社労士試験の勉強スケジュールは?いつ始める?合格者の勉強法も公開
勉強法
2025年11月18日
「社労士試験に合格するための勉強スケジュールが知りたい」
「試験勉強はいつからスタートするべき?」
「働きながらでも本当に合格できるの?」
社労士試験の受験を検討されている方から、こんなご質問をいただくことは少なくありません。仕事や家事と両立しながら、限られた時間の中で試験合格を目指すためには、正しい勉強スケジュールの作成が必要不可欠です。
本記事では、社労士試験の受験指導校である伊藤塾が
◉ 社労士試験の勉強をスタートする時期
◉ 開始時期別の詳細な勉強スケジュール
◉ 科目別の学習時間配分と優先順位
◉ 働きながら時間を確保する具体的方法
について、厚生労働省や試験センターの公式データに基づいて解説します。効率的な勉強スケジュールを作成するために、是非ご一読ください。
【目次】
1. 社労士試験はいつから勉強を始めるべきか
1-1. 思い立った時が始め時、ただし戦略的な学習計画が不可欠
社労士試験の勉強は、「試験を目指そうと思い立った時」が始め時です。
社会保険労務士試験は、毎年8月の第4日曜日に実施されます。令和7年度(2025年)の第57回試験は8月24日(日)に実施されました。令和8年度(2026年)の試験も、例年通り8月の第4日曜日に実施される見込みです。
出典: 社会保険労務士試験オフィシャルサイト
当然、試験日までの残日数が少なくなればなるほど、十分な準備をするのは難しくなっていきます。しかし、試験まで戦略的な学習計画を立て、できる限りの対策をすれば、それは必ず自分の糧となり、翌年の試験に向けた準備や成果にもつながるでしょう。遅すぎることもなければ、早すぎることもありません。
社労士試験に合格するためには、一般的に「800〜1,000時間程度」の勉強時間が必要だと言われています。1日3時間学習ができ、800時間程度の勉強時間を確保できるなら、合格の可能性は高まるでしょう。
しかし、社会人が毎日3時間の学習時間を確保するのは、決して容易ではありません。
大切なのは学習時間ではなく、学習方法と学習の質です。
効率的な学習とは、忘却曲線を意識し、繰り返しの復習によって知識を確実に定着させていくことです。やみくもに長時間勉強するよりも、体系的かつ効率的な学習方法で、短時間でも質の高い学習を積み重ねることが合格への近道となります。
2. 試験データから見る合格に必要な勉強時間
2-1. 令和7年度試験結果は合格率5.5%
まずは、社労士試験の実態を公式データから確認しましょう。
厚生労働省が令和7年10月1日に発表した第57回社会保険労務士試験の結果は以下の通りです。
| 項目 | データ |
| 受験申込者数 | 53,618人 |
| 受験者数 | 43,421人 |
| 受験率 | 81.0% |
| 合格者数 | 2,376人 |
| 合格率 | 5.5% |
出典: 厚生労働省「第57回社会保険労務士試験の合格者発表」
合格率5.5%という数字は、前年度の6.9%から1.4ポイント低下した結果です。過去10年間の合格率を見ると、5.3%〜7.9%の範囲で推移しており、社労士試験が難関資格であることが分かります。
しかし、注目すべきは合格者の職業別構成です。
| 職業 | 割合 |
| 会社員 | 58.4% |
| 公務員 | 11.7% |
| 団体職員 | 4.8% |
| 自営業 | 3.6% |
| 無職 | 3.5% |
| その他 | 18.0% |
| 合計 | 1 |
出典: 厚生労働省「第57回社会保険労務士試験合格者の年齢別・職業別・男女別構成」
合格者の約8割は社会人です。つまり大多数の方が働きながら合格を勝ち取っているのです。この事実は、正しい学習戦略と時間管理さえできれば、社会人でも十分に合格可能であることを示しています。
