中央大学法科大学院の入試情報は?学費や倍率、過去問についても解説

法科大学院

2025年10月31日

中央大学法科大学院は、毎年多くの司法試験合格者を輩出している法科大学院です。令和6年(2024年)の司法試験では全体で5位となる83名が合格しています。

2024年の中央大学法科大学院入試では既習・未修を合わせて1000名以上が受験しており、入試情報が気になる方も多くいらっしゃるでしょう。

今回は、中央大学法科大学院の受験を検討している人に向けて、中央大学法科大学院の基本情報、入試情報・難易度、過去問などを詳しく解説します。中央大学法科大学院の受験を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1.中央大学法科大学院(ロースクール)の基本情報

ここでは、中央大学法科大学院の基本情報をまとめて紹介します。

1-1.所在地・アクセス

所在地
〒101-8324
東京都千代田区神田駿河台3-11-5
中央大学法科大学院 駿河台キャンパス
TEL.03-6261-8532

アクセス
JR中央・総武線 御茶ノ水駅 徒歩約3分
東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅 徒歩約4分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 徒歩約3分
都営地下鉄新宿線 小川町駅 徒歩約4分

中央大学法科大学院は、2023年4月に現在の駿河台キャンパスへ移転しました。駿河台キャンパスは、都心の御茶ノ水にあり、JR・地下鉄のどちらでもアクセスしやすい抜群の立地となっています。

周囲には日本大学や明治大学のキャンパスもあり、学生にとって最適な学習環境・生活環境が整っています。

1-2.学費|入学金および授業料

項目金額
入学金300,000円
在学料1,000,000円
施設整備費300,000円

参照:ロースクール学費・奨学|中央大学

中央大学の卒業生は、入学金の半額が免除されます。

中央大学法科大学院には、充実した奨学制度があります。入試の成績によって学費相当額(130万円)が給付される第一種特別給付奨学金、在学料相当額の半額(65万円)が給付される第二種特別給付奨学金の制度が用意されており、2023年の実績では在学生の約半数(在籍250名中118名)に奨学金が給付されました。

参照:奨学金給付・貸与状況|中央大学

さらに、入学後の成績によって選考される、第三種特別給付奨学金の制度も用意されています。入学時に奨学金の給付を受けられなかった場合でも、入学後の成績によっては、第二種特別給付奨学金と同等の給付を受けられます。

1-3.中央大学法科大学院の特色・カリキュラム

中央大学は、ロースクール制度が始まる前から多くの法曹を輩出している伝統と実績のある大学です。法科大学院の開設以降も、毎年多くの司法試験合格者を輩出しています。

中央大学法科大学院の特長は、次の4点です。

● 多様な分野で活躍する法曹を養成
● ビッグ・ロースクールだからこそ揃う精鋭教員
● 最高の学修環境で法曹への道を拓く
● 一人ひとりの進路選択をサポート

中央大学法科大学院は、1学年の定員が150名を超える大規模な法科大学院です。大規模ながらも学生と教員との距離が日本一近い法科大学院を目指しており、多くのOB・OGが学生のサポートに当たっています。

8時から22時まで利用できる1人1席の専用自習席に専用ロッカー、専門職大学院図書館、模擬法定、ゼミ室など施設・設備の充実度は十分です。

さらに、キャリアカウンセラーを複数名配置し、法曹界に多く存在するOB・OGとのネットワークも活用するなど、学生の進路選択のサポートにも力を入れています。

1-4.過去5年の司法試験合格者数・合格率の推移

中央大学法科大学院の過去5年間の司法試験合格者数と合格率は下記表の通りです。

中央大学法科大学院の過去5年の合格者数は令和4年を除いて80名から90名ほどとなっています。合格率は、20%台から40%台と年によってばらつきが見られます。令和6年の試験では、合格者数・合格率ともに上位の成績でした。今後も高い水準をキープできるかが注目されます。

