司法試験に一発合格する方法とは?受験回数や一発合格の割合から徹底解説

司法試験

一発合格のイメージ

司法試験を受験するためには、法科大学院を修了するか、予備試験に合格する必要があります。

しかし、司法試験には受験回数に制限があり、受験資格を得てから5年以内に5回までしか受験する事ができません。

受験資格を喪失してしまうと、再度受験資格を得ない限り試験を受ける事ができなくなってしまうため、この5年の間で合格することが受験生全員の絶対目標と言っていいでしょう。

さらに、経済的な負担や精神的な負担などを考えるのであれば、一発で合格することがベストです。

では、実際に司法試験の合格者は何回の受験で合格しているのでしょうか。合格者の司法試験の平均受験回数や、一発合格者の割合はどのようになっているのでしょうか。

この記事では司法試験とその受験回数の関係性と、一発で合格する方法について解説していきます。

1. 司法試験合格者は何回で合格してるの?

司法試験は受験資格を得てから5年間で5回受験する事ができますが、合格者は合格までに何回受験しているのでしょうか。

合格者の受験回数と合格者全体に占める受験回数別の構成比を確認してみましょう。

※予備試験制度が開始された平成23年から5年経過後の平成28年以降のデータからご紹介いたします。

 1回目2回目3回目4回目5回目
令和7年     
合格者数1,197人250人103人18人13人
合格者の割合75.7%15.8%6.5%1.1%0.8%
令和6年     
合格者数1,211人296人44人29人12人
合格者の割合76.1%18.6%2.8%1.8%0.8%
令和5年     
合格者数1,584人123人35人24人15人
合格者の割合88.9%6.9%2.0%1.3%0.8%
令和4年     
合格者数1,046人180人88人47人42人
合格者の割合74.6%12.8%6.3%3.3%3.0%
令和3年     
合格者数1,024人173人101人76人47人
合格者の割合72.1%12.2%7.1%5.3%3.3%
令和2年     
合格者数960人222人126人85人57人
合格者の割合66.2%15.3%8.7%5.9%3.9%
令和元年     
合格者数884人282人139人108人89人
合格者の割合58.9%18.8%9.3%7.2%5.9%
平成30年     
合格者数862人269人187人134人73人
合格者の割合56.5%17.6%12.3%8.8%4.8%
平成29年     
合格者数870人292人180人140人61人
合格者の割合56.4%18.9%11.7%9.1%4.0%
平成28年     
合格者数867人333人206人124人53人
合格者の割合54.8%21.0%13.0%7.8%3.3%

参考:司法試験の結果について

この表を見てみると、どの年度も1回目の受験者の合格率が高くなっているのがわかります。

特に、2021年度以降は合格者の7割以上が1回目の受験で合格していて、2回目の受験まで含めると、実に8割以上が2回以内の受験で合格しているのがわかります。

また、受験回数が伸びれば伸びるほど合格率が低くなっていく傾向にあるのがわかります。

これは、モチベーションの低下により受験を続けることができなくなってしまったりすること、またそもそもの勉強の方向性自体が誤っておりそのことを修正することが難しいことなどが要因に挙げられるでしょう。

特に、5回目合格者が全合格者に占める割合は、過去10年平均で3.06%にとどまっているところをみると、司法試験の受験資格を得てから1〜2回目での合格を目指すべきだといえるでしょう。

1-1. 司法試験合格者の受験回数の平均はどれくらい?

上記の表を基にして受験回数の平均値を出してみました。

年度平均受験回数
令和7年度1.36回
令和6年度1.33回
令和5年度1.18回
令和4年度1.47回
令和3年度1.56回
令和2年度1.66回
令和元年度1.83回
平成30年度1.88回
平成29年度1.85回
平成28年度1.84回


このように、合格者の平均受験回数も2回以内で収まっているという数字になりました。

特に、2023年度に関しては平均1.18回と過去でも一番低い数字となっています。

このように、平均受験回数も年々減少傾向にあることを考えると、司法試験を受験するまでにどれだけ実力をつけることができるかが、司法試験合格に当たっては重要な事になってくるでしょう。

2. 司法試験に一発合格する方法

司法試験は文系最難関の試験ではありますが、正しい方法、正しい方向で勉強すれば合格できる可能性が十分にある試験です。

間違った方向性で非効率的な勉強を続けていてはいつまでたっても合格ラインに達することはできず、時間を浪費するだけになってしまうため、効率的に学習を進めるために押さえるべきポイントを理解して、合格までの勉強時間をできるだけ短くして早く合格を勝ち取るようにしましょう。

