【2026年最新】法学部生におすすめの資格6選 司法試験・司法書士の難易度比較
基本情報
法学部生が目指せる主要資格は6つです。汎用性と平均年収の高さで選ぶなら、司法試験(合格率41.20%、法務省2025年度)が最有力候補となります。資格ごとの合格率・勉強時間・年収傾向を比較すれば、自分に合う1つが見えてきます。
法学部に進学した理由は人それぞれです。「将来は法律に関わる仕事がしたい」と漠然と考えている人もいれば、「司法試験は難しそうだから、まずは取りやすい資格で実績をつくりたい」と段階的に考えている人もいるでしょう。在学中の限られた時間で、どの資格を目指すかは将来のキャリアを左右する重要な選択です。
本記事では、法学部生が在学中または卒業後に挑戦できる6つの主要資格について、最新の公式データをもとに難易度・勉強時間・年収傾向を比較します。各資格の特徴を把握したうえで、目的別の選び方の判断基準と、よくある疑問への回答までまとめました。法学部での学びを最大限に活かす資格選びの参考にしてください。
【目次】
1. 法学部生におすすめの資格6選を一覧で比較
法学部での学びと親和性が高く、法律実務に直結する資格は次の6つです。まずは全体像を比較表で確認します。
| 資格 | 2025年度 合格率 | 受験者数 | 合格者数 | 勉強時間 の目安 |
| 司法試験 | 41.20% | 3,837人 | 1,581人 | 3,000〜8,000 時間 |
| 司法書士 | 5.21% | 14,418人 | 751人 | 3,000時間 前後 |
| 行政書士 | 14.54% | 50,163人 | 7,292人 | 600〜1,000 時間 |
| 宅地建物取引士 | 18.7% | 245,462人 | 45,821人 | 300〜500 時間 |
| 社会保険労務士 | 5.5% | 43,421人 | 2,376人 | 800〜1,000 時間 |
| 中小企業診断士 (1次) | 23.7% | 18,360人 | 4,344人 | 1,000時間 前後 |
出典:法務省「令和7年司法試験の合格発表について」 / 法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」 / 一般財団法人行政書士試験研究センター「令和7年度行政書士試験実施結果の概要」 / 一般財団法人不動産適正取引推進機構「令和7年度宅地建物取引士資格試験結果の概要」 / 厚生労働省「第57回社会保険労務士試験の合格者発表」 / 令和7年度 中小企業診断士第1次試験に関する統計資料
ただし、合格率や勉強時間は判断材料の一部にすぎません。試験の性質や法学部での学びとの相性も含めて、ここから1つずつ詳しく見ていきます。
2. 法学部生におすすめの資格6選の詳細
各資格の業務範囲・難易度・受験ルートを順に確認します。自分の目標とのギャップを意識しながら読み進めてください。
2-1. 司法試験:法律系資格の頂点に位置する国家試験
司法試験は、弁護士・裁判官・検察官の法曹三者になるための国家試験です。2025年度(令和7年度)司法試験では、受験者3,837人のうち1,581人が合格し、合格率は41.20%でした。合格率だけ見ると意外に高く感じますが、これは法科大学院修了または予備試験合格という受験資格を満たした人のみが受験するためです。
司法試験の最大の特徴は、合格後に扱える業務範囲の広さです。弁護士法第3条により、弁護士は「訴訟事件、非訟事件及び審査請求その他一般の法律事務」を取り扱うことができ、法律事務全般に対応可能です。
また、行政書士業務の多くや登記申請など、他士業と重なる業務も扱える点が特徴です。
ただし、税務代理や特許出願代理など一部の業務については、別途専門資格の登録が必要となる場合があります。
合格までに必要な勉強時間は3,000〜8,000時間程度といわれています。法学部生が大学1年から計画的に学習を始めれば、在学中の合格も視野に入ります。実際、2025年度司法試験の最年少合格者は18歳でした。
受験資格を得るルートは2つあります。1つは法科大学院に進学して修了する(または在学中受験資格を得る)ルート、もう1つは予備試験に合格するルートです。2025年度司法試験の合格率を受験資格別にみると、予備試験合格者は90.68%、法科大学院在学中受験者は52.66%、法科大学院修了者は21.91%でした。予備試験ルートの合格率の高さが目立ちます。
