司法試験の日程は?2027年度試験日・時間割・会場・合格発表など解説

司法試験

「司法試験は来年いつあるのか」「短答式と論文式はどの日程で、結果はいつ出るのか」。受験が近づくほど、日程の確認は不安と直結します。2026年度(令和8年度)からはCBT方式とオンライン出願が始まり、2027年度はその2年目にあたります。日程の並びは2026年度とほぼ同じですが、願書の交付期間など変わった点もあります。

本記事では、2027年度の司法試験について、試験日・出願・会場・時間割・合格発表・受験票までを、法務省の司法試験委員会が2026年8月5日に決定した実施日程にもとづいて総まとめします。受験手数料や時間割の時刻など、2027年度分がまだ公表されていない項目は2026年度の内容を参考としてお伝えし、受験票が届かないときの対処、受験できる期間のルールまで、当日に困らない情報を解説します。

1. 2027年度(令和9年度)の司法試験の日程は?(早わかり表)

2027年度(令和9年度)の司法試験は論文式が7月14日・15日・17日、短答式が7月18日に行われ、最終合格発表は11月10日です。まず全体像を表で確認しましょう。

段階期日備考
出願(電子)受付開始2027年3月8日(月)締切は4月1日
論文式試験2027年7月14日(水)
・15日(木)・17日(土)
選択・公法系・民事系
・刑事系
短答式試験2027年7月18日(日)憲法・民法・刑法
短答式成績発表2027年8月5日(木)法務省ホームページ
合格発表2027年11月10日(水)官報公告日は未公表

出典:法務省「令和9年司法試験の実施日程等について」

2027年度司法試験の流れ

2027年度の試験日と発表日は、いずれも2026年度より1日早く、曜日は同じです。一方、受験の始まりを告げる試験公告は2026年1月9日から2026年12月18日へ、約3週間早まりました。

司法試験は短答式と論文式を同じ7月に行い、短答式に合格した人について短答式・論文式を総合して合否が決まります。制度全体やルートの違いはこちらの記事で解説しています。

2. 司法試験の出願期間はいつからいつまで?

2027年度(令和9年度)の司法試験の出願は、電子出願が3月8日(月)から、郵送出願の受付が3月18日(木)から始まり、締切はどちらも4月1日(木)です。

2026年度から出願はオンライン化され、電子出願はマイナポータルを使います。郵送出願の願書交付は3月8日から3月25日(木)までで、郵送受付の締切より1週間早く終わります。2026年度は願書交付と郵送受付がどちらも4月2日まででしたが、2027年度は交付だけが先に締め切られるため、郵送で出願する人は早めに願書を請求しておく必要があります。なお2026年度は、紙の願書は法務省への郵送請求のみで取り寄せられ、法科大学院などでの窓口配布は行われませんでした。

2027年度の受験手数料と電子出願の受付時刻は、2026年10月時点で未公表です。参考として2026年度は、電子出願が31,000円(キャッシュレス決済)、郵送出願が32,000円分の収入印紙(4枚以内)で、電子出願は3月9日午前9時30分から4月2日午後11時59分まで(受験手数料の納付完了を含む)でした。納付した手数料は、受験しなかった場合でも返還されません。

出願方式受付開始締切受験手数料
電子出願
(マイナポータル)
2027年3月8日4月1日未公表(2026年度は
31,000円)
郵送出願
(願書交付)
2027年3月8日3月25日―
郵送出願
(受付)
2027年3月18日4月1日未公表(2026年度は
32,000円分の収入印紙)

出典:法務省「令和9年司法試験の実施日程等について」、 「令和8年司法試験受験案内」

3. 司法試験の試験日と時間割は?

司法試験は4日間で行われ、7月14日・15日・17日が論文式、18日が短答式です。中日の7月16日に試験はありません。

3-1. 論文式試験の時間割は?(7月14日・15日・17日)

論文式は3日間で、公法系・民事系・刑事系の各系統と選択科目を出題します。各日の科目と試験時間(選択科目3時間、ほかは各2時間)は2027年度の実施日程で決まっていますが、着席・開始時刻はまだ公表されていません。下表の時刻は2026年度の参考値です。各日とも受付終了時刻までに受付をしないと、それ以降は受験できません。

