2026年度司法書士試験の基準点を講師が分析 届かなかった方への対策も伝授
勉強法
【記事のポイント】
- 基準点:2026年度(令和8年度)の択一式基準点は午前84点(28問)・午後75点(25問)で、午前は3年続いた78点から6点上がり、直近5年で最も高い水準です。
- 午後の部:前年のような没問(全員正答の扱い)はなく、基準点は前年の72点から3点上がって75点となりました。
- 合格点:筆記試験の合格点は350点中258.0点、上乗せ点は29.0点で、基準点の合計が上がった分、上乗せ点は前年より6.0点小さくなりました。
- 得点安定:午前は民法で18問近く取れると基準点割れを回避しやすく、午後は全肢検討が安定化の一手となります。
2026年(令和8年)8月、司法書士試験の択一式基準点が発表されました。
午前の部は84点(28問)と前年から6点上がり、午後の部も75点(25問)と前年から3点上がりました。前年は午後の部で没収問題(以下「没問」と表記)があり全員に3点が加点されましたが、2026年度は没問がないなかでの上昇です。とくに午前の部は、直近5年で最も高い基準点となりました。
基準点に届かなかった方は、さぞ悔しい思いをされていると思います。しかし、ここで諦める必要はありません。
本記事では、2026年度(令和8年度)司法書士試験の基準点について、過去の試験と比較しながら、伊藤塾・髙橋講師による詳細な分析をお伝えします。さらに、2027年度(令和9年度)試験に向けてどのように学習を進めるべきか、具体的な対策も解説します。
基準点分析から見えてくる傾向と対策を、ぜひ今後の学習に活かしてください。
【目次】
1. 2026年度(令和8年度)司法書士試験における基準点は?
2026年8月、法務省から司法書士試験の択一式基準点が発表されました。
今年の基準点は、午前の部が「満点105点中84点」、午後の部が「満点105点中75点」という結果になりました。
■2026年度 司法書士試験の基準点
| 基準点 | 得点率 | |
| 午前の部 (多肢択一式問題) | 満点105点中84点 (全35問中28問) | 80.0% |
| 午後の部 (多肢択一式問題) | 満点105点中75点 (全35問中25問) | 71.4% |
| 記述式問題 | 満点140点中 70.0点 | 50.0% |
| 筆記試験の合格点 | 満点350点中 258.0点以上 | 73.7% |
(出典:法務省|令和8年度司法書士試験筆記試験(多肢択一式問題)の基準点等について,
令和8年度司法書士試験筆記試験の合格点等について)
午前の部の84点は、前年の78点から6点(2問分)の上昇です。午後の部の75点も、前年の72点から3点(1問分)上がりました。
法務省が公表した2026年度の正解表には、前年の午後の部第33問のような全員正答の扱いはありません。2026年度の基準点は、没問による加点の影響を受けていない数字です。
受験者数(午前の部と午後の部の双方を受験した方)は14,960名でした。
1-1. 過去5年間における基準点・合格点の推移
ここで、2026年度の基準点がこれまでと比較してどうなのかも見ておきましょう。過去5年間における司法書士試験の基準点・合格点の推移を以下にまとめました。
| 午前の部 (多肢択一式問題) | 午後の部 (多肢択一式問題) | 記述式 | |
| 2026年度 (令和8年度) | 105点中84点 (全35問中28問 | 105点中75点 (全35問中25問) | ※140点中70.0点 |
| 2025年度 (令和7年度) | 105点中78点 (全35問中26問) | 105点中72点 (全35問中24問) | ※140点中70.0点 |
| 2024年度 (令和6年度) | 105点中78点 (全35問中26問) | 105点中72点 (全35問中24問) | ※140点中83.0点 |
| 2023年度 (令和5年度) | 105点中78点 (全35問中26問) | 105点中75点 (全35問中25問) | 70点中30.5点 |
| 2022年度 (令和4年度) | 105点中81点 (全35問中27問) | 105点中75点 (全35問中25問) | 70点中35.0点 |
(出典:法務省|司法書士試験)
※2024年度以降、記述式問題の得点が「2問で70点満点」から「2問で140点満点」に変更されました。
午前の部は2023年度から3年続いた78点から84点へ、午後の部は2年続いた72点から75点へ、それぞれ上がっています。