2-2. 合格に必要な勉強時間は800〜1,000時間は目安
社労士試験に合格するためには、一般的に「800〜1,000時間程度」の勉強時間が必要だと言われています。ただし、この勉強時間はあくまでも目安であり、個人差が大きいです。
| 学習方法 | 必要時間 | 特徴 |
| 独学(法律初学者) | 1,000〜1,200時間 | 教材選定・計画立案に時間を要する |
| 通信講座 | 800〜1,000時間 | 体系的カリキュラムで効率的 |
| 予備校通学 | 800〜1,000時間 | 質問環境があり理解が早い |
| 法律有資格者 | 700〜900時間 | 基礎知識で学習時間短縮可能 |
例えば、法律系資格の勉強経験があったり、人事労務の実務経験がある場合、800時間程度の勉強時間で合格できる可能性があります。
一方、社労士試験の出題範囲は非常に広範で、細かい論点も出題されるため、独学では勉強迷子になりやすく、1,200時間程度の勉強時間が必要になることも珍しくありません。
2-3. 大切なのは学習時間より学習の質と方法
確かに、1日3時間の学習時間を確保し、1,000時間の勉強を積み重ねることができれば、合格の可能性は高まります。しかし、社会人が毎日3時間の学習時間を確保するのは、現実的には非常に難しいはずです。
合格のために本当に大切なのは、学習時間ではなく、学習方法と学習の質です。
効率的な学習とは、忘却曲線を意識し、繰り返しの復習によって知識を確実に定着させていくことです。人間の記憶は時間とともに失われていきますが、適切なタイミングで復習を重ねることで、知識を長期記憶として定着させることができます。
受験指導校・伊藤塾の体系的かつ効率的な学習アプローチ
伊藤塾では、限られた時間の中でも合格レベルに到達できる、体系的かつ効率的な学習カリキュラムを提供しています。
◉ 4月までの基礎学習: 30分×239回(約120時間)の講義で10科目すべての学習を完了
◉ 5〜7月の応用学習: 法改正・白書対策、横断まとめ講義で知識を整理
◉ 模擬試験の活用: 模試を通じて知識の穴を発見し、埋めていく
このように、やみくもに長時間勉強するのではなく、体系的に設計されたカリキュラムと効率的な学習方法を活用することで、限られた時間でも確実に合格力を身につけることができます。
3. スケジューリング成功の3つの鉄則
鉄則① ゴールから逆算して計画を立てる
社労士試験に合格するためには、まずは明確なゴール設定が重要です。残された時間から逆算して、日々の具体的な計画を立てていきましょう。
例えば、「来年8月の社労士試験に合格する」というゴールを設定したら、そこから逆算して、半年後、3ヶ月後、1ヶ月後までにどこまで勉強を進めるべきかを明確にします。
さらに、大まかな目標を細分化し、具体的な行動レベルまで落とし込みます。例えば、「労働基準法の過去問集を1ヶ月で1周する」といった目標に対し、1日あたり何問進めていくのかを決めます。1日10問進める計画を立てれば、30日で300問の過去問を演習することができます。
鉄則② スケジュールに余白をもたせる
スケジュールを立てるときは、必ず「余白」をもたせることが大切です。細かすぎるスケジュールは挫折のもとになるからです。
社労士試験では、必ず想定外の出来事が起こります。勉強が難しくてスケジュール通りに進まないことはありますし、仕事やプライベートで急な予定が入って勉強できない日も出てくるでしょう。
勉強スケジュールを立てるときは、週単位で1日、月単位で2〜3日程度の余白を設けましょう。この余白は「遅れを取り戻す日」としても使えますし、順調に進んでいれば「苦手分野の復習日」として活用できます。
鉄則③ 定期的に見直して改善する
一度立てた勉強計画は、定期的に見直すことが大切です。予定した計画通りに進まないことは、決して珍しいことではありません。
