ポケット六法・デイリー六法・判例六法と六法全書の違いは?
基本情報
学習用の中心となるのは、有斐閣の令和8年版(2026年)ポケット六法(収録法令199件)、三省堂のデイリー六法(246件)、有斐閣の判例六法(145件、判例約12,700件)の3冊です。六法全書(774件)は実務家向けで、学習用としては別枠で位置づけます。
書店の法律書コーナーには毎年9月から11月にかけて新版が並びます。「ポケット六法」「デイリー六法」「判例六法」「六法全書」のどれを選ぶべきか、収録法令数の差はどう影響するのか、迷いの声は少なくありません。値段も2,300円から1万円超まで幅広く、選び方を間違えると毎日の学習がしにくくなります。
本記事では、出版社(有斐閣・三省堂・第一法規)の公式情報をもとに、令和8年版(2026年)の収録法令数・特徴・価格を整理し、4種の六法の違いを比較します。学習用としてのポケット六法・デイリー六法・判例六法の使い分け、実務家向けの六法全書の位置づけ、本試験対策で使う司法試験用六法の役割を、それぞれ独立した章で解説します。
【目次】
1. ポケット六法・デイリー六法・判例六法のどれを選ぶ?
学習用の六法として広く使われているのは、ポケット六法(有斐閣)、デイリー六法(三省堂)、判例六法(有斐閣)の3冊です。すべて令和8年版(2026年)が2025年9月から11月にかけて発売されています。3冊はいずれも基本六法(憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法)を中心に主要法令を収録しており、学習段階や用途に応じて選び分けます。
| 書籍名 | 出版社 | 収録法令数 | 判例 | 本体価格 |
| ポケット六法 令和8年版 | 有斐閣 | 199件 | なし | 2,300円 |
| デイリー六法 2026 令和8年版 | 三省堂 | 246件 | なし | 2,300円 |
| 有斐閣判例六法 令和8年版 | 有斐閣 | 145件 | 約12,700件 | 3,500円 |
(出典:有斐閣『ポケット六法 令和8年版』/三省堂『デイリー六法2026 令和8年版』/有斐閣『有斐閣判例六法 令和8年版』)
1-1. ポケット六法はどんな六法?(有斐閣・収録199件)
ポケット六法は、有斐閣が1979年(昭和54年)の創刊以来発行している小型六法で、令和8年版(2026年)の収録法令数は199件です。基準日は2025年(令和7年)8月1日で、本体価格は2,300円です。
この数字は、有斐閣の公式特設ページに記載されたもので、譲渡担保契約及び所有権留保契約に関する法律が新収録され、刑事訴訟法・民法等の重要改正に対応しています。最新の改正条には傍線が付され、各条文末尾には参照条文が記載されているため、条文相互の関係を理解しやすい構成です。(出典:有斐閣『ポケット六法 令和8年版』)
なお、有斐閣は購入者向けに「ポケ六通信」というメールサービスを提供しており、刊行後の改正情報が配信されます。詳しい収録内容は、有斐閣のポケット六法令和8年版特設ページで確認できます。
1-2. デイリー六法はどんな六法?(三省堂・収録246件)
デイリー六法は、三省堂から発行されている小型六法で、2026令和8年版の収録法令数は246件です。本体価格は2,300円で、最新版は2025年(令和7年)秋に発売されています。
根拠として、三省堂の公式ページには、主要6法令(憲法・民法・刑法・民事訴訟法・刑事訴訟法・会社法)が2色刷りで収録され、令和7年の刑事訴訟法(IT化)大改正にも対応している旨が明記されています。条文中の括弧書きを網掛けで示しているため、長く入れ子になった括弧書きの構造が把握しやすい仕様です。(出典:三省堂『デイリー六法2026 令和8年版』)
ただし、網掛けは見やすさの感じ方に個人差があるため、購入前に書店で実物を確認することをおすすめします。1-3. 判例六法はどんな六法?(有斐閣・判例約12,700件)
判例六法は、各条文の末尾に関連判例が記載されている六法で、令和8年版は収録法令145件、判例付き法令32件+行政法総論、収録判例約12,700件です。本体価格は3,500円で、ポケット六法の約1.5倍の厚みになります。
根拠として、有斐閣の商品情報には、学習・実務に必須の判例を精選収録した旨が明記されています。条文を引くと同時に最高裁判例の要旨が確認できるため、短答式試験対策のインプット学習に有用です。(出典:有斐閣『有斐閣判例六法 令和8年版』)
ただし、各条文の情報量が多いため、条文だけを素早く参照したい場面では、ポケット六法やデイリー六法の方が使いやすい場合があります。
2. ポケット六法・デイリー六法・判例六法の違いは? 比較表で確認
結論として、ポケット六法とデイリー六法はレイアウトの好みで選び、判例六法は条文と判例をひもづけて学びたい段階で追加します。3冊を1冊で兼ねる必要はなく、学習スタイルに応じて1〜2冊を組み合わせるのが現実的です。
2-1. ポケット六法とデイリー六法の違いは何?
