司法書士試験の難易度は?合格率5.2%・勉強3,000時間の実態を解説
難易度・合格率
司法書士試験の2025年度合格率は5.2%(法務省発表)。合格者の平均年齢は42.1歳で、30〜40代の社会人が過半数を占め、法学部以外の出身者も約半数に達しています。難しい試験ですが、社会人・初学者にも開かれた試験です。
司法書士試験の合格率5.2%という数字を見て、「自分には無理かもしれない」と感じていませんか。勉強時間3,000時間という目安も、働きながら続けることを想像すると途方もなく感じられるかもしれません。しかし合格者のデータを見ると、その印象とはかなり異なる実態が浮かび上がってきます。
本記事では、司法書士試験の難易度を合格率の推移・必要勉強時間・他の法律系資格との比較という3つの切り口から解説します。さらに、試験が難しいとされる構造的な理由と、それでも社会人や法学初学者が合格できる根拠を、法務省の公式データと伊藤塾の指導現場から得られた知見をもとに整理しました。3,000時間より短く合格した事例も含め、挑戦の現実的なイメージをつかんでいただけます。
【目次】
1. 司法書士試験の難易度は?合格率と勉強時間で見る実態
司法書士試験の合格率は5.2%(2025年度・法務省発表)です。100人受験して約5人しか合格しない難関国家資格ですが、合格者の平均年齢は42.1歳。30〜40代の社会人が過半数を占め、法学部以外の出身者も約半数に達しています。合格率の実態と勉強時間の目安を、最新データから整理します。
1-1. 2025年度の合格率は5.2%|受験者数と実質的な難易度
2025年度(令和7年度)の司法書士試験の合格率は5.2%で、受験者14,418人のうち最終合格者は751人でした。(出典:法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」)
100人が受験して合格するのは約5人。国家資格のなかでも難関と呼ばれる水準です。
ただし、この5.2%は「見かけ上の数字」でもあります。受験者には本気で合格を目指す層と準備不足のまま受ける層が混在しているためです。伊藤塾の山村講師の分析では、本気の受験者は例年7,000〜8,000人程度とされており、その層だけで計算した場合、実質的な合格率は10%を超える可能性があります。
(出典:伊藤塾YouTube「【司法書士試験】いまさら聞けない?ならば私たちがお答えしましょう!」)
なお、合格率5.2%は相対評価で決まる数値です。一定の点数を取れば必ず合格できる試験ではなく、他の受験生より相対的に上位に入ることが求められます。
次節では、過去5年の合格率推移と、今後の変動見通しを見ていきます。
1-2. 過去5年の合格率推移と今後の見通し
司法書士試験の合格率は、過去5年間で5.1〜5.3%のレンジで安定して推移しています。急激な変動は起きにくく、今後も5%前後で推移する可能性が高いといえます。
(法務省「各年度司法書士試験の最終結果について」※各年度の出典元リンクは下記表に記載)
根拠として、直近5年のデータは以下の通りです。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 令和7年 (2025年) | 14,418人 | 751人 | 5.2% |
| 令和6年 (2024年) | 13,960人 | 737人 | 5.3% |
| 令和5年 (2023年) | 13,372人 | 695人 | 5.2% |
| 令和4年 (2022年) | 12,727人 | 660人 | 5.3% |
| 令和3年 (2021年) | 11,925人 | 613人 | 5.1% |
(出典:法務省「令和7年度」「令和6年度」「令和5年度」「令和4年度」「令和3年度」司法書士試験の最終結果について)
もっとも、長期トレンドで見ると合格率は緩やかに上昇しています。2016年(平成28年)は3.9%、2019年(令和元年)は4.4%でしたが、2020年(令和2年)から5%台に定着し、それ以降は5%を下回っていません。
合格率と並んで受験者が気になる「勉強時間の目安」については、次節で解説します。
※司法書士試験の合格率と社会人が受かる方法について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
1-3. 合格に必要な勉強時間の目安と短期合格の実例
司法書士試験の合格に必要な勉強時間の目安は約3,000時間とされていますが、これはあくまで平均的な目安です。1日3時間の学習で約3年、1日5時間で約2年かかる計算ですが、伊藤塾の合格者の中には1,000時間以下や6〜8か月で合格した方もいます。
実際に短期合格を果たした方々の事例として、消防士として働きながら8か月で合格された安井さん(2023年合格)、1,000時間以下の学習で合格された黒田さん(2023年合格)、実質6か月の学習で合格された本川さん(2025年合格)などが挙げられます。これらは伊藤塾のカリキュラムを活用した事例です。
ただし、短期合格のケースは学習の集中度・既存知識・使える時間の量によって大きく異なります。3,000時間という目安は現実的な計画を立てるための基準として参照しつつ、自分の学習環境に合わせた計画を立てることが重要です。
次章では、司法書士試験の難易度を大学入試の偏差値に例えた場合の見方を解説します。
※司法書士の勉強時間について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
2. 司法書士試験の難易度を大学の偏差値で例えると?
