司法試験に最短で合格するための効率の良いスケジュールの立て方
司法試験
【記事のポイント】
- 合格率の実態:2025年度司法試験は受験資格取得者の中での合格率が41.20%、予備試験合格者に限ると合格率は90.68%に達します。ルート選択がスケジュール全体の出発点となります。
- 勉強時間の目安:合格に必要な総学習時間は3,000〜8,000時間です。ゼロから始める場合は1万時間規模になることもあり、いかに早くインプットを終えてアウトプットへ移行するかが鍵となります。
- 3段階計画:学習スケジュールは「年内:基礎固め・インプット」「年明け〜4月:過去問演習中心」「直前期:総復習・模試」の3段階で設計します。
- 時間配分:論文式と短答式の学習比率は8対2が基本ラインです。論文の答案作成力を優先的に引き上げることが合格への近道となります。
- 過去問活用:論文過去問は直近10年分を2周以上が標準、法務省公表の出題趣旨・採点実感の確認まで含めて1セットと捉えることが重要です。
「司法試験に合格するためにはどういうスケジュールを立てればいいんだろう」
「法科大学院を卒業した後や、予備試験を合格した後、司法試験までどうやって過ごせばいいだろう」
など、勉強のスケジュールの立て方で迷われている方も多いかと思います。
司法試験は法律の勉強を開始してから合格までは数年かかる試験なので、計画の立て方に苦労されている方も多いでしょう。
また、予備試験に合格した場合や、法科大学院に合格した後にどのように勉強を継続して行けばいいのか分からない方もいるかと思います。
本記事では、司法試験に合格するための効率の良いスケジュールの立て方をご紹介していきます。
【目次】
1. 司法試験の試験日程
2023年(令和5年)より、毎年5月に行われていた司法試験は7月に行われることとなりました。
※司法試験制度について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
なお、2026年度の試験から、司法試験は短答式・論文式の両方でCBT方式(パソコン受験)が導入されています。これまでの手書き答案に代わり、試験会場に設置されたパソコンで答案を入力する形式となります。論文式の入力上限は1頁23行×30文字で、必須科目は1問8頁・最大5,520文字です。試験時間は従来と変わりませんが、タイピングに慣れていない場合は想定外の時間ロスが生じるため、早めに操作感に慣れておくことが求められます。
※CBT方式の詳細は、こちらの記事(司法試験・予備試験CBT方式とは?)をご覧ください。
司法試験の合格率は41.20%(2025年度)と聞くとそこまで低くない数字に聞こえるかもしれませんが、41.20%というのはあくまでも法科大学院修了者や予備試験合格者など実力のある受験生の中での数字であり、法科大学院入試や予備試験からの合格率を計算するとかなり低い数字になるため、無計画に勉強していてはいつまでたっても合格することはできません。
しかし、逆に受験資格を得る事さえ出来れば4~5割程度は合格できる試験であり、予備試験に合格すれば9割以上が合格することができる試験です。
そのため、綿密な計画を立てて、コツコツと勉強を継続していれば誰でも突破できる試験であるとも言えるのです。
2. 最短で司法試験に合格するために抑えるべきポイント
2-1. 効率のいい勉強をするために予備校を利用する
司法試験では、むやみやたらに使用教材を増やさないというのも、合格における重要な要素の一つです。
司法試験に関連するいわゆる基本書や演習書は山のように存在します。試験への不安から、新しい知識を入れるために様々な方法で知識を学びたくなる気持ちは分かります。
ただ、限られた時間の中で結果を出すためには、100の曖昧な知識より10の確実な基礎知識を付けることが重要になります。
使用教材や判例集はできる限り一つに絞り、むやみやたらに手を広げないようにしましょう。
その点、予備校の提供する講義・教材は、学習すべき重要なポイントがまとめられており、自分で教材を吟味する手間を省く事が出来ます。
また、答練等を定期的に利用する事で、受験生の中での現在の自分の立ち位置を確認することができ、また答練スケジュールを勉強のペースメーカーとして利用する事も出来るでしょう。
スケジュールに関しても、予備校のスケジューリング制度を利用すれば、効率的にスケジュールを立てることができます。
予備校にも様々なコースがあるので、合格するために効率良く各講座や制度を利用しましょう。
2-2. アウトプット重視の勉強法
知識の穴をなくす為に、インプットを完璧にしてからアウトプットの勉強に移行しようと考える方が多いかと思います。
たしかに、知識を網羅的に身につけることは、他の論点を理解し、その深度を深めるためにも重要であることは間違いありません。
