社労士の専門分野はどう見つける?自分では気づけない強みの育て方

先輩実務家の声

社労士の専門分野はどう見つける?自分では気づけない強みの育て方

【監修:五十川将史先生 社会保険労務士 ・ ウエルズ社会保険労務士事務所 代表】

合格が見えてくると、次に浮かぶのは「自分は社労士として何ができるのだろう」という問いではないでしょうか。周りには得意分野を掲げた先輩がいて、自分にはこれといった経歴もない。何度も受験している自分は出遅れているのではないか。そう感じる方もいるはずです。

本記事では、伊藤塾「明日の社労士講座」第5回の講演をもとに、社労士の専門分野がどう見つかり、どう育つのかを整理します。登壇したのは、ウエルズ社会保険労務士事務所 代表の五十川将史先生です。食品スーパーの店長からハローワークの非常勤職員を経て開業し、いまはハローワークを活用した採用支援を専門としています。厚生労働省の求人統計や全国社会保険労務士会連合会の実態調査とあわせて解説します。

1. 社労士の専門分野はいつ決まるのか?

社労士の専門分野は開業前に決めておくものではなく、多くは実務を重ねるなかで後から形になっていきます。

1-1. 五十川将史先生とはどのような社労士か

五十川将史先生は、ウエルズ社会保険労務士事務所の代表を務める社会保険労務士です。ハローワークを活用した採用支援を専門とし、中途採用に加えて高校新卒の採用支援も手がけています。岐阜県可児市に事務所を構え、就業規則の作成や手続き代行といった一般的な社労士業務も行っています。

経歴は食品スーパーの店長から始まります。中小企業の人事を経てハローワークの非常勤職員となり、学卒者の就職支援を担当しながら学習を続けました。2013年(平成25年)に社労士試験へ合格し、翌2014年に開業しています。著書に『ハローワーク採用の絶対法則』などがあり、厚生労働省の依頼で全国のハローワーク職員向けの勉強会にも登壇しました。

ただし、この専門分野は開業の時点で決まっていたわけではありません。

五十川将史 先生

出発点としては、私は社労士試験に合格して開業するという一点しかなかったと言っても過言ではありません。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第5回】ハローワーク勤務を経て見つけた社労士としての専門分野

1-2. 開業時点で専門分野が決まっている社労士は多いのか?

多くはありません。開業社労士のおよそ半数は社労士事務所以外の会社員から転じており、社労士業務が未経験のまま独立しています。専門分野は資格を得たあとに固まっていくのが実態です。

全国社会保険労務士会連合会の2024年度社労士実態調査によると、開業前の職業は社労士事務所や社労士法人の従業員を除く会社員が46.5%で最多でした。社労士事務所または社労士法人の従業員は21.0%にとどまります。
出典:全国社会保険労務士会連合会「2024年度社労士実態調査 調査結果(詳細版)」

扱う業務の内訳は、手続業務(手続に関連する相談も含む)が41.5%で最も多く、労働および社会保険に関する相談業務が14.3%、給与計算業務が14.2%と続きます。多くの事務所は手続業務を土台に置きながら分野を広げていきます。
出典:全国社会保険労務士会連合会「2024年度社労士実態調査 調査結果概要」

1-3. 分野を絞らない社労士はなぜ選ばれにくいのか?

扱う分野を絞らないままだと、依頼する側にこの人へ頼む理由が伝わらないからです。すでに顧問の社労士がいる会社にとって、経験の浅い社労士へ乗り換える理由が見当たりません。

五十川先生が開業したのは人口10万人ほどの地方都市で、規模のある会社にはすでに社労士が入っていました。当初は、資格を取ってホームページを作れば依頼が来ると考えていたといいます。

五十川将史 先生

今から振り返ると、自分が選ばれる理由が見えにくかったのです。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第5回】ハローワーク勤務を経て見つけた社労士としての専門分野

社労士の顧問先は、もともと小規模な事業者が中心です。同じ調査では、顧問先の従業員規模は29人以下が63.9%、30人以上99人以下が20.9%を占めています。限られた数の会社に選ばれる理由をどう作るかが、開業初期の課題になります。
出典:全国社会保険労務士会連合会「2024年度社労士実態調査 調査結果概要」

※就職や転職での資格の評価のされ方は、こちらもあわせてご覧ください。

2. なぜ自分の専門分野は自分では見つけられないのか?