司法書士試験は「偏差値76相当」と紹介されることがありますが、この数値は厳密に算出されたものではなく参考程度の目安です。大学入試や高校受験で問われる科目とはまったく異なる試験であり、過去の学歴・成績が直接影響しない点が特徴です。
2-1. 「偏差値76相当」の根拠と正しい受け取り方
「司法書士試験の偏差値は76相当」と紹介されることがありますが、これは大学入試にたとえた参考値であり、厳密に算出された数値ではありません。資格試験と大学入試では出題範囲も評価方法も根本的に異なるため、単純な比較はできないのが実態です。
この数字が広まった背景には、合格率5.2%という低い水準を偏差値に換算しようとする試みがあります。もっとも、偏差値の算出方法は受験者母集団の分布に依存するため、受験資格に制限のない司法書士試験に偏差値の概念をそのまま当てはめることには無理があります。
なお、「偏差値76」はあくまで難易度のイメージをつかむための参考指標です。「自分は偏差値が高くないから難しい」という先入観を持つ必要はありません。
では、司法書士試験は高校・大学入試とどう違うのか。次節で確認します。
2-2. 高校・大学入試との違い|学歴・成績が影響しない理由
司法書士試験は、高校受験や大学入試で問われる学力とはまったく異なる試験です。出題科目は法律11科目に限定されており、数学・英語・国語・理科などは一切出題されません。学歴や大学入試の成績が合否に影響しないことは、合格者データからも裏付けられています。(法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」)
出題科目の中心は、不動産登記・相続・会社設立など日常生活や仕事に直結する分野です。法学部出身者が有利に見えますが、司法書士試験で最も配点が高い不動産登記法・商業登記法は法学部のカリキュラムにほぼ含まれないため、法学部以外の出身者でも対等に学べる試験といえます。
ただし、民法などの基礎科目については、法学部での学習経験がある方は最初の理解が早い面もあります。もっとも、伊藤塾の合格者データでは法学部出身・非出身で合格率に大きな差は見られません。
合格者の声
2023年 司法書士試験合格 T.Aさん
法律を知らないことから自分の利益にならない状況になりました。法律を知らなかったは理由とならないことから、法律を学ぶことを決心しました。(略)それでも身近な法律である民法から学びはじめ少しずつ理解が進むにつれて、法律の勉強が楽しいと感じ当初の心配はなくなりました。
(出典:伊藤塾「2023年 司法書士試験 合格者の声」)
次章では、他の法律系資格と司法書士試験の難易度を具体的な数値で比較します。
3. 司法書士試験の難易度を他の法律系資格と比べると?