しかし、司法試験、特に論文試験は単に知識の量を吐き出すだけの試験ではなく、法律をもって具体的な事案をどのように解決するのかを検討させる試験です。
そのため、いかに知識をインプット出来ていたとしても、それを具体的な事案と結びつけ、問題を適切に処理することが出来なければ司法試験に合格する事はできません。
また、法律の勉強は抽象的で無味乾燥な部分が多いため、アウトプットを通じて具体的な事案を解決する過程で知識を蓄えたほうが記憶に残りやすいということもあります。
そのため、司法試験の勉強としては、まずインプットを出来る限り早く終わらせる必要があります。
学習初期の段階から、いち早く答案を書く練習をすることが司法試験合格の鍵と言えるでしょう。
また、演習書を何冊もこなすよりも、まずは予備試験・旧司法試験の過去問を解くことが最重要であると言えるため、とにかく過去問を重視した勉強をすることを心がけましょう。
※過去問について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
3. スケジューリングのコツ
【スケジューリングによる効果】
◉勉強の効率化
◉最短での合格
◉集中力の向上
◉自己認識が高まる
◉自信がつく
実際に、自分でスケジュールを立ててみようとすると、どのようにしたらよいのか分からないという方が多いと思います。
最初に誤ったスケジュールをたててしまうと、そのまま間違った方向で勉強を進めて行ってしまうことにもなりかねません。
ここでは、実際にスケジュールを立てる際のコツをご紹介していきますので、スケジュールを立てる際の参考にしてみてください。
3-1. ゴールから逆算して考える
まずは具体的なゴールである「司法試験合格」から逆算して計画を立てることが重要です。
司法試験合格に向けて具体的な目標を書き出す際に、以下のような事を意識すると良いとされています。
◉出来る限り具体的に
何をすれば司法試験に合格することが出来るかを、出来る限り具体的に書き出す事が必要です。例えば「来年の4月までに平成以降の論文の過去問を全て2回以上解く」など、出来る限り具体的に目標を記載するようにしましょう。
◉達成可能であること
勉強を始める前はやる気に満ち溢れている事が多く、計画を立てる時も予定を詰め込みすぎてしまう傾向にあります。
計画を立てる事が重要なのではなく、立てた計画をやり切る事が重要なので、詰め込みすぎて計画倒れにならないように注意しましょう。
◉期限が明確であること
期限を決めないといつまでも「まだ時間がある」と考えてしまい、計画が停滞しがちです。計画を立てる際にはタイムリーに行動できるよう、期限を明確にするようにしましょう。
3-2. 目標を細かく設定していく
1年単位の目標を決めたとしても、それだけでは現状何をすべきなのかが明確ではありません。合格までにやるべきこと、半年後までにやるべきこと、来週までにやるべきこと、というように、目標設定は細かく設定するようにしましょう。
3-3. 計画は毎日見直す
計画を着実に進めるためには、定期的に計画を確認することで、現在の自分の立ち位置を確かめ、計画のズレを適宜修正するようにしましょう。
3-4. 目標の再確認
司法試験に合格するためには、常に司法試験合格という目標を見失わないことが大切です。
定期的に目標を見つめ直すことで、その目標を設定した最初の動機を思い出すことにもなり、モチベーションを維持することにも繋がるでしょう。
司法試験合格まで走り抜けるためにも、適宜目標を見つめ直すようにしましょう。
4. 科目ごとの関連性と勉強の優先順位
司法試験の試験科目は法律基本7科目および選択科目の合計8科目になります。
基本となる法律は憲法、民法、刑法のいわゆる上三法となりますので、まずはこれらの法律のインプットから勉強を始めましょう。
選択科目は選択する科目によって相性のいい科目が変わってくるため、選択科目に併せて理解しやすい科目と並行して勉強するようにしましょう。
5. 最短で合格するための具体的なスケジュール
それでは、具体的にどのようなスケジュールを立てればいいのでしょうか。
予備試験合格者および法科大学院修了者の場合、司法試験対策としてどのように勉強を進めるべきかは、各々の学習の進度によって異なります。
基本7科目の基礎固めが完成しているが司法試験特有の傾向に対応できないのであれば、司法試験過去問の演習・復習を中心とした勉強をすることになります。
これに対し、基本7科目の基礎固めが完成していないのであれば、司法試験過去問に入る前に、インプット講座や短文事例問題演習による基本7科目の基礎固めをすることになるでしょう。
| 期限 | 基礎固めが完了している人の場合 | 基礎固めが完了していない方の場合 |