ポケット六法(199件)とデイリー六法(246件)の違いは、収録法令数とレイアウトです。令和8年版(2026年)で比較すると、デイリー六法のほうが47件多く収録していますが、普段の学習で使う基本法令はどちらにも収録されており、収録数の差を学習効率の差として感じることはほとんどありません。
根拠として、有斐閣・三省堂の公式情報を比較すると、両者ともに憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法の基本六法を網羅しています。違いは、ポケット六法が改正条に傍線を引いている点、デイリー六法が括弧書きを網掛けで示している点といった、レイアウト面に集約されます。
ただし、大学やロースクールで指定された六法がある場合は、指定されたものに合わせるのが効率的です。
見やすさは個人差が大きいため、書店で1分でも実物に触れてから決めると失敗が少なくなります。
2-2. 判例六法はどの段階で買う? 通常版とProfessional版の差
判例六法を使うべきかどうかの分かれ目は、条文と判例を一緒に覚えたい段階に入っているかです。令和8年版(2026年)には、通常版(収録法令145件、判例約12,700件、本体3,500円)と、実務家向けの判例六法Professional版(収録法令376件、判例約14,000件、本体6,600円)の2種類があります。
根拠として、有斐閣の公式商品情報を比較すると、Professional版は法令数で2.5倍以上ありますが、判例数の差は約2割で、学習用途では通常版で十分です。Professional版は2分冊構成で、日常的な持ち運びには適しません。
ただし、租税法を専門的に学ぶ場合は、通常版に租税法関連の判例が収録されていないため、Professional版が必要となるケースがあります。
Professional版の詳細は、有斐閣『有斐閣判例六法 Professional 令和8年版』で確認できます。
3. 六法を選ぶ基準は何? 4つの判断軸
六法を選ぶ基準は、読みやすさ・使いやすさ/持ち運びやすさ/収録法令数/講義での指定の4つです。すべてを最大化する1冊は存在しないため、自分の学習スタイルに照らして優先順位を決めます。
| 判断軸 | 重視する場面 | おすすめの選択 |
| 読みやすさ | 毎日数時間条文を 読む人 | 実物を比較して 合う方 |
| 持ち運び | 通学・通勤で使う人 | ポケット六法/ デイリー六法 |
| 収録法令数 | 幅広い分野を扱う人 | デイリー六法/ 判例六法 |
| 講義での指定 | 大学・ロースクール で指定あり | 指定された六法 |
3-1. 読みやすさ・使いやすさはなぜ最重要?
読みやすさ・使いやすさは、4つの判断軸の中で最優先です。六法は普段の学習で毎日参照するため、字のフォント、紙の質感、ページの開きやすさといった要素が、学習時間の集中度を左右します。
根拠として、ポケット六法とデイリー六法はどちらも文字サイズや紙質が異なる設計で、有斐閣の公式情報には「丈夫で開きやすいしなやかな造本」、三省堂の公式情報には「主要法令2色刷で見やすい」とそれぞれ記載されています。どちらを読みやすいと感じるかは個人差が大きいため、書店で実物を比較して決めるのが確実です。
なお、六法は毎年買い替える消耗品なので、1年使ってみて読みにくいと感じたら、翌年は別の出版社に切り替えるのも合理的な選択です。
実際に予備試験に合格した方も、六法を学習の中心に据える運用を実践しています。
合格者の声
慶應義塾大学法学部3年 G.Lさん(大学在学中合格)
「法律科目で安定した成績を残すためには六法を活用して、 条文と短答知識を結び付けることです。 これが自分が1年で60点近く法律科目の点数が上がった要因だと考えます。 とにかく、民事科目は条文知識が短答の成績に直結しますので、 そこを強く意識して勉強することをおすすめいたします」
出典:予備試験合格体験記丨伊藤塾
【この合格者から学べるポイント】
第一に、六法は「読む」だけでなく「条文知識を短答の解答に結び付ける」道具として 機能します。第二に、毎日参照して書き込みを重ねるからこそ、字のフォントや 余白の取り方など、レイアウトの好みが学習効率に直結します。 書店で実物を比較してから1冊を選ぶ価値があるのは、こうした使い込みを 長期間続ける前提があるからです
次節では、持ち運びの観点から3冊を比較します。
3-2. 持ち運びやすさで選ぶならどれ?
