九州大学法科大学院の入試情報は?学費や倍率さらに過去問についても解説

法科大学院

九州大学法科大学院は、九州地方での司法試験合格実績が1番の法科大学院です。1学年の定員が45人の少人数教育を基本とする充実した教育プログラムが実施されています。

九州大学法科大学院には九州地方の優秀な受験生が多く集まっており、入試情報が気になる方も多くいらっしゃるでしょう。

今回は、九州大学法科大学院の受験を検討している人に向けて、九州大学法科大学院の基本情報、入試情報・難易度、過去問などを詳しく解説します。九州大学法科大学院の受験を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. 九州大学法科大学院(ロースクール)の基本情報

ここでは、九州大学法科大学院の基本情報をまとめて紹介します。

1-1. 所在地・アクセス

所在地
〒810-0044
福岡県福岡市中央区六本松4丁目2番1号
六本松421 3階
九州大学大学院 法務学府実務法学専攻
TEL.092-802-6374
 
アクセス
● 福岡市営地下鉄七隈線 六本松駅すぐ

九州大学法科大学院は、裁判所、検察庁、弁護士会と同じエリアの福岡市六本松地区にあります。六本松地区は、「六本松リーガル・パーク」とも呼ばれており、司法関連の施設が同地区に集結しています。

 校舎の前には六本松駅の入口があるという抜群の立地で、恵まれた学習環境が約束された法科大学院と言えるでしょう。

1-2. 学費|入学金および授業料

項目金額
入学金282,000円
授業料804,000円

参照:学生募集要項・学費・経済支援|九州大学法科大学院

 国立大学の法科大学院では、入学金・授業料が一律となっております。2025年度(令和7年度)は、入学金が282,000円、授業料が804,000円となっています。

 九州大学法科大学院独自の経済的支援として、優秀入学者特別奨学金制度と在学中の成績優秀者に対する特別奨学金制度が用意されているので、九州大学法科大学院を志望する方は、好成績での入学を目指してください。

1-3. 九州大学法科大学院の特色・カリキュラム

九州大学法科大学院における教育の特徴は、次の3点です。

◉少人数による双方向・多方向教育
◉段階的・発展的な教育プログラム
◉法科大学院公的支援見直し強化・加算プログラム

九州大学法科大学院では、1学年の定員が45人となっており、ソクラテス・メソッドによる双方向教育を実現するための、少人数教育が基本とされています。

 司法試験で必要となる法律基本科目と選択科目については、学年に応じて「基礎→応用→展開」という3段階のプログラムが用意されています。既修者については、1年目から「応用」学習が始まるため、入学前に基礎段階の学習を終えておくことが重要となるでしょう。

 さらに、2024年度(令和6年度)からは、教育の質の向上を図るため、法律基本科目における早期の論述能力の涵養、法曹コースと連携した継続的な論述能力の涵養、未修者の着実な基礎力涵養などのテーマをかかげており、法科大学院教育のさらなる充実が期待されます。 

施設・設備も充実しています。学修室は、365日、6時から24時まで使用可能です。図書室では、法科大学院専用の図書室だけでなく、九州大学の他の図書館が所蔵する図書・資料の貸出もできます。

 さらに、法律事務所と連携しての社会連携の強化、チューター制度、長期履修制度、修了後の法務研究員制度などサポート体制も十分です。

1-4. 過去5年の司法試験合格者数・合格率の推移

九州大学法科大学院の過去5年間の司法試験合格者数と合格率は下記表の通りです。
合格者数は、2021年度から2023年度までは17〜22人程度で推移していましたが、2024年度に37人と大きく伸びました。2025年度は26人とやや落ち着いています。合格率も2024年度の34.58%から2025年度は30.95%へと低下しましたが、2021〜2023年度の23%台〜33%台の範囲内に収まっており、大きく崩れているわけではありません。

 【九州大学法科大学院における司法試験合格率の推移】

年度受験者数合格者数合格率
2025年84人26人30.95%
2024年107人37人34.58%
2023年94人22人23.40%
2022年66人22人33.33%
2021年58人17人29.31%

参照:司法試験の結果について|法務省

2. 九州大学法科大学院(ロースクール)の入試情報・難易度 

ここでは、九州大学法科大学院の入試情報を紹介します。

2-1. 入試日程

2026年度入学者の入試は、以下の日程で実施されます。

選抜日程会場
特別選抜(5年一貫型)令和7年9月上旬
特別選抜(開放型)令和7年10月25日 (土)九州大学伊都キャンパス
既修者一般選抜令和7年10月25日 (土)九州大学伊都キャンパス
未修者一般選抜令和7年10月26日 (日)九州大学伊都キャンパス

参照:令和8年度九州大学法科大学院学生募集要項(一般選抜)|九州大学法科大学院
   令和8年度九州大学法科大学院学生募集要項(特別選抜(開放型))|九州大学法科大学院

