公務員と社労士は相性抜群!8つのメリットと科目免除の落とし穴

仕事・年収

「公務員だけど、社労士資格を取る意味ってあるのかな…?」
社労士に興味はあるものの、公務員のままでも資格を活かせるのか、独立しないと意味がないのでは、と不安に感じている方も多いと思います。

実は、公務員と社労士は非常に相性の良い組み合わせです。
これまでの経験が試験勉強に活きやすいですし、試験科目が免除される特例制度が使える場合もあります。今の仕事を続ける場合も、将来別の道を選ぶ場合も、社労士資格はプラスに働きます。

この記事では、公務員が社労士資格を取るメリットや科目免除制度の詳細、働きながら合格するためのポイントを解説します。ぜひ参考にしてください。

【目次】

1. 公務員と社労士資格の相性は抜群に良い

冒頭でもお伝えしましたが、公務員と社労士は非常に相性の良い組み合わせです。
公務員が社労士資格を取得するメリットをまとめてみました。

 メリット
公務員を
続ける場合
① 社会保険の専門知識が身につく
② 総務・人事で活かせるスキルが
身につく
③ 前例のないケースに対する判断
力が養われる
④ 難関資格によって庁内の評価が
上がる
新しい
キャリア
を考える場合
⑤ 民間企業への転職で評価される
⑥ 定年後に独立開業できる
⑦ 「いつでも辞められる」という
心の余裕が持てる
⑧ 公務員では手が届かない「個別
の悩み」を解決できる

大きく「公務員を続ける場合」と「新しいキャリアを考える場合」の2つの軸に分けて紹介しましたが、他にも一部の公務員には、試験科目が免除される特例制度も用意されています。詳しくは4章で解説しますが、対象者であれば一般の受験者より有利に試験に臨めます。

つまり公務員は、社労士資格を「活かしやすく」「取りやすい」という二重のアドバンテージを持っているのです。続く2章から、一覧表で紹介したメリットについて詳しく解説していきます。

2. 公務員を続ける上で社労士資格をとるメリット4つ

まずは、公務員を続けながら得られる4つのメリットを見ていきましょう。

2-1. 社会保険の専門知識が公務員の業務で役立つ

もっとも分かりやすいメリットは、社会保険の専門知識が公務員の業務で役立つことです
公務員は国民年金、国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療制度といった業務を扱いますが、これらを体系的に学ぶ機会はほとんどありません。

異動したら前任者のやり方を見て、過去の決裁ファイルを確認して、自分で法律を断片的に調べながら、前例を踏襲してなんとかやっている…そんな方が大半ではないでしょうか。これは非常に時間がかかりますし、非効率です。

社労士の勉強をすると、こうした社会保険の制度をゼロから体系的に理解できます。
窓口で住民から質問されたときも基本的な内容はすぐに回答できますし、上司への説明も根拠を示しながら行えるようになるので、業務効率が大幅にアップします。

※社労士の仕事内容について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

2-2. 総務・人事部門でも、社労士のスキルが役立つ

保険・年金系の部署以外でも、総務や人事で社労士の知識は大いに役立ちます
職員の採用・退職・休職・育休に伴う事務や、給与計算、社会保険料の計算など、社労士の学習範囲と重なる業務は多いです。

公務員の場合、自治体ごとの条例や人事院規則などに基づいて運用されますが、基本となる考え方は共通しています。社労士の知識があるだけで理解度は格段に変わります。

2-3. 前例のないケースに対する判断力が養われる

社労士試験の勉強で身につくのは、知識だけではありません。
「条文を読み、趣旨を理解し、目の前のケースに当てはめる」という思考プロセスそのものが身につきます。これがいわゆる「リーガルマインド」です。

前例のない未知のケースに直面したとき、根拠法令を確認し、自分の頭で判断できるようになります。この判断力は社会保険関係の業務に限らず、あらゆる行政事務で武器になります。

2-4. 難関資格によって庁内の評価が上がる

社労士試験の合格率は例年5パーセント台から7パーセント台、およそ15人から20人に1人しか受からない難関資格です。直近の2025年度は5.5パーセントでした。
出典:厚生労働省「第57回社会保険労務士試験の合格者発表

