社労士は資格だけで食べていける?答えを分ける経験の掛け合わせ

先輩実務家の声

社労士は資格だけで食べていける?答えを分ける経験の掛け合わせ

【監修:村井志穂先生 社会保険労務士法人ステラコンサルティング中部担当役員・特定社会保険労務士】

社労士試験の勉強を続けていると、ふとした瞬間に不安がよぎることがあります。これだけ時間をかけて合格したとして、本当に食べていけるのだろうか。AIが進めば仕事はなくなるのではないか。検索しても悲観的な言葉ばかりが目に入り、かえって手が止まってしまう。そんな経験をされた方も多いはずです。

この記事は、伊藤塾の講演会「明日の社労士講座」第4回に登壇した村井志穂先生の講演をもとに構成しています。村井先生は5年かけて社労士試験に合格し、自身の事務所を開業したのち、現在は社会保険労務士法人ステラコンサルティングの中部担当役員を務めています。先生の言葉を引きながら、全国社会保険労務士会連合会の調査や社会保険労務士法の条文とあわせて整理します。

1. 社労士は資格を取っただけで食べていける?

社労士は資格を取っただけでは食べていけません。合格は、社労士として仕事を始めるスタートラインに立った段階にすぎないからです。

1-1. 村井志穂先生とはどのような社労士か?

村井志穂先生は、社会保険労務士法人ステラコンサルティングの中部担当役員を務める特定社会保険労務士です。愛知県の出身で、同法人の名古屋支社を担当しています。ソフトウェア開発の職を経て社労士となり、開業社労士として自身の事務所を営んだのち、現在の法人へ参画しました。
(出典:社会保険労務士法人ステラコンサルティング「スタッフ紹介」)

新卒で青果の仲卸会社に入社したのち、社労士向けの人事労務ソフト会社へ転職し、電子申請機能の開発を担当します。社労士試験は2015年(平成27年)に初挑戦し、5年目の2020年(令和2年)に合格。翌年に自身の事務所を開業し、2024年(令和6年)に特定社会保険労務士を取得、2026年(令和8年)に現在の法人へ参画しました。

村井先生が社労士を目指したきっかけは、強い志ではありませんでした。「どうせ資格を取るなら、食いっぱぐれなさそうなものを取ってみよう」。背景にあったのは、1日12時間労働で深夜2時からの勤務が当たり前という働き方でした。なお、この講演は村井先生が自身の事務所を営んでいた2026年1月の収録で、所属はその後変わっています。
(出典:伊藤塾「明日の社労士講座【第4回】これからの社会保険労務士の企業とのかかわり方」)

1-2. 合格は社労士のスタートラインにすぎない

社労士試験の合格は、実務家としての完成ではなく出発点です。試験で問われる知識と、現場で必要になる知識には差があるためです。村井先生も、開業してからそれを実感したと振り返っています。

村井志穂 先生

資格が取れたからといって、明るい未来、食べていける未来が保証されるわけではもちろんありません。合格は、社労士として仕事を行うスタートラインに立っただけ。
出典:伊藤塾YouTube明日の社労士講座【第4回】これからの社会保険労務士の企業とのかかわり方~働くことを「労働」から「仕事」へ 組織の景色を変える伴走者に~

社会保険労務士法第2条は、社労士の業務として、申請書等の作成や提出代行に加えて、事業における労務管理その他の労働に関する事項について相談に応じ、指導することを定めています。2025年の改正では、この相談・指導に、労働協約や就業規則の遵守状況を監査することが含まれると明記されました。
(出典:厚生労働省「社会保険労務士法」)

ただし、条文が定めるのは業務の範囲であって、進め方ではありません。就業規則をどう整え、どの順番で経営者に説明するかは現場ごとに異なります。村井先生の言葉を借りれば「社労士のリアルは、テキストに載っていることを土台に、テキストに載っていないことへの対応ばかり」ということになります。

※社労士が実際にどのような業務を担っているかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

1-3. 熱意がなくても社労士試験に合格できる?

