司法書士試験|プロが教える理想の勉強スケジュールと時期別の学習内容

勉強法

2025年10月17日

「司法書士試験はどんなスケジュールで勉強すればいい?」
「いつからスタートするのが理想?」

こんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

司法書士試験に合格するには、約3,000時間の勉強に相当する知識が必要だと言われています。これを効率的に身につけるには、戦略的なスケジュール作りが欠かせません。

本記事では、多くの合格者が実践している「勉強スケジュール」をもとに、時期別の学習内容を解説します。さらに、具体的なスケジュールの作成方法から、社会人が時間を捻出するポイントまで、実践的なノウハウも取り上げました。

法律初学者でも、社会人でも、正しいスケジュールがあれば司法書士試験は合格できます。

ぜひこの記事を読み進めて、合格に最適な勉強スケジュールを作成しましょう。

1.司法書士試験の勉強は10月スタートが理想的

司法書士試験の勉強は、ズバリ「10月」にスタートするのが理想的です。

毎年7月の第1日曜日に実施される本試験。ここから逆算すると、10月に勉強をスタートして約1年9ヶ月(21ヶ月)かけて勉強していくのが、最も無理がなく、かつスムーズに合格できるスケジュールです。

なぜ、10月にスタートするのが最適なのか、そして具体的にどれくらいの勉強時間が必要なのか詳しく説明します。

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1-1.10月にスタートすると勉強しやすい理由

10月スタートが理想的なのは、約1年9ヶ月という期間をかけて、膨大な量の学習を無理なく進められるからです。

司法書士試験は全11科目が出題される試験です。

合格するには、民法、不動産登記法、商法、商業登記法といった主要科目から、憲法、刑法、民事訴訟法といったマイナー科目まで、すべてをマスターする必要があります。さらに択一式だけでなく、記述式試験も出題されます。

これらをスムーズにこなすには、勉強を以下のような3つのステップに分けて、段階的に知識を積み上げていくことが効果的です。

◉司法書士試験で必要な3つのステップ

ステップ① まずは基礎の基礎からはじめて、法律学習へのハードルを下げる
ステップ② 原則的な考え方を習得して、確固たる土台を構築する
ステップ③ 本試験レベルの実力を養成していく

そして、法律初学者でも無理なく、着実にこれらのステップに沿って進めていけるのが、10月にスタートした場合なのです。

これより短いと、詰め込み学習になって理解が疎かになります。逆に長すぎるとモチベーションの維持が難しくなるでしょう。

次章で、時期別の詳しい勉強内容も紹介しますが、実際に多くの合格者が10月から勉強を始めて、合格を勝ち取っています。

1-2. 1日あたりの勉強時間は3〜5時間が目安

では、10月に勉強をスタートすると、1日あたりどの程度の勉強が必要なのでしょうか。

前提として、司法書士試験では一般的に約3,000時間の勉強が必要だと言われています。これを21ヶ月で割ると、月あたり約143時間、1日あたり3〜5時間が目安となります。

具体的には、平日3〜5時間、休日はどちらか1日はフルに勉強にあてて、1週間あたり30〜40時間の勉強時間を確保するようなイメージです。

ただし、この「3,000時間」というのは、あくまでスケジューリングをするための目安なので、あまり意識しすぎないでください。

なかには、3,000時間よりもはるかに短い時間で合格する人もいますし、さらに長い時間かけても合格に至らない人もいます。

大切なのは、勉強時間の長さではなく、正しい方法で着実に勉強を続けていくことです。

※司法書士試験に必要な勉強時間は、次の記事で詳しく解説しています。

2.【時期別】司法書士試験までの勉強スケジュール

では、前章で説明した3つのステップをどのように進めていくのか、時期別に具体的な学習内容を見ていきましょう。

時期学習の目的この時期に行うこと
10月〜11月法律学習へのハードルを下げる・条文の読み方・用語に慣れる
・民法・不登法の目的を理解する
・学習リズムを確立する
12月〜3月主要科目の基本を固める・民法・不動産登記法・商法の基本を学ぶ
・記述式に触れて抵抗感をなくす
翌年4月〜
翌々年3月
合格レベルの実力を養う・主要4科目を完成させる
・マイナー科目の基礎を固める
・過去問に取り組む
翌々年4月
〜本番
仕上げを行い、本番で100%の実力を発揮できる状態にする・今まで使った教材を繰り返し復習する
・新しい知識や問題集に手を出さない
・情報に惑わされず自分の積み上げを信じる