自分にとって当たり前になっている経験ほど価値を感じにくく、専門分野の種は他人に喜ばれた瞬間に初めて姿を現すからです。

2-1. 当たり前だと思っていた経験が価値に変わった瞬間

転機は一本のスポット相談でした。ハローワークで働いた経歴を知った経営者から、求人を出しても反応がないと相談を受けます。そんな相談ならハローワークで無料で受けられる。そう考えつつ、報酬が必要だと伝えてもそれでもいいと言われ、求人票の書き方や、求職者に伝わる情報の載せ方を伝えました。

社長は大変喜び、感謝の言葉に続けて、少し意外な一言を口にしました。

五十川将史 先生

その社長さんは感謝の言葉の後に、少し怒った口調で、どうしてハローワークはこういうことを教えてくれないんだ、とおっしゃいました。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第5回】ハローワーク勤務を経て見つけた社労士としての専門分野

2-2. 行政の窓口では何が扱いきれないのか?

求人の受理では法令に反していないかの確認が最優先で、仕事内容や会社の魅力といった中身まで踏み込む時間がありません。窓口には次の事業者が待っているためです。

五十川将史 先生

求人を出しに来られた企業に対しては、まず法的に問題がないかのチェックが最優先です。仕事内容や会社の魅力といった中身にまで踏み込むだけの時間的余裕がなかったというのが正直なところです。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第5回】ハローワーク勤務を経て見つけた社労士としての専門分野

この経験から五十川先生は、行政では十分に対応しきれない部分にこそ、専門家として価値を発揮できる余地があることに気づいたと語っています。

2-3. 人に喜ばれた経験という手がかり

専門分野の種は、自分では当たり前だと思っている経験の中にあります。ハローワークでの経験も、五十川先生自身は特別なものとは思っていませんでした。しかし、企業から見ると、その知識は大きな価値を持っていました。

五十川将史 先生

中にいる人間からすればそれほど価値を感じない、自分では当たり前だったことが、企業にとっては非常に価値のある情報だったのです。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第5回】ハローワーク勤務を経て見つけた社労士としての専門分野

どんな相談を受けることが多いのか、どんなことで助かった、ありがとうと言われるのか。そこに注目していただければ、ヒントになると思います。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第5回】ハローワーク勤務を経て見つけた社労士としての専門分野

3. ハローワーク採用支援はなぜ専門分野になったのか?

採用競争が続くなかで、求人の出し方を行政の内側から知る社労士が、ほとんどいなかったからです。

3-1. 求人を出しても人が集まらないという企業の課題

求人に応募が集まらないのは、その会社だけの問題ではありません。人手不足は全国的な水準で続いており、企業どうしが同じ求職者を取り合っているためです。

厚生労働省の一般職業紹介状況によると、2026年5月の有効求人倍率は1.17倍、新規求人倍率は2.11倍でした。新たに求職活動を始めた人1人に対して、新規求人がおよそ2件ある計算になります。
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年5月分)について」

新卒採用はさらに厳しい状況です。2025年度の高校・中学新卒者のハローワーク求人の取りまとめでは、2026年3月末時点の高校新卒者の求人数が約49万9千人でした。求職者数は約12万1千人で、求人倍率は4.12倍に達しています。
出典:厚生労働省「令和7年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(令和8年3月末現在)」

3-2. 求職者がどこを見ているかを知っている強み

求人票の助言に説得力が出るのは、求職者が何を見て応募を決めるかを知っているからです。五十川先生は求人を受け付ける仕事と、求職者に仕事を紹介する仕事の両方を担当しました。その経験を通じて、求職者が求人票のどの情報に注目するのか、企業が伝えたい内容と求職者が受け取る内容に違いが生まれることも実感したといいます。