社労士への熱意や情熱がなくても、試験に合格することはできます。合否を分けるのは気持ちの有無ではなく、勉強の方法と量と質だからです。

村井先生がこの点を強く語る理由があります。受験3年目の不合格が分かったとき、受験生仲間から「村井さんが試験に受からないのは、社労士に対して気持ちがないからだよ」と言われた経験があるからです。3年続けている人にかける言葉ではない。そうショックを受けた経験から、同じ思いをする受験生を出したくないという思いで伝えているといいます。

なお、村井先生が社労士に熱意を持ったのは合格後に実務を経験してからでした。講演では「合否を分ける決定的な違い。それは、勉強の方法、勉強の量、そして勉強の質」とも語られています。

※合格までの道筋と合格後の働き方については、こちらの記事で全体像を解説しています。

2. 食べていける社労士は何が違うのか?

食べていける社労士とそうでない社労士を分けるのは、業界の需要ではなく、自分がどの働き方を選び、何を軸に置いているかです。

2-1. 需要の有無は答えにならない

社労士の需要そのものは高まっています。働き方の多様化と法改正の頻度に、中小企業が自力で対応することが難しくなっているためです。村井先生も「社会保険労務士のニーズは、かつてないほど高まっているという状態です」と述べています。

ただし、業界全体の需要と、個々の社労士が食べていけるかは別の話です。村井先生の答えは「食べていけるか、食べていけないか。それは、あなた次第です」というもので、そのうえで問いの立て方そのものを組み替えるべきだと続けます。

村井志穂 先生

考えるべきは「食べていけるかどうか」という受動的な問いではなく、「どうすれば食べていける自分になれるのか」という能動的な戦略。これに尽きます。
出典:伊藤塾YouTube明日の社労士講座【第4回】これからの社会保険労務士の企業とのかかわり方~働くことを「労働」から「仕事」へ 組織の景色を変える伴走者に~

※業界全体の需要見通しと、AIが各業務に与える影響については、こちらの記事で詳しく解説しています。

2-2. 開業社労士の働き方は3つのタイプに分かれる

開業社労士の志向は、事業拡大・成長型、プロフェッショナル型、ライフプランとの両立型の3つに分かれます。どの姿を目指すかで、扱う業務も売上の水準も変わります。

全国社会保険労務士会連合会が2025年に公表したパネル調査によると、事業拡大・成長型は顧問契約の受注が売上の大半を占め、売上は平均約7,288万円。プロフェッショナル型は相談業務やコンサルティング業務が中心で平均約1,973万円、ライフプランとの両立型は手続業務と相談業務が中心で平均約1,444万円でした。開業社労士1,609人が回答しています。
(出典:全国社会保険労務士会連合会「開業社労士の多様な志向が明らかに」)

この3つに優劣はありません。売上の差は、目指す事務所の姿の違いから生まれています。村井先生も「私の周りにいる先生方は、みんなそれぞれ何かしらの軸を持って活動をされています」と語ります。助成金、業界特化、開業支援と、軸の置き方はさまざまです。

※開業後の収支や準備の進め方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

3. 食べていける自分をつくるキャリアの棚卸し

食べていける自分をつくる第一歩は、これまで自分が当たり前にやってきたことを言葉にする、キャリアの棚卸しから始まります。

3-1. キャリアの棚卸しとは何か?

キャリアの棚卸しとは、これまでの職歴や日々の業務を並べ直し、自分が当たり前にやってきたことを言葉にする作業です。輝かしい実績を探すことではありません。この作業をしないまま資格だけを手にしても、他の合格者と同じ土俵に立つことになります。

村井先生も、自分にはキャリアがないと思っていました。転機は、ある人の言葉です。

村井志穂 先生

キャリアというのは大層な実績じゃないんだよ。〔中略〕自分が当たり前にやってきたことの積み重ねのことなんだよ。
出典:伊藤塾YouTube明日の社労士講座【第4回】これからの社会保険労務士の企業とのかかわり方~働くことを「労働」から「仕事」へ 組織の景色を変える伴走者に~

そこで出てきたのが、前職で身につけたシステム開発の知識でした。それがキャリアだとは思いもしなかったといいます。

3-2. 自分の強みは周囲の言葉から見つかる

自分の強みは、内側を掘るよりも、周囲がどう見ているかを聞いたほうが早く見つかります。当たり前になっているものほど、本人には価値が見えないためです。

村井先生の場合、「周りの誰に聞いても、私の強みはシステム開発だと言われたので、思い込みで、私の強みはシステム開発なんだと決めて進めていました。」という状態からの出発でした。それでも名乗り続けると変化が起きます。「システム開発が強みですと謳うようになったら、他の社労士事務所から、システム導入をやりたいのだけど自社ではできないから助けてほしいと、協業の話が舞い込んだりするようになりました」。

