宅建にゼロから独学合格は可能?きつい?一発合格を目指すための戦略

勉強法

2025年09月15日

「不動産業界で働くために宅建士資格を取りたい」
「行政書士や司法書士の足がかりとして宅建士試験の合格を目指している
「キャリアアップのために宅建士を取得したい」

様々な理由で合格を目指す人が多い宅建士試験ですが、独学での合格を目指す人も多いのではないでしょうか。できれば経済的負担なく合格できればそれに越したことはありませんが、法律を初めて勉強する方にとっては、独学で効率良く勉強できるのか不安を感じてしまうと思います。

この記事では、「宅建士試験にゼロから独学で合格できるのか」について解説した上で、宅建士試験に最短で合格するための勉強法をご紹介していきます。宅建士試験に独学で挑むべきか迷っている方はぜひ最後までご覧ください。

なお、宅建士試験について気になる方はこちらの記事もご覧ください。
→ 宅建に合格するとすごい?一発合格は可能?宅建のリアルを解説

1.宅建士試験に独学で合格できるかは人による

宅建士試験に独学で合格できるかは人によります。法律の学習経験の有無や1日に確保できる勉強時間、勉強方法や勉強の理解度によって知識の定着度が変わってくるからです。

例えば、行政書士試験の勉強経験がある方が受験指導校を利用して効率良く学習したケースと、法律の初学者がゼロから独学で合格を目指すのとでは、知識の習得にかかる時間から合格できる確率まで、すべてが大きく異なります。

宅建士試験の合格率は公表されていますが、合格者の勉強経歴まで公表されている訳ではありません。そのため、宅建士試験にゼロから独学で合格できるかは一概には言えず、人によって異なると考えられるのです。

1-1.試験までの勉強時間目安は300~500時間程度

法律初学者が宅建士試験に合格するためには、一般的に300〜500時間程度の勉強時間が必要だと言われています。ただし、前述したように全ての受験生が合格までに同じ勉強時間が必要になる訳ではありません。

例えば、独学で参考書を使って合格を目指す場合よりも、受験指導校を使って必要知識を効率良く身につける方が圧倒的に学習効率が高いです。

宅建士試験は1年に1回しかないので、不合格になると翌年の試験を再受験する必要があります。時間は有限で、特に社会人が合格を目指す場合には少ない勉強時間を有効に活用しなければなりません。勉強時間に捉われず、質の高い勉強をするように心がけることが大切です。

※宅建士試験合格に必要な勉強時間については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【500時間必要?】宅建士試験の合格に必要な勉強時間について徹底解説!

2.宅建士試験に独学での合格が難しい理由

宅建士試験に、全くの初学者がゼロから独学での合格を果たすことは簡単なことではありません。宅建士試験に独学での合格が難しいとされている理由は、主に次の3つです。

◉ 宅建士試験の合格率が低い 
◉ 初学者にとって法律の勉強は難易度が高い
◉ 最新の法改正に対応する必要がある

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

2-1.宅建士試験の合格率が低い 

宅建士試験に独学での合格が難しいとされている理由の1つに、宅建士試験の合格率の低さがあります。

宅建士試験の合格率は例年13〜18%程度で推移しており、2024年度(令和6年度)に行われた試験の合格率は18.6%でした。受験資格はなく誰でも受験できる試験なので、合格率だけで試験の難易度を図ることはできません。

しかし、合格には7割程度の得点が必要となっており、決して誰でも合格できる難易度の低い試験であるとは言えません。「宅建士試験は、少し勉強すれば合格できる簡単な試験」だと考えていると、合格を手にすることは難しいと言えるでしょう。

※宅建士試験の合格率や難易度については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 宅建士試験の合格率が低い理由は?合格率を高めるポイントも解説!
→ 宅建士試験は簡単すぎるってホント?実際の難易度を徹底検証!

2-2.初学者にとって法律の勉強は難易度が高い

今までに法律を学習した事がない方にとって、法律の学習は難易度が高いといえるでしょう。宅建士は不動産取引における重要事項を説明できる法律系の国家資格であり、試験では民法や宅建業法を始めとする様々な法律の知識が問われます。

“法律の学習”と聞くと必要な条文を暗記するだけだと勘違いしている方も多いですが、実際には理解を伴った応用的な知識が必要になります。初学者が自分1人で参考書を進めようと思っても、理解できない表現が多く、スムーズに勉強が進まない可能性が高いでしょう。

また勉強が進むに連れて、試験に不要な範囲の勉強に力を入れてしまう可能性もあり、効率の良い勉強ができない恐れもあります。例えばマイナーな学説や判例知識ばかりを学習しても、試験で必要な得点力は身につかないでしょう。知らず知らずのうちに勉強の方向性がズレてしまう可能性があるのも、宅建士試験に独学で合格することが難しい理由の1つだと言えます。

※宅建士試験の難易度については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 宅建士試験はどれくらい難しい?偏差値60相当?合格への道筋を解説

2-3.最新の法改正に対応する必要がある

法改正や最新の判例知識を適宜アップデートしなくてはいけないことも、宅建士試験に独学での合格が難しい理由の1つと言えます。もちろん法改正などを自分で調べて対応することも可能ですが、最新の情報を漏れなく収集するのは困難である可能性が高いです。

