【女性向け】取ってよかった…心から思える10の資格を厳選して紹介

基本情報

2025年10月17日

「資格を取って本当によかった!」

心からそう思える資格に出会えたとき、女性の人生は変わります。

年収がアップした、キャリアに復帰できた、育児と両立できる仕事に就けた…こうした変化を実感している女性は少なくありません。

しかし、数ある資格の中から、「取ってよかった」と心から思える資格を見つけるのは簡単ではありません。時間もお金も限られている中で、どの資格を選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、多くの女性合格者の声をもとに、「取ってよかった」という評価が多い資格を厳選して紹介します。司法書士、行政書士、宅建士、社労士といった人気資格から、医療事務、登録販売者などの実用的な資格まで、それぞれの魅力を解説していきます。

この記事を読んで、是非あなたに合った資格選びの参考にしてください。

【目次】

1.取ってよかったと感じる女性が多い資格トップ5

合格者の声などを元に、女性が取ってよかったと感じる資格を5つ紹介します。

資格の魅力、働き方や年収などをトータルで見て、どの資格も自信を持って女性におすすめできる資格です。

【取ってよかったと感じる女性が多い資格トップ5】
・司法書士
・行政書士
・宅地建物取引士
・社会保険労務士
・弁護士

1-1.司法書士

司法書士は、不動産登記・商業登記を独占業務とする国家資格です。

取得すれば、街の法律家として、登記以外にも成年後見業務や簡易裁判所での訴訟代理など、さまざまなシーンで活躍できます。年齢・経験に関わらず、就職、独立開業しやすいと感じる女性が多く、男性に負けない高年収も期待できるでしょう。

最難関資格の1つですが、働きながらでも1年〜3年程度で合格を目指せます。合格できれば、間違いなく「取ってよかった」と感じられる資格です。

項目詳細
国家資格/民間資格国家資格
女性の割合約3割が女性
平均年収765.3万円
合格後のキャリア司法書士事務所、司法書士法人への就職 など
その他の就職先企業の法務部、金融機関など
独立開業のしやすさ★★★★☆
就職のしやすさ★★★★★
難易度★★★★☆
試験の合格率5〜6%
学習期間(勉強時間)1年〜3年
(3,000時間)

(出典:厚生労働省|職業情報提供サイトjob tag(うち年収については令和6年賃金構造基本統計調査を元に掲載‐司法書士
(※弁護士と司法書士の年収は、令和6年賃金構造基本統計調査において同じ職種グループに一括集計されているため、同額の年収となっています。)

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1-1-1.女性にとっての司法書士の魅力

司法書士の魅力は、圧倒的に就職がしやすいことです。

無資格で民間企業に就職する場合、年齢や経験によって左右される面が少なからずあるでしょう。育児が終わり再就職を目指しても、ブランクがネックとなり、書類選考で落とされるケースは珍しくありません。

しかし、司法書士なら年齢・経験に関わらず求人が豊富です。40代、50代未経験からでも就職に困るケースは少なく、人生逆転型の資格とも言われています。

さらに、法律の専門家として紛争の解決以外の側面から役立てるのも魅力です。

司法書士は、マイホームの購入や会社設立など、手続き的な側面を扱う仕事が多いため、弁護士のようにトラブルの渦中に身を置く必要がありません。平和産業とも呼ばれており、揉め事が嫌いな女性でも、ストレスを感じにくいです。

★司法書士が向いている女性
・年齢や経験のハンディを感じず就職したい女性
・手に職で食いっぱぐれない資格が欲しい女性
・独立開業も視野に入れている女性

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1-1-2.合格後のキャリアパス

最も一般的なのは、司法書士事務所や司法書士法人への就職です。

一度資格を取得すれば、結婚・出産によるブランクがあっても復職しやすく、パートタイムから始めて徐々に仕事量を増やしていくこともできます。

事務所で経験を積んだ後は、独立開業する、ワークライフバランスを重視して勤務司法書士として長く働く、などさまざまな選択肢があります。

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1-1-3.【合格者インタビュー】司法書士なら育児しながらキャリア形成も