近年は、法律事務所での勤務だけでなく、企業の法務部に所属するインハウスローヤー(企業内弁護士)として働く法曹も増加傾向にあります。働き方の多様化が進んでいる点も、司法試験の魅力の1つです。
出典:法務省「令和7年司法試験の合格発表について」
2-2. 司法書士:登記の専門家として独立しやすい資格
司法書士は、不動産登記や商業登記、供託手続きの代理を主な業務とする法律専門職です。2025年度司法書士試験では、受験者14,418人のうち751人が合格し、合格率は5.21%でした。
合格率は法律系資格の中でもとくに低く、難関国家資格に分類されます。合格までに必要な勉強時間は3,000時間前後が目安とされています。法学部での民法・商法の学びは試験対策に直結するため、他学部出身者と比べてアドバンテージがあります。
司法書士の業務範囲は登記代理が中心ですが、法務大臣の認定を受ければ、訴額140万円以下の簡易裁判所での訴訟代理や民事調停の代理も可能です。家庭裁判所から選任されて成年後見人や不在者財産管理人の業務を担うこともあります。独立開業がしやすく、地域密着型の働き方ができる点が魅力です。
ただし、140万円を超える訴訟や刑事事件は扱えません。訴訟代理業務を幅広く行いたいのであれば、司法試験のほうが選択肢として広がります。
出典:法務省「令和7年度司法書士試験の最終結果について」
2-3. 行政書士:受験資格不要で挑戦しやすい登竜門
行政書士は、官公署に提出する書類や権利義務・事実証明に関する書類の作成を主な業務とする国家資格です。2025年度行政書士試験では、受験者50,163人のうち7,292人が合格し、合格率は14.54%でした。
行政書士試験の大きな特徴は、受験資格に制限がないことです。学歴・年齢・国籍を問わず誰でも受験できるため、法学部生だけでなく社会人の挑戦も多い資格です。合格までに必要な勉強時間は600〜1,000時間程度といわれています。
行政書士の業務は、大きく分けて書類作成・提出代理・相談業務の3つです。建設業許可、産業廃棄物収集運搬許可、酒類販売許可、飲食店営業許可など、官公庁への許認可申請に関する書類作成や提出手続きの代理は行政書士の中心業務にあたります。在留資格の手続きや自動車の名義変更など、私たちの生活に身近な書類作成も担います。
ただし、行政書士は許認可等の書類作成と代理申請の専門職であり、訴訟代理や紛争解決のための法律事務全般を扱うことはできません。この点は司法試験・司法書士との明確な違いです。
出典:一般財団法人行政書士試験研究センター「令和7年度行政書士試験実施結果の概要」
2-4. 宅地建物取引士:不動産取引の専門家として在学中に取りやすい
宅地建物取引士(宅建士)は、不動産取引における重要事項の説明や契約締結を担う国家資格です。2025年度宅建士試験では、受験者245,462人のうち45,821人が合格し、合格率は18.7%でした。
合格までに必要な勉強時間は300〜500時間程度で、本記事で紹介する6資格の中で最も短い水準です。法学部生が在学中に取得しやすい資格の代表格といえます。試験範囲も民法・宅建業法・法令上の制限などが中心で、法学部の授業内容と重なる部分が多くあります。
宅建士の独占業務は、不動産取引における重要事項の説明や37条書面(契約書)への記名です。不動産業を営む事業所では、宅地建物取引業に従事する者5人につき1人以上の専任の宅建士の設置が法律上義務付けられているため、不動産業界での就職や転職に強い武器となります。
不動産業界以外でも、金融機関の融資審査や、自社で不動産を扱う一般企業の法務・総務部門で評価される資格です。在学中に取得して就活でアピールするという活用法もよく選ばれています。
出典:一般財団法人不動産適正取引推進機構「令和7年度宅地建物取引士資格試験結果の概要」
2-5. 社会保険労務士:労働・社会保険の専門家
社会保険労務士(社労士)は、労働社会保険諸法令にもとづく書類作成や労務管理の相談・指導を行う国家資格です。2025年度第57回社労士試験では、受験者43,421人のうち2,376人が合格し、合格率は5.5%でした。