司法書士試験(合格率5.2% ※2025年度 法務省)は、行政書士試験(14.5%)・宅建士試験(18.7%)・社労士試験(5.5%)と比較して、合格率の低さと必要勉強時間の長さで上位の難易度に位置します。最難関資格といわれる司法試験と比べた場合、合格率は同様に低い試験ですが、受験資格が不要で誰でも挑戦できる点が大きな違いです。
3-1. 司法試験との違い|受験資格と合格率の決定的な差
司法書士試験と司法試験の最大の違いは受験資格です。司法書士試験は受験資格が不要ですが、司法試験を受験するには法科大学院の修了または予備試験の合格が必要です。合格率で見ると、2025年度(令和7年度)の司法試験は41.2%、予備試験は3.6%、司法書士試験は5.2%となっています(法務省)。
| 項目 | 司法書士試験 | 司法試験 | 予備試験 |
| 受験資格 | なし | 法科大学院修了 または予備試験 合格 | なし |
| 合格率 (令和7年) | 5.2% | 41.2% | 3.6% |
(出典:法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」「令和7年司法試験の採点結果」「令和7年司法試験予備試験の結果について」)
なお、司法試験の合格率が高く見える理由は、受験資格を満たした段階で相当の学力が担保されているためです。予備試験を経由するルートは合格率3.6%と司法書士試験より低く、受験資格取得の難しさも考慮する必要があります。
次節では、受験者からよく比較される行政書士試験との難易度の違いを整理します。
※弁護士と司法書士の違いについて詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
3-2. 行政書士試験より難しい理由|合格率と勉強時間の比較
司法書士試験と行政書士試験を比較すると、司法書士試験の方が難易度は高いといえます。2025年度(令和7年度)の合格率は司法書士試験が5.2%、行政書士試験が14.5%で、必要な勉強時間の目安も司法書士試験が約3,000時間、行政書士試験が約500〜1,000時間と、約3倍の差があります(法務省・行政書士試験研究センター)。
| 項目 | 司法書士試験 | 行政書士試験 |
| 受験資格 | なし | なし |
| 合格率 (令和7年) | 5.2% | 14.5% |
| 勉強時間の目安 | 約3,000時間 | 約500〜1,000 時間 |
(出典:法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」、行政書士試験研究センター「令和7年度行政書士試験実施結果の概要」)
両者は難易度に差がありますが、試験範囲は一部重複しており、業務の相性も良いです。
そのため、行政書士試験の合格をきっかけに司法書士試験にステップアップする人や、司法書士として活動する中で必要に迫られて行政書士試験を受ける人もいます。
※司法書士と行政書士の違いについて詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
3-3. 宅建士試験との難易度の差|合格率と勉強時間を比較
司法書士試験と宅建士試験を比較すると、司法書士試験の方が難易度は大幅に高いといえます。2025年(令和7年)度の合格率は司法書士試験が5.2%、宅建士試験が18.7%で、必要な勉強時間の目安も司法書士試験が約3,000時間、宅建士試験が約300〜500時間と、約6〜10倍の差があります(法務省・不動産適正取引推進機構)。
| 項目 | 司法書士試験 | 宅建士試験 |
| 受験資格 | なし | なし |
| 合格率 (令和7年) | 5.2% | 18.7% |
| 勉強時間の目安 | 約3,000時間 | 約300〜500 時間 |
(出典:法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」、不動産適正取引推進機構「令和7年度宅地建物取引士資格試験結果の概要」)
両資格はどちらも不動産関連の業務に携わりますが、宅建士は不動産取引の媒介・代理が中心で、司法書士は不動産登記など権利関係の手続きが中心です。宅建士の合格をきっかけに法律分野への関心を深め、司法書士試験にステップアップする人もいます。
※宅建士から司法書士へステップアップする際の難易度や勉強方法について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
3-4. 社労士試験との比較|合格率は近いが勉強時間は3倍超