| 7月~12月(年内) | ・最新の過去問を解き、 現在の立ち位置の確認 ・過去問を徹底してやりこむ ※司法試験・予備試験・旧司法試験 ・短答の過去問も徐々にやり始める | ・基礎的な法的知識のインプット ・論文の書き方に関する基礎を徹底する 重要なポイントのインプットを 素早く終わらせて、 いち早く答案を書く練習をする。 |
| 年明け~4月 | ・過去問、問題演習を繰り返す →アウトプット重視で、ひたすら過去問、 演習問題をこなす。 ・短答の過去問も少しづつ頻度をあげていく ・予備校の公開模試を受けるオススメ →2026年 TKC 司法試験 全国統一模試 | ・インプットの残りを仕上げ、 なるべく早めに論文に移行出来るようにする ・過去問、問題演習を繰り返す →アウトプット重視で、 ひたすら過去問、演習問題をこなす。 ・短答の過去問を徐々にやり始める |
| 5月~7月(直前期) | ・今までにやってきた論文の問題の総復習・予備校の公開模試を受けるオススメ →2026年 TKC 司法試験 全国統一模試 | |
1年単位で見るとこのようなスケジュール感になります。
このスケジュールでは、それぞれ年内、年明け〜短答4月まで、直前期、の3つに分けてスケジュールを立てていますが、勉強の進捗状況に併せて自分に合うようなスケジュールを立てるようにしましょう。
6. 年内の勉強方法
それでは、1年単位での勉強スケジュールについてそれぞれ詳細を確認していきましょう。
ますは、年内にすべき事を確認していきます。
6-1. 論文式試験対策
①. 予備校のインプット講座の受講
基礎固めが終わっていない人の場合、まずは各科目の基礎知識をつけるところから始まります。
出来る限り素早くインプットを終えてアウトプットに移行することが重要なので、効率よく勉強を進める必要があります。
予備試験合格や法科大学院の修了見込など、受験資格を得ているのであれば、1年後の司法試験に向けてゼロから知識を組み立てる必要まではありません。ただし、その時点で知識が不足しているのであれば、司法試験を知り尽くした先輩や指導者から助言や指導をいただくことが必要不可欠です。
(知識が不足している方向けの講座を予備校は用意しています。)
もちろん独学での学習は不可能ではありませんが、限られた時間の中での苦労や費用対効果を考えると、多くの合格者がしたように予備校を利用することをおすすめします。
予備校の講座であれば、無駄なく効率のいい勉強をすることができ、かつ基本書や問題集を取捨選択する時間を省くことができます。
一方、基礎固めが終わってる人は、まず令和4年度の司法試験過去問を何も参照しないで時間内に解いてみて、自分の現在の立ち位置を把握してみましょう。
自分にとって足りていない部分をもとにして、科目ごとにどういった勉強をすればいいのか、勉強の方向性を明らかにしてから過去問に望むことで効率的な勉強を心がけましょう。
②. 論文講座の受講
論文の問題を解くにあたり、まずは論文の書き方を学ぶ必要があります。
予備校の入門講座や基礎講座を受講するのであれば、一緒に基礎的な問題演習を行うコースがセットになっているかと思います。
論文の基礎講座に関しては、入門講座と並行して受講するのが効果的です。
インプット講座と並行して受講することで、インプット講座で学んだ知識が実際にどのように論文式試験で問われるのかということを知ることができます。
③. 過去問・問題演習
基本的な知識のインプットが終了した後は、合格までとにかくひたすら司法試験の過去問や問題演習を繰り返します。
余裕があれば予備試験や旧司法試験の過去問を解いてみるのも勉強になるでしょう。
論文試験では、各科目によって答案の型や流れが存在するため、まずはその型や流れを覚えるところから始めます。
最初に問題を解いたときには全く書けなくて落ち込むかもしれませんが、合格者も皆最初は書けません。
過去問を繰り返し解いていく内に自然と合格レベルの答案を書くことが出来るようになっていくのでご安心下さい。
とにかく重要なのは諦めずにコツコツと解き続ける事が大切です。
はじめのうちは答案構成(答案作成のための論文の構成メモ)レベルで構いません。ただし、時間が許すのであれば実際に答案を作成し、予備校に添削してもらうようにしましょう。
6-2. 短答式試験対策
論文の勉強がある程度進んできた科目については、徐々に短答の勉強も始めていきます。
短答の得点が伸びないのであれば、予備校はその対策講座を用意していますので、そちらの講座の受講も並行して行うようにしましょう。
短答では論文で使う知識よりも細かい知識を問われるため、インプットで学んだ知識を問題演習を通じて定着させていくことになります。
短答では、短答プロパーと呼ばれる短答式試験のみで問われるような細かい知識も問われることもありますが、あまり深追いしないようにすることが大切です。全問正解する必要まではありません。