2-1. 合格までの綿密な計画を立てる

司法試験は学習期間が長期にわたる試験になります。

そのため、ゴールから逆算して綿密な学習スケジュールを立てることが大切です。

闇雲に勉強しても非効率的な勉強になることが多く、間違った方向で勉強を進めていてはいつまでたっても合格は近づいてきません。

そのため、一番最初の方向性が非常に重要な意味を持ちます。合格までに何をいつまでに勉強すべきなのかを明確に設定することで、学習の進捗状況を可視化します。

そうすることで、自分が確実に合格に近づいていることを実感することができ、モチベーションのアップにも繋がります。

スケジュールを立てるに当たっては周囲に聞いたり合格者の話を聞いたりして自分に合う学習スケジュールを立てることが重要ですが、予備校の入門講座等を利用してスケジュールを管理する方法がおすすめです。

また、予備校のスケジューリング制度を利用すれば、専門のスタッフが合格までの最適なスケジュールを提供してくれます。

2-2. スケジュール通り毎日コツコツと勉強を続ける

司法試験はその試験範囲の広さや試験の難易度、勉強期間の長さから諦めて挫折してしまう方が非常に多い試験になります。

司法試験で一番重要なことはとにかく最後まで勉強をやりきることなのです。

合格まで毎日コツコツと勉強を継続することが合格への近道と言えるでしょう。

また、知識を確実に定着させるためにも、毎日継続して勉強することは重要なのです。

スケジュール通り勉強して、計画がずれたら計画を立て直してまた勉強する、その繰り返しを試験合格まで続けることができるかどうかが、試験に合格する唯一のコツと言えるのです。

2-3. アウトプットと過去問重視の勉強をする

勉強を始めてみると、意外なほど完璧主義の方が多く、知識の穴をなくす為にも、インプットを完璧にしてからアウトプットの勉強に移行しようと考える方が非常に多いです。

たしかに、知識を網羅的に学ぶことは、他の論点を理解し、その深度を深めるためにも重要であることは間違いありません。

しかし、司法試験は単に知識の量を吐き出すだけの試験ではなく、法律をもって具体的な事案をどのように解決するのかを検討させる試験です。

そのため、いかに知識をインプット出来ていたとしても、それが具体的な事案と結びついていなければ司法試験の問題を解く事はできません。

また、法律の勉強は抽象的で無味乾燥な部分が多いため、アウトプットを通じて具体的な事案を解決する過程で知識を蓄えたほうが記憶に残りやすいということもあります。

そのため、司法試験の勉強としては、まずアウトプットを意識したインプットの学習をする必要があります。

学習初期の段階から予備校の入門講座に含まれる答練などを活用しながら、あわせて論文の答案を書く練習をすることが、司法試験の合格には必須となります。

また、演習書や判例集を何冊もこなすよりも、まずは予備試験・旧司法試験の過去問を解くことが重要と言えるため、とにかく過去問を重視した勉強をすることを心がけましょう。

2-4. 手を広げすぎず教材は一つに絞る

司法試験は、2,000時間前後の勉強時間で合格する人もいれば、5,000時間勉強したとしてもなかなか合格まで辿り着けない方もいる試験になります。

極端な話1日10時間以上勉強していても合格できない方もいるし、1日4時間程度の勉強時間でも1~2年で合格してしまう方もいるということになります。

長期間勉強すればそれに比例して合格率が上がるわけではないですし、質の悪い間違った方向の勉強を続けていては、いつまでたっても合格することはできません。

勉強量を意識することももちろん大事ですが、それ以上に勉強の質を上げる事を日頃から心がけるべきでしょう。

特に重要なのは、以下の2点になります。

 ①勉強する範囲を絞る

 ②これだと決めた教材をひたすら繰り返す

長年勉強をしていると、その不安からさまざまな教材に手を出してしまいがちです。その結果、基本書や演習書を一冊も完璧にすることが出来ず、何も身についていないということになってしまいがちです。

勉強時間をこなすのはもちろん重要ですが、勉強する際は勉強の質をあげることを常に意識し、勉強したことを定着させることを心がけましょう。

勉強をする際に色々不安がある場合には、予備校でのサポートを受ける事をおすすめします。

2-5. 予備校の有効活用

前述のように、司法試験ではむやみやたらに使用教材を増やさないというのも、合格における重要な要素の一つになっています。

試験への不安から、様々な方法で知識を学びたくなる気持ちは分かります。

ただ、限られた時間の中で結果を出すためには、100の曖昧な知識より10の確実な基礎知識を付ける事が重要になります。

使用教材や判例集はできる限り一つに絞り、むやみやたらに手を広げないようにしましょう。

その点、予備校の提供する講義・教材は、学習すべき重要なポイントがまとめられており、自分で教材を吟味する手間を省く事が出来ます。

また、答練等を定期的に利用する事で、受験生の中での現在の自分の位置を確認することができ、またこれらを勉強計画のペースメーカーとして利用する事も出来るでしょう。

模試などの大規模の会場受験で受験生の空気を体感することができるのも予備校の強みの一つで、「周りがこんなに勉強してるんだから自分も勉強しないと!」と、自分を奮い立たせる意味でも非常に有意義であると言えます。

3. 司法試験の一発合格に関するよくある質問(FAQ)

