【2025最新】司法書士試験の日程は?願書・申込み・会場など詳しく解説

試験詳細

2025年10月02日

2025年度(令和7年度)司法書士試験の日程が正式に発表されました。

筆記試験は、2025年7月6日(日)
口述試験は、2025年10月14日(火)

に実施されます。

この記事では、司法書士試験を受験する方に向けて、2025年のスケジュールや願書の出願(申込)方法、試験会場や注意点などをわかりやすく解説します。万全の状態で当日を迎えるためにも、受験スケジュールはしっかり頭に入れておきましょう。

1.【2025年】司法書士試験の試験日は筆記7月6日・口述10月14日

2025年度(令和7年度)の司法書士試験の日程が公式発表されました。

具体的なスケジュールは、次のとおりです。

2025年度(令和7年度)司法書士試験の日程

筆記試験2025年 7月 6日 (日)
正解・基準点
の発表
2025年 8月12日(火)
筆記試験の
合格発表
2025年10月 2日 (木)
口述試験2025年10月14日(火)
最終
合格発表
2025年11月 4日 (火)

2.2025年度(令和7年度)司法書士試験のスケジュール詳細

2025年度(令和7年度)司法書士試験の、詳細スケジュールを説明します。

内容日程
受験案内書・受験申請書
(願書)の配布
開始済み
受験申請(申込)受付期間5月2日(金)〜5月16日(金)
筆記試験7月6日(日)
試験問題・正解
基準点の発表
8月12日(火)
筆記試験の合格発表10月2日(木)
口述試験10月14日(火)
最終合格者の発表11月4日(火)

2-1.【4月上旬〜】受験案内書・受験申請書(願書)の配布

受験案内書及び受験申請書(願書)の配布は、例年4月上旬から5月中旬まで行われます。

2025年度の司法書士試験の受験案内書・受験申請書(願書)は、すでに配布が開始されました。配布場所は、全国の法務局・地方法務局の窓口です。郵送でも請求できるので、窓口に行く時間がない方は、郵送で交付請求するとよいでしょう。

受験指導校を利用している方も、試験の出願は各自の責任で行う必要があります。受験案内書には、試験の詳細や注意事項が記載されているので、必ず目を通しておきましょう。

◉郵送で請求する方法

① 住所及び氏名を記載した返送用封筒(角2)を準備する(郵便切手180円を貼っておく)
② 封筒の表に「司法書士請求」と朱書きする
③ 最寄りの法務局または地方法務局の総務課へ送付する

◉窓口で受け取る場合

法務局・地方法務局の総務課で受け取れます。
所在地はホームページで確認してください。
参照:法務局・地方法務局所在地一覧|法務省

2-2.【5月2日〜16日】受験申請(申込)受付期間

司法書士試験の受験申請(申込)受付期間は、例年5月上旬〜中旬までとなっています。

令和7年度(2025年度)出願(申込)期間は 5月2日(金) 〜 5月16日(木) です。

詳細は次のとおりです。

出願(申込)期間5月2日(金)〜5月16日(木)
願書の提出先受験地として記載した筆記試験を実施する法務局
または地方法務局の総務課
提出方法窓口に持参または郵送で提出
※インターネット申請などは無し

窓口申請の受付時間は、午前9時から正午まで及び午後1時から午後5時まで(土日祝日を除く)です。郵送で申請する場合は、5月16日(金)までの消印があるものに限り有効です。

いずれの方法も、少しでも期限を過ぎると受け付けてもらえません。早めの行動を心がけましょう。

2-3.【7月6日】筆記試験

2025年(令和7年度)筆記試験の試験日は、7月6日(日)です。

試験は午前の部と午後の部に分かれており、合計5時間で11科目が出題されます。1日で筆記試験のすべてが終了します。

試験時間着席時刻
午前の部7月6日(日)
9:30〜11:30
9:00
午後の部7月6日(日)
13:00〜16:00
12:30

2-4.【8月12日】試験問題・正解・基準点の発表

筆記試験の問題・正解・基準点は、令和7年(2025年)8月12日(火)午後4時に法務省のホームページに掲載されます。

司法書士試験では、午前(択一式)、午後(択一式)、記述式の3つで基準点が設定されています。どれか1つでも基準点に達しなければ、筆記試験の合格発表を待たず、不合格となります。