合格までに必要な勉強時間は800〜1,000時間程度です。試験科目は労働基準法・労働安全衛生法・健康保険法・国民年金法・厚生年金保険法など10科目に及び、法学部の授業との重なりは限定的です。社会保険・労働法の専門領域への深い学習が求められます。
社労士の業務は、企業の人事労務管理に関わる書類作成代行・相談・指導が中心です。所定の研修・試験を経て「特定社会保険労務士」の付記を受ければ、労働関連トラブルの裁判外紛争解決手続(ADR)における代理業務にも携われます。
社労士は、他の士業とのダブルライセンスで活動する例が多い資格でもあります。司法書士と組み合わせれば会社設立の登記から設立後の社会保険・労務まで一貫して対応でき、行政書士と組み合わせれば許認可申請から労務管理まで幅広くサポートできます。
出典:厚生労働省「第57回社会保険労務士試験の合格者発表」
2-6. 中小企業診断士:経営コンサルティングの国家資格
中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対して専門的な助言を行う、経営コンサルティングの国家資格です。2025年度中小企業診断士第1次試験では、受験者18,360人のうち4,344人が合格し、合格率は23.7%でした。続く第2次試験(筆記)では、受験者7,044人のうち1,240人が合格し、合格率は17.6%でした。1次・2次を通過するストレート合格率は、おおむね4〜8%程度です。
合格までに必要な勉強時間は1,000時間前後が目安です。試験科目は経済学・財務会計・企業経営理論・運営管理・経営法務・経営情報システム・中小企業経営政策の7科目で、ビジネス全般の知識を体系的に学べます。なお、2026年度試験から第2次試験の口述試験は廃止されることが中小企業庁から発表されています。
中小企業診断士は、経営コンサルティング業務に加え、スタートアップ支援やベンチャー企業育成、事業承継支援など幅広いフィールドで活躍できる資格です。法学部生にとっては、法律知識と経営知識の両面を備えることで、企業法務領域での差別化につながります。将来的に独立開業を目指す人にとっては、経営の基礎知識を体系的に身につけられる利点もあります。
出典:令和7年度 中小企業診断士第1次試験に関する統計資料 /令和7年度 第2次試験に関する統計資料 /中小企業庁「令和8年度からの中小企業診断士試験における改正点について」
3. 法学部生が資格を選ぶときの3つの判断基準
ここまで6つの資格を見てきましたが、「結局どれを選べばいいのか」と迷う人も多いでしょう。資格選びは合格率の高さや勉強時間の短さだけで決めるのではなく、卒業後にどう働きたいか・その資格をどう活かしたいかという視点から逆算する必要があります。ここでは、法学部生が資格を選ぶときに考えるべき3つの判断基準を提示します。
3-1. 判断基準①:将来の業務範囲と年収から逆算する
第一の基準は、合格後にどの範囲の仕事ができ、どの程度の年収が見込めるかです。厚生労働省の職業情報提供サイトjobtag(令和7年賃金構造基本統計調査ベース)によると、弁護士の平均年収は981.1万円、司法書士は981.1万円、社労士は1134.6万円、中小企業診断士は1134.6万円、宅建士(住宅・不動産営業)は660.7万円、行政書士は583.3万円となっています。ただし、これらの数値には独立開業者の収入が反映されていないケースが多く、実際には独立後に1,000万円超を稼ぐ人も多数存在します。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト jobtag「弁護士」 / jobtag「司法書士」/jobtag「社会保険労務士」/jobtag「中小企業診断士」/jobtag「住宅・不動産営業」/jobtag「行政書士」
業務範囲で見ても差は明確です。司法試験合格者は弁護士法第3条にもとづき法律事務を幅広く担えるのに対し、行政書士は書類作成と代理申請、司法書士は登記代理と簡易訴訟、宅建士は不動産取引の重要事項説明、というように、各資格には扱える領域が法律で定められています。
加えて、司法試験合格者は他の士業資格や別の専門資格と組み合わせて活躍領域を広げる選択肢も持てます。たとえば公認会計士として大手監査法人で約4年間勤務した後、ダブルライセンスを志して弁護士を目指したK.Nさんは、「公認会計士資格と相性がよさそうな弁護士資格を取得すれば、より幅広く、専門性をもって仕事をすることができるのではないかと考え、法律家を目指すことにした」と語っています。資格1つで完結するのではなく、複数資格の掛け算でキャリアを広げる発想は、法学部生の進路選択にも参考になる視点です。