司法書士試験と社労士試験は、2025年(令和7年)度の合格率がそれぞれ5.2%・5.5%とほぼ同水準ですが、必要な勉強時間の目安は司法書士試験が約3,000時間、社労士試験が約800〜1,000時間と3倍以上の差があります(法務省・厚生労働省)。また、社労士試験には受験資格があるため、単純に難易度を比較することはできません。
| 項目 | 司法書士試験 | 社労士試験 |
| 受験資格 | なし | あり |
| 合格率 (令和7年) | 5.2% | 5.5% |
| 勉強時間の目安 | 約3,000時間 | 約800〜1,000 時間 |
(出典:法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」、厚生労働省「第57回社会保険労務士試験の合格者発表」)
社労士試験を受験するには、学歴(短大・高専卒以上)、実務経験(労働社会保険関係の事務など3年以上)、他資格保持(行政書士など)のいずれかを満たす必要があります。
※司法書士と社労士の違いについて詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
4. 司法書士試験の難易度が高いとされる3つの理由
司法書士試験の合格率が5.2%にとどまる背景には、①11科目にわたる膨大な試験範囲、②3つの基準点すべてをクリアする必要がある試験構造、③仕事と学習を両立する社会人が受験者の大半を占めるという3つの構造的要因があります(法務省・伊藤塾)。
4-1. 試験範囲が膨大|11科目を捨てられない構造
司法書士試験は憲法・民法・刑法・商法(会社法含む)・民事訴訟法など11科目から出題され、捨て科目を作らずすべてでバランスよく得点する必要があります。(法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」)
科目数の多さが合格率を引き下げる最大の要因の一つです。
伊藤塾の宇津木講師は、司法書士試験の難しさは知識の「質」よりも「量」にあると分析しています。個々の問題のレベルが特別に高いわけではなく、覚えるべき知識の範囲が膨大であることが、多くの受験生の合格を阻む構造的な要因です。(出典:伊藤塾YouTube「司法書士 はじめの一歩 ~Topic.02 司法書士試験の難しさとは?~【試験攻略のポイント】」)
なお、11科目のうち配点が最も高いのは不動産登記法と商業登記法(記述式含む)です。この2科目への得点集中が、合格戦略において特に重要な意味を持ちます。
次節では、難しさの2つ目の要因である「3つの基準点制度」を解説します。
4-2. 3つの基準点制度|1つでも下回ると全体不合格になる仕組み
司法書士試験は午前の部(択一式)・午後の部(択一式)・記述式の3部構成で、それぞれに基準点が設定されています。2025年度(令和7年度)の各基準点は午前78点・午後72点・記述70.0点で、合計255.0点以上が合格ラインでした。(法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」)
仮に、午前の択一が満点でも、午後や記述で基準点を下回れば不合格となるため、3つすべてでバランスよく得点する力が求められます。
| 試験区分 | 基準点 | 配点 |
| 午前の部 (択一式・35問) | 78点 (26問正解) | 105点満点 |
| 午後の部 (択一式・35問) | 72点 (24問正解) | 105点満点 |
| 記述式 (2問) | 70.0点 | 140点満点 |
(出典:法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」)
得点率に換算すると、午前は約74%、午後は約69%、記述は50%が必要です。
3つの基準点すべてをクリアする難しさが、合格率を低くする要因の一つとなっています。
4-3. 社会人受験生が多い構造|可処分時間の少なさが合格率を下げる理由
司法書士試験の受験者の多くは、仕事や家庭と両立しながら学習する社会人です。2025年度(令和7年度)の合格者751人の平均年齢は42.1歳で、30〜40代が合格者の約57%を占めています。(法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」)
可処分時間が限られる中で約3,000時間を積み上げることの難しさが、合格率を引き下げる要因となっています。
ただし、見方を変えれば、ライバルとなる受験者の多くも仕事や家庭と両立している社会人で、条件は同じともいえます。限られた時間のなかでどれだけ効率良く勉強して、最短ルートで合格まで突き進めるかが、合否の分かれ目です。
※働きながら司法書士合格を目指す勉強法について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
5. 司法書士試験は学歴や年齢に関係なく合格できる?