ハローワークは、いまも転職者にとって主要な窓口の一つです。厚生労働省の2020年(令和2年)転職者実態調査によると、現在の勤め先を探すのに利用した方法は求人情報誌・求人サイトが39.4%でした。ハローワーク等の公共職業安定機関が34.3%、縁故が26.8%と続きます。
出典:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」

3-3. 4つの経験の掛け算が唯一無二をつくる

五十川先生は自身の強みを4つに整理しています。求職者目線で現場を見た経験、企業の求人の弱点を知っていること、ハローワークの実務と職員の動きを知っていること、そして社労士資格との掛け合わせです。一つずつ取り出せば珍しいものではありませんが、4つすべてを重ねた人となると、ほとんど見当たらなくなります。

五十川将史 先生

複数の経験を掛け合わせることによって、私自身の唯一無二の、オリジナルの価値につなげることができたと考えています。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第5回】ハローワーク勤務を経て見つけた社労士としての専門分野

一つひとつは平凡でも、組み合わせが珍しければ、それは専門分野になります。なお採用支援は独占業務ではなく、労務管理や社会保険の相談・指導にあたる3号業務です。それでも法令を土台に置けることが、他の支援者との違いになります。

※社労士の独占業務について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

4. 遠回りに見えた経験は本当に無駄なのか?

複数回の受験も腰かけのつもりで働いた職場も、後から振り返れば実務の土台となり、話す言葉の厚みにもつながります。

4-1. 3年かけた受験勉強が実務の土台になった

五十川先生は2回の不合格を経て、3年目に合格しています。先に合格していく人を見て、自分は遅れているのではないかと感じたといいます。

社労士試験の難しさは、数字にもはっきり表れます。厚生労働省の発表によると、2025年度に実施された第57回社会保険労務士試験の受験者は43,421人でした。合格者は2,376人で、合格率は5.5%です。複数回の受験を重ねる人が多いのは、試験の性質からくる自然な結果といえます。
出典:厚生労働省「第57回社会保険労務士試験の合格者発表」

五十川先生は大学で日本史を専攻しており、法律とは無縁でした。労働社会保険諸法令の知識と考え方は、3年かけた受験勉強を通じて固まったといいます。

五十川将史 先生

初年度に合格していたら、ここまで基礎は固まっていなかったのではないかと、今では思うようにしています。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第5回】ハローワーク勤務を経て見つけた社労士としての専門分野

4-2. 腰かけのつもりで働いた職場から何を得たのか?

学習時間を確保するために選んだのが、地元のハローワークの非常勤職員でした。毎日定時で帰って勉強し、朝は4時ごろに起きてまた勉強する生活です。

五十川将史 先生

このとき、私にとってハローワークは正直、腰かけでした。社労士試験に合格するために、とりあえず収入を得て、定時で帰れることが目的だったのです。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第5回】ハローワーク勤務を経て見つけた社労士としての専門分野

1年で辞めるつもりでしたが、在籍は2年を超えました。求職者が仕事をどう探しているか。求人票がどう見られているか。従業員が数名の会社が労働時間についてどんな実態を抱えているか。中小企業の現場のリアルと、行政の内側の考え方を、同時に見ることができました。

4-3. 苦労した経験が説得力に変わる理由

試験のことも家庭の事情も含めて、苦しい時期がありました。その時期があったからこそ自分の言葉に厚みが出たと、五十川先生は語ります。

五十川将史 先生

講演後に私の経緯を聞いた経営者団体の会長から、話す言葉の重みが違いますね、経験の分だけ説得力がありますね、とおっしゃっていただきました。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第5回】ハローワーク勤務を経て見つけた社労士としての専門分野

5. 気づいた強みを仕事に変える進め方

気づいた強みは、地域で小さく発信を重ね、同業にも開示することで情報が集まり、体系だった専門分野に育っていきます。

5-1. 地域で小さく発信を重ねる

ハローワークでの経験が喜ばれると分かった五十川先生は、2016年から岐阜県内の各地でセミナーを開き始めました。一人事務所だったため、会場の予約もチラシの作成も、駐車場係も受付もすべて自分で行っています。

派手さのない積み重ねです。それでも同じテーマで発信を続けたことで、地域の会社から少しずつ採用や求人票について相談される機会が増えていきました。専門分野は名乗った時点ではなく、繰り返し発信して初めて他人の記憶に残ります。

5-2. なぜ同業に開示するとノウハウが増えるのか?