なお、2025年度の午後の部72点は、第33問の没問で受験者全員に3点が加算されたうえでの数字です。加算のない2026年度に75点となったことから、2026年度の午後の部は前年より得点しやすい問題だったと考えられます。
2. 基準点から求められる上乗せ点・合格点

(出典:伊藤塾YouTube|【司法書士試験】2026年度司法書士試験の基準点と出題傾向から導く効率的な過去問学習法)
司法書士試験に合格するためには、基準点を超えるだけでなく、さらに上乗せ点が必要になります。
2026年度までの上乗せ点・合格点の推移を紹介します。
■司法書士試験の上乗せ点・合格点の推移
| 上乗せ点 | (基準点の合計) | 合格点 | |
| 2026年度 (令和8年度) | 29.0点 | (229.0点) | 258.0点 |
| 2025年度 (令和7年度) | 35.0点 | (220.0点) | 255.0点 |
| 2024年度 (令和6年度) | 34.0点 | (233.0点) | 267.0点 |
| 2023年度 (令和5年度) | 27.5点 | (183.5点) | 211.0点 |
| 2022年度 (令和4年度) | 25.5点 | (191.0点) | 216.5点 |
(出典:法務省|司法書士試験)
2024年から急激に上乗せ点が高くなっているのは、配点変更があったからです。記述式の配点変更によって、満点が1.25倍に増加したため、それに応じて上乗せ点も同程度(1.24倍)増加しました。
2026年度は、基準点の合計が229.0点と前年より9.0点高くなった一方、上乗せ点は29.0点と前年より6.0点小さくなっています。
3.【髙橋講師が解説】2026年度(令和8年度)司法書士試験の基準点
続いて、2026年度司法書士試験の基準点について、詳細な内容を分析していきます。今回は、伊藤塾司法書士試験科の、髙橋智宏講師による解説をお届けします。
さらに詳しい内容を、以下の動画にてお伝えしていますので、あわせてご覧ください。
3-1.【午前の部】司法書士試験の基準点の推移
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(出典:伊藤塾YouTube|【司法書士試験】2026年度司法書士試験の基準点と出題傾向から導く効率的な過去問学習法)
まずは、午前の部の基準点についてです。
今年の基準点は35問中28問(105点中84点)でした。2023年度から3年続いた26問(78点)から、2問分上がったことになります。
では、これを踏まえて2027年度はどうなるのか。午前の部の基準点はおおむね25問や26問になることが多いため、来年は難化していく可能性の方が高いと考えられます。過去には午前の部の基準点が30問という年もあるため、さらに易化する可能性もゼロではありません。
その中で、特に注意していただきたいのが、会社法が難化する可能性があるということです。
近年の会社法は解きやすい問題が続いていますが、基準点を下げるための出題側の手法として、会社法を難しくすることも考えられます。手を抜かないようにしておきましょう。
とはいえ、難化に備えるからと言って細かい発展知識ばかりを押さえて欲しいというわけではありません。基礎をしっかり固めた上で周辺の細かめの知識まで押さえていく、基本的なところだけで終わらない、という意識をもって取り組みましょう。
3-2.【午前の部】2026年度(令和8年度)試験で基準点に到達した人の割合
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(出典:伊藤塾YouTube|【司法書士試験】2026年度司法書士試験の基準点と出題傾向から導く効率的な過去問学習法)
次に、午前の部の基準点到達者の推移を見ていきます。
上記のグラフは、基準点の発表と同時に法務省から発表されている「順位別員数累計表」というものを使って作成しました。2026年度司法書士試験の午前の部において、どれぐらいの方が基準点に到達したのか、その比率を示しています。(出典:法務省「令和8年度司法書士試験筆記試験(多肢択一式問題)得点順位別員数累計表」)
午前の部においては27.54%の方が、基準点に到達していることが分かります。
前年(2025年度)の32.02%から4.48ポイント下がっており、「基準点に到達する難易度」については難化したと言えるでしょう。
到達者数で見ても、前年の4,740人から2026年度は4,225人へと大きく減っています。午前の部の基準点を高いと感じた方も多いと思いますが、到達の難しさという点でも実際に厳しくなっています。