【中央大学法科大学院における司法試験合格率の推移】

年度受験者数合格者数合格率
令和6年
(2025年)
181人83人45.86%
令和5年
(2024年)
229人90人39.30%
令和4年
(2023年)
191人50人26.18%

参照:司法試験の結果について|法務省

2.中央大学法科大学院(ロースクール)の入試情報・難易度 

ここでは、中央大学法科大学院の入試情報を紹介します。

●5年一貫型選抜
中央大学と法曹養成連携協定を締結している大学の法曹基礎課程に在籍する学生を対象とした入試

●開放型選抜
大学の法曹基礎課程に在籍する学生を対象とした入試

●一般選抜
法学既修者コース・法学未修者コース対象の選抜

2-1.出願期間

2026年度入学者の入試、出願期間は以下の日程で実施されます。

選抜出願期間
特別選抜(5年一貫型)令和7年(2025年)6月23日(月)〜27日(金)
特別選抜(開放型)令和7年(2025年)7月28日(月)〜8月5日(火)
既修者一般選抜令和7年(2025年)7月28日(月)〜8月5日(火)
未修者一般選抜令和7年(2025年)7月28日(月)〜8月5日(火)

2-2.入試日程

2026年度入学者の入試は、以下の日程で実施されます。

選抜日程会場
特別選抜(5年一貫型)令和7年(2025年)7月26日(土)
or27日(日)
オンライン(面接)
特別選抜(開放型)令和7年(2025年)8月23日(土) 
論述式試験① 10:30〜13:00
(150分)憲法・民法・刑法
 ※一般選抜と同時実施
駿河台キャンパス
既修者一般選抜令和7年(2025年)8月23日(土)
論述式試験① 10:30〜13:00
(150分) 憲法・民法・刑法
論述式試験② 14:30〜16:30
(120分) 民事訴訟法・刑事
訴訟法・商法
駿河台キャンパス
未修者一般選抜令和7年(2025年)8月24日 (日)
小論文筆答試験
10:30~12:30(120分)
駿河台キャンパス

※一般選抜と併願する場合、論述式試験②(民事訴訟法・刑事訴訟法・商法)の受験も必要となります。

参照:2026年度ガイドブック|中央大学法科大学院
          入学者選抜の概要|中央大学法科大学院

2-3.募集人員

中央大学法科大学院の募集人員は、1学年160名です。160名の内訳は、次のようになっています。

なお、出願資格を満たせばすべてのコース・試験方式に出願可能です。

法学既修者(2年コース)特別選抜(5年一貫型) 40人※
特別選抜(開放型) 20人
一般選抜 60人
法学未修者(3年コース)一般選抜 40人

※地方大学出身者専願枠5名を含む

参照:入学者選抜の概要|中央大学法科大学院

2-4.選抜方法

中央大学法科大学院の選抜方法について、法学既修者枠と法学未修者枠に分けて紹介します。

2-4-1.法学既修者枠の選抜方法

法学既修者枠
特別選抜
(5年一貫型)
成績証明書
提出書類(志願者調書・任意提出書類)
面接試験
特別選抜
(開放型)
成績証明書
志願者調書
任意提出書類
論述式試験①(憲法・民法・刑法)
一般選抜成績証明書
志願者調書
任意提出書類
論述式試験①(憲法・民法・刑法)
論述式試験②(民事訴訟法・刑事訴訟法・商法)

参照:2026年度法科大学院入学者選抜要項<5年一貫型選抜>|中央大学法科大学院
          開放型選抜|中央大学法科大学院
          一般選抜|中央大学法科大学院

2-4-2.法学未修者枠の選抜方法

法学未修者枠
一般選抜成績証明書
志願者調書
任意提出書類
小論文筆答試験

参照:一般選抜|中央大学法科大学院

2-5.入試における合格者数・合格率・倍率と難易度

ここでは、中央大学法科大学院の過去3年間における入学者選抜の結果について解説します。中央大学法科大学院では、選抜方法ごとの倍率は公表しておらず、法学既修者のデータは、特別選抜と一般選抜を併せたデータとなっております。

