2026年(令和8年)予備試験短答式試験の結果は?合格率と合格者数を速報

予備試験

予備試験の短答式試験は、毎年多くの受験生が挑む第一関門です。受験を終えると「今年のボーダーラインは何点か」「自分は合格圏内か」が気になり、発表まで落ち着かない日が続きます。加えて科目数が多く、合格率がどの水準で推移しているのかもつかみにくい試験です。

本記事では、2026年度(令和8年度)の予備試験短答式試験の合格者数・合格率・合格点・平均点を、前年2025年度(令和7年度)との比較とあわせて整理します。さらに、出願と実受験の差から見た実質倍率や、試験開始以来の合格率の推移から読み解く難易度の安定性まで、法務省の情報をもとに解説します。

1. 予備試験短答式試験の結果

2026年度(令和8年度)の予備試験短答式試験は7月19日に実施され、8月6日に結果が発表されました。受験者12,453人に対し合格者2,668人、合格率21.4%、合格点は各科目の合計得点165点以上(270点満点)、合格者平均181.3点でした。

出典:法務省「令和8年司法試験予備試験受験案内」「令和8年司法試験予備試験短答式試験の結果

【受験者数等】

 2026年度(令和8年度)2025年度(令和7年度)
出願者数15,843人15,764人
欠席者数3,390人3,332人
受験者数12,453人
(うち途中欠席118人)
12,432人
(うち途中欠席101人)
受験率78.6%78.9%
採点対象者12,335人12,331人

【合格者数】

 2026年度(令和8年度)2025年度(令和7年度)
合格点
(270点満点)
各科目の合計得点が
165点以上
各科目の合計得点が
159点以上
合格者数2,668人2,744人
合格者の平均点181.3点175.8点

【各科目の得点】
※カッコ内は2025年度(令和7年度)の点数

得点最高点最低点平均点
合計得点239(235)15(0)130.2(124.5)
憲法30(28)0(0)16.4(13.6)
行政法29(29)0(0)12.8(12.9)
民法30(30)0(0)14.3(15.3)
商法30(30)0(0)13.8(13.7)
民事訴訟法30(30)0(0)15.7(15.3)
刑法30(30)0(0)18.3(14.0)
刑事訴訟法30(30)0(0)15.9(13.7)
一般教養57(57)0(0)23.1(25.9)

※法律科目は各30点満点、一般教養は60点満点の合計270点満点です。
※出典:法務省「令和8年司法試験予備試験短答式試験の結果

短答式試験は、憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法の法律7科目(各30点)と一般教養科目(60点)の合計270点満点で実施されます。2026年度は出願者15,843人のうち、実際に受験したのは12,453人で、受験率は78.6%でした。欠席者は3,390人にのぼります。

ここで見落とされがちなのが、出願者と実受験者の差です。出願者15,843人を合格者2,668人で割ると倍率は約5.94倍ですが、実際に受験した12,453人を分母にすると約4.67倍まで下がります。出願はしたものの受験しなかった層を除くと、実際の競争はやや緩やかに見えます。また合格率も、受験者数を分母にすると21.42%、採点対象者12,335人を分母にすると21.63%と、基準の取り方で数字が変わります。本記事では、法務省が公表する受験者数を分母とした値で統一しています。

短答式の合格点や平均点の詳しい推移、科目別の目標点の組み立て方は、専用記事で掘り下げています。

1-1. 前年度との比較

2025年度(令和7年度)の短答式試験は、受験者12,432人・合格者2,744人・合格率22.1%・合格点159点・合格者平均175.8点でした。2026年度はこれと比べ、合格点が6点上がり、合格者平均も約5.5点上昇しています。受験者数がほぼ横ばいのまま合格者数が76人減ったことから、2026年度はやや難しい結果だったと評価できます。
出典:法務省「令和7年司法試験予備試験短答式試験の結果