公務員の場合、資格手当が支給されることはほとんどありませんが、合格すれば周囲から一目置かれるようになります。業績評価や能力評価でプラスに働く可能性も高いでしょう

人事評価の面談でも「社労士資格を取得し、自己研鑽に努めました」と言えることの価値は大きいです。

3. 公務員以外のキャリアを考えて社労士資格をとるメリット4つ

次に、新しいキャリアを考える場合のメリットを見ていきましょう。

3-1. 民間企業への転職で評価される

「安定している」とよく言われる公務員ですが、その安定と引き換えに、転職市場では評価されにくいという現実があります。

公務員としての実績は申し分なくても、いざ転職活動を始めてみると「ビジネス感覚がない」「利益を追求した経験がない」と言われ、思うように評価されないケースも多いです。

しかし社労士資格を持っていれば、状況は大きく変わります。社労士事務所、企業の人事部、人材コンサルティング会社など、転職先の選択肢が一気に広がります

※社労士の就職について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

3-2. 定年後に独立開業できる

公務員の定年は2023年度から段階的に引き上げられており、2026年度は62歳、2031年度に65歳となります。ただし60歳に達した日以後の最初の4月1日からは、俸給月額が7割水準になります。役職定年により管理職から外れる方も多く、かつての部下から指示を受ける立場になって、意識の切り替えに苦しむ方もいます。
出典:内閣官房内閣人事局・人事院「国家公務員の60歳以降の働き方について(概要)

社労士資格があれば、60歳以降の働き方に選択肢が増えます。定年前再任用短時間勤務制を使って勤務時間を抑えながら開業準備を進めることも、定年退職後に本格的に開業することもできます。

公務員として退職金を受け取った後、社労士として開業し、自分のペースで働く。そのようなセカンドキャリアを実現できます。

※社労士の独立開業について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

3-3. 「いつでも辞められる」という心の余裕が持てる

公務員は確かに倒産やリストラとは無縁ですが、だからといっていつまでも安泰というわけではありません。

たとえば、合わない上司とトラブルになったり、メンタルを病んで仕事に行けなくなったりするリスクは誰にでもあります。そのようなときに「いつでも辞められる」というカードを持っているかどうかで、心の余裕はまったく違ってきます。

資格を取ったからといってすぐに辞める必要はありません。ただ、その選択肢を持っているだけで、日々の仕事への向き合い方が変わります。

3-4. 公務員では手が届かない「個別の悩み」を解決できる

公務員の仕事は、法律や制度を公平に運用することが最優先です。そのため、窓口で困っている人がいても、制度の対象外であれば「規定ですので」と断らざるを得ない場面もあったのではないでしょうか。

社労士の立場は異なります。法律の知識を武器に、企業や労働者の「どうすればいい?」という個別の悩みに寄り添い、具体的な解決策を提案できます

「制度を守る」側から、「制度を使って人を助ける」側へ。公務員時代に感じた「もっと踏み込んで助けたい」という思いを、社労士なら実現できます。

4. 公務員が社労士試験で有利になる科目免除(公務員特例)とは

公務員は、これまで従事していた業務の内容によっては、社労士試験で科目免除(公務員特例)の対象になることがあります。学習負担が軽くなるので、対象となる方は検討してみてもよいでしょう。

4-1. 公務員特例の免除者の合格率

公務員特例の免除者の合格率は、全体と比較してもかなり高い傾向があります。直近の合格率は以下のとおりです。

年度公務員特例免除者全体
令和7年度14.5%
(407人受験、59人合格)
5.5%
令和6年度11.8%
(356人受験、42人合格)
6.9%

出典:第57回社会保険労務士試験の合格者発表第56回社会保険労務士試験の合格者発表
※合格率は、厚生労働省が公表した受験者数と合格者数から算出しています。

社労士試験全体の合格率が5パーセント台から7パーセント台で推移しているのに対し、公務員特例で科目免除を受けている人の合格率は11パーセント台から14パーセント台と、およそ2倍の水準です。

ただし、実は科目免除が必ずしも有利というわけではありません。
公務員特例免除者の合格率が高いのは、科目免除を使ったからなのか、それとも元々業務で知識があったからなのかは、判断が難しいところです。この点は5章で解説します。

※社労士の合格率について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

4-2. 科目免除の申請ができるのはこんな公務員

免除を受けられるのは、公務員として労働社会保険関係の法令の施行事務に長期間従事した方です。年数の要件は2通りあり、労働諸法令または社会保険諸法令の施行事務に通算15年以上従事した場合は複数科目が対象になります。