司法書士の魅力を感じるには、実際に合格した人の話を聞くのが一番です。

そこで、3人のお子さんを抱えながら司法書士試験に合格、その後司法書士事務所に就職し、仕事をしながら4人目を出産、現在は育児休暇中の洪和美さんに、受験時代から現在までを振り返っていただきました。

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1-2.行政書士

行政書士は、官公署に提出する書類の作成や手続きを独占業務とする国家資格です。

司法書士と比べると挑戦しやすく、半年〜1年程度の勉強でも合格を目指せます。独立開業までのハードルが低く、合格後すぐに開業する女性も多いです。時間の融通が効きやすいため、子育て中の女性にとって働きやすい資格といえるでしょう。

ただし、就職先は司法書士ほど豊富ではないため、独立志向の強い女性におすすめの資格です。

項目詳細
国家資格/民間資格国家資格
女性の割合約3割が女性
平均年収591万円
合格後のキャリア合格後、すぐに独立開業する人が多い
その他の就職先行政書士事務所、行政書士法人企業の法務部など
独立開業のしやすさ★★★★★
就職のしやすさ★★☆☆☆
難易度★★★☆☆
試験の合格率12〜13%
学習期間(勉強時間)半年〜1年
(600時間〜1,000時間)

(出典:厚生労働省|職業情報提供サイトjob tag(うち年収については令和6年賃金構造基本統計調査を元に掲載‐行政書士

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1-2-1.女性にとっての行政書士の魅力

行政書士の最大の魅力は、人生の選択肢が大きく広がることです。

独立開業する、就職する、副業として働く等さまざまな道が開けます。半年〜1年程度で合格を目指せるため、挑戦する心理的なハードルも低いでしょう。

業務の幅が広く、飲食店の営業許可、外国人のビザ申請、相続など、さまざまなジャンルから自分の得意分野を選べるのも魅力です。語学力を活かして国際業務を扱う、介護業界の経験を活かして成年後見業務を扱う、相続・遺言を専門にするなど、自分の強みを活かした分野で活躍できます。

★行政書士が向いている女性
・未経験から、資格と取って独立開業したい女性
・さまざまな経験を活かしたい女性
・人生の選択肢を広げたい女性

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1-2-2.合格後のキャリアパス

合格後は独立開業する人が圧倒的に多いです。行政書士事務所・行政書士法人などに就職する人もいますが、司法書士に比べると少ないでしょう。

独立開業するルートは大きく3つに分けられます。

1つ目は合格後すぐに開業する「即独」ルートです。行政書士の開業は初期投資が少なく、自分のペースで始められるため、未経験から独立する人も多いです。最初は不安を感じる人もいますが、多くの方は「実務を覚えるには結局やってみるしかなかった」「飛び込んでよかった」と感じているようです。

2つ目は副業からスタートするルートです。会社員や主婦業を続けながら、週末や空いた時間に行政書士業務を行い、軌道に乗ってから本業にシフトする方法です。リスクを抑えながら実績を積んでいけるのがメリットといえるでしょう。

3つ目は行政書士事務所で数年間実務経験を積んでから独立するルートです。最近は、行政書士法人が認められたので、以前より事務所からの求人が増えてきました。大手の法人などで数年間実務経験を積み、業務の流れや顧客対応を学んでから開業する人もいます。

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1-2-3.【合格者インタビュー】子どもが産まれた後の人生設計(キャリア)のために行政書士に!