2. 予備試験短答式試験の合格率の推移

予備試験短答式試験の合格率は、2011年(平成23年)の開始以来おおむね20%前後で推移しています。年ごとの上下はありますが、難易度そのものが大きく変わる動きはみられません。

次の表は、直近10年の受験者数・合格者数・合格率です。

年度受験者数合格者数合格率
2026年12,453人2,668人21.4%
2025年12,432人2,744人22.1%
2024年12,569人2,747人21.9%
2023年13,372人2,685人20.1%
2022年13,004人2,829人21.8%
2021年11,717人2,723人23.2%
2020年10,608人2,529人23.8%
2019年11,780人2,696人22.9%
2018年11,136人2,661人23.9%
2017年10,743人2,299人21.4%

出典:法務省「司法試験予備試験の結果について

2-1. 合格率からみる難易度の安定性

2011年度の試験開始からの16年間でみても、短答式の合格率は最低19.5%から最高23.9%の範囲に収まり、平均は22.11%です。約5人に1人が通過する水準が長く続いています。注目したいのは、合格率が安定する一方で、合格点は156点から170点の範囲で推移している点です。これは、合格点が受験者全体の得点分布に応じて毎年調整される相対評価だからです。つまり今年のボーダーラインが何点かを正確に読むより、6割を安定して超える得点力を作るほうが合理的だといえます。

2-2. 受験者数・合格者数の推移

受験者数は2022年度・2023年度に13,000人台まで増えたあと、2024年に減少へ転じ、直近の2025年・2026年は12,400人台で横ばいです。一方で合格者数はおおむね2,500人から2,800人の範囲で推移しており、受験者数の増減にかかわらず合格者の規模は大きく変わりません。この結果、合格率も狭いレンジで安定します。合格点や平均点の年度推移、科目別の平均点まで確認したい場合は、合格点記事をご覧ください。

3. 短答式試験に合格したら次にすること

短答式に合格すると、約1ヵ月後の論文式試験に進みます。この期間は新しい教材を広げず、手持ちの過去問と参考書を計画的に反復するのが有効です。

短答式の合格発表から論文式試験までは1ヵ月ほどしかありません。焦って新しい教材に手を出すと、どれも中途半端になりがちです。今まで使ってきた教材と過去問を繰り返すほうが、限られた時間を効率よく使えます。来年のための力試しではなく、その年の論文式に合格するつもりで準備することが、当日の集中力にもつながります。

短答式で問われる一般教養が苦手でも、合否は法律科目を含む合計得点で決まります。一般教養の位置づけと現実的な対策は、専用記事で解説しています。

短答式の勉強法を見直したい場合や、発表日・全体の合格率を確認したい場合は、次の記事もあわせてご覧ください。

・短答対策の進め方:

・論文式の勉強法:

・発表日・確認方法:

・全体の合格率:

4. 予備試験短答式試験の結果に関するよくある質問(FAQ)

2026年度(令和8年度)の予備試験短答式試験の合格率は何%でしたか?

2026年度(令和8年度)の合格率は21.4%で、受験者12,453人のうち2,668人が合格しました。合格点は165点、合格者の平均点は181.3点です。
例年20%台前半で推移しており、約5人に1人が通過する水準です。
出典:法務省「令和8年司法試験予備試験短答式試験の結果

予備試験短答式試験の合格者数は毎年どのくらいですか?

近年はおおむね2,500人から2,800人の範囲で推移しています。2026年度(令和8年度)は2,668人、2025年度(令和7年度)は2,744人でした。
受験者数が増減しても、合格者数の規模は大きくは変わらない傾向があります。

2026年度(令和8年度)は前年と比べて難しかったですか、易しかったですか?

やや難しい結果でした。合格点が2025年度(令和7年度)の159点から165点へ6点上がり、合格者平均も175.8点から181.3点へ上昇しています。
受験者数がほぼ横ばいのまま合格者数が76人減ったことが、難化の裏づけです。
出典:法務省「令和7年司法試験予備試験短答式試験の結果」「令和8年司法試験予備試験短答式試験の結果

短答式試験と論文式試験では合格率はどのくらい違いますか?