2-2. 募集人員

九州大学法科大学院の募集人員は、1学年45人です。45人の内訳は、次のようになっています。

法学既修者特別選抜(5年一貫型) 9人
特別選抜(開放型) 6人
一般選抜 15人
法学未修者一般選抜 15人

参照:2025年度版法科大学院パンフレット|九州大学法科大学院

2-3. 選抜方法

九州大学法科大学院の選抜方法について、法学既修者枠と法学未修者枠に分けて紹介します。

①. 法学既修者枠の選抜方法

法学既修者枠
特別選抜
(5年一貫型)
【第1次選抜】
書類審査
成績証明書
【第2次選抜】
口述試験
書類審査
成績証明書
特別選抜
(開放型)
書類審査(100点)
筆記試験(150点)
●憲法
●民法
●刑法
一般選抜書類審査(50点)
●学部成績
●成績証明書以外の書類選考
法律専門試験(350点)
●憲法
●行政法
●民法
●商法
●民事訴訟法
●刑法
●刑事訴訟法

参照:令和8年度九州大学法科大学院学生募集要項(一般選抜)|九州大学法科大学院
   令和8年度九州大学法科大学院学生募集要項(特別選抜(開放型))|九州大学法科大学院

②. 法学未修者枠の選抜方法

法学未修者枠
一般選抜書類審査(100点)
●学部成績
●成績証明書以外の書類選考
論文試験(150点)
社会科学的な知識・素養、論理的
思考の能力及び文章構成力・表現
力を評価するための試験

参照:令和8年度九州大学法科大学院学生募集要項(一般選抜)|九州大学法科大学院

2-4. 入試における合格者数・合格率・倍率と難易度

ここでは、過去3年間の入試結果を既修者枠と未修者枠、選抜方法に分けて解説します。

既修者の一般選抜については、約2.1倍から3.6倍の範囲で推移しており、年度による変動がやや大きくなっています。未修者の一般選抜でも、年度によって大きな差があります。

①. 既修者枠の合格率

九州大学法科大学院では、特別選抜(5年一貫型・開放型)は2024年度から実績が公表されており、2023年度は一般選抜のみの実施となっています。

年度出願枠受験者数合格者数倍率
2025年度
特別選抜26人12人2.2
一般選抜115人32人3.6
2024年度特別選抜16人7人2.3
一般選抜66人32人2.1
2023年度特別選抜
一般選抜73人30人2.4

参照:入試情報|九州大学法科大学院

②. 未修者枠の合格率

年度出願枠受験者数合格者数倍率
2025年度一般選抜52人19人2.7
2024年度一般選抜63人16人3.9
2023年度一般選抜38人18人2.1

参照:入試情報|九州大学法科大学院

 九州大学法科大学院は、九州地方の優秀な学生が集まる法科大学院です。既修者の倍率は2倍から3倍ほどですが、受験者層を考慮すると決して難易度が低いとは言えないでしょう。成績優秀者には奨学金制度もあるため、入試に向けては基礎を徹底した十分な対策が必要です。

2-5. 合格者の出身学部や社会人の割合

ここでは、過去3年分で九州大学法科大学院に入学した合格者の出身学部や社会人の割合を紹介します。

 九州大学法科大学院の入学者は、少人数の中に他学部出身者や社会人も多く含まれています。

年度入学者法学部出身他学部出身社会人
2025年度33人24人9人10人
2024年度33人23人10人11人
2023年度37人31人6人6人

参照:入試情報|九州大学法科大学院

3. 九州大学法科大学院(ロースクール)の過去問

2025(令和7)年度
法学既修者法学専門試験問題出題の趣旨
法学専門試験問題(第2次募集)出題の趣旨
法学未修者論文試験出題の趣旨
   
2024(令和6)年度
法学既修者法学専門試験問題出題の趣旨
法学専門試験問題(第2次募集)出題の趣旨
法学未修者論文試験出題の趣旨
   
2023(令和5)年度
法学既修者法学専門試験問題出題の趣旨
法学専門試験問題(第2次募集)出題の趣旨
法学未修者論文試験出題の趣旨
2022(令和4)年度
法学既修者法学専門試験問題
法学専門試験問題(第2次募集)
法学未修者論文試験
  
2021(令和3)年度
法学既修者法学専門試験問題
法学専門試験問題(第2次募集)
法学未修者論文試験
論文問題(第2次募集)

参照:入試問題(2007年度以降)|九州大学法科大学院

 ※その他の法科大学院について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

4. 九州大学法科大学院(ロースクール)の入試に関するよくある質問(FAQ)

九州大学法科大学院は九州で一番の実績がありますか?

はい、九州大学法科大学院は九州地方で司法試験合格実績が第1位の法科大学院です。2025年度の司法試験では合格者26人・合格率30.95%を記録しました。2024年度の合格者37人・合格率34.58%からはやや落ち着いたものの、九州地方の優秀な受験生が集まる環境であり、1学年45人の少人数教育と充実したカリキュラムが合格実績を支えています。
出典:法務省「令和7年司法試験法科大学院等別合格者数等

九州大学法科大学院の所在地・アクセスはどうなっていますか?