キャリア形成を考える女性にとって、行政書士は理想的な資格の1つです。子どもが産まれた後の人生設計(キャリア)に行政書士を選択された藤澤さんにお話を伺いました。

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1-3.宅地建物取引士(宅建士)

宅地建物取引士(宅建士)は、不動産取引のスペシャリストとして活躍できる国家資格です。

法律系資格の中では比較的取りやすく、3ヶ月〜半年程度の勉強で合格を目指せます。不動産業界への就職・転職に有利なだけでなく、資格手当(月数万円)による収入アップも期待できるでしょう。

出産や育児でブランクがある女性にも人気の資格です。

項目詳細
国家資格/民間資格国家資格
女性の割合約4割が女性
平均年収618.3万円
(住宅・不動産業の平均年収)
合格後のキャリア不動産会社への就職・転職・独立開業 など
その他の就職先本業での昇進、資格手当の支給 など
独立開業のしやすさ★★★☆☆
就職のしやすさ★★★★☆
難易度★★☆☆☆
試験の合格率15〜17%
学習期間(勉強時間)3ヶ月〜半年
(300時間〜500時間)

(出典:厚生労働省|職業情報提供サイトjob tag(うち年収については令和6年賃金構造基本統計調査を元に掲載‐住宅・不動産営業

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1-3-1.女性にとっての宅建士の魅力

宅建士の最大の魅力は、企業からのニーズが高いことです。

不動産取引を行う業態では宅建士の設置義務があるため、資格保持者は常に求められています。正社員だけでなく、パートや派遣でも時給が高く設定されやすいため、働き方の選択肢が広がるでしょう。

さらに、不動産業界以外でも活躍できます。金融機関では不動産担保ローンの審査、建設会社では自社物件の販売など、宅建士の知識を活かせる場面は多岐にわたるからです。資格手当として月2〜5万円程度支給する企業も珍しくありません。

3ヶ月〜半年程度の学習で合格できるため、子育て中の女性でも無理なく挑戦できるでしょう。

★宅建士が向いている女性
・短期間で実用的な資格を取得したい女性
・不動産業界への就職・転職を考えている女性
・資格手当で収入アップを目指したい女性

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1-3-2.合格後のキャリアパス

合格後は、不動産会社への就職・転職が最も一般的です。

営業経験がある方が有利だと言われていますが、営業職だけでなく、事務職や管理部門でも宅建士資格は評価されます。特に女性は、物件の内覧対応や契約事務など、きめ細やかな対応が求められる業務で重宝されるでしょう。

独立開業も可能ですが、司法書士や行政書士と比べると難易度は高めです。不動産業界で十分な経験を積んだ後、それまでの人脈や実績を活かして独立開業する方が多いです。

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1-4.社会保険労務士(社労士)

社会保険労務士(社労士)は、労働・社会保険の専門家として企業の人事労務管理をサポートする国家資格です。

社会保険制度の改革などによって需要が増加しており、平均年収も903.2万円と高水準です。専門性を活かして女性が稼ぎやすい資格といえるでしょう。

項目詳細
国家資格/民間資格国家資格
女性の割合約4割が女性
平均年収903.2万円
合格後のキャリア社労士事務所や社労士法人への就職、独立開業 など
その他の就職先企業の人事部・総務部 など
独立開業のしやすさ★★★★☆
就職のしやすさ★★★★☆
難易度★★★☆☆
試験の合格率5〜8%
学習期間(勉強時間)半年〜1年
(800〜1,000時間)

(出典:厚生労働省|職業情報提供サイトjob tag(うち年収については令和6年賃金構造基本統計調査を元に掲載‐社会保険労務士

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1-4-1.女性にとっての社労士の魅力

社労士の最大の魅力は、どの企業でも必要とされる専門家になれることです。

働き方改革や社会保険制度の改正によって企業からのニーズが急増しており、2012年〜2021年で社会保険労務士事務所の売上が約2.7倍に増加したというデータも出ています。

特に女性社労士は、育児休業や介護休業などの制度設計において、自身の経験を活かしたアドバイスができると評価されやすいです。

企業の「人」や「組織」に関する専門家として、多くの人から頼られる存在になれるでしょう。会社員時代の経験を発揮しやすく、年齢を重ねても長く活躍できる仕事です。

★社労士が向いている女性
・人事労務の専門家として企業を支えたい女性
・働く人の権利を守る仕事がしたい女性
・安定的な収入と柔軟な働き方を両立したい女性

(売上の出典:総務省統計局|平成24年平成28年令和3年 経済センサス-活動調査「7251社会保険労務士事務所」をもとに作成)