雇用保険法・健康保険法・厚生年金保険法・国民年金法など特定の1つの法令の施行事務に従事した場合は通算10年以上で、その法令に対応する科目が対象です。 このほか、社会保険審査官・労働者災害補償保険審査官・雇用保険審査官の職にあった期間が通算5年以上の方も対象になります。
出典:e-Gov法令検索「社会保険労務士法 別表第二

具体的には、以下のような勤務経験がある方が該当する可能性があります。

地方公務員国家公務員
・保険年金関係の
 部署など
・都道府県労働局
・公共職業安定所
 (ハローワーク)
・労働基準監督署
・地方厚生局 など

参照:「試験科目の免除」|社会保険労務士試験オフィシャルサイト

※あくまで参考例です。実際に免除対象となるかは、どのような施行事務に従事していたかによって異なるため、事前に全国社会保険労務士会連合会試験センターへご確認ください。

上記の期間は通算されるため、異動を繰り返していても、対象部署での経験を合算して10年以上あれば要件を満たします

免除される科目は、必ずしも1科目とは限りません。1つの勤務経験で複数の科目が免除の対象になることもあります。たとえば、地方厚生局で社会保険審査官の職にあった場合のように、1つの勤務期間によって、3科目(健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法)が免除対象となるケースも考えられます。

①. 免除資格の事前確認の方法

「自分の経験が該当するか分からない」という方は、全国社会保険労務士会連合会試験センターで事前確認ができます。受験申込みの期間を待つ必要はなく、随時受け付けられています。

手順はシンプルです。所定の様式と送付状に必要事項を記入し、試験センターへ郵送またはFAXで送ります。このとき送付状などで、照会したい内容が「免除資格照会」であることを明らかにしてください。受験資格の照会と様式を共用しているため、この一言がないと確認したい内容が伝わりません。

事前確認の段階では、証明印は必要ありません。ただし勤務先の住所などの項目は、漏れなく記入してください。実際に受験申込みをする際には、あらためて証明印が必要になります。

回答は電話で届きます。書類の到着から通常1週間以内で、平日の9時30分から12時、13時から17時30分の間にかかってきます。日中に連絡の取れる電話番号を記入しておいてください。聴覚や言語などに障害のある方には、FAXで回答が届きます。

照会の内容によっては、回答までに時間がかかる場合もあります。書類を送ってから2週間が過ぎても連絡がないときは、試験センターへ電話で問い合わせてください。

なお、この事前確認は受験希望者の便宜を図るためのもので、回答内容が保証されるわけではありません。従事期間は受験申込みまでに変わることもあるため、最終的な判断は申込時の審査で確定します。

それでも、要件を満たす見込みがあるかどうかを早い段階で把握できる意味は大きいです。免除を使うかどうかは学習計画そのものを左右しますので、迷っている方は勉強を始める前に一度確認しておくとよいでしょう。
参照:社会保険労務士試験オフィシャルサイト 「受験資格・免除資格の事前確認

4-3. 免除される可能性がある試験科目の一覧

免除対象となる可能性がある科目は以下のとおりです。

● 労働基準法及び労働安全衛生法
● 労働者災害補償保険法
● 雇用保険法
● 労働保険の保険料の徴収等に関する法律
● 健康保険法
● 厚生年金保険法
● 国民年金法
● 労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識

科目ごとの免除資格者の詳細は、社会保険労務士試験オフィシャルサイトに掲載されている「試験科目の一部免除資格者一覧」をご確認ください。

5. 「科目免除」が不合格の原因に?あえて使わないほうが良いケース

4章で科目免除を紹介しましたが、実は免除を使わない方が有利になるケースもあります。
これは、免除された科目に満点が付与されるわけではなく、その年度の合格基準点をもとに算出された「免除加算点」が付与されるだけだからです。2025年度の場合、加算点は満点の6割にとどまりました。

試験形式満点免除加算点
選択式5点3.0点
択一式7点4.2点

出典:第57回(令和7年度)社会保険労務士試験の合格基準について
※加算点はその年度の合格基準点をもとに算出されるため、年度によって変動します。上記は2025年度の数値です。

ご覧のとおり、「免除加算点=高得点」というわけではありません。

社労士試験は「総合点」での勝負です。苦手科目の失点を得意科目でカバー(貯金)して合格する人も多くいます。 しかし、科目免除を使ってしまうと、その科目はそれ以上点数が伸びません。つまり、本来なら満点を取って「他の科目のミスをカバーできたはずの点数(貯金)」を自ら手放してしまうことになるのです。

