社労士試験は何年かかる?3回目で合格した社労士が語る立て直し方
先輩実務家の声
【監修:佐野哲郎先生 社会保険労務士・行政書士 ・ 行政書士社会保険労務士事務所ONE BY ONE 代表】
【記事のポイント】
- 合格年数:社労士試験は1年で決着する試験ではなく、複数年かけて合格に届く受験生が多くを占めます。
- 一点の差:選択式は総得点が基準を超えていても、1科目が基準点に届かなければ不合格になります。
- 学びの蓄積:不合格だった年の学習は次の年の土台になり、合格後は労働社会保険諸法令の実務知識としてそのまま使えます。
- 継続の工夫:年に一度しかない試験だからこそ、小さな達成を節目に置くことと人との接点をつくることが学習の支えになります。
学習を始めて数か月が過ぎたころ、自分は試験に合格するまでに何年かけることになるのだろう、と考えることはないでしょうか。すでに受験を経験した方なら、あと1点で届かなかった科目の記憶が消えないままかもしれません。もう一年続けるべきか、ここで区切るべきか。答えの出ない問いを抱えたまま、テキストを開く日が続きます。
本記事では、伊藤塾「明日の社労士講座」第6回の講演をもとに、社労士試験に何年かかるのか、不合格の年をどう次につなげるのかを整理します。登壇したのは、行政書士社会保険労務士事務所ONE BY ONE 代表の佐野哲郎先生です。事務所を経営しながら学習を続け、2年続けて選択式であと1点に泣いたのち、3回目で合格しました。厚生労働省が公表する合格率と合格基準のデータとあわせて解説します。
【目次】
1. 社労士試験は合格までに何年かかるのか?
社労士試験は1年で決着する試験ではなく、複数年かけて合格に届く受験生が多くを占めます。
1-1. 佐野哲郎先生とはどのような社労士か
佐野哲郎先生は、行政書士社会保険労務士事務所ONE BY ONEの代表です。社会保険労務士・行政書士として活動し、伊藤塾の社労士講座では担当講師も務めています。
学歴は専門学校卒業で、一般企業で働きながら独学を始めました。3か月の学習で宅地建物取引士試験に、2012年(平成24年)に行政書士試験に合格し、同年5月に行政書士事務所を開業します。社会保険労務士試験の合格は2023年(令和5年)でした。
出典:伊藤塾「社労士講座 講師紹介」
佐野哲郎 先生
当時の私はスキルも何もなく、学歴も大したことがありませんでした。何者かになりたいと思っても、なれずにいたのです。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第6回】ONE BY ONEの挑戦 ~行政書士×社労士~」
1-2. 直近5年の合格率は5.3%から7.9%の間で動いている
社労士試験の合格率は毎年変動し、直近5年は5.3%から7.9%の範囲で推移しています。同じ実力で臨んでも、受ける年によって結果が変わりうるということです。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 2025年度 (令和7年度・第57回) | 43,421人 | 2,376人 | 5.5% |
| 2024年度 (令和6年度・第56回) | 43,174人 | 2,974人 | 6.9% |
| 2023年度 (令和5年度・第55回) | 42,741人 | 2,720人 | 6.4% |
| 2022年度 (令和4年度・第54回) | 40,633人 | 2,134人 | 5.3% |
| 2021年度 (令和3年度・第53回) | 37,306人 | 2,937人 | 7.9% |
出典:厚生労働省「第53回社会保険労務士試験の合格者発表」
「第54回社会保険労務士試験の合格者発表」
「第55回社会保険労務士試験の合格者発表」
「第56回社会保険労務士試験の合格者発表」
「第57回社会保険労務士試験の合格者発表」
5回分を合計すると、受験者は延べ207,275人、合格者は延べ13,141人です。平均するとおよそ6.3%で、19万人を超える受験者が不合格に終わっています。合格できなかった経験は、この試験では多数派の経験です。
1-3. 1年目で合格できる人はどのくらいいるのか?