この時期一番重要なことは、インプットが終わってないのであればインプットをなるべく早く終わらせることで、インプットが終わったのであればできるだけ多くの過去問に触れることになります。
短答対策はほどほどにして、論文の勉強に比重を置くようにしましょう。
7. 年明け~4月までの勉強法
7-1. 論文式試験対策
とにかく問題演習をひたすら行います。
予備校で支給された問題と司法試験の過去問を繰り返すことになりますが、余裕があれば予備試験の過去問や旧司法試験の過去問もチャレンジしてみましょう。
7-2. 短答式試験対策
短答式試験ではコンスタントに8割程度得点できるようになることが理想です。
全体の概ね6~7割が短答合格のラインに設定されている事が多いのですが、司法試験では短答式試験の点数が最終合格の点数に反映されるため,短答式試験で出来る限り高得点を取ることが出来れば、その分他の受験生に対して優位に立つことが出来ます。
過去問を解いて、本番でも8割程度得点できる実力を付けましょう。
ただし、あくまでもメインは論文の試験なので、論文の勉強が疎かにならないよう注意が必要です。
ちなみに、予備試験に合格している場合や2025年度司法試験の短答式試験に余裕をもって合格している場合など、現時点で短答合格レベルに到達している場合には、2〜3か月前から復習すれば問題ありません。
8. 直前期の勉強法
8-1. 論文式試験対策
試験当日に最高の状態に持っていくために、1週間前、前日、試験期間中という3段階に分けて勉強計画を立てると効率良く勉強を進める事ができると思います。
勉強方法は変わらず、過去問をひたすらこなすとともに、今まで解いてきた論文問題でできなかった問題を総復習します。
苦手な範囲の問題の復習を重点的に行うようにし、基礎的な知識の抜けがないか再度確認しましょう。
あくまでも今までやってきた復習を行うのであって、新しい問題集などに手を付けて手を広げすぎないよう注意が必要です。
また、試験当日に試験会場で見返すことができるように、自分の弱点ノートなどを作成しておくのがオススメです。
また、各予備校では、この時期に公開模試が実施されます。
オススメ→
▶︎伊藤塾の2026年TKC司法試験 全国統一模試対策講座の詳細はこちらをご覧ください。
模試受験者の声◆MOさん(国立大学法科大学院・既修)
地方で勉強をする場合、どうしても全国の受験生のレベルが分からないため、その感覚を肌でつかむためには、全国統一模試の受講は役に立ちますし、また、本試験と同じタイムスケジュールで行われるため、本番と類似体験ができるというメリットもあるので、全国統一模試の受講はマストだと思います。
試験本番の厳しい時間制限に慣れるため、できる限り本番に近い環境に身を置いて制限時間内で答案を仕上げる訓練をしましょう。
8-2. 短答式試験対策
試験当日に見返すために、間違えた問題やポイントなどをまとめたノートを作成しておくと効率良く復習をすることができるでしょう。
なお、短答知識の大部分は、訊かれたら分かる程度で足りるため、短答の勉強に時間を使いすぎないよう注意しましょう。
9. 司法試験の最短合格スケジュールに関するよくある質問(FAQ)
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司法試験合格までに必要な総勉強時間はどれくらいですか。
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司法試験合格までに必要な勉強時間は、一般的に3,000時間から8,000時間とされ、ゼロからスタートする場合は1万時間規模になることもあります。2025年度司法試験の合格率は41.20%であり、受験資格を得た上での合格率は40%台で推移しているため、必要時間は学習開始時点の法律知識量で大きく変動します。
ただし、必要なのは総時間の達成ではなく、論文式試験で得点できる答案を書ける状態に到達することです。1日3〜5時間を2年継続するか、1日8時間を1年半継続するかは個々の生活設計次第で、伊藤塾の合格者にも多様なパターンが存在します。
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司法試験の過去問は何年分を解けば短期間での合格に十分ですか。
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司法試験の過去問は、直近10年分を最低2周することが標準ラインです。新司法試験(2006年〜)の全過去問に加え、余裕があれば旧司法試験・予備試験の論文過去問にも取り組むと出題の傾向理解が深まります。論文式試験は各科目に固有の答案の型があり、その型は過去問の反復でしか身につきません。