2-1.①10月〜11月(学習準備期)

10月〜11月の2ヶ月間は、「基礎の基礎」を身につけるための準備期間です。

まずは法律学習の土台作りを目標に学習を進めてください。この時期は、法律学習に対するハードルを下げるのが大切なので、細かな知識を覚える必要はありません。

条文の読み方や構造、「善意・悪意」といった法律用語に触れつつ、全体像の把握に努めましょう。細かな例外・応用知識は無視して、「なぜこの制度があるのか」という趣旨の理解に徹してください。これが、その後の学習スピードを大きく左右します。

同時に、1日の学習ルーティンもこのタイミングで確立させておきましょう。

どの時間帯に勉強するのが自分にあっているのか(朝型・夜型)、どこで勉強すると捗るのかなど、仕事との両立方法を模索していきます。

◉この時期に行うべきこと

・条文の構造、法律用語の意味などを理解する
・民法・不動産登記法の目的と仕組みを理解する
・自分に合う学習リズムを探す(朝型・夜型など)
・自宅・図書館・カフェなど、勉強が捗る場所を見つける

2-2.②12月〜3月(基礎構築期)

12月からは学習ペースを上げて、主要科目に本格的に取り組んでいきます。

このタイミングで意識すべきなのは、あくまでも「基礎知識」に絞って勉強することです。応用的な論点はすべて飛ばして構いません。原理・原則に絞った学習を行い、今後のベースとなる土台を構築していきましょう。

記述式の対策も、このタイミングから始めてください。「早すぎる…」と感じるかもしれませんが、記述式は後回しにするほど、苦手意識が生まれやすくなります。まずは、簡単な問題からはじめて、記述式への抵抗感を無くしていきましょう。

なお、過去問に手を出す必要はありません。いきなり過去問に取り組むと、そのまま挫折するリスクが高いです。まずは本試験より簡単な問題で練習して、確固たる土台を築きましょう。

◉この時期に行うべきこと

・民法の基本を固める(総則・物権・債権・親族相続など)
・不動産登記法の基礎を学ぶ(登記の仕組み、基本的な登記原因など)
・商法・商業登記法の基礎を学ぶ(会社法の基本、設立など)
・記述式問題に触れる(簡単な事例問題など)

2-3.③翌年4月〜3月(実力養成期)

2年目の1年間は、いよいよ本格的な受験勉強に突入します。合格に必要な知識を身につけて、過去問演習も本格化させる最も大切な時期です。

このタイミングで膨大な範囲を習得するので、必ず知識にランク付けをして、メリハリのある学習を心がけてください。いわゆるAランク(必須レベル)と呼ばれる内容は完璧にしつつ、Bランク(基本レベル)の知識は8割、Cランク(応用レベル)は6割程度の理解を目指しましょう。

過去問演習にも本格的に取り組みますが、最初から「解く」必要はありません。まずは過去問を「解く」のではなく「読む」感覚で、テキストの延長として扱ってください。

いきなり難しい問題に取り組むのではなく、自転車の練習のように、まずは補助輪付きで練習するようなイメージです。徐々に一人で走れるようトレーニングを積んでいきましょう。

◉この時期に行うべきこと

・主要4科目(民法・不動産登記法・商法・商業登記法)を完成させる
・マイナー科目(憲法・刑法・民事訴訟法・民事執行法・供託法・司法書士法)の基礎を固める
・本格的に過去問演習に取り組む
・記述式の演習をする(基礎→実践→過去問レベルへと段階的に進めていく)