合格者の声
▶ K.Nさん(2023年司法試験合格・学習院大学法科大学院修了)
公認会計士として大手監査法人で約4年間、会計監査業務に従事してきました。仕事をしていく中で、生涯にわたって会計監査業務をするのは嫌だなと思い、転職も視野に将来の選択肢を考えていました。公認会計士資格と相性がよさそうな弁護士資格を取得すれば、より幅広く、専門性をもって仕事をすることができるのではないかと考え、法律家を目指すことにしました。
出典:伊藤塾2023年司法試験合格者の声「公認会計士とのダブルライセンスを目指して」
「幅広く法律実務に携わりたい・年収を最大化したい」と考えるなら司法試験、「特定領域の専門家として独立したい」と考えるなら司法書士・行政書士・社労士、「在学中に1つ実績をつくりたい」と考えるなら宅建士、というように、自分が何を優先するかを先に決めることが選び方の出発点となります。
3-2. 判断基準②:在学中に確保できる勉強時間と試験の特性で考える
第二の基準は、勉強時間と試験の性質です。法学部の4年間は、講義・ゼミ・サークル・アルバイト・就活など、限られた可処分時間の取り合いになります。1日3時間の勉強を4年間続ければ、約4,400時間を確保できる計算で、これは司法試験の必要勉強時間にも届く水準です。
実際に、大阪大学法学部で在学中に予備試験・司法試験合格を果たした相間さんは、サークル活動とアルバイトを両立しながら学習を進めたと語っています。
合格者の声
▶ 相間さん(2025年司法試験合格・大阪大学法学部出身)
学部時代は、バレーボールサークルに所属し、大学受験指導予備校でアルバイトをしていました。大学1・2年生の頃はサークルに週2回ぐらい、アルバイトも週2から4回ぐらいしていました。オンラインでの受講ができるので、サークルやアルバイトの隙間時間を見つけて学習を進めていくことができたので両立することができました。
出典:伊藤塾2025年司法試験合格者インタビュー
ただし、すべての時間を試験勉強に振り向けられるわけではありません。学部試験対策やゼミ・部活動との両立を前提に考えると、現実的な選択肢は次のように整理できます。在学中に短期間で成果を出したいなら宅建士(300〜500時間)、1〜2年かけて専門資格を取りたいなら行政書士(600〜1,000時間)または社労士・中小企業診断士(800〜1,000時間)、4年間を通じて最高峰の資格を狙うなら司法試験または司法書士(3,000時間以上)が目安です。
法律系資格の試験はいずれも年に1回しか実施されません。1年で取得できなかった場合は次の年まで待つ必要があるため、計画性が成否を分けます。
3-3. 判断基準③:最終ゴールが司法試験なら最初から特化する選択もある
第三の基準は、最終的な到達点をどこに置くかです。「いきなり司法試験は難しいから、まず行政書士から段階的に」という考え方は一見堅実に見えますが、実は効率的とは限りません。
行政書士・司法書士・予備試験・司法試験は、それぞれ独立した試験として運営されており、試験科目も出題範囲も異なります。たとえば行政書士試験は行政法・民法・憲法・商法等を中心に出題されますが、司法試験ではこれに加えて刑法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法・選択科目までが論文式で問われます。試験科目が一部重なっていても、出題形式(短答式・論文式)や問われる知識の深さが異なります。
加えて、すべての試験が年1回実施のため、段階的に取得しようとすると4年間で予備試験まで届かない可能性があります。司法試験を最終ゴールに据えるなら、最初から司法試験向けの学習に特化したほうが、結果的に時間的コストを抑えられるケースが多いのです。
実際、社会人になってから司法試験に挑戦したX.Vさんは、学生時代に行政書士講座を受講していた経験があったものの、司法試験対策は実質的にゼロから学び直す必要があったと振り返っています。
合格者の声
▶ X.Vさん(2024年司法試験合格・会社員)