もっとも、強みは名乗ってみて反応が返ったときに確信できるものです。

3-3. 資格と経験の掛け合わせが生む仕事

社労士資格は、単体で使うよりも職歴と掛け合わせたときに、他の人が代わりにくい仕事を生みます。同じ資格を持つ人が増えても、組み合わせは重なりにくいためです。

村井先生の場合、土台は手続きや給与計算といった顧問業務です。そこにシステム開発の経験を掛け合わせ、DX導入支援や勤怠システムの構築支援、データを起点とした組織開発が生まれました。受験生には「自分が当たり前にやっていることは何か」と問いかけています。

なお、掛け合わせる素材は専門職の経験に限りません。接客の聞き取り、経理の数字、管理職の経験。前職が資格とつながっていないことは、むしろ重なりにくい組み合わせの材料になります。

4. 偶然を活かすキャリア設計の考え方

キャリアは計画どおりには進まないという前提に立ち、起きた偶然を意識的に機会へ変えていく設計が有効です。

4-1. 計画的偶発性理論とは何か?

計画的偶発性理論とは、キャリアの多くが予期しない偶然の出来事によって形づくられると捉え、その偶然を主体的に機会へ変えていく考え方です。緻密な計画よりも、偶然を引き寄せて活かす行動を重視します。村井先生も「個人のキャリアの8割は、予想しない偶然の出来事によって形成される」と紹介しています。

ミッチェル、レビン、クランボルツの3氏が1999年に発表した論文で提唱されました。同論文は、計画外の出来事を避けられないものであると同時に望ましいものとして扱う支援へ転換すべきだと論じています。
(出典:Journal of Counseling & Development「Planned Happenstance: Constructing Unexpected Career Opportunities」)

4-2. 偶然をチャンスに変える5つの行動

偶然をチャンスに変えるために示されているのは、好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心の5つです。いずれも才能ではなく、行動の習慣です。

村井志穂 先生

必要になるのは5つのマインドセットです。好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、そして冒険心ですね。
出典:伊藤塾YouTube明日の社労士講座【第4回】これからの社会保険労務士の企業とのかかわり方~働くことを「労働」から「仕事」へ 組織の景色を変える伴走者に~

注目したいのは、この5つが社労士試験の勉強とすでに重なっている点です。資格を知って受けてみようと思ったのは好奇心、何か月も続けているのは持続性にあたります。受験生はすでに素質を持っている、という見立てです。

4-3. キャリアドリフトで節目を意味づける

キャリアドリフトとは、日々は流れに身を任せつつ、節目では立ち止まって出来事を意味づけ、進む方向を選び直す考え方です。偶然に気づかなければ、偶然のまま終わるためです。村井先生も「節目節目で自分に起きた出来事、偶然を見返して意味づけをしていく」ことの大切さを語ります。

村井先生自身、自分の事務所を開業したのち、2026年には社労士法人の一員として働く道を選んでいます。開業か勤務かを一度決めたら終わりではなく、節目ごとに選び直せる。講演で語られた理論が、そのまま実践されている形です。

なお、意味づけはそのときには気づけません。うまくいかなかった受験の年も、あとから材料になります。

5. これからの社労士に求められる役割とは?

これからの社労士に求められるのは、手続きを代行する手足ではなく、組織の課題解決に伴走する頭脳と心の役割です。

5-1. 社労士の役割は手足からどう変わる?

組織の伴走者とは、手続きを代行する存在ではなく、日々のデータから組織の課題を見つけ、解決までを経営者とともに進める存在です。定型業務がソフトやAIへ移るほど、この役割の比重が上がります。

村井志穂 先生

これから社労士に求められることというのは、手足ではなくて、頭脳であったり心となる「組織の伴走者」ではないでしょうか。
出典:伊藤塾YouTube明日の社労士講座【第4回】これからの社会保険労務士の企業とのかかわり方~働くことを「労働」から「仕事」へ 組織の景色を変える伴走者に~

電子申請システムの開発者だった立場から、村井先生はこうも語ります。「どの組織も唯一無二の存在です。その現場に合った個別具体的なアドバイスをすることは、どれだけAIが進化してもできないと思っています」。電子申請がなかった時代は、窓口へ書類を持っていくこと自体に価値がありました。しかし、その前提がデジタル化で変わりました。