持ち運びを重視するなら、ポケット六法またはデイリー六法を選びます。両者は1冊でA5判程度のサイズに収まり、通学・通勤バッグに入る大きさです。判例六法(通常版)はページ数が多くやや厚みがあり、判例六法Professional版は2分冊で日常携行には適しません。
根拠として、有斐閣判例六法 Professional 令和8年版の商品情報には、本書が分冊構成で発行されている旨が記載されています。一方、ポケット六法は1冊の本で、創刊以来「持ち運びやすさ」を中心的な特徴として設計されています。
ただし、自宅で集中的にインプット学習する用途なら、判例六法の重さは大きな問題になりません。
自宅用と外出用で2冊を使い分ける学習者も少なくありません。
3-3. 収録法令数の差は学習にどれくらい影響する?
収録法令数の差は、司法試験・予備試験の学習において合否に直結する要因にはなりません。令和8年版(2026年)では、ポケット六法199件、デイリー六法246件、判例六法Professional版376件と差がありますが、出題対象となる主要法令はいずれにも収録されています。
根拠として、第一法規が発行する司法試験用六法 令和8年版(2026年)の収録法令は132件で、これが司法試験の出題対象法令にあたります。学習用六法はいずれもこの132件を上回って収録しており、学習段階で法令数の不足を感じる場面はほとんどありません。
もっとも、特定の業法や行政法令を専門的に扱う研究・実務では、より収録数の多い六法全書やProfessional版が必要となる場合があります。
司法試験用六法の収録法令一覧は、第一法規『司法試験用六法 令和8年版』で確認できます。
3-4. 大学やロースクールで指定があるときはどうする?
大学の講義やロースクール入試で六法が指定・貸与される場合は、その六法を普段の学習にも使うのが基本です。学部や法科大学院では、ポケット六法またはデイリー六法を貸与する例が多く見られますが、貸与される六法は学校・年度によって異なります。
根拠として、両書ともに学部試験で持ち込み・貸与される定番として位置づけられており、各出版社の公式情報でも学習用途を中心とした編集方針が示されています。試験当日に使い慣れた六法を手にすることは、条文検索の速度に直結します。
なお、貸与される六法と日常学習で使う六法をあえて分ける必要は基本的にありません。受験する大学・法科大学院の最新の指定状況は、各校の公式案内で確認してください。
4. 六法全書とは? 収録774件・約6,588ページの総合法令集
六法全書は、有斐閣が発行する最大規模の総合法令集で、令和8年版(2026年)の収録法令数は774件、約6,588ページにのぼります。学習用六法とは収録範囲・サイズが大きく異なり、実務家・研究者・大学教授が中心的な利用層です。
4-1. 六法全書には何が収録されている?
六法全書 令和8年版(2026年)には、774件の法令が収録され、参照条文付き法令は44件です。出版元の有斐閣は2026年3月に最新版を発行しており、本体価格は15,000円です。
根拠として、有斐閣の公式情報には、刑事訴訟法・民法・建物区分所有法・マンション再生円滑化法等の重要改正に対応し、譲渡担保契約及び所有権留保契約に関する法律、AI推進法、民事裁判情報の活用の促進に関する法律などを新収録した旨が記載されています。学習用六法には収録されない業法・行政法令を含む点が、六法全書の特徴です。
ただし、6,588ページの分量は持ち運びには不向きで、目当ての条文を素早く検索する用途では学習用六法に劣ります。
(出典:有斐閣『六法全書 令和8年版』)
4-2. 六法全書とポケット六法・判例六法の違いは?
六法全書(774件)とポケット六法(199件)・判例六法(145件)の最大の違いは、収録法令数とサイズです。六法全書はポケット六法の約4倍の法令を収録し、ページ数は約9倍に達します。一方、判例の収録は六法全書にはなく、判例参照には判例六法が必要です。
この違いは、目的の違いに対応しています。六法全書は実務・研究で広範な法令にアクセスする目的で設計され、学習用六法は試験対策に必要な範囲に絞って携帯性を確保しています。
なお、六法全書の購入者には、有斐閣による電子版の無料閲覧サービスが提供されており、紙と電子の併用が可能です。
4種類の比較は次のとおりです。
| 書籍名 | 収録法令数 | 判例 | 用途 | 本体価格 |
| ポケット六法 | 199件 | なし | 学習・学部試験 | 2,300円 |
| デイリー六法 | 246件 | なし | 学習・学部試験 | 2,300円 |
| 判例六法 (通常版) | 145件 | 約12,700件 | 学習(インプット) | 3,500円 |
| 六法全書 | 774件 | なし | 実務・研究 | 15,000円 |
4-3. 六法全書は学習用に買うべき?