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1-4-2.合格後のキャリアパス

合格後は、就職する人と独立開業する人がほぼ半々に分かれます。

就職先で一般的なのは、社労士事務所や社労士法人です。安定的に給与を得ながら、必要な知識・スキルを磨いていけるのが大きなメリットです。

他方、資格を取ってすぐに開業する人も珍しくはありません。2024年版の社会保険労務士白書によれば、開業社労士の80%近くが未経験からスタートしています。社労士は、他士業のような事務所要件が少ないため、初期費用を抑えるという意味でも開業しやすいです。

さらに社労士事務所の売上の多くは顧問契約で発生するので、継続収入につながりやすいという特徴があります。安定的な収入が見込めるため、子育てとも両立しやすいでしょう。

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1-5.弁護士

最高峰の法律資格である「弁護士」も、女性にオススメの資格です。

弁護士になれば、刑事・民事を問わず、あらゆる法律問題に対応でき、依頼者の代理人として紛争の解決に直接関われます。

ロースクール(法科大学院)に通うイメージが強いかもしれませんが、実は法律未経験から予備試験を経て挑戦する女性も増えています。困っている人を法律の力で直接助けられるやりがいは、他の資格では味わえない魅力でしょう。

最難関の国家資格なので、挑戦には覚悟が必要です。相当な勉強時間・労力が求められますが、合格後は間違いなく「取ってよかった…」と思える資格です。

項目詳細
国家資格/民間資格国家資格
女性の割合約3割が女性
平均年収765.3万円
合格後のキャリア法律事務所や弁護士法人への就職 など
その他の就職先企業の法務部、国や自治体など
独立開業のしやすさ★★★★★
就職のしやすさ★★★★★
難易度★★★★★
試験の合格率約40%
(※予備試験の合格率は約3〜4%)
学習期間(勉強時間)3年〜5年
(3,000時間〜5,000時間)

(出典:厚生労働省|職業情報提供サイトjob tag(うち年収については令和6年賃金構造基本統計調査を元に掲載‐弁護士
(※弁護士と司法書士の年収は、令和6年賃金構造基本統計調査において同じ職種グループに一括集計されているため、同額の年収となっています。)

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1-5-1.女性にとっての弁護士の魅力

弁護士の最大の魅力は、法律の専門家としてあらゆるシーンで活躍できることです。

扱える業務に制限がなく、刑事弁護、民事訴訟、企業法務、国際取引など、さまざまな分野で活躍できます。依頼者の人生を左右する場面で、法律の専門家として力を発揮できるやりがいは格別でしょう。

収入面でも安定しており、ワークライフバランスを重視した働き方から、バリバリ働いて高収入を目指す働き方まで、自分で選べます。

社会的信用も高く、女性が一生涯にわたって続けられる仕事です。

★弁護士が向いている女性
・法律のプロフェッショナルとして幅広く活躍したい女性
・専門家として、刺激的な毎日を送りたい女性
・高い社会的地位と収入を両立させたい女性

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1-5-2.合格後のキャリアパス

最も一般的なのは、法律事務所や弁護士法人への就職です。

合格後は、1年間の司法修習を終えた後、法律事務所に就職して実務経験を積みます。その後は、パートナー弁護士や勤務弁護士(アソシエイト弁護士)として事務所に勤めたり、独立して自分の事務所を構えたりする人が多いです。

子育て中の女性に人気なのが、企業内弁護士(インハウスローヤー)として企業の法務部で働く選択肢です。産休・育休制度が整っている企業も多く、家庭や子育てとの両立がしやすいという声が多く聞かれます。