期日着席
(2026年度)
試験時間
(2026年度)
試験科目
7/14(水)9:109:30〜12:30(3時間)選択科目
7/14(水)13:3013:45〜15:45(2時間)公法系科目第1問
7/14(水)16:1516:30〜18:30(2時間)公法系科目第2問
7/15(木)9:4010:00〜12:00(2時間)民事系科目第1問
7/15(木)13:0013:15〜15:15(2時間)民事系科目第2問
7/15(木)15:4516:00〜18:00(2時間)民事系科目第3問
7/17(土)9:109:30〜11:30(2時間)刑事系科目第1問
7/17(土)12:3012:45〜14:45(2時間)刑事系科目第2問

出典:法務省「令和9年司法試験の実施日程等について」、「令和8年司法試験受験案内」

選択科目は倒産法・租税法・経済法・知的財産法・労働法・環境法・国際関係法(公法系)・国際関係法(私法系)の8科目から、出願時に1科目を選びます。2026年度の受験案内では、出願後の選択科目の変更は、理由を問わず認められませんでした。

3-2. 短答式試験の時間割は?(7月18日)

短答式は最終日の7月18日にまとめて行われ、民法・憲法・刑法の3科目です。科目の順番と時刻は2027年度分が未公表のため、下表は2026年度の時間割を参考として示します。

着席
(2026年度)
試験時間
(2026年度)
所要時間試験科目
9:4010:00〜11:151時間15分民法
11:4512:00〜12:5050分憲法
14:0014:15〜15:0550分刑法

出典:法務省「令和9年司法試験の実施日程等について」、「令和8年司法試験受験案内」

短答式は民法が最も長い1時間15分、憲法と刑法が各50分で、この所要時間は2027年度の実施日程でも同じです。着席時刻を過ぎると、原則として試験室から退室できません。

4. 司法試験の会場はどこ?

2027年度(令和9年度)の司法試験も、原則として全国47都道府県で実施されます。具体的な会場はまだ公表されていません。参考として2026年度は、会場が4月下旬に、官報と法務省ホームページで公表されました。
参照:令和8年司法試験の試験会場

2026年度は、会場は受験希望エリアをもとに指定されました。希望者が会場の定員を上回る場合は抽選で選ばれ、抽選に漏れた人には近隣を含むエリア外の空席のある会場が指定されます。逆に、希望者が極端に少ないエリアには会場が設けられず、エリア外の会場が指定される場合もあります。

北海道・宮城県・沖縄県を試験地として選択できるのは、現住所がその道県内にある人のみです。それ以外の人が選んだ場合は選択が無効となり、別の会場が指定されます。同一都道府県内での受験希望エリアや試験会場の変更は、理由を問わず認められません。試験地(都道府県)そのものの変更も原則として認められませんでしたが、遠隔地への転勤などやむを得ない事情があり、変更後の会場に空席がある場合に限って、2026年度は5月15日までの申請で認められました。CBT方式のため、会場に設置されたパソコンを使って受験します。
出典:法務省「令和9年司法試験の実施日程等について」、「令和8年司法試験受験案内」

5. 司法試験の合格発表はいつ?何時ごろ?

短答式試験の成績発表は2027年8月5日(木)、最終的な合格発表は11月10日(水)です。発表時刻と方法は未公表ですが、2026年度はいずれも午後4時予定、法務省ホームページで公表と案内されていました。

司法試験の結果は2段階で知らされます。まず8月5日(木)に短答式試験の成績が発表され、短答式に合格した人だけが論文式の採点対象となります。その後、11月10日(水)に最終の合格発表が行われます。合否は、短答式に合格した人について短答式と論文式の成績を総合して判定されます。合格者の官報公告日は未公表で、2026年度は12月2日(水)でした。なお、2026年度試験の合格発表は2026年11月11日(水)午後4時の予定です。

発表発表日時刻発表方法
短答式試験
成績発表
2027年8月5日(木)未公表
(2026年度は
午後4時予定)
法務省ホーム
ページ
合格発表2027年11月10日(水)未公表
(2026年度は
午後4時予定)
法務省ホーム
ページ
官報公告未公表
(2026年度は12月2日)
―官報

出典:法務省「令和9年司法試験の実施日程等について」、「令和8年司法試験受験案内」

発表後は成績通知書などが順に届きます。2026年度は、短答式の成績通知は8月中旬、論文式の成績通知と合格通知は11月中旬に、電子出願者はマイナポータルで、郵送出願者は郵送で交付される予定です。合格証書は12月上旬に授与される予定です。発表当日はアクセスが集中し、画面表示が遅れることがあるため、時間に余裕をもって確認しましょう。

6. 司法試験の受験票はいつ届く?届かないときは?