学習用としての六法全書の購入は、原則として不要です。大学の法学部生や司法試験・予備試験受験生で六法全書を日常学習に使う層は限定的で、必要な法令はポケット六法・デイリー六法・判例六法に十分収録されています。
根拠として、第一法規の司法試験用六法 令和8年版(2026年)の収録法令は132件であり、司法試験の出題範囲は六法全書の774件のうち約17%にすぎません。受験対策で六法全書を持つメリットはほとんどないと言えます。
ただし、企業法務担当者・行政官・研究者として広範な法令を業務で参照する立場では、六法全書の網羅性が大きな価値を持ちます。
5. 司法試験用六法は何が違う? 第一法規の132法令収録版
司法試験用六法は、第一法規が発行する論文式試験の貸与六法と同等仕様の試験対策用です。令和8年版(2026年)の収録法令数は132件、本体価格は7,900円で、注釈や判例を付さない試験仕様で編集されています。
5-1. 司法試験用六法はいつ買うべき?
司法試験用六法は、論文対策を本格化する直前期、目安としては受験年の前年秋以降に追加するのが現実的です。第一法規が2026年4月に発行した令和8年版の登載法令・基準日・編纂方法は、司法試験委員会が公表する令和8年司法試験の実施方針に沿った編集です。
根拠として、第一法規の公式商品情報には、令和8年試験の出題対象法令132件をすべて収録している旨が明記されています。注釈・判例・参照条文がないレイアウトはポケット六法等と異なるため、本試験のレイアウトに事前に慣れておく価値があります。
ただし、収録法令数が少なく価格も7,900円とやや高めなので、入門期から購入する必要はありません。
5-2. 司法試験用六法とポケット六法の違いは?
司法試験用六法(132件)とポケット六法(199件)の違いは、収録範囲・レイアウト・価格の3点です。司法試験用六法は出題対象法令に絞り、注釈・判例・参照条文を一切含まない試験仕様で、本試験会場で配布される六法と同等のレイアウトです。
根拠として、第一法規の公式情報には「司法試験委員会が公表する実施方針に沿った編集」「注釈や判例を付さない試験仕様」と記載されています。一方、ポケット六法は学習・実務向けに参照条文・事項索引を充実させた編集方針で、用途の方向性が異なります。
もっとも、司法試験委員会が試験会場で配布する六法そのものは市販されていないため、司法試験用六法は本番に近い参照感覚を養う代替品としての位置づけです。
詳細は、第一法規『司法試験用六法 令和8年版』の商品ページで確認できます。
6. 学習用六法に関するよくある質問(FAQ)
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ポケット六法とデイリー六法は何が違う? どちらを選べばよい?
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ポケット六法(有斐閣)は令和8年版で収録法令199件、デイリー六法(三省堂)は2026令和8年版で246件です。基本六法はどちらにも収録されており、実質的な違いはレイアウトです。ポケット六法は改正条への傍線、デイリー六法は括弧書きの網掛けと2色刷りが特徴です。
両書ともに2,300円(本体)で大学・ロースクールでの貸与例も多く、書店で実物を比較して読みやすい方を選ぶのが確実です。
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判例六法はいつから使えばよい?
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判例六法は、条文と判例を一緒に学べる段階、具体的には民法・刑法など主要科目の基礎学習がひと通り終わった頃から使うのが適しています。令和8年版(2026年)の通常版は収録法令145件・判例約12,700件で本体3,500円、有斐閣が発行しています。
ただし、論文式試験では判例六法を持ち込めないため、答案作成練習にはポケット六法またはデイリー六法を使い分けます。
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六法全書は学習用に買うべき?
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六法全書は学習用には基本的に不要です。有斐閣の令和8年版(2026年)で収録法令774件・6,588ページの総合法令集で、実務家・研究者向けの位置づけです。
司法試験の出題対象法令は132件(第一法規 司法試験用六法 令和8年版)で、ポケット六法・デイリー六法・判例六法のいずれにも十分収録されています。実務に出てから必要に応じて入手すれば十分です。
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六法は毎年買い替える必要がある?