※基準点、合格点については次の記事で詳しく解説しています。

2-5.【10月2日】筆記試験の合格発表

筆記試験の合格発表は、令和7年(2025年)10月2日(木)午後4時に行なわれます。

合格発表の方法は、次の3種類です。

・筆記試験を受験した法務局又は地方法務局での掲示
・法務省のホームページへの掲載
・口述試験受験票の発送

基本的には、ホームページで確認する人が多いですが、発表直後はサーバーが混み合うことがあります。法務局の近くに住んでいる方は、直接見に行くのも良いかもしれません。

合格者には、10月9日(木)までに口述試験の受験票が発送されます。

2-6.【10月14日】口述試験

口述試験は、令和7年(2025年)10月14日(火)に実施されます。

例年、午前・午後の部に2回に分けて実施されており、集合時刻は口述試験受験票に記載されています。

不動産登記法、商業登記法、司法書士法の3科目が出題され、試験時間は15分程度です。

合格率は、ほぼ100%に近い数字だと言われていますが、不合格となるケースもゼロではありません。油断せずに、万全の準備を整えておきましょう。

※口述試験については、以下の記事で詳しく解説しています。
→ 司法書士の口述試験とは?質問例や合格率、対策のポイントを解説

2-7.【11月4日】最終合格者の発表

最終合格者の発表は、11月4日(火)午後4時に行われます。

合格発表は、次の3つの方法で確認できます。

・筆記試験を受験した法務局又は地方法務局での掲示
・法務省のホームページ
・官報への公告(11月28日(金))

合格発表後は、新人研修、特別研修(認定考査)などが実施されます。並行して就職活動を進めていく合格者も多いです。

※合格発表後の流れは、次の記事で詳しく解説しています。
→ 司法書士合格後の流れとは?研修から登録までの詳細を徹底解説

2-8.【11月28日】官報への公告

司法書士試験に合格すると、受験番号及び氏名が官報に掲載されます。

2025年度試験の官報への公告は、11月28日(金)に行なわれる予定です。合格した記念に、官報を購入する方も少なくありません。

3.司法書士試験の試験会場

司法書士試験が実施される地域は、筆記試験と口述試験で異なります。

受験地
筆記試験東京、横浜、さいたま、千葉、静岡、大阪、京都、神戸、名古屋、広島、福岡、那覇、仙台、札幌、高松
口述試験東京、大阪、名古屋、広島、福岡、仙台、札幌、高松

具体的な試験会場は、受験地を管轄する法務局のホームページや受験票に掲載されます。

2025年度(令和7年度)の筆記試験の会場は次のとおりです。(2025年4月9日時点)

受験地試験会場
札幌TKP札幌駅カンファレンスセンター
(札幌市北区北7条西2丁目9 ベルヴュオフィス札幌2階/3階)
仙台サンフェスタ
(宮城県仙台市若林区卸町二丁目15−2)
さいたま未定
※さいたま地方法務局のHPに掲載予定
千葉千葉工業大学津田沼キャンパス
(千葉県習志野市津田沼2-17-1)
東京早稲田大学早稲田キャンパス
(3号館・8号館・10号館・15号館)
東京都新宿区西早稲田1-6-1
横浜慶應義塾大学日吉キャンパス
第4校舎独立館
(横浜市港北区日吉4丁目1番1号)
静岡常葉大学 静岡草薙キャンパス
(C棟・D棟)
(静岡県静岡市駿河区弥生町6-1)
名古屋未定
※名古屋法務局のHPに掲載予定
京都未定
※京都地方法務局のHPに掲載予定
大阪未定
※大阪法務局のHPに掲載予定
神戸甲南大学(学校法人甲南学園)
(神戸市東灘区岡本8丁目9番1号)
高松香川大学幸町南キャンパス
《総合教育棟(経済学部)・幸町南6号館(法学部)》
(香川県高松市幸町2-1)
広島未定
※広島法務局のHPに掲載予定
福岡九州産業大学(8号館・12号館)
(福岡市東区松香台2-3-1)
那覇未定
※那覇地方法務局のHPに掲載予定

4.スケジュール・受験申請の注意点3つ

司法書士試験の受験申請では、次の3つの点に注意してください。

・受験申請受付期間は短い
・写真は本人と分かるものを使用する
・収入印紙も早めに準備する

それぞれ説明します。

4-1.受験申請受付期間が短い

まず注意したいのが、受験申請受付期間が短い点です。

2025年度の受験申請受付期間は、5月2日(金)〜5月16日(金)です。

一見すると2週間程度あるように見えますが、この間にはゴールデンウィークなどの休日が含まれています。

土日祝日は法務局が閉庁しているため、窓口での申請はできませんし、受験申請書(願書)の取り寄せもできません。つまり、実質的な申請可能日数は9日間しかないのです。

うっかりしていると申請期間に間に合わなくなるケースも十分考えられます。申請に必要なものは早めに準備し、「申請が始まったらすぐに提出する」という心構えで臨みましょう。