受験回数別の公的な統計は公表されていないため、断定はできません。ただ、合格者の年齢構成を見ると、短期決戦で終わる試験ではないことがうかがえます。
厚生労働省の資料によると、第57回社会保険労務士試験の合格者は30歳代が32.5%で最も多く、40歳代27.5%、50歳代18.9%と続きます。20歳代以下は12.7%で、職業別では会社員が58.4%を占めました。
出典:厚生労働省「第57回社会保険労務士試験合格者の年齢別・職業別・男女別構成」
合格者の中心は30歳代から40歳代です。仕事や家庭と両立しながら数年かけて到達する人が、厚い層をなしていることがわかります。
※学習期間と勉強時間の目安については、こちらもあわせてご覧ください。
2. なぜ「あと1点」で不合格になることが起きるのか?
選択式は総得点が基準を超えていても、1科目が基準点に届かなければその時点で不合格が決まる仕組みだからです。
2-1. 選択式は総得点が届いても1科目で決まる
社労士試験には、選択式と択一式のそれぞれに、総得点の基準と科目ごとの基準点の二つがあります。両方を満たして初めて合格となるため、総得点に余裕があっても1科目が基準点に1点届かなければ不合格です。
厚生労働省が示す合格基準の考え方では、選択式試験は総得点40点満点中28点以上かつ各科目5点中3点以上が原則です。択一式試験は総得点70点満点中49点以上かつ各科目10点中4点以上とされています。そのうえで年度ごとの難易度差を調整するために、平均点や得点分布を踏まえた補正が行われます。
出典:厚生労働省「社会保険労務士試験の合格基準の考え方について」
選択式は1科目あたり5点しかないため、1問の取りこぼしが科目別基準点割れに直結します。この構造が、社労士試験で「あと1点」という言葉が繰り返される理由です。

2-2. 基準点が引き下げられる補正とは何か?
補正とは、その年の問題が難しすぎた科目の合格基準点を引き下げる調整です。原則として、基準点以上を取れた受験者が5割未満だった科目が対象になります。
第57回社会保険労務士試験では、選択式の合格基準が総得点22点以上とされました。科目の基準点は、労働者災害補償保険法、労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識の3科目が2点以上、その他が3点以上です。択一式は総得点42点以上で、雇用保険法のみ3点以上、その他は4点以上とされました。
出典:厚生労働省「第57回(令和7年度)社会保険労務士試験の合格基準について」
補正は毎年同じ科目に入るわけではなく、自分で当て込むことはできません。補正を前提にした学習計画は立てられないという点が、この試験の直前期を難しくしています。
※選択式の出題形式と対策については、こちらもあわせてご覧ください。
2-3. 2年連続で選択式1点差だった年に起きたこと
佐野先生は1年目も2年目も択一式では合格ラインを超えていました。それでも選択式で1点届かず、2年続けて不合格です。
1年目にあたる2021年の受験は、学習開始から半年での挑戦でした。それでも午後の択一式は基準を超え、午前の選択式で基準点に1点届かず、不合格となりました。2年目の2022年は模試で常にA判定を取り、確実な手応えで本試験に向かいました。ところが2週間ほど前に家族が新型コロナウイルスに感染し、続いて本人も感染します。隔離期間は試験日に間に合ったものの、体調が万全でないまま会場へ向かいました。
佐野哲郎 先生
試験が終わったときには、何を問われていたのか、どんな問題を解いたのかも、まったく覚えていませんでした。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第6回】ONE BY ONEの挑戦 ~行政書士×社労士~」
自己採点の結果は、またしても選択式であと1点。前年と同じ形の不合格でした。この年の第54回は、直近5年で最も合格率が低い5.3%の年でもあります。佐野先生は、ここからの1年間を暗黒期と呼べるほど辛い時期だったと振り返ります。
3. 不合格だった年の勉強は無駄になるのか?