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1-5-3.【実務家インタビュー】母親業×弁護士業

子育てをしながら弁護士として活躍する女性も増えています。

母親業と弁護士業を両立させている実務家インタビューを紹介します。

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2.その他女性が取ってよかったと感じる資格5選

TOP5以外にも、女性にオススメの資格は数多くあります。ここからは、比較的短期間で取得でき、実用性の高い資格を5つ紹介します。

■その他女性が取ってよかったと感じる資格5選
・賃貸不動産管理士
・介護福祉士
・医療事務
・登録販売者
・FP(フィナンシャル・プランナー)

2-1.賃貸不動産経営管理士

賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅管理のプロフェッショナルとして活躍できる国家資格です。

法改正によって、管理戸数200戸以上の賃貸住宅管理業者には、事務所ごとに1名以上の業務管理者設置が義務付けられました。2021年に国家資格化されたばかりなので、今が狙い目の資格です。

宅建士資格と相性が抜群に良く、ダブルライセンスをとれば不動産業界でのキャリアアップにもつながります。不動産の売買だけでなく管理業務にも精通した人材として重宝されるでしょう。

項目詳細
国家資格/民間資格国家資格
独立開業のしやすさ★★☆☆☆
就職のしやすさ★★★☆☆
難易度★★☆☆☆

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2-2.介護福祉士

介護福祉士は、「食いっぱぐれない」という意味では最強の資格の一つです。高齢社会においては、就職先に困る心配はまずありません。

受験資格を得るには3つの方法がありますが、実務経験ルートを選ぶ人が多いです。実務経験ルートでは、介護現場で3年以上働きながら、介護福祉士実務者研修を修了すると受験資格を得られます。

合格後は、介護施設だけでなく、訪問介護事業所や病院など、さまざまな場所で活躍できるでしょう。パートタイム勤務も可能なため、子育てとの両立もしやすい仕事です。

項目詳細
国家資格/民間資格国家資格
独立開業のしやすさ★★★☆☆
就職のしやすさ★★★★★
難易度★★★★☆

2-3.医療事務

医療事務は、病院やクリニックから安定した需要がある資格です。

資格がなくても医療事務として働けますが、診療報酬の算定には専門知識が必要なため、資格があると即戦力として評価されます。

レセプト作成や受付業務などが中心で体力的な負担が少ないため、年齢を問わず活躍できるでしょう。パートタイムでも働きやすく、家庭や子育てとも両立しやすいため、女性に人気があります。

項目詳細
国家資格/民間資格民間資格
独立開業のしやすさ★☆☆☆☆
就職のしやすさ★★★★☆
難易度★★☆☆☆

2-4.登録販売者

登録販売者は、一般用医薬品(市販薬)の販売ができる専門資格です。

ドラッグストアやスーパー、コンビニなど、医薬品を扱う店舗では必須の資格となっています。学歴や実務経験は必要なく、3ヶ月程度の学習で合格を目指せます。

シフト制の職場が多いため、子どもの行事に合わせて休みを取りやすく、ワークライフバランスを両立しやすいです。資格手当が支給される企業が多く、時給アップにつながりやすいのも魅力です。

項目詳細
国家資格/民間資格公的資格
独立開業のしやすさ★☆☆☆☆
就職のしやすさ★★★☆☆
難易度★☆☆☆☆

2-5.FP(フィナンシャル・プランナー)

FP(ファイナンシャル・プランナー)は、お金に関する幅広い知識が身につく資格です。自分自身の家計管理や資産運用に活かせるだけではなく、実は他の資格と組み合わせて仕事の幅が広がるというメリットもあります。

たとえば、行政書士や社労士として活動している女性がFP資格を取れば、相続や年金などの相談により深く対応できるようになります。既存顧客からの信頼獲得にもつながるでしょう。