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2-4.④翌々年4月〜本番(直前期)

最後の約3ヶ月半は、これまでの学習内容を確実に定着させる総仕上げの期間です。

この時期のポイントは、新しい知識を身につけるのではなく、「絶対に手を広げないこと」です。新しいテキストに手を出したり、予想問題に力を入れすぎるのではなく、今まで使ってきた教材をひたむきに繰り返してください。

試験当日が近づくほど、インターネットやSNSなどで様々な情報が飛び交います。

「今年は〜が出題される」「ヤマ当て・予想問題」といった魅力的な情報を目にする機会もあるかもしれませんが、目を向ける必要はありません。

定評のあるテキストなら、合格に必要な情報は全て記載されています。21ヶ月間積み上げてきた実力を信じて、冷静に本番を迎えましょう。

◉この時期に行うべきこと

・手を広げず、今まで使ってきたテキストや問題集を繰り返す
・模擬試験で本番のシミュレーションを行う
・本番と同じ時間帯で勉強し、生活リズムを整える

3.司法書士試験の勉強スケジュールを立てる流れ

では、実際に勉強スケジュールを組み立てるにはどうすればよいのでしょうか。ここからは、具体的な勉強スケジュールを作る方法を、4つのステップに分けて紹介します。

◉勉強スケジュールを作成する流れ

① 1日のスケジュールを全て記録する
② 時間の性質に合った勉強内容を割り振る
③ ゴールから逆算して具体的な計画をつくる
④ 勉強スケジュールを定期的に見直して改善していく

3-1.まず1日のスケジュールを全て記録する

まずは、毎日の過ごし方を全て記録してください。勉強時間だけではなく、24時間の過ごし方を全て洗い出して、手帳やノートなどに記録していきます。

これを1週間繰り返すと、特に理由もなく消費している時間が見つかるはずです。たとえば、スマートフォンで動画を見ていた時間、特に何もせずボーっとしていた時間、なんとなくSNSを眺めていた時間などです。

こういった時間を洗い出して、合計何時間あるのかを計算してみます。おそらく大半の人が、自分で思っていた以上の時間を消費していたことに気づくでしょう。

こうして見つかった時間を勉強にあてつつ、通勤中などのスキマ時間も活用していきます。これに、朝2時間早起きするなどの努力を加えれば、働きながらでもかなりの勉強時間が確保できます。

3-2.時間の性質に合った勉強内容を割り振る

毎日の時間の使い方が分かったら、それをベースに具体的な勉強スケジュールを設定します。

このとき意識してほしいのは、時間の長さや性質によって、勉強内容を割り振ることです。

一口に勉強時間といっても、まとまった時間もあれば、スキマ時間もあるでしょう。それぞれに適した勉強内容は異なります。

たとえば、スキマ時間に細切れで講義を視聴しても効率的な学びはできません。逆に、まとまった時間を確保できるときに暗記などに充てると集中力が続きません。

あくまで一例ですが、以下のような使い分けが効果的でしょう。

時間の種類具体的な勉強内容
長時間(2〜3時間)・テキストの通読
・講義の視聴などのインプット
中時間(1時間程度)・問題演習、記述式の練習
短時間(15〜30分)
のスキマ時間
・細かな知識の暗記
・要点の確認
耳だけ使える時間
(通勤中、家事中など)
・講義音声での復習
・暗記事項の聞き流し