ただし、これは出題側が意図的に午前の部の基準点を厳しくしたというより、午後の部の基準点との兼ね合いでこの点数に落ち着いたものと考えられます。2022年度(令和4年度)の到達者の割合も27.75%と今年に近い水準でした。基準点は毎年一定ではなく、上ぶれ・下ぶれがありうると認識しておきましょう。う。
3-3.【午前の部】基準点到達のカギは民法
とはいえ、昨年の本試験や模試では点数が取れていたのに、本試験で点数が落ちてしまったという方もいらっしゃると思います。
では、午前の部の得点を安定させるためにはどうすればいいのか。その安定化のカギを握るのが民法です。民法で18問近く取れていけば、午前の部の得点は安定しやすく、基準点割れのリスクも回避しやすくなっていきます。
裏を返せば、民法で14問程度の点数になると、そこから基準点割れのリスクが生じていく、加えて上乗せ点の確保もしづらい状況になっていくわけです。
したがって、民法をいかに安定させるのかが、午前の部の基準点を安定して超えるための鍵になっていきます。
では、その民法を強化するためのポイントを2つお伝えしていきます。
※司法書士試験の民法の勉強法について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
①. 制度趣旨から理解する
1つ目のポイントは、制度趣旨から理解することです。
なぜそういった制度になっているのか、その背景を趣旨からしっかり理解をしていきましょう。
一般的に、民法がなかなか点数が取れないという方は暗記の詰め込みに走りがちという傾向があります。そのため、今の時期しっかり制度趣旨から理解をしていくんだ、丸暗記に走らないように理解をしていくということを心がけていただければと思います。
②. 知識の網羅性を確保する
2つ目のポイントは、知識の網羅性を確保することです。
民法は範囲が広い分、知識の抜けが生じやすくなっていきます。
そのため、しっかり網羅性を確保していく、徐々にテキストで細部の知識をこぼさず拾っていく、このようなスタンスで勉強を進めていきましょう。
3-4.【午後の部】司法書士試験の基準点の推移
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(出典:伊藤塾YouTube|【司法書士試験】2026年度司法書士試験の基準点と出題傾向から導く効率的な過去問学習法)
次に、午後の部の基準点についてです。
2026年度試験の基準点は35問中25問(105点中75点)でした。前年の24問には没問を全員正解にした分が含まれていましたが、2026年度はそれをさらに1問分上回りました。
では、2027年度試験の難易度はどうなるのか。午後の部の基準点は、例年は今年より低い水準に落ち着くことが多いため、来年は難化する可能性があると覚悟しておきましょう。
そして、今回特に注意していただきたいのが、民事訴訟法についてです。
今回、民事訴訟法が難しいと感じた方も多いと思いますが、来年も同じ難易度で出題される可能性が高いわけではありません。したがって、民事訴訟法に偏った「過度な」対策はしないようにしてください。
3-5.【午後の部】2026年度(令和8年度)試験で基準点に到達した人の割合
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(出典:伊藤塾YouTube|【司法書士試験】2026年度司法書士試験の基準点と出題傾向から導く効率的な過去問学習法)
次に、午後の部の基準点到達者の推移を見ていきましょう。
法務省の「順位別員数累計表」を用いて算出したデータによれば、今回の基準点到達者の割合は20.64%(3,088名)です。昨年度の基準点到達者の割合は21.67%で、前年と比べて1.03ポイント下がっています。
午前の部と同様に、「基準点に到達する難易度」自体は少し難化したといえるでしょう。
3-6.【午後の部】基準点に届かない方は全肢検討もアリ
とはいえ、それでも午後の部の点数が安定せずに悩んでいる方も多いと思います。
では、午後の部の得点を安定させるためにはどうすればいいのか。その手段の1つとして考えられるのが「全肢検討」を取り入れることです。
※チェックポイント
全肢検討とは、「アからオ」まで全ての肢をザッと見てから、組み合わせを使って解く方法です。対して、現在の司法書士受験生の間でメジャーとなっているのは「軸足検討」です。軸足検討とは、まず解答の軸となる肢を見つけて、そこから最低限の肢だけを見て正誤判断をする方法です。