司法書士試験は、学歴・年齢・職業に関係なく誰でも合格を目指せる試験です。2025年度(令和7年度)の合格者データでは、平均年齢42.1歳・最年少17歳・最高齢74歳と幅広い年齢層が合格しており、法学部以外の出身者が合格者の約半数を占めています。(法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」)
5-1. 法学部以外が合格者の約半数|出身学部が有利不利にならない理由
司法書士試験の合格者は、半数程度が法学部以外の出身者です(※伊藤塾の山村講師の分析による)。
そもそも、法学部出身者は民法や憲法を学んだ経験はありますが、司法書士試験で問われる不動産登記法・商業登記法はカリキュラムにほぼ含まれません。
そのため、法学部出身者と非法学部出身者で大きな差はないのが実態です。法律をまったく学んだことのない初学者からの合格者もいます。
(※出典:伊藤塾YouTube「【司法書士試験】いまさら聞けない?ならば私たちがお答えしましょう!」)
合格者の声
2025年 司法書士試験合格 J.Nさん
わたしは司法書士とは無縁の業界で働いている一介の会社員です。ただし業務は法律に関係するものが多く、専門知識とまではいかないまでも、一定程度の法的知識が求められます。新人の頃、最初の配属先の上司から資格試験等を利用して法律に対する理解・関心を深めることをすすめられました。わたしは法学部出身ではなく法律の素養もありませんでしたが、確かに資格試験なら初学者でもそこまで抵抗なく法律に馴染めるだろうと考え、法律系の資格に興味を持つようになりました。
5-2. 学歴・偏差値は合格に関係しない|受験資格ゼロの試験構造
司法書士試験は、学歴に自信がなくても合格を目指せる試験です。
そもそも司法書士試験には受験資格がなく、合格者の出身校が一部の大学に偏っているというデータもありません。
合格に必要なのは学歴ではなく、地道な学習の継続です。実際に伊藤塾でも、高校を中退された方が司法書士試験に合格した事例があります。
合格者の声
2023年 司法書士試験合格 黒田 匠さん
私は高校自体に精神的にまいってしまい、高校を中退しています。高卒認定試験に合格し、専門学校も無事卒業して今現在働いていますが、どうしても高校を中退したことがコンプレックスとして残っていました。そういった勉強、学歴でのコンプレックスを解消したいという思いもあって資格取得に励んでいたんだと思います。実際、合格者番号に自分の番号があることが確認できた今、そのコンプレックスはかなりなくなったと感じています。
5-3. 合格者の平均年齢は42.1歳(2025年度)|30〜40代が過半数
2025年(令和7年)度の司法書士試験の合格者は平均年齢42.1歳で、30〜40代が全合格者の約57%を占めています。(法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」)
最年少は17歳、最高齢は74歳と幅広い年齢層が合格しており、年齢を問わずチャレンジできる試験です。
| 年代 | 人数 | 割合 |
| 10代 | 1人 | 0.1% |
| 20代 | 119人 | 15.8% |
| 30代 | 198人 | 26.4% |
| 40代 | 229人 | 30.5% |
| 50代 | 148人 | 19.7% |
| 60代 | 53人 | 7.1% |
| 70代 | 3人 | 0.4% |
(出典:法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」生年別合格者数より算出)
なお、同年の司法試験合格者の平均年齢は26.8歳であり、司法試験と比べても司法書士試験は社会人・ミドル層が中心の試験であることがわかります。年齢は合否を左右する要因ではありません。
(出典:法務省「令和7年司法試験の採点結果」)
6. 司法書士試験の合格を目指すなら何から始めるべき?