学んだ社労士がそれぞれの地域で実践し、その結果が返ってくるからです。セミナーには同業の社労士も学びに来ました。当初は、なぜ同業にノウハウを教えるのかとも思ったといいます。ところが実際には、実践したら人が採れたという報告や、次のような指摘が集まりました。

五十川将史 先生

そこで話された内容は、うちの管轄のハローワークでは扱いが違いましたよ、と教えていただくこともありました。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第5回】ハローワーク勤務を経て見つけた社労士としての専門分野

経験したのは一つのハローワークだけです。それが各地の実践を通じて地域差を含む知識へ広がりました。開示することで情報が集まり、実践やフィードバックを通じて専門性が深まっていきます。セミナー参加者が東京の社労士に内容を伝えたことからDVDの企画が生まれ、それが1冊目の書籍につながりました。

5-3. 専門分野を決め切らないという選択

五十川先生は開業前に障害年金を専門にしようと考えたことがありましたが、根拠のない思いつきで、結局それは専門にしていません。決め切らなくてよかったと振り返ります。

五十川将史 先生

一歩二歩先を見据えながら、でもそれにこだわりすぎない。この絶妙な感覚があるといいのかなと思います。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第5回】ハローワーク勤務を経て見つけた社労士としての専門分野

【向いている方】相談が集まる分野から専門を決めたい方には、決め切らない進め方が合います。断らずに受け続けると知識が積み上がり、相談は自然と偏っていきます。前職の経験を活かせる場面を探している方も、選択肢を狭めずに済みます。

【他の選択肢も検討したい方】独立までの時間が限られている方や、先に分野を決めて集中的に学びたい方には、早い段階で領域を絞る進め方もあります。年金のように、制度の理解を深めることがそのまま実務の質につながる分野もあります。どちらが良いかではなく、使える時間と経験を積める環境で決まります。

※資格取得後の収入がどのような仕組みで安定するのかは、こちらもあわせてご覧ください。

実務経験を積んだ専門家の歩みは、これから資格を目指す方の道しるべになります。伊藤塾の明日の社労士講座では、現役の社労士が自身の経験を語っています。

6. 社労士の専門分野に関するよくある質問(FAQ)

最後に、社労士の専門分野に関するよくある質問にお答えします。

社労士の専門分野は資格を取る前に決めておくべきですか。

決めておく必要はありません。開業社労士の多くは資格取得後に扱う分野が固まります。まず手続業務や相談業務を土台に置き、受けた相談の傾向から専門を定める進め方が一般的です。
先に決めても、実務に入ってから変わることは珍しくありません。

開業社労士は社労士事務所での勤務経験がある人が多いのですか。

多数派ではありません。2024年度社労士実態調査で最も多かった開業前の職業は、社労士事務所や社労士法人の従業員を除く会社員で46.5%でした。社労士事務所または社労士法人の従業員は21.0%です。
社労士業務が未経験のまま開業する人が一定数いることを示す数字です。
出典:全国社会保険労務士会連合会「2024年度社労士実態調査 調査結果(詳細版)」

開業社労士はどのような業務を多く扱っていますか。

手続業務が41.5%で最も多くを占めます。次いで労働および社会保険に関する相談業務が14.3%、給与計算業務が14.2%と続きます。
手続業務を土台にしながら、相談や規程作成へ広げていく形が一般的です。
出典:全国社会保険労務士会連合会「2024年度社労士実態調査 調査結果概要」

特別な経歴がなくても専門分野はつくれますか。

つくれます。専門分野は華やかな経歴からではなく、自分にとって当たり前になっている経験のなかに眠っていることが多いためです。
手がかりは、人からよく相談されることと、感謝された場面です。自分の評価ではなく他人の反応を基準にすると見つけやすくなります。