不合格の年に積み上げた知識と学習の型は次の年に引き継がれ、合格後は労働社会保険諸法令の実務を学ぶための土台になります。
3-1. 9年のブランクで最初に落ちていたのは勉強体力
学習を再開したとき、まず戻らなかったのは知識ではなく机に向かい続ける体力でした。ここを取り戻す期間は、成果が見えにくい分だけ挫折しやすい局面になります。
佐野先生が社労士試験の学習を始めたのは2021年2月、行政書士試験の合格から約9年後です。事務所の経営と家庭の時間を確保したうえで、1日2時間から3時間を見込んでいました。
佐野哲郎 先生
1日2時間から3時間の勉強時間を確保できるといっても、机に向かって30分も座っていられませんでした。勉強体力が大きく落ちていて、非常につらかったですね。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第6回】ONE BY ONEの挑戦 ~行政書士×社労士~」
学習内容も変わります。行政書士試験は憲法や民法、行政法が中心ですが、社労士試験は労働保険と社会保険が主軸です。頭の使い方の切り替えが要る点は、他資格からの転向で見落とされやすいところです。
3-2. 半年の学習で択一式が基準を超えた理由
半年という短い期間で択一式が基準を超えたのは、行政書士試験の受験で身につけた学習の型を持ち込めたからです。
行政書士試験でも、佐野先生は1回目を不合格で終えています。300点満点で90点、合格に必要な180点の半分でした。この不合格のあと何が足りなかったのかを分析し、翌年に合格しています。
佐野哲郎 先生
なぜ駄目だったのか、何がいけなかったのか、合格した勉強仲間と何が違ったのかを分析しました。本試験や模試への向き合い方など、マインド面も含めて学び直しました。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第6回】ONE BY ONEの挑戦 ~行政書士×社労士~」
インプットとアウトプットをどう往復させるか、模試の結果をどう読むか。この型は科目が変わっても持ち越せます。1回目の不合格で得た分析の経験が、9年後の別の試験で効きました。
3-3. 複数回の受験は合格後に不利になるのか?
不利にはなりません。登録や実務で受験回数が問われる場面はなく、むしろ長く向き合った分だけ話す言葉に厚みが出ます。
社会保険労務士の登録に必要なのは、試験合格と、労働社会保険諸法令に関する事務に従事した2年以上の経験です。2年に満たない方には、全国社会保険労務士会連合会が実施する事務指定講習を修了する道があります。受験回数は要件に含まれません。
出典:全国社会保険労務士会連合会「事務指定講習」
佐野哲郎 先生
複数回受験した経験は人生経験につながります。1回で合格した人とはまた違う厚みや、社労士への強い思いを実務にも生かせるのではないかと思います。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第6回】ONE BY ONEの挑戦 ~行政書士×社労士~」
なお佐野先生は、3回目での合格だったからこそ、伊藤塾の社労士講座が立ち上がるタイミングで講師就任につながったと振り返ります。1回目や2回目で合格していれば生まれなかったご縁です。
4. 仕事を続けながら学習時間をどうつくるのか
業務量が減った時期を学習に振り替え、家族の理解を得たうえで始めることが、数年続く学習を支えます。
4-1. 業務が半分になった時期を学習に振り替える
佐野先生が社労士試験に踏み出したのは、行政書士としての業務量が半分ほどに落ち込んだ時期でした。減った時間を損失と見るか学習の原資と見るかで、その後の数年が変わります。
2020年(令和2年)の新型コロナウイルス感染拡大で、外国籍の方の入国に関わる業務はほぼ止まりました。前年11月に第二子が生まれたばかりの時期です。
佐野哲郎 先生
コロナや震災のようなことが起きたときに、一つの分野に特化していることの怖さを感じました。その仕事がなくなれば、自分は本当にゼロになってしまう。そこで、新たな力をつける必要があると思いました。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第6回】ONE BY ONEの挑戦 ~行政書士×社労士~」
佐野先生はこの状況を、学習時間ができたチャンスと捉え直します。1日2時間から3時間を確保できる見通しを立て、妻に相談したうえで学習を始めました。
4-2. 家族に相談してから始めるという順番
数年にわたる学習は、本人の意志だけでは続きません。始める前に家族へ相談し、了解を得ておくことが、立ち止まったときの支えになります。
この順番が意味を持ったのは、2年目の不合格のあとでした。先に感染したのは妻で、妻は、佐野先生が万全の状態で試験を受けられなかったことに責任を感じ、自分を責めていたといいます。ここで挑戦をやめれば妻が一生後悔する。佐野先生はそう考えました。
佐野哲郎 先生
大丈夫だよ。試験は毎年あるし、翌年に合格すれば、それで結果オーライでいいじゃん。そう妻に伝え、翌年の試験への再出発を決めました。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第6回】ONE BY ONEの挑戦 ~行政書士×社労士~」
調べてみると、翌年の試験日は佐野先生自身の誕生日と同じ8月27日でした。第55回社会保険労務士試験は2023年8月27日に実施され、この年に合格しています。
出典:厚生労働省「第55回社会保険労務士試験の合格者発表」
4-3. 合格者はどのような働き方の人が多いのか?