司法試験を目指した理由は、これから年齢を重ねていくことを考えたときに「経験がものをいう」仕事をしたいという気持ちがあったからです。学生時代に行政書士講座で伊藤塾にお世話になったこと、(中略)行政書士の受験経験があったとは言え、法律も変わっていたり、問われる知識の深さが全く違ったりしたので、一から勉強し直す感覚でした。
出典:伊藤塾2024年司法試験合格者の声「仕事が、育児が…と迷っている方も、大丈夫です」
先に他資格を取得していても、司法試験の学習は実質的にゼロからのスタートになり得る、ということを示す貴重な実例です。
4. 法学部生におすすめの資格についてよくある質問(FAQ)
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法学部生におすすめの資格は何ですか?
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業務範囲の広さと汎用性で選ぶなら、司法試験が最有力候補です。2025年度の合格率は41.20%(法務省)で、合格すれば弁護士・裁判官・検察官への道が開けます。弁護士は法律事務全般を扱えるため、行政手続や契約実務など幅広い分野に対応できる点が特徴です。ただし、税務代理や特許出願代理など一部の業務については、別途専門資格の登録が必要となる場合があります。在学中の短期取得を重視するなら、勉強時間300〜500時間で挑戦できる宅地建物取引士が現実的な選択肢です。
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法学部以外でも法律系の資格は取れますか?
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取れます。本記事で紹介した6資格のうち、行政書士・宅建士・社労士・中小企業診断士は受験資格に学歴の制限がありません。司法試験は法科大学院修了または予備試験合格が必要ですが、予備試験には受験資格の制限がなく、他学部出身者や社会人の合格者も多くいます。
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法学部の成績と資格勉強は両立できますか?
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資格学習と学部の勉強は内容が大きく重なるため、両立は十分に可能です。同志社大学法学部から京都大法科大学院に早期卒業で進学した下栗さんは、対談企画で「学部の授業が始まる前に基礎的な知識をインプットしておいた方が、先生方のお話がよく分かる」「資格対策として答案の書き方を学んでいたことが、学部試験の成績やレポート対策にも直結した」と語っています(伊藤塾2024年司法試験合格者対談企画より)。司法試験・司法書士・予備試験の主要科目である民法・憲法・刑法・商法は、法学部のコア科目と重なるため、二重投資にはなりにくい構造です。
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大学1年から資格勉強を始めるのは早すぎませんか?
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早すぎることはありません。法学部のカリキュラムは1年次から法律科目が始まり、3年次には専門科目が本格化します。1年次から資格学習を始めれば、学部の授業を「予習・復習」として活用でき、効率的に学習を進められます。司法試験のように勉強時間が3,000時間を超える資格を目指す場合、早期スタートが現実的な選択肢になります。
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司法試験と司法書士はどちらが難しいですか?
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合格率だけを見れば司法試験41.20%、司法書士5.21%(いずれも2025年度)で司法書士のほうが低く見えますが、司法試験は法科大学院修了または予備試験合格者のみが受験できる試験のため、母集団が異なります。難易度の単純比較は困難ですが、業務範囲の広さや扱える事件の規模では司法試験が上位です。
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行政書士から段階的に司法試験を目指すのは効率的ですか?