社労士試験に複数回落ちた経験は、その後不利になりますか。

不利にはなりません。第57回社会保険労務士試験の合格率は5.5%で、一度で合格することは容易ではありません。繰り返し学習した分だけ労働社会保険諸法令の基礎が固まり、実務に入ってからの土台になります。
出典:厚生労働省「第57回社会保険労務士試験の合格者発表」

行政機関での勤務経験は社労士の仕事に活きますか。

活きます。行政の窓口で何が扱われ、何が時間の制約で扱いきれないのかを知っていることは、外からは見えにくい情報だからです。
行政が手を回しきれない領域は、そのまま民間の専門家が担える余地になります。

自分の強みに気づくにはどうすればよいですか。

これまでによく受けた相談と、助かったと言われた場面を思い出すことです。自分で価値を評価しようとすると、当たり前になっている経験ほど見落とします。
人と関わる場に身を置くほど気づく機会は増えます。学習中は内にこもりがちなので、意識して交流の場をつくると発見につながります。

気づいた強みを仕事につなげるには何から始めればよいですか。

同じテーマで小さく発信を重ねることです。地域でのセミナーや情報発信を繰り返すと、その分野の専門家として認識されるようになります。
同業に開示することも有効です。実践した人からの報告が集まり、一人では得られない地域差や事例が蓄積されます。

ハローワークを活用した採用支援とは、どのような仕事ですか。

求人票の書き方や記載する情報の量、ハローワークの使い方を助言し、企業が人を採れる状態をつくる支援です。労務管理や社会保険の相談・指導にあたる3号業務にあたります。
有効求人倍率が1.17倍、高校新卒者の求人倍率が4.12倍という採用難のなかで、企業からの関心が高い分野です。
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年5月分)について」

未経験から社労士として就職するには何が必要ですか。

自分の経験と社労士業務の接点を、採用する側に伝わる言葉で説明できることが軸になります。年代別のキャリアプランと未経験からの進め方は、専用の記事で詳しく整理しています。

7. 専門分野は経験の中から見つかる

社労士の専門分野は、探して決めるものというより、実務のなかで人に喜ばれた経験から浮かび上がるものです。自分では当たり前だと思っていた経験ほど外から見た価値は大きく、複数を掛け合わせたときに、他の誰とも重ならない専門性になります。

最後に要点をまとめます。

  • 開業社労士の46.5%は社労士事務所以外の会社員からの転身で、専門分野は資格取得後に固まることが多い
  • 自分にとって当たり前の経験ほど価値に気づきにくく、人に喜ばれた場面が最も確かな手がかりになる
  • 求職者目線、企業の求人の弱点、行政の実務、社労士資格という経験の掛け算が独自性をつくる
  • 気づいた強みは、小さな発信と同業への開示を重ねることで、体系だった専門分野に育っていく

※伊藤塾 「明日の社労士講座【第5回】ハローワーク勤務を経て見つけた社労士としての専門分野」の動画はこちらをご覧ください。

YouTube thumbnail

これから学習を始める方は、まず試験の全体像をつかむところから始めてみてください。すでに学習中の方は、人に感謝された場面を書き出しておくと、合格後に扱う分野を考えるときの手がかりになります。

法律系資格の指導を重ねてきた伊藤塾の【社労士 合格講座】なら、条文の考え方から積み上げるので、初めて法律を学ぶ方でも合格までの道筋をたどることができます。

社労士として働いてみたい、知識やスキルを使って企業活動に貢献していきたいと思う方は、ぜひ社労士試験にチャレンジしてみてください。伊藤塾は、合格までを一貫してサポートします。

2027年合格目標 社労士合格講座

※伊藤塾 2027年合格目標・社労士合格講座ガイダンスの動画はこちらをご覧ください。

YouTube thumbnail

伊藤塾 社労士試験科

著者:伊藤塾 社労士試験科

社会保険労務士資格を保有する講師・合格経験者で構成された専門チームが監修・執筆しています。合格率6〜8%という難関試験について、10科目17試験の合格基準・頻出法改正・科目別ボーダーラインまで、実務に精通した専門チームが正確にお届けします。