宅建士試験では7割程度の高い得点が要求されるので、知識をアップデートしていなかったことにより得点を落とすことは、受験戦略上ぜひとも避けたいポイントです。

3.宅建士試験にゼロから最短で合格するための勉強方法

宅建士試験にゼロから最短で合格するためには、できる限り効率の良い勉強方法を確率する必要があります。ここでは、法律初学者が宅建士試験に最短で合格するための勉強方法を解説していきます。

◉ ゴールから逆算して効率的な勉強スケジュールを立てる
◉ 範囲を絞り試験に出る知識のみインプットする
◉ アウトプット重視の勉強に切り替える

※宅建士試験に独学で合格するための勉強法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 宅建士試験に独学で合格するための効率の良い勉強法とは?後悔しないための注意点も解説

3-1.ゴールから逆算して効率的な勉強スケジュールを立てる

資格試験の鉄則ですが、ただ闇雲に勉強するのではなく合格というゴールから逆算して勉強スケジュールを立てるようにしてください。

勉強スケジュールを立てる際は、年単位・月単位・週単位で細かく勉強する範囲を決めるのがお勧めです。また学習スケジュールにズレが出たら、その都度柔軟に修正するようにしてください。とにかく重要なのは、試験日までに合格できるだけの知識を身につけることです。人によって勉強の理解度は異なるので、勉強の進捗状況に合わせてスケジュールを組むようにしましょう。

3-2.範囲を絞り試験に出る知識のみインプットする

勉強を進める際は、学習範囲を絞り試験に出る知識のみをインプットするようにしましょう。前述したように、試験には出ないマイナーな知識をいくら詰め込んでも合格に必要な得点力を身につけることはできません。

法律を理解できるようになるとどうしても知識を深めることに力を入れがちですが、最終的な目標は法学者になることではなくあくまでも宅建士試験に合格することです。過去問学習を通じて試験に必要な範囲内で勉強を進めるようにしましょう。

3-3.アウトプット重視の勉強に切り替える

特に法律初学者は、インプットではなくアウトプット重視の勉強を心がけてください。法律の学習で重要なのは知識の”暗記”よりも“理解”です。本質を理解しないまま暗記で乗り切ろうとしても、試験当日までに重要な知識が抜け落ちてしまう可能性があります。

効率よく知識を学ぶためには、過去問や予想問題集などでアウトプットの訓練を重ねることです。一通りのインプットが終わったら、すぐにアウトプットに取り掛かるようにしましょう。くれぐれも「知識を完璧に身につけてから過去問を行う」という勉強方法は取らないようにしてください。

4.宅建士試験は独学での合格を目指すべき?

結論から言えば、宅建士試験に独学で挑むのはお勧めできません。確かに独学なら自分のペースで勉強できますし、参考書や過去問の購入費用だけで済むので経済的負担は少ないでしょう。

しかし、独学で合格を勝ち取れる受験生はそう多くはありませんし、知らない間に効率の悪い勉強をしてしまいいつまで経っても合格を手にできない可能性もあります。時間は有限なので、合格に時間をかけるのは今後のライフプランを考える上でも有益ではありません。

就活を有利に進めたいなら大学在学中に試験に合格する必要がありますし、転職に資格が必要ならなおさら合格までに時間をかけている余裕はないでしょう。効率の良い勉強でいち早く資格を取得したいなら、独学ではなく受験指導校を有効活用することをお勧めします。

4-1.受験指導校を活用すれば一発合格も十分可能

宅建士試験に精通している受験指導校の講義を活用すれば、法律初学者でも最短で合格を目指すことが可能です。試験問題を徹底的に研究している質の高い講義を受けられるので、今まで法律を学んだことがない方でもすんなりと必要な知識を身につけることができます。

また最新の法改正に対応してもらえるので、受験生は「講義の内容だけ理解できれば合格できる」と不安を感じることなく勉強を進めることができます。宅建士試験合格のために必要な「磐石な基礎力」と基礎知識を使いこなし正解を導き出す「解法スキル」を同時に養えるのも、受験指導校の大きな魅力です。限られた時間を有効活用するためにも、受験指導校の講義を活用していち早く合格を勝ち取りましょう。

※こちらも併せてお読みください。
→ 宅建の通信講座はなぜ伊藤塾がおすすめなのか?宅建士合格講座の魅力を徹底解説

5.まとめ

◉ 宅建士試験にゼロから独学で合格を目指すのは難しい
◉ 宅建士試験合格に有効な勉強法は
「ゴールから逆算して効率的な勉強スケジュールを立てる」
「範囲を絞り試験に出る知識のみインプットする」
「アウトプット重視の勉強方法の確立」
◉ 宅建士試験に最短での合格を目指すなら受験指導校の講義を活用すべき


宅建士試験にゼロから独学で合格できるかは人によりますが、基本的には難しいと考えておくべきでしょう。宅建士試験の合格率が低いことに加え、初学者にとって法律の勉強は難易度が高いことがその理由となります。

本記事でもご紹介した勉強方法を実践すれば初学者でも合格を勝ち取ることが可能ですが、より効率良く最短での合格を目指すなら、受験指導校の講義を活用するのが良いでしょう。

伊藤塾では、夢に向かって走り出そうとしている受験生を応援しています。勉強のモチベーション維持も含めて合格まで徹底的にサポートいたしますので、本気で宅建士試験の合格を目指す方はぜひ伊藤塾で一緒に学びましょう。

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伊藤塾 宅建士試験科

著者:伊藤塾 宅建士試験科

伊藤塾宅建士試験科が運営する当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、宅建士試験に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。