効果的な時間の使い方は人によって異なります。

色々試してみて、自分に最適な時間配分を見つけていきましょう。

3-3.ゴールから逆算して具体的な計画をつくる

時間の確保ができたら、本試験日から逆算して具体的な計画を立てていきます。

司法書士試験の本試験日は、例年7月の第1日曜日です。ここから逆算して、各時期に何を終わらせるべきかを明確にしましょう。

10月スタートの場合、翌年3月までに基礎を固め、その後1年で実力を養成し、最後の3ヶ月で総仕上げをするという大枠は、第2章で説明したとおりです。

この大枠をさらに細分化し、月単位、週単位で具体的な目標を設定します。

(例)
「5月1週目までに、民法の物権法を終わらせる」
「9月中に不動産登記法の基礎を完成させる」 など

特に、主要4科目(民法、不動産登記法、商法、商業登記法)は配点が高いので、優先的に勉強時間を配分しましょう。

3-4.勉強スケジュールを定期的に見直して改善していく

勉強スケジュールは一度作ったら終わりではありません。月に1回は必ず振り返りの時間をつくって、進捗を確認しましょう。

うまくいっていない部分があれば、原因を分析します。計画が無理だったのか、勉強方法が合っていないのか、モチベーションの問題なのか。原因が分かれば、それに応じて計画を修正していきます。

また、思った以上に順調に進んでいる科目があれば、その時間を苦手科目に振り分けるなど、柔軟に対応することも大切です。最初から完璧なスケジュールは作れません。試行錯誤を繰り返しながら、自分に最適なペースを見つけていきましょう。

4.司法書士試験の勉強スケジュールを立てるときのポイント

ここまで理想的な学習期間とスケジュールの作り方を解説してきました。ここからは、実際にスケジュールを立てるとき、必ず押さえておきたいポイントを3つ紹介します。

◉勉強スケジュールを立てるときのポイント3つ

・民法と不動産登記法、商法と商業登記法はセットで考える
・スケジュールに余白をもたせる
・最初は小さく始めて習慣化させる

4-1.民法と不動産登記法、商法と商業登記法はセットで考える

民法と不動産登記法、商法と商業登記法は、必ずセットで勉強スケジュールを立てましょう。

民法が理解できていないと不動産登記法は分かりませんし、商法の知識がないと商業登記法は理解できないからです。

インプット段階では、民法を終えたらすぐに不動産登記法に入り、商法を終えたらすぐに商業登記法に進むようにスケジュールを組みましょう。問題演習の段階でも、これらをセットで進めれば、相互に知識を補強していけます。

逆に、民法の理解が曖昧な状態で不動産登記法に取り組んだり、商法を避けて商業登記法に進んだりすると、学習効率が大幅に低下します。

セットで学ぶべき科目学習のポイント
民法+不動産登記法民法で実体を学び、登記法で手続きを理解する
商法+商業登記法会社法で仕組みを学び、登記実務に落とし込む

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4-2.勉強スケジュールに余白をもたせる

スケジュールを立てるときは、必ず「余白」をもたせることも大切です。細かすぎるスケジュールは挫折のもとになるからです。

司法書士試験では、必ず想定外の出来事が起こります。勉強が難しくてスケジュールどおりに進まないことはザラですし、仕事やプライベートで急な予定が入って勉強できない日も出てくるでしょう。体調を崩すこともあれば、どうしてもやる気が出ない日もあります。こういったときに、ガチガチの勉強スケジュールだと修正が効きません。

勉強スケジュールを立てるときは、週単位で1日、月単位で2〜3日程度の余白を設けましょう。この余白は「遅れを取り戻す日」としても使えますし、順調に進んでいれば「苦手分野の復習日」や「リフレッシュ日」として活用できます。

4-3.最初は小さく始めて習慣化させる

司法書士試験の勉強で最も大切なのは、毎日のスケジュールを「習慣化」することです。

歯を磨くように、当たり前に勉強する状態を作り出すことが、長期間の勉強スケジュールをこなす秘訣です。

習慣化のポイントは、最初はできる限り小さく始めることです。いきなり、「毎日3時間勉強する」と決めても続きません。まずは「毎日30分、必ず机に向かう」から始めて、徐々に時間を延ばしていきましょう。

◉習慣化するまでのイメージ

1週〜2週目毎日同じ時間に30分机に向かう
2週〜3週目1時間に延ばす
3週〜4週目2時間を目標にする
2ヶ月〜3ヶ月目3時間以上を目標にする

この習慣化も、1章で紹介した「①学習準備期(10月〜11月)」にやっておくべき内容です。「学習準備期」に法律学習のハードルを下げつつ、勉強を習慣化させておけば、その後の学習がグッと楽になるはずです。