過去問は「解く」だけでは不十分で、出題趣旨と採点実感(法務省公表)を必ず確認し、自分の答案との差分を分析するプロセスまで含めて1セットと捉えます。直前期は新規問題ではなく、過去に解いた問題の中で再現性の低かったものを総復習することが効率的です。
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予備試験ルートと法科大学院ルートでは合格までのスケジュールはどう違いますか。
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予備試験ルートは合格まで一般的に2〜4年、法科大学院ルートは法学既修者で大学院2年+司法試験準備で計2〜3年、未修者で大学院3年+準備で計3〜4年が目安です。2025年度の予備試験合格者の司法試験合格率は90.68%、法科大学院修了者の合格率は21.91%で、ルートによって司法試験合格率に大きな差があります。
時間的・経済的負担は予備試験ルートのほうが小さい一方、合格までの不確実性は予備試験のほうが高く、ライフプランと適性を踏まえて選ぶ必要があります。
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独学と予備校では合格までの期間にどれくらい差が出ますか。
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独学の場合は教材選定・カリキュラム設計・進捗管理を全て自分で行う必要があり、予備校利用者と比べて1〜2年多くかかる傾向があります。司法試験は基本書・演習書が膨大に存在するため、教材の取捨選択に時間を奪われやすい構造的な問題があるためです。論文式試験は独学では添削の機会を確保しにくく、答案の客観評価が得にくい点も期間長期化の要因です。
特に法律学習がゼロからの場合、論文の書き方を独学で習得するハードルは高く、伊藤塾の合格者にも独学から予備校に切り替えたケースが多数あります。費用対効果と合格までの総期間を比較すると、予備校利用のほうが合理的な選択となるケースが大半です。
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法科大学院在学中受験を活用した合格スケジュールはどう組めばよいですか。
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在学中受験は2023年から導入された制度で、所定の要件を満たした法科大学院生は修了を待たずに司法試験を受験できます。スケジュール上は、大学院2年次までに基本7科目のインプットを完了し、3年次の春までに論文過去問演習を一巡、7月の本試験に臨むのが標準形です。
ただし在学中受験で不合格でも受験資格は消えず、修了後の受験が2回目としてカウントされる仕組みです。在学中合格は時間的・経済的負担の軽減につながる一方、大学院の学習と司法試験対策を並行するためスケジュール管理の難度は上がります。
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社会人が働きながら司法試験に合格するスケジュールはどう組めばよいですか。
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社会人受験では、平日2〜3時間・土日各8時間の合計週25〜30時間を3〜4年継続することが現実的なラインです。インプットは通勤時間・スキマ時間に音声教材で進め、まとまった時間が取れる土日に論文過去問のアウトプットを集中させる時間配分が効率的です。短答対策は法務省の過去問アプリ等を活用し、スキマ時間に分散して取り組みます。
社会人受験の最大の課題は学習継続のモチベーション維持で、予備校の答練・公開模試をペースメーカーとして組み込むことが計画倒れを防ぐ鍵となります。
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司法試験は「無理ゲー」と言われますが、計画的に勉強すれば合格できる試験ですか。
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司法試験は受験資格を得た者の中での合格率が41%台で推移しており、適切な計画と継続的な努力で合格可能な試験です。「無理ゲー」と評されるのは、法科大学院入試や予備試験を含めた累積の合格難度を指していることが多く、受験資格取得後の最終合格率は決して極端に低くありません。
ただし、無計画な勉強は合格を遠ざける最大の要因です。ゴールから逆算した年間計画、論文アウトプット中心の学習方針、そして過去問の徹底分析という3点を押さえれば、合格は射程圏に入ります。「やめとけ」という意見の多くは、これらの基本戦略を欠いた学習で挫折した経験に基づくものといえます。