働きながら合格した人が多数派です。第57回試験では合格者の58.4%が会社員で、公務員11.7%、団体職員4.8%、自営業3.6%、役員2.8%と続きます。無職は11.0%でした。
出典:厚生労働省「第57回社会保険労務士試験合格者の年齢別・職業別・男女別構成」
仕事を持ったまま、限られた時間を積み上げた人が合格者の大半を構成しています。学習に専念できる人だけが合格している試験ではありません。
※開始時期別の学習計画については、こちらもあわせてご覧ください。
5. 続けられなくなったとき、何が支えになるのか
年に一度しかない試験だからこそ、小さな節目と人との接点をつくることが、学習を続ける力になります。
5-1. 学習仲間がいない時期をどう乗り切るか?
一人で抱え込む時間が長いほど、不安は大きくなります。人と話す機会を意識してつくることが、そのまま学習の継続につながります。
佐野先生が学習していたのはコロナ禍で、学習仲間との交流の場がほとんどありませんでした。行政書士試験のときは、先輩たちとの交流を通じて良い精神状態で本試験に臨めたことが合格につながったといいます。
佐野哲郎 先生
コロナ禍で学習仲間も交流もありませんでした。それが非常につらく、モチベーションを維持するのが大変でした。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第6回】ONE BY ONEの挑戦 ~行政書士×社労士~」
同じ試験に向かう人と話すこと、合格した人の話を聞くこと。学習の効率とは別の軸で、この接点が継続を支えます。
5-2. 年に一度の試験に小さな節目をつくる
社労士試験は年に一度しかありません。そのため、本試験だけを目標にすると学習期間が長く感じられます。その間の目標を自分で刻む必要があります。
科目ごとの学習を終える、模試で目標点を取る、苦手科目の得点を前回より上げる。こうした小さな達成を節目に置くと、長い期間に区切りが生まれます。定期的な息抜きを計画に織り込むこと、合格後の自分を思い描くことも、佐野先生が挙げる継続のコツです。
5-3. 受験時代に学んだ知識はそのまま実務になるのか?
なります。社労士試験の学習内容は実務と直結し、受験時代に覚えた労働法と社会保険法の知識が合格後の実務の土台として生かされます。
佐野哲郎 先生
社労士は、受験時代に学習した内容がそっくりそのまま実務に直結します。学んだ分だけ、合格後の自分の身になっていきます。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第6回】ONE BY ONEの挑戦 ~行政書士×社労士~」
佐野先生は2024年に社労士事務所を開業しました。行政書士として関係を築いてきた既存顧客に社労士業務を案内できるようになり、新規の営業をほとんど行わずに業務の幅を広げています。
※行政書士と社労士を併せ持つ働き方については、こちらもあわせてご覧ください。
5-4. もう一年続ける方と、いったん離れる方
【向いている方】択一式が基準点に届いており、選択式の1科目だけで涙をのんだ方には、もう一年続ける進め方が合います。知識の土台はできているため、翌年は選択式の条文の言い回しと一般常識分野の対策に時間をかけられます。勉強体力が戻っている点も、再開の負担を小さくします。
【他の選択肢も検討したい方】択一式で総得点が大きく届かなかった方には、いったん間隔を空ける進め方もあります。仕事と家庭の状況が変わった方も同じです。社労士試験には受験回数の上限がないため、環境が整った段階で改めて挑戦できます。判断の軸は意志の強さではなく、学習時間を安定して確保できるかどうかです。
佐野哲郎 先生
難関試験は、挑戦と挫折がセットだと捉えてください。挫折したときにどう立ち上がるかが、その人の価値や今後の成長につながるのではないかと思います。
出典:伊藤塾 YouTube「明日の社労士講座【第6回】ONE BY ONEの挑戦 ~行政書士×社労士~」
実務経験を積んだ専門家の歩みは、これから資格を目指す方の道しるべになります。伊藤塾の明日の社労士講座では、現役の社労士が自身の経験を語っています。
6. 社労士試験の受験回数に関するよくある質問(FAQ)
最後に、受験回数と学習期間に関するよくある質問にお答えします。
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社労士試験に合格するまでには何年かかりますか。
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受験回数別の公的統計は公表されておらず、平均年数は示せません。ただ、第57回社会保険労務士試験の合格者は30歳代が32.5%、40歳代が27.5%を占め、58.4%が会社員でした。仕事と両立して複数年かけて到達する人が厚い層をなしています。
出典:厚生労働省「第57回社会保険労務士試験合格者の年齢別・職業別・男女別構成」
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社労士試験に何度も落ちる人はいますか。
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珍しくありません。直近5回の試験では延べ207,275人が受験し、合格者は延べ13,141人でした。差し引き19万人を超える受験者が不合格に終わっています。