4-2.写真は本人と分かるものを使用しよう

受験申請書(願書)に添付する写真は、本人だと「はっきり」分かる写真を使用しましょう。

スマートフォンのアプリで加工したり、帽子を被っていたり、マスクを付けたりして撮影した写真は使用できません。司法書士試験では、写真によって受験者の本人確認が行われますので、規定に沿った写真を用意しましょう。

なお、受験当日にメガネを着用する場合は、メガネは掛けたまま撮影してください。

4-3.収入印紙は早めに準備しておこう 

司法書士試験では、受験手数料として「収入印紙8,000円」が必要です。

収入印紙は郵便局や法務局、コンビニエンスストアで購入できますが、中には取り扱っていない店舗もあります。締切の直前、収入印紙を取り扱う店舗が見つからず焦ってしまう人もいるので注意してください。

特に、収入印紙を購入した経験がない方は、早めに準備しておくことをおすすめします。現金でしか購入できない場合も多いので、現金の準備も忘れないようにしましょう。

5.【チェックリスト】試験日までにするべきこと一覧

これから、司法書士試験の試験日までにするべきことをチェックリストにまとめました。

このチェックリストを参考に、当日まで計画的に進めていきましょう。特に、受験申請書(願書)の提出期間は短いので、必ず期限内に手続きを完了させてください。

▢ 4月中旬:受験申請書(願書)を入手する
▢ 4月下旬:写真を撮影する(縦4.5cm×横3.5cm)※パスポートサイズ
▢ 4月下旬:収入印紙8,000円を購入する
▢ 5月2日〜16日:受験申請書(願書)を提出する
▢ 5月下旬〜6月上旬:受験票が届いたら試験会場、受験番号を確認する
▢ 6月中旬:試験会場へのアクセス方法を確認する
▢ 試験3日前:持ち物リストの確認(受験票、筆記用具、腕時計、身分証明書など)
▢ 試験前日:当日の集合時間、会場、持ち物、筆記具の状態(鉛筆の芯、ボールペンのインクなど)など再確認
▢ 試験当日:時間に余裕をもって会場に向かう

6.【最後に】2025年度試験の合格を目指す方へ

2025年試験の合格を目指す方は、いよいよ超直前期に入りました。

司法書士試験は、この直前期の学習が合否を大きく左右する試験です。毎年、多くの合格者が「直前期こそが実力を飛躍的に伸ばした期間であった」と話しています。

きつい時期に差し掛かっていると思いますが、最後まで諦めてはいけません。

本試験当日の「7月6日」まで、必ず実力は伸びていくので、歯を食いしばって頑張ってください。

超直前期にどのように学習すればよいのかについては、以下のYouTube動画で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

7.2026年度試験に向けて勉強を開始したばかりの方へ

2026年試験に向けて勉強を開始したばかりの方も、ぜひ2025年度試験をお試し受験してみることをおすすめします。

もちろん、まだ試験範囲がすべて終わっていないため、合格することは難しいかもしれません。しかし実際に受験して、会場の雰囲気を肌で感じ取ることには大きな意味があります。

・どういった人が受験しているのか
・会場はどんな雰囲気なのか
・どのような問題が出題されるのか

実際に試験会場に足を運び、これらを自分で体感してみてください。

百聞は一見に如かずです。「2026年度は、ここで自分が合格するんだ」という気概を持って、2025年受験に臨んでみましょう。

8.まとめ

この記事では、2025年度(令和7年度)司法書士試験の日程と注意点について解説しました。司法書士試験の日程は以下の通りです。

・筆記試験:2025年7月6日(日)
・口述試験:2025年10月14日(火)
・最終合格発表:2025年11月4日(火)

司法書士試験を受験するためには、「5月2日(木)〜5月16日(金)」の受験申請受付期間内に申請する必要があります。

直前に慌てることのないよう、重要なスケジュールは早めにカレンダーに記入しておきましょう。受験生の皆様の合格を心より願っています。

司法書士試験の難易度や勉強時間、勉強法は以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

伊藤塾 司法書士試験科

著者:伊藤塾 司法書士試験科

伊藤塾司法書士試験科は1995年の開塾以来、多数の法律家を輩出し、現在も業界トップの司法書士試験合格率を出し続けています。当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、司法書士試験に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。