入学年出願枠受験者数合格者数倍率
2025年既修者1,011人416人2.4
未修者235人58人4.1
2024年既修者819人446人1.8
未修者276人75人3.7
2023年既修者844人436人1.9
未修者244人70人3.5

参照:入学者選抜データ|中央大学法科大学院

ここ3年間の入試倍率は、既修者が約2倍、未修者が約4倍となっております。昨年度は既修者の受験者数が大きく増加しており、前年度より倍率が0.6倍増加しております。ここ2年間は司法試験で好結果を残しており、本年度はさらに倍率が高くなる可能性もあるでしょう。

2-6.合格者の出身学部や社会人の割合

ここでは、過去3年分で中央大学法科大学院に入学した合格者の出身学部や社会人の割合を紹介します。

中央大学法科大学院では、非法学部出身者と社会人について個別の人数は公表しておりません。2025年入学者のデータでは、既修者の非法学部・社会人の割合が15%、未修者の非法学部・未修者の割合が47.8%となっており、他の年も同程度の割合となっております。

入学年入学者平均年齢非法学部・社会人
2025年150人23.5歳20%
2024年148人24.6歳20.90%
2023年124人24.2歳19.35%

参照:入学者選抜データ|中央大学法科大学院

3.中央大学法科大学院に関するよくある質問

Q.中央大学法科大学院は司法試験ランキング何位?

中央大学法科大学院は、司法試験合格者数で常に全国上位にランクインしている名門校です。2024年(令和6年)の司法試験では、合格者数83名で全国5位、合格率45.86%という優秀な成績を収めています。受験者数は181名で、約半数近くが合格するという高い水準を維持しています。

過去5年間の実績を見ると、2023年(令和5年)には90名が合格し合格率39.30%、2022年(令和4年)は50名合格で合格率26.18%となっており、年度により変動はあるものの、令和4年を除いて80名以上の合格者を安定して輩出しています。

ランキング上の特徴として、合格者数ではほぼ毎年5位以内に位置しており、東京大学、京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学などに次ぐ上位常連校として評価されています。合格率についても年度により変動があるものの、2024年は45.86%と高水準を記録しており、質の高い教育が提供されていることがうかがえます。

Q.中央大学法科大学院の難易度はどの程度ですか?

A.中央大学法科大学院は中上位レベルの法科大学院です。2024年度入試は全体で受験者数1,081人、合格者が521人で、実質倍率は2.07倍でした。倍率で見た難易度は、全34法科大学院中33番目とされており、比較的入学しやすい法科大学院とされています。

Q.中央大学法科大学院の修了生の就職先は?

中央大学法科大学院修了生で司法試験合格者の進路では、約70~80%が法律事務所に就職しており、大手法律事務所(四大法律事務所等)、中堅法律事務所、地方の法律事務所など幅広い選択肢があります。経験を積んだ後に独立開業する道もあります。次に多いのが企業法務部門で約10~15%を占めており、大手企業の法務部、金融機関のコンプライアンス部門、商社・メーカーの法務部門などが主な就職先となっています。公務員として検察官や裁判官、地方自治体の法務職に就く人も約5~10%存在します。
参照:キャリアサポート | 中央大学法科大学院

Q.中央大学法科大学院はどんな人におすすめですか?

A.募集人数が多いことや、入試倍率は高くないため比較的合格しやすいという特徴があります。そして毎年司法試験の合格者も多く輩出していることから着実に法曹を目指したい方におすすめです。

4.中央大学法科大学院(ロースクール)の過去問

2025年度
既修者未修者
憲法小論文
刑法
民法
商法
民事訴訟法
刑事訴訟法
出題趣旨出題趣旨

2024年度
既修者未修者
憲法小論文
刑法
民法
商法
民事訴訟法
刑事訴訟法
出題趣旨出題趣旨

2023年度
既修者未修者
憲法小論文
刑法
民法
商法
民事訴訟法
刑事訴訟法
出題趣旨出題趣旨

参照:入学者選抜の過去問題|中央大学法科大学院

5.中央大学法科大学院についてまとめQ&A

Q.中央大学法科大学院の所在地はどこですか?