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六法は毎年買い替えることを前提に編集されています。法改正は毎年あり、有斐閣のポケット六法令和8年版(2026年)も、譲渡担保契約及び所有権留保契約に関する法律の新収録や、刑事訴訟法・民法等の重要改正に対応しています。
ただし、書き込みを引き継ぎたい場合は、大きな改正がない年に限って前年版を使い続ける方もいます。前年版を使う場合は、最新の改正条文を別途確認する運用が必要です。
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司法試験用六法と試験会場で配られる六法は同じ?
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第一法規が発行する令和8年版(2026年)司法試験用六法は、司法試験委員会公表の実施方針に沿った編集で、収録法令132件と本試験の出題対象法令をすべて収録しています。試験会場で配布される六法そのものと同一ではありませんが、登載法令・基準日・編纂方法は実施方針に沿っています。
本試験会場で配布される六法そのものは市販されておらず、司法試験用六法を直前期に使うことで本番に近い条文参照感覚を養う運用が一般的です。
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電子版の六法アプリで紙の六法は代用できる?
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学習用としては紙の六法を中心に使うのが現状の標準です。司法試験・予備試験の論文式試験は紙の試験用六法を貸与する形式で実施されており、本試験で電子機器の参照はできません。
ただし、自宅・移動中の調べ物や検索性を活かした使い方では電子版が便利な場面もあります。紙を主、電子を補助とする併用が現実的です。
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ポケット六法と「小六法」は違うもの?
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「ポケット六法」は有斐閣が発行する特定の商品名で、令和8年版(2026年)の収録法令は199件です。一方「小六法」は出版社・商品を問わず、基本六法とその関連法令を絞ってコンパクトにまとめた法令集を指す一般的なカテゴリ名です。
学習用としては、収録内容が定番化しているポケット六法またはデイリー六法を最初の1冊として選ぶのが確実です。
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判例六法のProfessional版と通常版はどう違う?
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令和8年版(2026年)で比較すると、有斐閣判例六法(通常版)は収録法令145件・判例約12,700件・本体3,500円、判例六法Professional版は収録法令376件・判例約14,000件・本体6,600円です。Professional版は実務家向けに広範な法令を収録しています。
学習用としては通常版で十分で、Professional版は2分冊で持ち運びにも適していないため、実務に出るまでは無理に購入する必要はありません。
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大学やロースクールで指定された六法と違うものを使ってもよい?
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講義で六法が指定されている場合は、指定されたものを使うのが基本です。試験で指定された六法が貸与される場面で、慣れた六法と違うとレイアウトの違いに戸惑い、条文検索に余計な時間がかかる可能性があります。
ただし、自宅学習用として別の六法を併用することは問題ありません。指定校の最新情報は各校の案内で確認してください。
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新版はいつ発売される? 買うタイミングは?
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学習用六法の新版は、毎年9月から11月にかけて発売されます。有斐閣ポケット六法 令和8年版は2025年9月、三省堂デイリー六法2026は2025年10月、有斐閣判例六法 令和8年版は2025年10月、有斐閣六法全書 令和8年版は2026年3月に発行されています。
新年度の学習を始めるタイミング、または大きな法改正に対応した最新版が出たタイミングで切り替えるのが効率的です。
7. ポケット六法・デイリー六法・判例六法と六法全書の選び方まとめ
学習用の中心となるのは、令和8年版の有斐閣のポケット六法(199件)、三省堂のデイリー六法(246件)、有斐閣の判例六法(145件、判例約12,700件)の3冊です。六法全書(774件)は実務・研究向けで、学習用としては別枠の位置づけになります。
本記事の要点を整理します。
- ポケット六法とデイリー六法は基本性能がほぼ同等で、レイアウトの好みで選ぶ
- 判例六法は基礎学習を終えた段階のインプット用で、論文試験には使わない
- 六法全書(774件)は実務家向けで、学習用としては購入不要
- 司法試験用六法(132件)は論文対策本格化後の直前期に追加
- 法改正に対応するため毎年9月以降の最新版に買い替えるのが基本
これから法律学習を始める初学者の方は、ポケット六法かデイリー六法のどちらかを書店で実物比較し、読みやすい方を1冊購入してください。学習が進んできた受験生の方は、判例六法を加えてインプット用と参照用を使い分け、論文対策に入る段階で司法試験用六法を追加すると本試験までの六法環境が整います。
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