1週間や1ヶ月といった区切りで、定期的に計画の進捗を振り返りましょう。うまくいっていない部分があれば、原因を分析します。計画が無理だったのか、勉強方法が合っていないのか、モチベーションの問題なのか。原因が分かれば、それに応じて計画を修正していきます。
進捗を確認し、目標やスケジュールを調整することで、効率的に学習を進めていくことができます。
4. 開始時期別の勉強スケジュールの立て方
それでは、社労士試験に合格するためには、具体的にどのように勉強スケジュールを作成すればよいのでしょうか。この章では、勉強を開始する時期別に、9月スタート、12月スタート、2月スタートと実際にシミュレーションしていきます。
前提としてどの時期から始めても、5〜8月の直前期の学習内容は共通
9月スタートでも、12月スタートでも、2月スタートでも、5〜8月の直前期には共通して以下の学習が必要です。
◉ 過去問演習の繰り返し
◉ 法改正対策
◉ 白書(労働経済白書・厚生労働白書)の知識インプット
◉ 横断整理講義であいまいな知識を確実な得点源に
◉ 模擬試験で時間配分の感覚や現場での思考力を身につける
学習時間より、何をするかが大切
あくまで学習時間よりも、どのような学習をするかが大切なことは言うまでもありません。ただし、この直前期は、平日2〜3時間の学習に加え、休日のまとまった時間も学習に充てたいところです。
① 9月スタート【12ヶ月プラン】
学習期間を12ヶ月とした場合の勉強スケジュールです。この期間であれば、比較的余裕を持って勉強時間を確保することができます。早期スタートの利点を活かし、基礎からしっかりと土台を構築していきましょう。
◉9月〜10月(2ヶ月):労働法系科目①
・労働基準法(労働法の基礎、最優先)
・労働安全衛生法(労基法と密接に関連)
・労災保険法(業務災害の補償制度)
まずは労働基準法から学習を開始します。労働基準法は、すべての労働法の基礎となるため、最初にしっかりと理解することが重要です。条文の趣旨を理解し、「なぜこのような規定があるのか」を常に意識しながら学習しましょう。
◉11月〜12月(2ヶ月):労働法系科目②
・雇用保険法(失業時の生活保障)
・労働保険徴収法(保険料の計算)
・労働一般常識(労働関連法令)
雇用保険法では、基本手当の受給要件と給付日数の計算方法を確実に理解します。労働保険徴収法は計算問題が頻出のため、繰り返し演習することが重要です。
◉1月〜3月(3ヶ月):社会保険法系科目
・健康保険法(医療保険制度の理解)
・国民年金法(年金制度の基礎、最重要)
・厚生年金保険法(国年に上乗せ、最重要)
社会保険法系科目は、労働法系科目に比べて学習範囲が広く、理解にも時間がかかります。特に年金科目(国民年金法・厚生年金保険法)は、試験全体の約4割を占める最重要科目です。
まず健康保険法で社会保険の基本的な仕組み(被保険者、標準報酬月額、保険給付の体系)を理解してから、年金科目へと進むことで、理解がスムーズになります。
◉4月:復習と一般常識
・社会保険一般常識(社会保険関連法令)
・前期学習内容の総復習
この時期に前期で学習した内容を一通り復習し、知識の定着を図ります。
◉5月:過去問演習開始+法改正対策
・各科目の過去問5年分を解く
・出題傾向と自分の弱点を把握
・法改正対策講座の受講開始
社労士試験では、試験実施年度の4月1日時点で施行されている法令が出題範囲となります。5月から集中的に法改正対策を行いましょう。
◉6月:弱点科目の克服+横断整理+模試①
・5月の過去問演習で明らかになった弱点科目を集中学習
・横断整理講義であいまいな知識を確実な得点源に
・第1回模試の受験と復習
模試は本番形式の問題に触れる貴重な機会であり、時間配分の練習にもなるため、積極的に受験しましょう。