合格率は毎年変動するため、同じ実力でも受ける年で結果が変わります。
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総得点は足りていたのに不合格になるのはなぜですか。
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社労士試験には、選択式と択一式のそれぞれに総得点の基準と科目ごとの基準点があり、両方を満たす必要があるためです。1科目でも基準点に届かなければ、総得点に余裕があっても不合格になります。
選択式は1科目5点しかなく、1問の取りこぼしが基準点割れに直結します。
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基準点の補正(救済)は毎年ありますか。
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年度ごとに異なります。第57回では選択式の総得点が22点以上とされました。科目の基準点は、労働者災害補償保険法、労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識の3科目が2点以上、その他が3点以上です。
補正の対象科目は事前に分からないため、当て込んだ計画は立てられません。
出典:厚生労働省「第57回(令和7年度)社会保険労務士試験の合格基準について」
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不合格だった年の勉強は無駄になりますか。
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なりません。労働社会保険諸法令の知識は翌年の学習に引き継がれ、合格後は実務でも使います。不合格の原因を分析して学習の型を組み直した経験は、科目や試験が変わっても持ち越せます。
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複数回受験は就職や登録で不利になりますか。
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なりません。社会保険労務士の登録に必要なのは、試験合格と労働社会保険諸法令に関する事務の2年以上の経験で、受験回数は要件に含まれません。経験が2年に満たない場合は、事務指定講習を修了することで登録できます。
出典:全国社会保険労務士会連合会「事務指定講習」社労士の登録については、あわせてこちらをご覧ください。
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働きながらでも合格できますか。
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できます。第57回試験の合格者は会社員58.4%、公務員11.7%、団体職員4.8%を占め、無職は11.0%にとどまりました。仕事を持ったまま合格する人が多数派です。1日に確保できる時間が限られる場合は、学習期間を長めに見積もる進め方が現実的です。
出典:厚生労働省「第57回社会保険労務士試験合格者の年齢別・職業別・男女別構成」
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モチベーションが続かないときはどうすればよいですか。
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科目ごとの学習を終える、模試で目標点を取るといった小さな節目を先に決めておくことです。年に一度しか結果が出ない試験では、途中の達成感を自分で用意する必要があります。学習仲間や合格者と話す機会をつくることも有効です。
7. 複数回の受験は合格の妨げにならない
社労士試験は、1年で決着をつけなければならない試験ではありません。総得点と科目基準点の二重の関門があるため、実力が届いていてもあと1点に泣く年が生まれます。年数がかかったこと自体は、合格の価値を下げません。
最後に要点をまとめます。
- 直近5回で延べ207,275人が受験し、合格者は延べ13,141人。直近5年の合格率は5.3%から7.9%の間で動いている
- 選択式は1科目5点しかなく、総得点が基準を超えていても1科目の基準点割れで不合格になる
- 不合格の年に積み上げた知識と学習の型は翌年に引き継がれ、合格後は実務知識になる
- 年に一度の試験だからこそ、小さな達成を節目に置くことと人との接点を意識してつくることが継続を支える
※伊藤塾 「明日の社労士講座【第6回】ONE BY ONEの挑戦 ~行政書士×社労士~」の動画はこちらをご覧ください。
これから受験を決める方は、1日にどれだけの時間を安定して確保できるかを書き出してみてください。すでに不合格を経験した方は、択一式と選択式のどちらで届かなかったかを整理すると、次の一年の重点が見えてきます。
法律系資格の指導を重ねてきた伊藤塾の【社労士 合格講座】なら、条文の考え方から積み上げるため、複数回の受験を経た方も知識の穴を埋め直しながら合格を目指せます。
社労士として働いてみたい、知識やスキルを使って企業活動に貢献していきたいと思う方は、ぜひ社労士試験にチャレンジしてみてください。伊藤塾は、合格までを一貫してサポートします。

※伊藤塾 2027年合格目標・社労士合格講座ガイダンスの動画はこちらをご覧ください。