A.中央大学法科大学院は、〒101-8324 東京都千代田区神田駿河台3-11-5 駿河台キャンパスに位置しており、JR御茶ノ水駅から徒歩約3分など、都心でアクセスしやすい立地です。

Q.中央大学法科大学院の学費はいくらですか? 

A.中央大学法科大学院の学費は、入学金300,000円、在学料1,000,000円、施設整備費300,000円の合計1,600,000円です。中央大学の卒業生は入学金の半額が免除されます。

Q.中央大学法科大学院にはどのような奨学金制度がありますか? 

A.中央大学法科大学院には、入試成績に応じた学費相当額(130万円)給付の第一種特別給付奨学金と、在学料相当額の半額(65万円)給付の第二種特別給付奨学金があります。さらに、入学後の成績によって選考される第三種特別給付奨学金も用意されており、2023年には在学生の約半数に奨学金が給付されました。

Q.中央大学法科大学院の司法試験合格実績はどうですか?

 A.中央大学法科大学院は、2024年(令和6年)の司法試験で合格者数83名、合格率45.86%で全国5位の優秀な成績を収めています。過去5年間では、令和4年を除き毎年80名以上の合格者を輩出しており、常に全国上位にランクインする名門校です。

Q.中央大学法科大学院の入試にはどのような種類がありますか? 

A.中央大学法科大学院の入試には、5年一貫型選抜、開放型選抜、そして法学既修者コース・法学未修者コース対象の一般選抜の3種類があります。出願資格を満たせば、すべてのコース・試験方式に出願可能です。

Q.中央大学法科大学院の募集人員は何名ですか? 

A.中央大学法科大学院の募集人員は、1学年160名です。このうち、法学既修者(2年コース)は120名、法学未修者(3年コース)は40名が目安となっています。

Q.中央大学法科大学院の入試倍率はどのくらいですか? 

A.中央大学法科大学院のここ3年間の入試倍率は、既修者が約2倍、未修者が約4倍となっています。特に2025年入学者選抜では、既修者の受験者数が大きく増加し、倍率も前年度より0.6倍増加しました。

Q.中央大学法科大学院の偏差値はどのくらいとされていますか? 

A.中央大学法科大学院の偏差値は、既修者コースで60〜65、未修者コースで55〜60程度とされており、全国の法科大学院の中でも上位レベルに位置しています。ただし、法的思考力が重視されるため、単純な学力だけでは測れない点に注意が必要です。

Q.中央大学法科大学院の特色は何ですか? 

A.中央大学法科大学院の特色は、多様な分野で活躍する法曹を養成すること、精鋭教員が揃うビッグ・ロースクールであること、最高の学修環境が整っていること、そして一人ひとりの進路選択をサポートしていることの4点です。専用自習席や専門職大学院図書館など施設が充実しており、キャリアカウンセラーやOB・OGによる学生サポートも手厚いです。

伊藤塾では、「盤石な基礎」と「合格後を考える」を指導理念に、司法試験合格はもちろんのこと、合格後の活躍まで見据えたお一人おひとりへの丁寧なサポートで、受講生の皆様を全力で支えています。

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2024年 司法試験合格者1,592人中 1,436名(90.2%)※1
2024年 予備試験合格者 449人中 405名(90.2%)※2
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中央大学法科大学院 画像出典:公式サイト

著者:伊藤塾 司法試験科

伊藤塾司法試験科は1995年の開塾以来、多数の法律家を輩出し、現在も業界トップの司法試験合格率を出し続けています。当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、司法試験や法曹に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。