2027年度の受験票の交付時期は、まだ公表されていません。参考として2026年度は、電子出願の場合、4月30日(木)からマイナポータルで「司法試験試験受験票」が発行されますした。受験者はダウンロードして紙に印刷し、試験当日に持参します。スマートフォンなどの画面表示のみでは受験できません。郵送出願の場合は、5月22日(金)に紙の受験票が、願書に記載した住所へ発送されました。

2026年度はいずれの場合も、6月1日(月)までに受験票が届かない、または確認できないときは、司法試験委員会(法務省大臣官房人事課)へ問い合わせることになっていました。出願後に住所や氏名が変わった場合は、変更届を出さないと受験票や成績通知書が届かないため、転居予定がある人は、司法試験委員会への変更届と郵便局への転居届をあわせて行うよう案内されています。
出典:法務省「令和8年司法試験受験案内」

7. 2026年度(令和8年度)からのCBT方式と当日の準備は?

2027年度(令和9年度)の司法試験も、短答式・論文式のいずれもCBT方式(パソコン受験)で実施されます。法務省は、令和8年試験から両方式にCBTを導入すると案内しています。予備試験が2026年度は論文式のみCBTなのとは異なり、司法試験は全区分がパソコン入力です。

CBTは、会場に設置されたパソコンで答案を作成・提出する方式です。手書きの負担がなくなる一方、画面上での入力や操作に慣れておく必要があります。法務省は、本番と同じ画面構成を確認できるCBTシステムの体験版アプリと、短答式・論文式の操作マニュアルを公開しています。2026年度は試験用法文を画面で閲覧できるほか、論文式では紙でも配布しましたが、2027年以降の試験用法文の扱いは引き続き検討するとされています。答案構成用のメモ用紙も配布されます。

2026年度の当日の持ち物は、受験票(電子出願者は紙に印刷したもの)と、本人確認書類(有効期限内で顔写真付きのものの原本)です。CBTのため筆記具は持ち込めず、答案入力は会場のパソコン、メモは会場備品のメモ用紙とシャープペンシルを使います。携帯電話やスマートウォッチのほか、時計・ストップウォッチも持ち込めません。現在時刻と残り時間は画面に表示されます。飲用水は、ラベルを外した1リットル以下の透明ペットボトル1本まで持ち込めます。

参考として、予備試験でCBTになるのは2026年度は論文式のみで、短答式はマークシート方式です。2027年度の予備試験の対象範囲は、法務省のデジタル化のページでは示されていません。司法試験本試験は短答式・論文式の両方がCBTである点が異なります。
出典:法務省「司法試験及び司法試験予備試験のデジタル化について」「令和8年司法試験に関するQ&A」

8. 司法試験は何回まで受けられる?

司法試験は、受験資格を得た日の後の最初の4月1日から5年間受けられます。年1回の実施なので、この期間に最大5回まで受験できます。

受験期間は司法試験法第4条で定められています。法科大学院を修了した人や予備試験に合格した人は、その後最初の4月1日から5年間が受験期間です。5年を過ぎると、あらためて受験資格を得ない限り受験できません。かつては「5年で3回まで」という回数制限がありましたが、2014年の法改正(2015年度司法試験から適用)で撤廃され、現在は回数の上限そのものはなく、5年という期間だけが区切りになっています。

司法試験を受けるには、①法科大学院課程の修了、②予備試験の合格、③法科大学院在学中(大学の学長による認定)のいずれかの受験資格が必要です。在学中受験の場合は、原則として最初に在学中受験をした年の4月1日から5年間が受験期間となるため、法科大学院修了後に受験資格を得る場合とは起算日が異なります。
出典:法務省「令和8年司法試験受験案内」

受験資格を得る3つのルートの違いや制度改革の経緯は、こちらの記事で詳しく解説しています。

9. 司法試験の日程に関するよくある質問(FAQ)