司法書士試験の合格を目指す最初のステップは、①合格への明確な決意、②学習の習慣化、③全11科目の全体像把握の3つです。伊藤塾の指導現場では、この3点が「合格者に共通する特徴」として繰り返し確認されています。
6-1. まずは「何が何でも合格する」と決める
司法書士試験の合格に向けた最初の一歩は、『何が何でも合格する』という決意を固めることです。伊藤塾の合格者データでは、2025年度(令和7年度)合格者751人のうち408人(54.3%)が伊藤塾の有料講座を受講しており、学習の方向性を定めた段階から合格率が大きく変わることが示されています(伊藤塾調べ)。
伊藤塾の司法書士入門講座スタンダードコース(山村講師担当)では、必ず最初に「合格への決意」を紙に書き、目に見える場所に貼ってもらいます。決意を毎日目にすることで、長い学習期間でもモチベーションを維持しやすくなるためです。
「合格への強い決意」は、合格者に共通する特徴です。司法書士試験は長期戦になるため、途中で迷ったときに立ち返る「軸」を最初に持つことが、最後まで走り抜くための土台になるのです。
本気で合格を目指すなら、まず「なぜ司法書士を目指すのか」「合格して何を実現したいのか」を明確にすることからスタートしましょう。
6-2. 朝1時間から始めて学習を習慣化する
司法書士試験の合格に欠かせないのが、学習の習慣化です。
モチベーションに頼るのではなく、まずは30分〜1時間程度の短い時間から始めて、学習の習慣化を目指しましょう。
そのスタートにおすすめなのが、朝の時間を活用することです。社会人や家事・育児と両立する受験生にとって、まとまった学習時間を確保するのは簡単ではありません。しかし朝の時間は、誰にも邪魔されず、頭が冴えていて集中しやすい貴重な時間です。
朝1時間の学習が習慣になったら、夜にもう1時間を加えて1日2時間を目指します。1日2時間を継続できれば、長期的に十分な学習量を積み上げられます。
「やる気が出るのを待つ」のではなく、「決まった時間に机に向かう」ことを優先しましょう。やる気は行動の後から付いてきます。
※具体的な学習スケジュールの立て方について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
6-3. 全11科目の全体像を把握することに集中する
司法書士試験の学習を始めるときは、最初から完璧を目指さず、全11科目の全体像を把握することに集中しましょう。
11科目すべてに最初から深く取り組むと、1科目に時間をかけすぎて他の科目に手が回らなくなりがちです。まずは各科目で「どんなことを学ぶのか」「どんな問題が出るのか」を大まかに掴むことで、試験の全体像が見えてきます。
伊藤塾の講座でも、最初の段階で全科目の概要を一通り学び、その後で繰り返し学習を通じて精度を上げていくカリキュラムを採用しています。
最初から、いきなり細部まで理解することはできません。まずは全体像を掴み、徐々に細かい内容へとステップアップしていくことで、はじめて難しい論点も理解できるようになります。
※司法書士試験全11科目の学習順序や時期別の優先科目について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
7. 司法書士試験の難易度に関するよくある質問(FAQ)
-
司法書士試験は年に何回ある?
-
司法書士試験は、年に1回実施されます。
筆記試験は毎年7月の第1日曜日に行われ、合格者は10月に口述試験を受けます。最終合格発表は11月上旬です。
令和7年度は、筆記試験が7月6日、口述試験が10月14日、最終合格発表が11月4日でした。
(出典:法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」)※2026年度司法書士試験について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
-
司法書士試験の試験形式は?
-
司法書士試験は、筆記試験(択一・記述)と口述試験で構成されています。
筆記試験は午前の部・午後の部に分かれ、午前の部は択一式35問、午後の部は択一式35問と記述式2問の組み合わせです。
口述試験は、筆記試験合格者を対象に1人ずつ面接形式で実施されます。※司法書士試験について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
-
司法書士試験の口述試験はどのくらい難しい?
-
司法書士試験の口述試験では、筆記試験合格者のほぼ全員(欠席者などを除く)が最終合格しています。ただし、基本的な質問に答えられない場合は不合格となる可能性もありますし、実務に出たときの準備ともいえるので、油断せずにしっかりと対策しましょう。
※司法書士の口述試験について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
-
司法書士試験の合格点と基準点の違いは?
