進学して学び直す

3つ目は、「学びたかったのに学べなかった」という後悔を解消するため、もう一度大学や大学院で学び直す方法です。
もし、コンプレックスの原因が「大学に行けなかったこと」や「学びたい学問があったこと」なのであれば、その原因そのものを解消してしまうのも一つの手段です。

今の時代、社会人入試や通信制大学、大学の夜間コースなど、社会人が働きながら学べる環境も整っています。自分の興味のある分野を学び、新たな学歴を取得すれば、コンプレックスを乗り越えるきっかけになるでしょう。

6.【難関資格の合格者にインタビュー】中卒の経営者から司法書士・行政書士になった木下和士さん

最後に、中卒の学歴から行政書士、司法書士の資格をとった木下和士さんにお話をお聴きしました。

木下さんは、高校1年生の時にある事情から停学が続き高校を中退してしまいます。その後、ご自身で事業をされていましたが、仕事の中で学歴コンプレックスを強く感じられていました。

そこで、学歴コンプレックスを克服するため、会社を大きくするために必要な法律知識を身につけるため、行政書士・司法書士試験の受験を決意。伊藤塾で学んだ結果、42歳で見事合格されました。
木下さんのチャレンジマインドをぜひ感じてください。

※木下さんのインタビュー全編はこちら

7.学歴コンプレックスを克服するために法律資格を目指すなら伊藤塾がおすすめ

ここまで、学歴コンプレックスを乗り越える方法として、難関資格の取得について触れてきました。
ただ、実際に資格を目指そうと思っても、「どうやって勉強すればいいのか分からない」といった悩みを抱える方も多いはずです。特に、学歴に自信がない方にとっては、「自分でも本当に難関資格に合格できるのか」という不安もあることでしょう。
そんな方々の挑戦を全力で応援しているのが、当コラムを運営する伊藤塾です。
伊藤塾は、「学びたい人に応えられる公平性」という理念のもと、1995年の開塾から約30年にわたり、数多くの法律家を世に送り出してきました。特に、司法試験や司法書士試験といった最難関資格においては、業界トップクラスの合格実績を誇っています。

【伊藤塾の2024年度合格実績】
・司法試験   :合格者1,592名中1,436名が伊藤塾を利用(合格者占有率 90.2%
・予備試験   :合格者449名中405名が伊藤塾を利用(合格者占有率 90.2%
・司法書士試験 :合格者737名中433名が伊藤塾を利用(合格者占有率 59%

さらに、これらの難関資格で培ったノウハウを他の資格試験にも活かして、宅建士、賃貸不動産経営管理士、社労士、中小企業診断士などでも次々と実績を伸ばしています。
資格によって人生を変えたいという方は、ぜひ伊藤塾の講座をチェックしてみてください。あなたの合格を力強くサポートさせていただきます。

8.学歴コンプレックスを克服したい方からのよくある質問(Q&A)

Q. 学歴が高くないと、法律系資格試験には不利ですか?

A. いいえ、学歴による有利・不利はほとんどありません。
司法書士・行政書士・宅建士・社労士・中小企業診断士などの国家資格試験は、「誰にでも挑戦の機会がある」公平な試験です。合格者の多くは、努力と継続によって結果をつかんでいます。

Q. 周りが有名大学出身者ばかりだと、つい自信をなくしてしまいます。どうすればいいですか?

A. 試験で問われるのは「学歴」ではなく「理解力」と「継続力」です。
学歴が高い人でも、勉強の方向性を誤れば合格できません。受験指導校をうまく活用して、正しい勉強法を身につけることで、どんな学歴の方でも十分に合格を狙えます。

Q. 学歴が理由で採用面接や転職で不利になることはありますか?

A. 法律系資格を持っていれば、学歴以上に「実力」が評価されます。
特に司法書士や行政書士、社労士などの資格は独立開業も可能で、自分の力でキャリアを築くことができます。学歴より「資格+実務スキル」が重要です。

Q. 学歴に自信がなくても、資格試験の勉強を始めて大丈夫でしょうか?

A. もちろん大丈夫です。
むしろ、「学歴ではなく努力で勝負したい」という気持ちを持つ方ほど伸びやすい傾向があります。
法律の知識はゼロからでも体系的に学べますし、受験指導校の講義を活用すれば、合格までの道筋を明確に描くことが可能です。

Q. 法律を学んだことがないのですが、不利になりますか?

A. 心配はいりません。多くの合格者が法律初学者です。
体系的なカリキュラムを持つ受験指導校を活用すれば、基礎から無理なく理解できます。むしろ「素直に吸収できる初学者」は、効率的に知識を積み上げやすい傾向があります。

9.学歴コンプレックスの克服法・まとめ

本記事では、「学歴コンプレックス」を克服した人々の体験談をもとに、コンプレックスを克服し自信を取り戻すための具体的な方法を解説しました。
以下にポイントをまとめます。

  • 学歴コンプレックスとは、自身の最終学歴に対し抱く強い劣等感や不満感であり、「もっと良い大学に行けていれば」といった負い目を感じる状態を指します。学歴コンプレックスを抱えた状態では、仕事や人間関係など様々な場面で自信が持てず、本来の力を発揮しにくくなります。
  • 学歴にこだわる必要性がない理由
    1.学歴で負い目を感じる必要は全くありません。大切なのは、大学に入ったか、どこの大学だったかという事実ではなく、「そこから何を学び、どう行動したか」という姿勢です。
    2.伊藤塾では、学歴に自信のない多くの方が難関国家資格を取得し、コンプレックスを克服しています。
    3.実際に、学歴がなくてもZOZOTOWN創業者の前澤友作さんのように活躍している人は多数存在します。
  • 学歴コンプレックスが生まれる5つの原因
    1.第一志望の大学に行けなかった受験の失敗による後悔。
    2.就職活動や職場で学歴フィルターや格差を経験したこと。
    3.有名大学出身で活躍している友人との比較。
    4.他人から学歴を馬鹿にされた経験があること。
    5.親や家族から「良い大学に入るのが当たり前」という意識を植え付けられた、学歴を重視する家庭環境で育ったこと。
  • 学歴コンプレックスを克服する3つの方法
    1.難関の国家資格を取得して「専門家」になる
    2.仕事で圧倒的な成果を出す
    3.大学や大学院に進学して学び直す
  • 学歴コンプレックスを克服し、人生を好転させる強力な武器が「難関国家資格」です。
    法律知識ゼロからでも、体系的なカリキュラムを活用すれば合格は十分に可能です。
  • 司法書士や行政書士などの国家資格試験は「誰にでも挑戦の機会がある」公平な試験であり、学歴による有利・不利はほとんどありません。
  • 法律系資格を持っていれば、採用面接や転職において学歴よりも「実力」が評価されます。
    法律系資格の世界では、学歴以上に「資格+実務スキル」が重視されます。

学歴コンプレックスを乗り越え、実力で未来を切り拓きたいあなたにとって、法律系資格は強力な武器となるはずです。

伊藤塾は、「学びたい人に応えられる公平性」という理念のもと、学歴に関係なくすべての方の挑戦を全力で応援しています。
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伊藤塾 司法書士試験科

著者:伊藤塾 司法書士試験科

伊藤塾司法書士試験科は1995年の開塾以来、多数の法律家を輩出し、現在も業界トップの司法書士試験合格率を出し続けています。当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、司法書士試験に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。