九州大学法科大学院は、福岡県福岡市中央区六本松4丁目2番1号(六本松421 3階)にあります。福岡市営地下鉄七隈線の六本松駅からすぐの立地です。裁判所・検察庁・弁護士会と同じ「六本松リーガル・パーク」エリアに位置しており、法曹実務に近い環境で学ぶことができます。

九州大学法科大学院の施設・設備はどのように整っていますか?

学修室は365日・毎日6時から24時まで使用可能です。図書室は法科大学院専用の図書室に加え、九州大学の他の図書館が所蔵する図書・資料の貸出も利用できます。キャンパスは福岡市営地下鉄七隈線の六本松駅直結という利便性の高い立地で、学習に集中できる環境が整備されています。

九州大学法科大学院の2025年度の学費はいくらですか?

2025年度の学費は、入学金が282,000円、授業料が804,000円です。国立大学の法科大学院は入学金・授業料が一律となっています。私立法科大学院と比較して学費が抑えられており、経済的な負担を軽減しながら学ぶことができます。
出典:学生募集要項・学費・経済支援|九州大学法科大学院

九州大学法科大学院の奨学金制度にはどのようなものがありますか?

九州大学法科大学院には独自の奨学金制度が2種類あります。1つ目は「優秀入学者特別奨学金制度」で、入試で優秀な成績を収めた入学者が対象です。2つ目は「在学中の成績優秀者に対する特別奨学金制度」で、在学中に優秀な成績を維持している学生が対象となります。入試・在学中ともに好成績を目指すことで、経済的支援を受けられる可能性があります。
出典:学生募集要項・学費・経済支援|九州大学法科大学院

九州大学法科大学院のカリキュラムの特徴は何ですか?

教育の特徴は主に3点あります。①1学年45人の少人数によるソクラテス・メソッドを用いた双方向・多方向教育、②「基礎→応用→展開」の3段階で構成された発展的カリキュラム、③2024年度から強化された早期論述能力の涵養プログラムです。また、法律事務所との社会連携プログラム、チューター制度、長期履修制度も整備されており、サポート体制が充実しています。

九州大学法科大学院の既修者コースに入学前に準備しておくべきことはありますか?

既修者コースでは、入学1年目から「応用」段階の学習がスタートします。カリキュラムは「基礎→応用→展開」の3段階で構成されており、既修者は「基礎」段階を入学前に習得していることが前提となっています。そのため、入学前に憲法・民法・刑法をはじめとする法律基本科目の基礎を確実に固めておくことが重要です。

九州大学法科大学院を修了した後のサポート体制はありますか?

修了後も学習・研究を継続できる「法務研究員制度」が用意されています。在学中のサポートとしては、チューター制度・長期履修制度に加え、法律事務所と連携した社会連携プログラムも実施されています。さらに、法曹コースとの連携による継続的な論述能力の涵養プログラムも2024年度から強化されており、入学から修了後まで一貫したサポートを受けることができます。

九州大学法科大学院の司法試験合格率はどのくらいですか?

2025年度の司法試験合格率は30.95%(受験者84人、合格者26人)です。過去5年間の推移は、2021年度29.31%、2022年度33.33%、2023年度23.40%、2024年度34.58%、2025年度30.95%となっています。2024年度は合格者数が前年比で約1.7倍と大幅に増加しましたが、2025年度はやや落ち着き、2021〜2023年度の23%台〜33%台の範囲内に収まる水準です。
出典:司法試験の結果について|法務省

九州大学法科大学院の募集人員は何人ですか?

1学年の募集定員は45人です。内訳は、法学既修者が特別選抜(5年一貫型)9人・特別選抜(開放型)6人・一般選抜15人の計30人、法学未修者が一般選抜15人となっています。少人数制を基本とした教育方針のもと、1人ひとりに対する丁寧な指導が実現されています。

5. 九州大学法科大学院の入試情報のまとめ

九州大学法科大学院は、九州の法科大学院では合格実績が1番の法科大学院です。司法試験合格数も令和6年度は飛躍的に伸ばしてきております。合格率の改善に向けた新たな取り組みをスタートしており、今後の動きが注目されます。

 九州大学法科大学院のキャンパスは、司法関連施設が集結する場所にあります。駅からのアクセスも抜群で、集中して学習に取り組める環境が整備されています。

 九州地方で司法試験合格実績が豊富な法科大学院を探している方は、九州大学法科大学院の受験を検討してみてはいかがでしょうか。

2025年 司法試験合格者1,581人中 1,432名(90.6%)※1
2025年 予備試験合格者 452人中406名(89.8%)※2
伊藤塾有料講座の受講生でした。
※1(講座内訳:入門講座640名、講座・答練321名、模試471名)
※2(講座内訳:入門講座228名、講座・答練131名、模試47名)

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25年司法試験合格祝賀会

著者:伊藤塾 司法試験科

1995年の創立以来、司法試験・予備試験指導の専門機関として約30年の実績を持つ伊藤塾の司法試験科が監修・執筆しています。2025年度の司法試験合格者占有率は業界トップクラスの90.6%。現役弁護士を含む専門講師陣が、予備試験ルート・法科大学院ルートの両方に精通した正確な情報をお届けします。