-
基準点は、午前・午後・記述それぞれで最低限取らなければならない点数で、1つでも下回ると不合格になります。一方、合格点は、3つの基準点をクリアした上で、総合点として超える必要がある点数です。
令和7年度は、各基準点の合計が220.0点でしたが、合格点は255.0点。基準点を超えるだけでなく、上乗せ点として35.0点が必要でした。
(出典:法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」)※【2025年度】司法書士試験の合格点について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
-
司法書士試験は絶対評価?相対評価?
-
司法書士試験は、相対評価の試験です。一定の点数を取れば必ず合格できる試験ではないため、他の受験生より相対的に上位の成績を取る必要があります。
-
司法書士試験の合格者の男女比は?
-
男女比は約7:3です。令和7年度司法書士試験の場合、合格者751名のうち、男性は528名(70.3%)、女性は223名(29.7%)でした。
(出典:法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」)
-
司法書士は8士業の難易度ランキングで何位?
-
8士業の難易度ランキングはサイトによって順位が異なりますが、合格率から見ると、司法書士試験は最難関の部類に入る資格です。
8士業(弁護士・弁理士・司法書士・行政書士・税理士・社会保険労務士・土地家屋調査士・海事代理士)と比べても、司法書士試験の合格率5.2%は低い水準にあります。※難関資格について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
-
司法書士と公認会計士、どちらが難しい?
-
合格率は司法書士試験の方が低いですが、受験者層が大きく異なるため、どちらが難しいとは言えません。
公認会計士試験の合格率は7.4%(令和7年)ですが、合格者の55.3%が学生で、20代以下が約9割を占めています。一方、司法書士試験の合格率は5.2%ですが、仕事と両立しながら学習する人が多いため、合格率は低めに出る傾向があります。
(出典:法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」、公認会計士・監査審査会「令和7年公認会計士試験合格者調」)
-
司法書士試験は頭が良くないと受からない?
-
司法書士試験は、特別な才能や学力よりも学習の継続力が問われる試験です。伊藤塾の2025年度(令和7年度)合格者751人のデータでは、合格者に共通しているのは「合格への強い決意」と「学習の習慣化」であり、高学歴・高偏差値かどうかは合否の決定要因ではありません。地道に学習を継続できれば、学歴や学力に関わらず合格を目指せます。
-
司法書士試験は独学で合格できる?
-
独学での合格は難しく、合格者の多くは受験指導校などを利用しています。
司法書士試験は11科目と試験範囲が広いため、社会人が働きながら学習計画の立案や弱点の把握をすべて1人で行うのは負担が大きいです。
実際に2025年度の司法書士試験では、合格者751名中408名(54.3%)が伊藤塾の有料講座を受講していました。※伊藤塾が選ばれる理由について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
8. 司法書士試験の難易度は合格率と勉強時間から判断できる
司法書士試験の2025年度合格率は5.2%(法務省発表)で、難関国家資格に分類されます。ただし合格者の平均年齢は42.1歳で、学歴・年齢・職業を問わず挑戦できる試験です。難しさの実態は、数字が示す「見かけの難易度」より低い側面があります。
本記事で解説した主なポイントは以下の3点です。
- 合格率5.2%は社会人受験生が多い構造上の特性で、本気の受験者に絞ると実質合格率は高くなる可能性があります。
- 11科目・3基準点制度が難易度を高める構造的な要因です。
- 法学部以外の出身者が合格者の約半数を占め、30〜40代が過半数を占めるという事実が、誰にでも開かれた試験であることを示しています。
これから受験を検討している方は、まず勉強時間の目安と自分の学習環境を照らし合わせることから始めてみてください。すでに学習を進めている方は、3つの基準点のうち自分の弱点科目を特定することが次のステップです。合格後の働き方や年収が気になる方は、以下の関連記事もあわせてご覧ください。
2025年度の司法書士試験において、合格者751人のうち408人(54.3%)が伊藤塾の講座を利用していました。ぜひ無料体験講座で、合格者が実践した学習法を確かめてみてください。
▶︎伊藤塾の司法書士 【無料体験講義】はこちらからお申し込みください。