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受験回数制限「5年5回」の中で計画倒れを防ぐコツは何ですか。
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司法試験の受験資格は、予備試験合格または法科大学院修了の最初の4月1日から5年間で5回までと定められており、年度をスキップしても期間は延長されません。計画倒れを防ぐには、1回目の受験で合格水準に到達することを前提に逆算し、2回目以降は補正期間として位置付ける思考が有効です。
出典:令和8年司法試験に関するQ&A(法務省)
具体的には、1年単位の計画を四半期・月次・週次に分解し、毎週末に進捗確認とリスケジュールを行います。法務省データで合格者の大半が1〜2回目受験で合格していることを踏まえ、初回受験までの仕上がりが最大の分岐点となります。
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直前期(試験前2〜3ヶ月)に避けるべきNG行動は何ですか。
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直前期のNG行動は、新しい問題集や基本書に手を広げること、未着手の論点を新規に潰そうとすること、そして睡眠時間を削る詰め込み学習の3つです。直前期は新規インプットではなく既習範囲の総復習に徹し、これまで解いた論文問題の中で再現性が低かったものを集中的に潰すフェーズです。
また、試験当日のコンディション維持のため、就寝・起床時間を本試験当日に合わせて1ヶ月前から固定することも実務上有効です。試験会場で見返す自分専用の弱点ノートを直前期に整理しておくと、本番直前の安心材料になります。
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論文式と短答式、合格までの期間を短縮するならどちらにどれだけ時間を割くべきですか。
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学習全期間を通じて、論文式と短答式の時間配分は8対2が基本ラインです。司法試験では短答式試験の点数も最終合格判定に加算されるため一定の対策は必要ですが、メインは論文式試験であり、論文力の向上が合格を直接決定します。短答プロパー(短答固有の細かい知識)の深追いは費用対効果が低く、避けるべきです。
短答対策は論文学習で習得した知識を問題演習で確認する位置付けとし、年明け以降に頻度を上げます。短答で本番8割の得点力をつけられれば、論文式試験の合格ラインに対して大きなアドバンテージとなり、結果的に総合得点を押し上げます。
10. 司法試験に最短で合格するための効率の良いスケジュールの立て方まとめ
司法試験に最短で合格するためのスケジュールの立て方をまとめます。
- 基本7科目の基礎固めが完成しているが司法試験特有の傾向に対応できない人→司法試験過去問の演習・復習を中心とした勉強をし、ひたすらアウトプットを繰り返す。模試も積極的に利用する。
- 基本7科目の基礎固めが完成していない人→司法試験過去問に入る前に、インプット講座や短文事例問題演習による基本7科目の基礎固めをする。出来る限り素早くインプットを終えてアウトプットに移行することが重要。模試も積極的に利用する。
基本7科目の基礎固めが完成している人も完成していない人も、いち早くインプットを終わらせ、論文のアウトプット中心の勉強に移行することが大切です。
最短で司法試験に合格するためには、無駄なく効率のよいインプットができる仕組みが必要で、また、論文のアウトプットでは添削など正しく評価してもらえる機会が必要不可欠です。
これらは独学では難しく、多くの司法試験合格者と同様に、予備校を利用することを強くおすすめしたいと思います。
当記事が、あなたの司法試験合格への一助になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2025年 司法試験合格者1,581人中 1,432名(90.6%)※1
2025年 予備試験合格者 452人中406名(89.8%)※2
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※1(講座内訳:入門講座640名、講座・答練321名、模試471名)
※2(講座内訳:入門講座228名、講座・答練131名、模試47名)
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