2025年度(令和7年度)は短答式が22.1%、論文式が17.44%でした。予備試験の最大の関門は論文式試験です。
短答式を突破した実力者どうしの争いになるため、論文式は数字以上に難度が高いといえます。
出典:法務省「令和7年司法試験予備試験の結果について

予備試験短答式試験の合格発表はいつ、どこで確認できますか?

2026年度(令和8年度)は、短答式試験が7月19日に実施され、合格発表は8月6日に法務省ホームページで公表されました。
発表時刻はアクセスが集中しやすいため、時間に余裕をもって確認するのが安全です。
出典:法務省「令和8年司法試験予備試験受験案内

予備試験短答式試験の満点と合格ラインは何点ですか?

満点は270点で、法律7科目が各30点、一般教養科目が60点です。合格ラインは年により変わりますが、6割前後が目安です。
2026年度(令和8年度)の合格点は165点で、得点率にすると約61%でした。
出典:法務省「令和8年司法試験予備試験短答式試験の結果

予備試験短答式試験の合格率は今後上がりますか、下がりますか?

断定はできませんが、過去16年で19.5%から23.9%の範囲に収まっており、平均は22.11%です。当面は20%前後で安定する可能性が高いと考えられます。
合格点が得点分布に応じて調整されるため、合格率は狭いレンジに収まりやすい仕組みです。
出典:法務省「司法試験予備試験の結果について

一般教養科目が苦手でも予備試験短答式試験に合格できますか?

合格できます。予備試験短答式には科目別の足切りがなく、合否は合計得点だけで決まるためです。法律7科目で8割(210点満点中168点)を狙う戦略が現実的です。
一般教養の詳しい対策は、こちらの記事で解説しています。

短答式に合格したら、論文式までに何をすべきですか?

新しい教材を増やさず、手持ちの過去問と参考書を計画的に反復するのが有効です。短答合格から論文式までは約1ヵ月しかありません。
その年の論文式に合格するつもりで準備することが、質と集中力の両面で差につながります。

2026年度(令和8年度)から予備試験短答式試験はCBT方式になりますか?

なりません。2026年度(令和8年度)の予備試験でCBT方式(パソコン受験)が導入されるのは論文式試験のみで、短答式試験は従来どおりのマークシート方式です。
司法試験の本試験は短答式・論文式の両方がCBT方式になる点と扱いが異なります。
出典:法務省「司法試験及び司法試験予備試験のデジタル化について

5. 予備試験短答式試験の結果は合格率20%台前半で安定している

2026年度(令和8年度)の予備試験短答式試験は、合格者2,668人・合格率21.4%・合格点165点という結果でした。前年よりやや難しく、合格率は試験開始以来おおむね20%前後で安定しています。

最後に要点をまとめます。

  • 2026年度(令和8年度)は合格者2,668人・合格率21.4%・合格点165点・合格者平均181.3点
  • 合格率は過去16年で19.5%から23.9%の範囲、平均22.11%で安定
  • 満点270点のうち6割前後が合格ラインの目安
  • 短答合格から論文式までは約1ヵ月、手持ち教材の反復が有効
  • 2026年度(令和8年度)の短答式はマークシート方式を維持し、論文式のみCBT方式

短答式に合格した方は、新しい教材を広げず、過去問と参考書を計画的に反復して9月の論文式に備えてください。来年に向けて準備する方は、論文学習を軸に基礎知識を固めることから始めましょう。

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著者:伊藤塾 司法試験科

1995年の創立以来、司法試験・予備試験指導の専門機関として約30年の実績を持つ伊藤塾の司法試験科が監修・執筆しています。2025年度の司法試験合格者占有率は業界トップクラスの90.6%。現役弁護士を含む専門講師陣が、予備試験ルート・法科大学院ルートの両方に精通した正確な情報をお届けします。