なお、当然ですが「全肢検討でないとダメ」という話ではありません。人によって相性がありますので、あくまで1つの選択肢として考えてください。
以下で、全肢検討をおすすめする理由を説明します。

(出典:伊藤塾YouTube|【司法書士試験】2026年度司法書士試験の基準点と出題傾向から導く効率的な過去問学習法)
①. 軸足検討でも、全肢検討になっているケースが多い
現在、司法書士受験生の間でメジャーなのは軸肢検討(正解を出すのに最低限必要な肢だけを検討すること)です。
しかし、軸肢検討で問題を解いても、結局不安になって全肢を検討しているという方が多いです。
たとえば、肢の「ア」を軸として判断をして、そこから「イ」と「ウ」だけを見て答えを出すとします。ところが、結局不安になって「エ」と「オ」も見てしまい、結果的に全ての選択肢を見ているケースが少なくないのです。
このとき、それぞれの肢の行き来が存在するため、時間のロスが生じています。
そのため、最初から全肢を見て、最後に組み合わせを検討する全肢検討の方が、それぞれの肢の行き来がない分、かえって早く解ける可能性があるのです。
②. 全肢検討の方が、点数が安定しやすい
さらに、全肢検討の方が点数が安定しやすいという側面もあります。
たとえば、本試験の後、振り返りとして時間無制限で問題を解くと、本番よりも点数が取れたという方は多いと思います。これは触れる肢の幅が広がっているからという可能性が高いのです。
つまり、本試験時では肢のア・イだけに限定して解いていたが、振り返りのときは時間無制限で解いたため、肢のエ・オにも触れていた。そして、肢のエ・オにも触れた結果、解ける問題が増えて、点数が上がっていったということです。
一般的に、検討する肢の数が多くなるほど、他の肢における判断ミスに気づきやすく、そしてそれを修正しやすくなっていきます。結果として、得点が安定していくと考えられるのです。
経験上、「軸足検討」から「全肢検討」に転向をしたとき、およそ2問程度点数が上昇したというケースが多いです。全科目で全肢検討をするのが難しい場合は、商業登記法など一部の科目だけ部分的に実施するのも有効でしょう。
ただ、先ほどお伝えしたように人によって相性があります。そのため、まずは答練・模試などで試してみて、もし自分に合うようであれば積極的に取り入れていただければと思います。
4. 2026年度(令和8年度)基準点発表から2027年度(令和9年度)司法書士試験までの学習のポイント
次に、基準点の発表後、2027年度司法書士試験に向けた学習のポイントを紹介します。
◉基準点発表から2027年度試験までの学習ポイント
- 択一対策もしっかり行う
- 記述式対策を早期にスタートする
- 記述式対策は基本から段階的に進める
それぞれ詳しく説明します。
4-1. 択一対策もしっかり行う
まず1つ目のポイントは、択一対策もしっかり行っていくことです。
基準点発表後、当面は「択一式7:記述式3」あるいは「択一式8:記述式2」程度を目安にして進めていきましょう。
択一式の比率が高めなのは、基準点をクリアした上で、上乗せ点でも一定点数の確保が必要になるからです。記述式の配点が高くなったとはいえ、記述式だけで上乗せ点を確保するのは難しいです。筆記試験に合格するためには、択一式からも記述式からも、両方から上乗せ点を取っていく必要があります。
そして、徐々に実力がついてきたら「択一式6:記述式4」程度に近づけていきましょう。
マイナー科目についても、早めに触れておくことが必要です。たとえば、スキマ時間の学習をマイナー科目に当てるなどして、早期に対策をスタートさせましょう。
※司法書士試験の試験科目について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
4-2. 記述式対策は早期にスタートする
2つ目のポイントは、早期に記述式対策を開始することです。
目安として、9月頃には記述式の学習を再開させましょう。そして、単発で行うではなく、日々のルーティンとして取り入れてください。つまり、日々の学習において、先ほどの学習割合(択一7:記述3)に落とし込んで記述式の学習を行っていくというイメージです。
1日単位でもよいですし、1週間の中で7対3という割合でも構いません。日々の勉強の中に、記述式対策をルーティンとして取り入れてください。
4-3. 記述式対策は基本から段階的に進める
3つ目のポイントは、記述式対策を基本から段階的に進めることです。
いきなり本試験レベルの問題を解くのではなく、10月頃までは雛形の訓練や、基本的な問題に重点的に取り組んでください。そして基本を固めつつ、徐々に問題のレベルを上げていきましょう。