項目詳細
国家資格/民間資格国家資格
難易度★★☆☆☆

3.心から「取ってよかった…」と感じる資格を選ぶポイント3つ

これまで紹介した資格はどれも魅力的な資格ですが、万人にオススメの資格はありません。

ある女性が「取ってよかった」と感じても、あなたが「取ったけど意味がなかった」と感じる可能性はあるからです。

そこでここからは、資格を取ってよかったと心から感じるために必要なポイントを3つ紹介します。

・目的にあった資格を選ぶ
・未経験からでも挑戦できる資格を選ぶ
・きちんと稼げる資格を選ぶ

是非、これらのポイントをじっくりと検討した上で、自分に最適な資格を考えてみてください。それぞれ詳しく説明します。

3-1.目的にあった資格を選ぶ

まず大切なのが、資格を取る目的を明確にすることです。

「転職したい」「独立開業したい」「今の仕事でキャリアアップしたい」など、目的によって選ぶべき資格は変わります。たとえば、転職が目的なら司法書士や宅建士のように求人が豊富な資格、独立が目的なら行政書士や社労士のように開業しやすい資格が向いています。

目的があいまいだと、せっかく取った資格を活用できず、資格コレクターのようになってしまいます。必ず、「なぜその資格が良いのか」「取得後どう活用するのか」を具体的にイメージしておきましょう。

3-2.未経験からでも挑戦できる資格を選ぶ

次に重要なのが、未経験からでも挑戦しやすいかどうかです。

特別な学歴や実務経験が必要な資格は、ハードルが高く挫折しやすいです。たとえば、看護師や保育士は女性に人気がある資格の筆頭ですが、専門学校や大学に通わなければ挑戦できません。仕事や家事と両立しながら目指すのは、現実的に難しいケースもあるでしょう。

一方、司法書士や行政書士、宅建士は受験資格がないため誰でも挑戦できます。合格率は低いですが、未経験かつ働きながらでも1年〜2年で合格できるため、非常にチャレンジしやすいです。

3-3.しっかりと稼げる資格を選ぶ

最後に確認したいのが、資格を取った後、仕事につながるかです。

資格の中には、短期間で取れても、仕事につながらない資格もあります。趣味や教養としては良いかもしれません。しかし、収入をアップさせたい、キャリアに復帰したい、育児と両立できる仕事がしたいなどの目的なら、こうした資格では「取ってよかった」と思えないはずです。

資格を選ぶときは、「簡単に取れそう」という視点だけで選ぶのではなく、「その資格で本当に稼げるのか」を冷静に考えてください。求人数の多さ、資格手当の有無、独立開業のハードル、平均年収などは必ず確認しておきましょう。

4.女性のタイプ別おすすめ資格

資格選びで迷っている方は、今の状況・目指すべき働き方などから選んでみましょう。

ここでは、3つのタイプに分けて女性におすすめの資格を紹介します。

・産後ブランクから再就職を目指したい
・子育てしながら副業で収入をアップさせたい
・女性が一人で稼げる資格が欲しい

それぞれ見ていきましょう。

4-1.産後ブランクから再就職を目指したい

出産や育児でキャリアが中断した後、ブランクから復帰したい方には、年齢や経験がハンディになりづらい資格がおすすめです。

★オススメの資格
・司法書士
・宅地建物取引士
・医療事務
・登録販売者 など

特に司法書士は求人が豊富で、40代・50代未経験でも資格さえあれば就職しやすいです。事務所で経験を積んだ後は、独立開業も視野に入れられます。

宅建士や医療事務、登録販売者は、比較的短期間で取得でき、パートタイムから始められるのが魅力です。子どもの成長に合わせて、徐々に仕事量を増やしていけるでしょう。

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4-2.子育てしながら副業で収入をアップさせたい

子育て中に自宅で仕事をしたい、まずは副業から始めたいという方には、以下の資格が向いています。

★オススメの資格
・行政書士
・社会保険労務士
・宅地建物取引士

行政書士や社労士は、副業でも始めやすいです。週末だけ、空いた時間だけという働き方ができるため、本業を続けながら実績を積んでいけるでしょう。

宅建士も、「土日だけ・繁忙期だけ」といった働き方ができます。法改正によって、「IT重説(オンラインによる重要事項説明)が認められたため、在宅ワークが可能な求人も増えてきました。育児で場所・時間に制約がある方でも働きやすい資格です。