例えば、ハローワークで雇用保険のプロとして働いてきた方なら、試験対策をすれば満点を狙えるでしょう。それを免除によって「平均点」に下げてしまうのは、非常にもったいない選択です。

「免除=楽ができる」と安易に飛びつかず、全体の得点戦略を考えて判断しましょう。

※社労士試験の科目免除制度について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

6. 公務員として働きながらでも、1年あれば社労士試験は合格できる

社労士試験は難関資格ですが、公務員として働きながらでも1年あれば十分に合格を目指せます。

6-1. 合格に必要な勉強時間の目安

一般的に、社労士試験の合格に必要な勉強時間は800〜1,000時間と言われています。ただ、個人差が大きいため一概には言えません。結局、人それぞれだからです。

実際には800時間よりはるかに短い時間で合格する人もいますし、逆に1,000時間かけても受からない人もいます。たとえば、当講座を運営する伊藤塾の社会保険労務士試験科・渡辺講師の受験生時代は、13ヶ月の勉強期間で、働きながら一発合格を果たしています。
出典:伊藤塾「社労士試験 講師紹介

合否を分けるのは、何時間机に向かったか(勉強時間)ではなく、いかに効率よく学んだか(勉強方法)です。

※社労士試験の勉強時間について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

6-2. 「公務員試験を突破した経験」が最大の武器になる

働きながらの勉強に不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、自信を持ってください。あなたはかつて、倍率の高い公務員試験を勝ち抜いた「合格体験」を持っています。

目標に向けて計画を立て、コツコツと継続する。この「学習習慣」や「試験勘」がすでに身についていることは、他の受験生に対して大きなアドバンテージです。

当時の努力を思い出してみてください。「あの時も頑張れたのだから、今回もきっとできる」。その自信こそが、合格への一番の近道です。

次章では、そういった本気で社労士試験合格を目指す方におすすめの講座として、当コラムを運営する伊藤塾の社労士試験合格講座を紹介します。

7. 本気で公務員から社労士試験を目指すなら伊藤塾がおすすめ

伊藤塾は30年以上にわたり、日本最難関の司法試験において合格者の9割以上(※)を輩出し続けてきました。(※2025年度司法試験合格者における伊藤塾有料講座受講生の割合)
「法律を学ぶ」ことにおいて、伊藤塾以上のノウハウを持つ場所はないと自負しています。

その圧倒的な実績と指導力を、そのまま社労士試験対策に注ぎ込みました。「公務員試験を突破したあなた」なら、伊藤塾のカリキュラムに乗るだけで、ゴールまで迷うことなく走り抜けられるはずです。

7-1. 忙しい公務員の時間を1秒も無駄にしない効率的なカリキュラム

「仕事と勉強を両立できるか不安…」 そんな心配は無用です。伊藤塾の講義は、膨大な試験範囲の中から「合格に必要な知識」だけを極限まで絞り込んでいます。 

「ここが出ます」「ここは捨てていいです」と講師が明確に指示するため、あなたは「言われたこと」をやるだけで十分です。忙しい日々の貴重な時間を、迷いや非効率な学習で浪費させません。

7-2. 「これ一冊あれば大丈夫」と信じられる、盤石のテキスト

受験生が陥りがちなのが、不安から色々な参考書に手を出して消化不良になること。 伊藤塾なら、その心配もありません。

法律のプロである講師陣が、法改正や出題傾向を徹底的に分析して作ったテキストがあります。 「このテキストさえ完璧にすれば受かる」という確信を持って勉強できること。この「迷いのない状態」こそが、合格への一番の近道です。

7-3. 孤独な戦いはさせない万全の「伴走体制」

オンライン講座で最も怖いのは「孤独」です。分からない箇所でつまずいたり、モチベーションが落ちたりした時、伊藤塾なら決して一人にはさせません。

 学習内容の疑問はマイページから質問でき、勉強の進め方やモチベーションの悩みは、講師や合格者に直接相談できる「カウンセリング制度」で受け止めます。月1回、予約制でご利用いただけます。
出典:伊藤塾「社労士試験 カウンセリングのご案内

法律資格の指導で圧倒的な実績を持つ伊藤塾に、すべてお任せください。 私たちが、合格までの道のりを最後まで伴走します。

8. 公務員と社労士に関するよくある質問(FAQ)

公務員を続けながら社労士として副業・兼業できますか?