村井先生が挙げるのは、手続きのデータから課題を読み取る視点です。「資格喪失届をとてもたくさん出しているような会社は、自然と離職率は高いはずですよね。手続きから課題を発見して解決へと導く」。同じ書類を、処理する対象として見るか、組織のサインとして読むか。その差が問われます。

5-2. 2025年の法改正が定めた社労士の使命

2025年に成立した改正社会保険労務士法は、社労士の使命を定める規定を新設し、労務監査が業務に含まれることを明記しました。制度の側からも、専門家としての関わり方が問われる方向へ動いています。

社会保険労務士法第1条は、社労士の使命を、適切な労務管理の確立と個人の尊厳が保持された適正な労働環境の形成に寄与することにより、事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上、社会保障の向上および増進に資することと定めます。第2条第1項第3号は、相談・指導業務に遵守状況の監査が含まれると規定しました。
(出典:厚生労働省「社会保険労務士法」)

書類を作る人から、労働環境の形成に寄与する人へ。条文と村井先生の伴走者像は同じ方向を向いています。

5-3. 労働を仕事に変えるという考え方

労働を仕事に変えるとは、生きるために仕方なく行う営みを、自らの意思で選んだ営みへ変えていく支援です。村井先生は、これを伴走者の役割の中身と位置づけます。「労働とは、生きていくために自分の意思とは関係なく必要な営み。仕事はそうではなく、自らの意思で何かを生み出すこと」という区別です。

哲学者ハンナ・アーレントの考え方を軸にした整理で、講演では聞き手に「皆さんは今、労働をしていますか。仕事をしていますか」という問いが投げかけられました。そのうえで「私は、仕事というのは働きがいと働きやすさで成り立つものだと考えています」と続けています。

働きやすさは労働時間や休暇制度といった土台で、働きがいはその先にあります。土台を押さえたうえで働きがいまで視野に入れられるかが分かれ目です。

5-4. この進み方が向いている方と、別の道も検討したい方

【伴走者の道が向いている方】

これまでの職歴に業務経験があり、それを社労士資格と組み合わせたい方に合います。専門外の相談にも調べながら向き合える方、数年単位で自分の軸が変わることを受け止められる方も同様です。手続きの正確さだけでなく、組織の課題を一緒に考える仕事に関心があるなら、伴走者としての方向は取り組みがいがあります。

【他の選択肢も検討したい方】

決まった手順を確実に回す働き方を最優先したい方は、勤務社労士として組織のなかで専門性を発揮する道もあります。合格後すぐに安定した収入を確保したい方も、経験を積んでから独立時期を判断するほうが現実的です。学習時間の確保が難しい段階なら、キャリア設計は合格後に回して差し支えありません。

5-5. 合格後の姿を描くことが学習の支えになる理由

合格後に何をしたいのかを描けている受験生ほど、長い学習期間を乗り切りやすくなります。学習を続けられるかは、意志の強さだけでなく環境にも左右されるためです。村井先生は「自分自身が諦めていなくても、家族の理解や金銭的な問題で、諦めなくてはいけない環境になってしまうことがあるのが現実です」と語っています。

だからこそ、合格後の姿を早い段階で持っておくことに意味があります。伊藤塾が「明日の社労士講座」で現役の実務家の働き方を受験期のうちから伝えているのも、この理由からです。

6. 社労士のキャリアに関するよくある質問(FAQ)

社労士は資格を取っただけで食べていけますか?

資格を取っただけでは食べていけません。合格は仕事を始めるスタートラインであり、そこから何を提供できる人になるかを設計する必要があります。村井志穂先生も、資格があれば大丈夫だという考えは改めたほうがよいと語っています。

社労士の需要はこれからも続きますか?

続く見通しです。法改正の頻度と働き方の多様化に中小企業が自力で対応することは難しく、専門家に相談する必然性が高まっています。ただし、業界の需要と個々の社労士が食べていけるかは別問題です。

社労士の仕事はAIに置き換わりますか?

一部は置き換わります。手続き代行が主軸なら影響は大きく、相談・指導が主軸なら影響は小さいという分かれ方です。村井志穂先生は、その現場に合った助言をする仕事は残ると語っています。

開業社労士の売上はどのくらいですか?