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4-3.女性が一人で稼げる資格が欲しい

経済的に自立したい方には、高収入が期待でき、長く活躍できる資格がおすすめです。

★オススメの資格
・司法書士
・弁護士
・社会保険労務士

司法書士は平均年収765万円と高収入で、就職・独立どちらの道も選べます。年齢を問わず求人があるため、どのような経歴の方でもキャリアチェンジしやすいでしょう。

弁護士は最難関資格ですが、その分リターンが大きく、社会的地位と経済的安定の両方を手に入れられます。法律の専門家として、幅広い分野で活躍できるのも魅力です。

社労士も独立開業のハードルが低く、顧問契約による安定収入が期待できます。平均年収も900万円を超えており、食べていくために十分な収入を確保できるでしょう。

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5.法律系の難関資格に挑戦するなら伊藤塾

これまで紹介した資格の中で、特に法律系資格を目指すなら、当コラムを運営する伊藤塾での学習がおすすめです。

伊藤塾は1995年の開塾から約30年にわたり、数多くの法律家を世に送り出してきた法律資格専門の受験指導校です。司法試験や司法書士試験といった最難関資格において、業界トップクラスの合格実績を誇っています。

・司法試験   :合格者1,592名中1,436名が伊藤塾を利用(占有率90.2%)
・予備試験   :合格者449名中405名が伊藤塾を利用(占有率90.2%)
・司法書士試験 :合格者737名中433名が伊藤塾を利用(占有率59%)

難関資格で培ったノウハウを活かして、行政書士・宅建士・社労士などの講座も開講しています。仕事を続けながら、子育てと両立しながら勉強を続け、見事に合格を勝ち取った女性受講生も多数いらっしゃいます。

法律系資格に挑戦したい方は、ぜひ伊藤塾へご相談ください。あなたの挑戦を全力でサポートします。

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6.まとめ

本記事では、キャリアや収入、ライフスタイルに悩む女性が「取ってよかった」と実感できる資格を見つけられるよう、目的別・体験談付きで厳選資格を紹介しました。

最後にポイントをまとめます。

◉特に「取ってよかった」と感じる女性が多い資格トップ5

資格名特徴・メリット
司法書士高年収・開業可・就職有利。
ブランクありでも再就職しやすい。
行政書士独立しやすく女性人気高。
勉強期間が短く未経験からでも挑戦可。
宅建士短期合格可能。就職・転職・副業に有利。
時短勤務にも対応。
社労士高年収&需要増。
人事・労務専門家として企業で活躍できる。
弁護士社会的地位・やりがい・収入面で最上位。
ただし最難関資格。

◉その他おすすめ資格5選(短期間取得・実用性重視)
・賃貸不動産経営管理士:宅建士とのダブルライセンスに最適。
・介護福祉士:就職に困らない国家資格。家庭と両立可。
・医療事務:パート勤務可能。年齢問わず活躍できる。
・登録販売者:3ヶ月で取得可能。手当・就職にも有利。
・FP(ファイナンシャル・プランナー):家計管理・他資格と相性良し。

◉資格選びで失敗しないための3つのポイント
・目的に合った資格を選ぶ(就職?独立?キャリアアップ?)
・未経験でも挑戦できるかを確認
・稼げるか・活かせるかを見極める

◉ 女性の状況別おすすめ資格
・産後ブランクから再就職を目指す人: 司法書士、宅建士、医療事務
・子育てしながら副業で収入アップを目指す人: 行政書士、FP、登録販売者
・1人で稼げる力を持ちたい人: 社労士、弁護士、司法書士

以上です。

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伊藤塾が、あなたの挑戦を全力でサポートいたします。

伊藤塾 司法書士試験科

著者:伊藤塾 司法書士試験科

伊藤塾司法書士試験科は1995年の開塾以来、多数の法律家を輩出し、現在も業界トップの司法書士試験合格率を出し続けています。当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、司法書士試験に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。