2027年度(令和9年度)の司法試験はいつ実施されますか。

論文式が2027年7月14日(水)・15日(木)・17日(土)、短答式が7月18日(日)に実施されます。中日の7月16日(金)に試験はありません。短答式と論文式は同じ時期に行われ、受験者は両方を受けます。
出典:法務省「令和9年司法試験の実施日程等について」

司法試験の合格発表はいつ、何時ごろですか。

2027年度は、短答式試験の成績発表が2027年8月5日(木)、最終合格発表が11月10日(水)です。発表時刻と官報公告日は未公表で、2026年度はいずれも午後4時予定、官報公告は12月2日(水)でした。当日はアクセスが集中しやすいため、余裕をもって確認しましょう。

電子出願と郵送出願は何が違いますか。

電子出願はマイナポータルで手続きし、郵送出願は紙の願書を郵送で請求して取り寄せます。2027年度は電子出願が3月8日、郵送受付が3月18日に始まり、締切はどちらも4月1日です。郵送用の願書交付は3月25日で終わります。受験手数料は2027年度分が未公表で、2026年度は電子出願が31,000円、郵送出願が32,000円分の収入印紙(4枚以内)でした。

司法試験と予備試験でCBTの範囲は違いますか。

司法試験は2026年度(令和8年度)から短答式・論文式のいずれもCBT方式ですが、予備試験は2026年度は論文式のみCBTで、短答式は従来どおりマークシート方式でした。2027年度の予備試験の対象範囲は、法務省のデジタル化のページでは示されていないため、今後の受験案内での確認が必要です。

司法試験を受けるには何が必要ですか。

法科大学院課程の修了、予備試験の合格、法科大学院在学中の学長認定のいずれかの受験資格が必要です。3つのルートで受験資格を得られます。

短答式と論文式はどちらも受ける必要がありますか。

受験者は短答式と論文式の両方を同じ時期に受けます。合否は、短答式に合格した人について短答式と論文式の成績を総合して判定されます。短答式に合格しないと、論文式は採点の対象になりません。

受験票が届かないときはどうすればいいですか。

2027年度の受験票の交付時期は未公表です。2026年度は電子出願が4月30日から、郵送出願が5月22日発送で、6月1日(月)までに届かない、または確認できない場合は、司法試験委員会(法務省大臣官房人事課)へ問い合わせるという案内でした。電子出願は紙に印刷して持参します。

出願後に引っ越したら受験票は届きますか。

変更届を出さないと、受験票も成績通知書も新しい住所には届きません。司法試験委員会へ変更届を提出し、あわせて郵便局へ転居届を出してください。試験地(都道府県)の変更は、転勤などやむを得ない事情がある場合を除いて認められません。

試験当日に持ち込めるものは何ですか。

2026年度の受験案内では、持ち込めるのは受験票と顔写真付きの本人確認書類の原本、透明ペットボトルの飲用水などに限られます。CBTのため筆記具は持ち込めず、答案は会場のパソコンで入力し、メモは会場備品のメモ用紙とシャープペンシルを使います。時計も持ち込めず、残り時間は画面に表示されます。

司法試験は何回まで受けられますか。

受験資格を得た日の後の最初の4月1日から5年間受けられ、年1回の実施なので最大5回まで受験できます。かつての「5年で3回まで」という回数制限は2014年の法改正(2015年度司法試験から適用)で撤廃され、現在は5年という期間だけが区切りです。

10. 2027年度(令和9年度)の司法試験の日程まとめ

2027年度(令和9年度)の司法試験は、論文式が7月14日・15日・17日、短答式が7月18日に実施され、短答式成績発表が8月5日、最終合格発表が11月10日です。出願は電子・郵送とも4月1日が締切です。

2027年度(令和9年度)の日程で押さえておきたい点は次のとおりです。

  • 試験日と発表日は2026年度より1日ずつ早く、曜日は同じ
  • 試験公告は2026年12月18日で、2026年度より約3週間早い
  • 郵送の願書交付は3月25日までで、郵送受付の締切より1週間早い
  • 短答式・論文式ともCBT方式で、会場は原則47都道府県

受験手数料・時間割の時刻・受験票の時期・会場は、今後公表される受験案内で確定します。はじめて受験する方は出願期間と選択科目の確定を早めに、郵送で出願する方は3月25日までに願書を請求し、CBTが不安な方は法務省の体験版アプリで操作に慣れておくと安心です。

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