◉7月:総合演習+白書対策+模試②
・科目横断の総合的な問題演習
・労働経済白書・厚生労働白書の統計データ暗記
・第2回模試の受験と復習
◉8月:直前総仕上げ期(1ヶ月)
8月は、新しい知識を入れるのではなく、これまで学習してきた内容の総確認と、本番で確実に得点できる状態に仕上げる時期です。
・重要ポイントの最終確認
・法改正事項の最終チェック
・第3回模試の受験と復習
・前日までの調整
試験前日は無理な詰め込みを避け、心身のコンディションを整えることに専念しましょう。
② 12月スタート【9ヶ月プラン】
学習期間を9ヶ月とした場合のスケジュールです。12月から開始しても、効率的に学習を進めれば、十分に合格レベルに到達できます。
◉12月〜翌年4月:基礎構築期(5ヶ月・圧縮版)
・10科目すべての基礎知識をインプット
・主要科目を中心に、ポイントを絞った効率的な学習が必須
◉5月〜8月:直前期
・12ヶ月プランと同様の直前期学習
・過去問演習、法改正対策、白書対策、横断整理、模擬試験
9ヶ月プランでは、平日3時間、週末6時間程度の学習時間確保を目指したいところです。受験指導校を利用することで、教材選びや学習計画の立案にかかる時間を節約できます。
③ 2月スタート【6ヶ月プラン】
学習期間を6ヶ月とした場合のスケジュールです。正しい試験戦略を立てて、効率的に学習を進めていくことができれば、合格は決して不可能ではありません。
ただし、法律初学者にとっては非常にハードなスケジュールであり、法律有資格者や人事労務の実務経験者に向いたプランです。
◉2月〜4月:主要科目の基礎固め(3ヶ月)
・配点の高い主要4科目に絞って基礎を固める
・労働基準法、健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法を優先
◉5月〜8月:実践力強化+直前期
・過去問演習中心の学習
・法改正対策、白書対策、横断整理
・模試の積極的な受験
6ヶ月プランでは、平日4時間、週末8時間程度の学習時間確保が必要です。フルタイム勤務の方には非常に厳しいスケジュールですが、時短勤務や時間調整ができる方であれば実現可能です。
5. 科目別の学習時間配分と優先順位
5-1. 科目別推奨学習時間(総学習時間1,000時間の場合)
社労士試験は10科目から構成されており、科目ごとに難易度と配点が異なります。効率的に学習を進めるには、科目間の関連性を理解し、適切な時間配分で学習することが重要です。
| 科目 | 推奨時間 | 配分比率 | 重要度 | 学習のポイント |
| 労働基準法 | 120時間 | 12.0% | ★★★ | 全科目の基礎、理解重視 |
| 労働安全衛生法 | 60時間 | 6.0% | ★★ | 選択式対策中心 |
| 労災保険法 | 80時間 | 8.0% | ★★★ | 給付体系の完全理解 |
| 雇用保険法 | 100時間 | 10.0% | ★★★ | 基本手当の徹底攻略 |
| 労働保険徴収法 | 60時間 | 6.0% | ★★ | 計算問題マスター |
| 労働一般常識 | 80時間 | 8.0% | ★★ | 白書統計の暗記 |
| 健康保険法 | 120時間 | 12.0% | ★★★ | 得点源化必須 |
| 国民年金法 | 150時間 | 15.0% | ★★★ | 年金の基礎、最重要 |
| 厚生年金保険法 | 150時間 | 15.0% | ★★★ | 国年との関連理解 |
| 社会保険一般常識 | 80時間 | 8.0% | ★★ | 広く浅く対策 |
| 合計 | 1,000時間 | 1 | – | – |
特に国民年金法と厚生年金保険法は合計で30%の時間を配分していますが、これは年金科目が試験全体の配点の約4割を占める重要科目だからです。
5-2. 効率的な学習順序の根拠
なぜ労働基準法が最初なのか?