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効率的とは限りません。行政書士と司法試験では出題科目・出題形式・問われる知識の深さが大きく異なり、行政書士の学習が司法試験対策にそのまま転用できる範囲は限定的です。試験はいずれも年1回実施のため、段階的に取得すると年単位で時間がかかります。最終ゴールが司法試験なら、最初から司法試験向けの学習に集中するほうが時間効率は高くなります。
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宅建士は法学部生にとって取得する価値がありますか?
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あります。宅建士は法学部1〜2年生でも合格を狙える勉強時間(300〜500時間)で取得できる国家資格です。不動産業界はもちろん、金融・建設・一般企業の法務総務部門でも評価され、就活時のアピール材料になります。在学中に1つ国家資格を取得することで、自己効力感の向上にもつながります。
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司法書士と行政書士のダブルライセンスは可能ですか?
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可能です。両資格は試験範囲に重なりがあり、相互に親和性が高い組み合わせです。司法書士の登記業務と行政書士の許認可申請業務を組み合わせることで、起業支援や相続手続きをワンストップで提供できます。なお、司法試験合格者は登録のみで行政書士業務を行えるため、最終的に法律実務全般を扱いたいなら司法試験を目指す選択肢もあります。
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法学部生が在学中に取得しやすい資格はどれですか?
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勉強時間の少なさで選ぶなら宅地建物取引士(300〜500時間)です。受験資格に制限がなく、試験範囲が法学部のコア科目と重なるため、効率的に学習できます。次点として行政書士(600〜1,000時間)も挑戦しやすい選択肢です。
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就活で評価される法律系資格はどれですか?
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取得難易度と業界ニーズの両面で評価されるのは、司法試験合格(法曹三者・インハウスローヤー志望者向け)、宅地建物取引士(不動産・金融・一般企業向け)、行政書士(独立志望者・法務部門向け)です。資格そのものに加えて、目標達成までのプロセスや学習計画を立てて実行した経験そのものが、就活の評価対象になります。
5. 法学部生におすすめの資格のまとめ
法学部生が目指せる主要な国家資格は6つあり、それぞれ難易度・業務範囲・年収・勉強時間が異なります。本記事で取り上げたデータ(2025年度公式発表)を踏まえると、汎用性と業務範囲の広さで選ぶなら司法試験が最有力候補です。
要点を整理します。
● 司法試験は2025年度合格率41.20%(法務省)、業務範囲は最も広く、他資格の登録も可能
● 司法書士・行政書士・宅建士・社労士・中小企業診断士はそれぞれ専門領域が明確
● 在学中の短期取得なら宅建士、独立志向なら司法書士・行政書士・社労士が選択肢
● 司法試験が最終ゴールなら、段階取得よりも最初から特化したほうが時間効率が高い
これから資格選びを進めるうえでの次のアクションは、現在の状況によって異なります。1〜2年生で時間に余裕があるなら、まずは司法試験・予備試験の学習を始めて、必要に応じて他資格にシフトする選択肢を検討してみてください。3〜4年生で時間が限られているなら、宅建士で在学中の実績を作りつつ、卒業後のキャリア設計を進めるのが現実的です。すでに進路に迷いがあるなら、各資格の説明会やカウンセリングで具体的な情報を集めることから始めましょう。
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※これから司法試験・予備試験を目指すあなたへ
2026年度から、司法試験・予備試験はパソコンを使って答案を作成するCBT方式に移行しました。タイピング力も含めた対策が必要です。伊藤塾では独自のCBT対応システムを提供しています。

2025年 司法試験合格者1,581人中 1,432名(90.6%)※1
2025年 予備試験合格者 452人中406名(89.8%)※2
が伊藤塾有料講座の受講生でした。
※1(講座内訳:入門講座640名、講座・答練321名、模試471名)
※2(講座内訳:入門講座228名、講座・答練131名、模試47名)
なぜ、伊藤塾の受講生は、これほどまでに司法試験・予備試験に強いのか?
その秘密を知りたい方は、ぜひこちらの動画をご覧ください。