在職中に開業社労士として活動することは、実際上は困難です。国家公務員法第104条・地方公務員法第38条により、報酬を得て事業や事務に従事するには任命権者などの許可が必要とされており、社労士業務について許可が下りることは一般的ではありません。 一方、在職中に資格を取得しておき、退職後に開業登録または勤務登録をして活動を始めることは可能です。試験の合格に有効期限はないため、まず合格しておくという選択には十分な意味があります。
出典:内閣人事局「国家公務員の兼業について(概要)

公務員の経験は社労士登録の実務経験として認められますか?

労働社会保険諸法令に関する実務経験であれば、認められる場合があります。
ただし、業務内容によって判断が分かれるため、事前に全国社会保険労務士会連合会へ確認することをおすすめします。
もし該当しない場合でも、事務指定講習を修了すれば登録できます。

※社労士の登録について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

高卒の公務員でも社労士試験を受験できますか?

学歴要件を満たさなくても、公務員として行政事務に通算3年以上従事していれば受験資格が得られます。対象は労働社会保険関係の部署に限らず、行政事務全般です。行政執行法人や特定地方独立行政法人で行政事務に相当する事務に従事した期間も通算できます。
出典:e-Gov法令検索「社会保険労務士法 第八条

公務員試験と社労士試験、どちらが難しいですか?

社労士試験の合格率は例年5〜7パーセント台ですが「公務員試験は自治体や職種によって難易度の幅が大きく、単純比較は困難です。
ただし、公務員試験のように法律・経済・政治・数的処理など幅広い科目を対策する必要はないため、人によっては社労士の方が取り組みやすいと感じることもあります。

公務員を辞めて社労士として独立した場合、年収はどれくらいですか?

人によって大きく異なります。全国社会保険労務士会連合会の2024年度社労士実態調査によると、開業社労士の事務所当たりの年間売上は平均約1,658万円ですが、中央値は550万円です。平均値が中央値の3倍になるのは、一部の大きく伸びた事務所が平均を押し上げているためで、開業直後は収入が安定しない方が多いのが実情です。
一方、開業後5年以上経過した開業社労士に対象を絞ったパネル調査では、売上の中央値は1,100万円まで上がります。年数を重ねるほど安定していく傾向は読み取れます。
出典:全国社会保険労務士会連合会「2024年度社労士実態調査 調査結果概要」「開業社労士の業務スタイルの変化に関する調査(パネル調査)概要版

社労士資格があると公務員採用で有利になりますか?

有利になる可能性はあります。特に労働局やハローワークなど社会保険関連の部署を志望する場合や、面接で専門性をアピールする材料としては有効です。
ただし、資格だけで採用が決まるわけではなく、面接対策や志望動機の準備の方が大切です。

9. 公務員が社労士資格を取得するメリットと公務員特例のまとめ

本記事では、公務員が社労士資格を取得するメリットや試験制度の特例について解説しました。
以下にポイントをまとめます。

  • 公務員と社労士資格との相性は抜群であり、現在の公務員としてのキャリアを継続する場合でも、将来的に転職や独立を目指す場合でも、資格取得は大きなプラスとなります。
  • 公務員を続ける上での社労士資格取得のメリットとして、社会保険等の専門知識による業務効率化、リーガルマインド(法的判断力)の養成、庁内評価の向上などが挙げられます。
  • 新しいキャリアを考える上での社労士資格取得のメリットは、民間企業への転職時の評価、定年後の独立開業による安定収入の確保、「いつでも辞められる」という精神的な余裕が得られる点、「制度を使って」人を助けられる充実感などが挙げられます。
  • 一定の実務経験(通算10年以上など)を持つ公務員は「科目免除制度」を利用でき、一般受験者よりも合格率が高い傾向にあります。ただし、得点戦略によっては免除を使わない方が有利なケースもあるため慎重な判断が必要です。
  • 公務員試験を突破した経験を持つあなたは、すでに「学習習慣」や「試験勘」が身についており、働きながらでも十分に合格を勝ち取れるポテンシャルを持っています。
  • 公務員としての安定した基盤と、過去の受験経験は、社労士試験において大きな武器になります。ぜひ、その強みを活かして新しい可能性に挑戦してください。

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伊藤塾 社労士試験科

著者:伊藤塾 社労士試験科

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