労働基準法は、すべての労働法の基礎となる法律です。労働者の権利、使用者の義務、労働時間、休日、賃金など、働く上での基本的なルールが定められています。他の労働法系科目(労災法、雇用法など)は、すべてこの労働基準法を前提として成り立っているため、最初に学習する必要があります。
社会保険法系科目の学習順序
社会保険法系科目は、「健康保険法→国民年金法→厚生年金保険法」の順序で学習するのが効率的です。健康保険法で社会保険の基本的な仕組み(保険者・被保険者・保険給付の体系)を理解してから、年金科目に進むことで、理解がスムーズになります。
5-3. 合格基準点から見る科目別戦略
令和7年度社労士試験の合格基準点は以下の通りでした。
【令和7年度合格基準点】
・選択式試験:総得点40点中22点以上、かつ各科目5点中3点以上
(ただし労災法・労働一般常識・社会一般常識は2点以上)
・択一式試験:総得点70点中42点以上、かつ各科目10点中4点以上
出典: 厚生労働省「第57回社会保険労務士試験の合格者発表」
この合格基準点から分かるように、各科目に最低基準点が設定されているため、極端に苦手な科目を作ることはできません。しかし、すべての科目で満点を目指す必要もないのです。
主要科目(労働基準法、健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法)では確実に高得点を狙い、その他の科目では合格基準点をクリアすることを目標にするなど、メリハリのある学習戦略を立てることが大切です。
6. 働きながら時間を確保する5つの方法
厚生労働省のデータによると、社労士試験合格者の約6割は会社員です。つまり、多くの方が働きながら合格を勝ち取っています。この章では、社会人が学習時間を確保するための具体的な方法を5つ紹介します。
① スキマ時間の徹底活用
通勤電車の中や昼休みなど、わずかなスキマ時間でも勉強に充てることで、着実に知識を身につけることができます。
【スキマ時間活用法】
・通勤時間:講義動画を倍速で視聴
・昼休憩:一問一答で知識確認
・家事中:音声講義を聞き流し
・待ち時間:暗記カードで復習
1回10分のスキマ時間でも、6回繰り返せば「1時間」の勉強時間に相当します。スキマ時間を積み重ねることで、週あたり5〜10時間の学習時間を確保できます。
② 時間の性質に合った勉強内容の割り振り
一口に勉強時間といっても、まとまった時間もあれば、スキマ時間もあります。それぞれに適した勉強内容は異なります。
【時間の種類別・効果的な勉強内容】
| 時間の種類 | 勉強内容 |
| 長時間 (2〜3時間) | テキストの通読、講義の視聴 |
| 中時間 (1時間程度) | 問題演習 |
| 短時間 (15〜30分) | 細かな知識の暗記、要点の確認 |
| 耳だけ使える時間 | 講義音声での復習、暗記事項の聞き流し |
③ 朝時間の活用
朝1〜2時間早く起きて勉強することで、確実に学習時間を確保できます。朝は脳が最もクリアな状態のため、理解が必要な内容の学習に適しています。
④ 週末の集中学習
週末はどちらか1日をフルに勉強に充てることで、まとまった学習時間を確保できます。図書館やカフェなど、勉強に集中できる環境を活用しましょう。
⑤ 受験指導校の活用
受験指導校には、合格実績に裏付けされた学習戦略と効率的なカリキュラム、プロの講師陣による分かりやすい講義、合格に必要な知識だけをまとめた洗練された教材など、最短で合格するために必要な環境が整っています。
特に、独学では手が回らない法改正対策や白書対策も、受験指導校ではカバーされているため、学習効率を大幅に向上できます。
7. 社労士試験の勉強スケジュールに関するFAQ
Q. いつから勉強を始めるのがベストですか?
A.9月スタートの12ヶ月プランが最も理想的ですが、12月スタートの9ヶ月プランでも十分に合格可能です。重要なのは、残された期間から逆算して、戦略的に学習を進めることです。