なお、記述式においても過去問への取り組みは必須です。本試験でも、「過去問の焼き直し+α」の問題となる傾向が顕著になっているため、年内に一通りは取り組んでおきましょう。
※司法書士試験の記述式について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
5.【最後に】2026年度(令和8年度)司法書士試験で基準点に届かなかった方へ伝えたいこと
2026年度の司法書士試験で基準点に届かなかった方へ、最後に伝えたいことがあります。
それは、「司法書士試験は諦めなければ必ず合格できる」ということです。
伊藤塾で学ばれた方の中には、一発合格した方もいます。しかし、2回、3回、4回と挑戦して、合格を掴みとった方も、それ以上にたくさんいます。そして、皆さん現在は司法書士として実務の最前線でご活躍されています。
合格者に共通しているのは、どれだけ苦しくても最後まで諦めなかったこと、これに尽きます。大丈夫です。諦めさえしなければ、司法書士試験は必ず合格できる試験です。
少しでも、「司法書士になって人生を変えたい」という気持ちが残っているのなら、来年試験に向けて、もう一度一歩を踏み出してみてください。伊藤塾は、あなたの挑戦を全力で応援しています。
6. 2026年度(令和8年度)司法書士試験の択一式基準点のまとめ
本記事では、2026年度司法書士試験の択一式基準点の発表に伴い、その詳細な分析と2027年度に向けた学習対策について伊藤塾の髙橋講師による解説を掲載しました。
以下にポイントをまとめます。
- 2026年度司法書士試験の択一式基準点は、2026年8月に発表されました。
・午前の部は84点(全35問中28問)で、3年続いた78点から6点上がりました。
・午後の部は75点(全35問中25問)で、前年の72点から3点上がりました。前年のような没問はなく、加点の影響を受けていない数字です。
・記述式問題の基準点は満点140点中70.0点、筆記試験の合格点は、満点350点中258.0点以上でした。 - 午前の部に関する分析と対策
・基準点到達者の割合は27.54%で前年の32.02%から下がり、基準点到達難易度は「難化」しました。
・2027年度の午前の部は、基準点が例年の25問〜26問の水準に戻る形で難化する可能性の方が高いと考えられます。特に会社法は難化の可能性があり、基礎を固めた上で周辺の細かな知識まで押さえる必要があります。
・午前の部の得点安定のカギは民法にあり、18問近く取れるようになると基準点割れのリスクを回避しやすくなります。
・民法を強化するためには、制度趣旨からの理解と知識の網羅性の確保が重要です。 - 午後の部に関する分析と対策
・基準点到達者の割合は20.64%で前年の21.67%から下がり、基準点到達難易度は「やや難化」しました。
・2026年度は没問のあった前年をさらに1問分上回る基準点となったため、2027年度は難化する可能性があると覚悟しておきましょう。
・民事訴訟法は難しく感じられたかもしれませんが、同じ難易度で出題されるとは限らないため、「過度な」対策はしないように注意が必要です。
・ 得点安定化の手段として、「全肢検討」を取り入れることも有効です。ただし、人による相性があるため、答練や模試で試してみるとよいでしょう。 - 2027年度試験に向けた学習のポイント
・択一対策もしっかりと行うことが重要で、当面は「択一式7:記述式3」または「択一式8:記述式2」程度の割合で学習を進め、択一と記述の両方から上乗せ点を確保する必要があります。マイナー科目も早期に対策を開始しましょう。
・記述式対策は早期に開始し、9月頃を目安に日々のルーティンとして取り入れましょう。10月頃までは雛形の訓練や基本的な問題に重点的に取り組み、年内に過去問を一通りこなしておくことが推奨されます。 - 司法書士試験は、諦めなければ必ず合格できる試験です。多くの合格者が、苦しい状況でも最後まで諦めずに挑戦を続けた結果、合格を掴み取っています。
以上です。
司法書士試験の合格のためには、適切な戦略と着実な学習が必要不可欠です。
伊藤塾では、長年の実績と徹底した試験分析に基づいたカリキュラムで、多くの受講生を合格へと導いてきました。本記事で解説された詳細な基準点分析や学習対策は、伊藤塾の講座でさらに深く掘り下げられ、皆さんの疑問を解消し、効率的な学習をサポートします。
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