志向によって差があります。全国社会保険労務士会連合会の調査では、事業拡大・成長型が平均約7,288万円、プロフェッショナル型が平均約1,973万円、ライフプランとの両立型が平均約1,444万円でした。いずれも売上であり、経費を差し引く前の金額です。
(出典:全国社会保険労務士会連合会「開業社労士の多様な志向が明らかに」)

未経験や異業種からでも社労士として活動できますか?

できます。村井志穂先生も青果の仲卸会社からソフト会社を経て社労士になっており、人事労務の実務経験からの出発ではありませんでした。社労士業界の外で身につけた経験は、資格と組み合わせたときに重なりにくい強みになります。

開業社労士と勤務社労士では働き方がどう違いますか?

開業社労士は業務範囲と顧客を自分で決められる代わりに、売上を自分でつくる必要があります。勤務社労士は収入が安定しやすい一方、扱える業務は勤務先の方針に左右されます。開業を選ぶ場合も志向は3つのタイプに分かれ、収入と家庭との両立のどちらを優先するかで選ぶタイプが変わります。

社労士資格と相性のよい経験にはどのようなものがありますか?

特定の職種に限られません。村井志穂先生の場合はシステム開発の経験がDX導入支援につながりました。ほかにも、業界に特化した支援や助成金を強みにする社労士がいます。判断の目安は、その経験を持つ社労士が周囲にどれだけいるかです。重なりにくい経験ほど軸になりやすくなります。

社労士を目指すのに強い志望動機は必要ですか?

必要というわけではありません。村井志穂先生は、熱意や情熱は後付けで大丈夫であり、合格はできると明言しています。動機の強さは合否を分ける要素ではなく、勉強の方法と量と質が結果を左右します。

キャリアの棚卸しは何から始めればよいですか?

これまでの職歴を時系列で書き出し、各時期に自分が当たり前にやっていた作業を並べます。実績ではなく、日常的にこなしていた業務を拾うのがポイントです。自分では価値が見えにくいため、周囲に強みを聞いてみると早く見つかります。

何年も受験を続けるべきか迷っています。

判断材料になるのは、学習を続けられる環境がいつまで保てるかという見通しです。村井志穂先生は5年かけて合格していますが、それは5年間挑戦できる環境があったからだと振り返っています。今の環境で取れる時間を前提に、どこまで進めるかを決めておくことが現実的です。

7. 社労士は資格に経験を掛け合わせて食べていける

社労士として食べていけるかどうかは、資格の有無ではなく、これまでの経験に資格を掛け合わせて自分の軸をつくれるかどうかで決まります。合格はその作業を始める地点であり、終わりではありません。

  • 熱意の強さは合否を分ける要素ではなく、勉強の方法と量と質が結果を左右する
  • 開業社労士の志向は3つのタイプに分かれ、売上の差は目指す姿の違いから生まれる
  • 自分が当たり前にやってきたことを言葉にし、周囲の反応で確かめるのが強みの見つけ方
  • 偶然をチャンスに変える行動は、好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心の5つに整理される
  • 定型業務がAIやソフトへ移るなか、求められるのは組織の課題に伴走する役割へ変わりつつある

※伊藤塾 「明日の社労士講座【第4回】これからの社会保険労務士の企業とのかかわり方」の動画はこちらをご覧ください。

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受験を検討中の方は、自分の職歴を書き出し、資格と掛け合わせられそうな経験を見つけてみてください。また、学習中の方は、合格後にどんな課題に関わりたいかを書いてみましょう。合格後の姿を早い段階で描きたい方は、現役の実務家が働き方を語る伊藤塾の「明日の社労士講座」もあわせてご活用ください。

社労士としての役割とキャリアを見据えて学びたい方は、伊藤塾の【社労士 合格講座】で、法的思考力を土台から学べます。

社労士として働いてみたい、知識やスキルを使って企業活動に貢献していきたいと思う方は、ぜひ社労士試験にチャレンジしてみてください。伊藤塾は、合格までを一貫してサポートします。

2027年合格目標 社労士合格講座

※伊藤塾 2027年合格目標・社労士合格講座ガイダンスの動画はこちらをご覧ください。

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伊藤塾 社労士試験科

著者:伊藤塾 社労士試験科

社会保険労務士資格を保有する講師・合格経験者で構成された専門チームが監修・執筆しています。合格率6〜8%という難関試験について、10科目17試験の合格基準・頻出法改正・科目別ボーダーラインまで、実務に精通した専門チームが正確にお届けします。