Q. 働きながらでも1年で合格できますか?
A.はい、十分に可能です。厚生労働省のデータによると、約8割の人が働きながら合格しています。
Q. 独学と通信講座、どちらが効率的ですか?
A. 通信講座の方が効率的です。通信講座では、教材選びや学習計画の立案にかかる時間を節約でき、法改正対策も充実しています。独学では1,200時間必要な学習が、通信講座では900時間程度で済むことも多いです。
Q. どのくらい勉強すれば合格できますか?
A.合格に必要とされている勉強時間は800〜1,000時間が目安とされていますが、1,000時間勉強したからといって合格できるという試験ではありません。何をどのように学習するかが重要です。
Q. 科目別の勉強時間配分の目安を教えてください
A.現在従事している仕事や得意不得意は人それぞれです。一通りの知識をインプットするための学習はこの割合でよいと思いますが、5月~8月の不得意分野を補強していく学習は人によって大きく異なるのではないかと思います。定期的なカウンセリングを受けて学習時間を調節していくのがおすすめです。
Q. 過去問は何年分解けばいいですか?
A.12ヶ月プランでは5年分、9ヶ月プランでは3年分が目安です。ただし、回数よりも質が重要です。間違えた問題を確実に理解し、同じミスを繰り返さないことが大切です。
Q. 模試はいつ、何回受けるべきですか?
A.6月、7月、8月に各1回、合計3回受験するのが理想的です。模試は本番形式の問題に触れる貴重な機会であり、時間配分の練習にもなります。
Q. 法改正対策はいつから始めるべきですか?
A. 5月から開始し、6月までに集中的に学習しましょう。社労士試験では、試験実施年度の4月1日時点で施行されている法令が出題範囲となるため、5月以降が法改正対策の最適なタイミングです。
Q. 苦手科目ができたらどうすればいい?
A.主要科目(労働基準法、健康保険法、年金科目)が苦手な場合は、追加で20〜30時間の学習時間を確保して集中的に克服します。一般常識科目が苦手な場合は、頻出分野に絞った学習に切り替え、他科目で得点を稼ぐ戦略も有効です。
Q. 仕事が忙しい月の学習計画は?
A.繁忙期は、1日の学習時間を減らし、その分学習期間を延ばすことで調整します。スキマ時間を最大限活用し、最低限の学習は継続しましょう。完全に学習をストップすると、再開が難しくなります。
8. まとめ
最後に、今回の記事の要点をまとめます。
◉ 社労士試験の勉強は試験を目指そうと思い立った時が始め時
◉ 厚生労働省データによると、令和7年度試験の合格率は5.5%、合格者の約8割は社会人
◉ 合格には一般的に800〜1,000時間程度の勉強時間が必要(個人差あり)
◉ 科目別には、年金科目(国年・厚年)に合計30%の時間を配分
◉ スキマ時間の活用と受験指導校の利用で、学習効率を大幅に向上
◉ ゴールから逆算、余白をもたせ、定期的な見直しが成功の鉄則
もし短期間での合格を目指す場合、無駄のない効率的な学習が不可欠です。しかし、法律系資格の場合、初学者が独学で学習を進めることは想像以上の苦労を伴い、「難しい。理解できない。」などと受験を諦めてしまうことが少なくありません。特に、10科目という膨大な試験範囲を持つ社労士試験については、受験指導校の活用は非常に合理的な選択だといえるでしょう。実際、忙しい多くの社会人が受験指導校を利用して合格を掴み取っています。
伊藤塾は1995年の開塾以来約30年にわたり、司法試験や司法試験予備試験といった最難関の法律資格において、圧倒的な合格実績(合格者占有率90.2%)を出し続けている法律系受験指導校のトップランナーです。その圧倒的なノウハウを活かし、「社労士試験合格講座」を開講しております。
プロ講師による理解を重視した指導、体系的で効率的なカリキュラム、そして行き詰まった時も安心の万全なフォロー体制を通じて、最短での合格を力強くサポートしています。
社労士への第一歩を力強く踏み出すために、ぜひ伊藤塾の講座をチェックして、私たちと共に合格を掴み取りましょう!