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5.【最後に】司法書士試験の勉強で大切なのは諦めないこと

最後に、これから司法書士試験の勉強をする人に向けて伝えたいことがあります。

それは、司法書士試験の勉強ではすぐに実力が伸びなくても諦める必要はないということです。

以下の画像をご覧ください。

(出典:伊藤塾YouTube「【司法書士試験】2025年 司法書士試験突破!必勝講義~合格のために、何を考え何を実行すべきか~」

これは、司法書士試験の合格者の実力の伸び方を示したグラフです。

ご覧のように、司法書士試験の実力は常に一定のスピードで伸びていくわけではありません。1ヶ月で+10点、2ヶ月で+20点といったバランスの良い伸び方をするのではなく、ある日突然「一気に伸びる瞬間」がやってくるのです。

逆に言えば、しばらくの間は必死で勉強しても思うように結果が出ない期間が続くということです。だからこそ苦しいですし、途中で挫折しそうになる瞬間も訪れます。

しかし、グラフが示すように、勉強を継続さえしていれば急激に実力が伸びる時期がやってきます。多くの合格者が「直前期になって急に問題が解けるようになった」「6月に入ってから急に手応えを感じた」と語るのは、まさにこの現象を経験しているからです。

大切なのは、実力が伸びない時期も「今は力を蓄えている時期なんだ」と信じて、諦めずに勉強を続けることです。司法書士試験は難関ですが、正しい方法で継続すれば、誰でも合格を目指せる試験です。苦しい時期もあるかもしれませんが、最後まで頑張りましょう。

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7.司法書士試験の勉強スケジュール・まとめ

本記事では、司法書士試験の勉強スケジュールについて詳しく解説しました。

以下にポイントをまとめます。

◉司法書士試験の勉強は、10月にスタートし、約1年9ヶ月(21ヶ月)をかけて進めるのが理想的です。
◉合格には約3,000時間の勉強が必要とされており、1日あたり3〜5時間の学習が目安となりますが、大切なのは時間の長さよりも正しい方法で着実に勉強を続けることです。
◉学習は以下の3つのステップで段階的に進めることが効果的です。
・ステップ①:学習準備期(10月〜11月) – 法律学習の土台作り、条文の読み方や法律用語に慣れ、学習リズムを確立します。
・ステップ②:基礎構築期(12月〜3月) – 主要科目(民法、不動産登記法、商法)の基本を固め、簡単な記述式問題に触れて抵抗感をなくします。
・ステップ③:実力養成期(翌年4月〜翌々年3月) – 主要4科目を完成させ、マイナー科目の基礎を固め、本格的な過去問演習や記述式演習に取り組みます。
・直前期(翌々年4月〜本番) – 総仕上げとして、新しい知識に手を広げず、これまでの教材を繰り返し復習し、模擬試験で本番シミュレーションを行います。
◉効果的な勉強スケジュール作成には、1日の過ごし方を記録して無駄な時間を洗い出し、時間の性質に合った勉強内容を割り振り、ゴールから逆算して具体的な計画を立て、定期的に見直して改善することが重要です。
◉スケジュールを立てる際のポイントは、民法と不動産登記法、商法と商業登記法をセットで学習すること、スケジュールに余白を持たせること、そして最初は小さく始めて勉強を習慣化させることです。
◉司法書士試験の実力は常に右肩上がりに伸びるわけではなく、ある日突然「一気に伸びる瞬間」が訪れます。結果が出ない時期も「力を蓄えている」と信じ、諦めずに勉強を継続することが合格への鍵となります。

以上です。

司法書士試験は難関試験ですが、正しい方法で継続すれば、誰でも合格を目指せる試験です。司法書士になりたいという強い想いがある方は、ぜひ伊藤塾の「司法書士試験入門講座」をご活用ください。

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伊藤塾 司法書士試験科

著者:伊藤塾 司法書士試験科

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