司法試験の一発合格者の割合はどれくらいですか

2025年度司法試験では、1回目受験で合格した人が1,197人となり、合格者全体の75.7%を占めました。過去10年間(2016年度~2025年度)をみると、1回目受験合格者の割合は54.8%~88.9%の範囲で推移しており、合格者全体の半数以上が一発合格者という構図が定着しています。
近年は特に初回受験者の占める割合が高く、2021年度以降はおおむね7割以上が1回目受験での合格者となっています。
出典:法務省「令和7年司法試験の結果について」

司法試験合格者の平均受験回数は何回ですか

2025年度合格者の受験回数別構成比から算出すると、合格者の平均受験回数は1.36回となります。平均値が2回を下回ることが示すのは、5年5回の受験回数制限のうち実質的に勝負がつくのは最初の2〜3回であるという事実です。学習計画は1〜2回目での合格を前提に組み立てるのが現実的です。

一発合格者は予備試験ルートと法科大学院ルートのどちらが多いですか

ルート別の合格率では予備試験合格者が圧倒的に有利で、2025年度合格率は予備試験ルート90.68%、法科大学院在学中受験者52.66%、法科大学院修了者21.91%です。一発合格者の割合も予備試験ルートが最も高くなります。
予備試験合格時点で司法試験合格レベルの学力に到達しているため、続く司法試験への移行がスムーズになる構造です。法科大学院ルートでも在学中受験を選択すれば一発合格の現実性は十分にあります。

「一発合格」「最短合格」「現役合格」「在学中合格」はそれぞれ何が違いますか

4つの用語は重なる部分が多いものの、それぞれ強調点が異なります。「一発合格」は受験回数が1回での合格、「最短合格」は学習開始から合格までの期間が最も短いケース、「現役合格」は大学在学中の合格、「在学中合格」は法科大学院在学中の合格を指します。
予備試験ルートで大学在学中に1回目で合格すれば、4つの全てを満たすことになります。多くの司法試験合格者の最終目標は「最短最少回数での合格」で、4つの用語はその達成度を示す異なる指標と捉えると整理しやすくなります。

司法試験の最年少合格者は何歳ですか

2025年度司法試験における最年少合格者は18歳でした。司法試験には年齢制限がないため、受験資格を取得すれば年齢に関係なく挑戦可能です。最年少合格者の事例は、年齢ではなく学習開始時期と学習効率が合格を決定する要因であることを示しています。

司法試験に一発合格するための勉強時間はどれくらい必要ですか

一発合格者の総勉強時間は3,000〜5,000時間が一般的な目安です。学習開始から司法試験受験までの2〜4年間で集中して時間を確保するパターンが標準的です。
勉強時間の総量より重要なのが学習の質と時期配分で、ゴールから逆算した綿密なスケジュール・教材を絞った繰り返し学習・論文アウトプット中心の演習が一発合格の鍵となります。「長時間学習」より「効率的学習」が一発合格の決定要因です。

社会人が司法試験に一発合格することは可能ですか

可能です。1週間に20時間程度の学習時間を3年間継続できれば、社会人でも一発合格の可能性は十分にあります。2025年度司法試験合格者の中にも30代以上の社会人合格者が複数含まれています。
社会人の一発合格には、スキマ時間の徹底活用と週末の集中学習時間の確保、職場の理解獲得、家族の協力や、早朝1時間・通勤時間・昼休み・帰宅後1時間という時間配分で平日10時間を積み上げる戦略が有効です。

司法試験に一発合格できなかった場合、人生やキャリアに影響しますか

影響は限定的です。受験回数制限は5年で5回まであり、1回不合格になっても4回の再挑戦機会が残ります。ただし不合格が続くと経済的・精神的負担が増加するため、1〜2回目を本気の勝負と捉えた学習計画が望ましいことは確かです。1回目で不合格でも、答案の弱点分析と勉強法の見直しを行えば、2回目以降の合格可能性は十分にあります。

司法試験の一発合格者にはどんな共通点・特徴がありますか

一発合格者には4つの共通点が見られます。第1にゴールから逆算した綿密な学習スケジュールを最後まで実行する計画性、第2に教材を1冊に絞って繰り返し読み込む集中力、第3に学習初期から論文アウトプットに取り組む実践性、第4に長期間のモチベーション維持能力です。
学習スタイルとしては、独学より受験指導校を活用しているケースが大半で、2025年度司法試験合格者1,581人のうち1,432人(90.6%)が伊藤塾の有料講座受講生でした。体系的な指導下での学習が一発合格の現実的な選択肢といえるでしょう。

司法試験の一発合格を狙うなら何歳から勉強を始めるべきですか

大学1年生からの開始が理想的なスタートタイミングで、高校在学中からの開始も実現可能な選択肢です。大学1年生から学習開始した場合、大学2〜3年で予備試験合格、大学4年で司法試験合格という最短ルートが現実的になります。
社会人の場合は「思い立った日」が最良のスタート日で、年齢は判断要素にはなりません。開始時期の早さより継続性と学習の質が合格を決定する要因です。

4. 司法試験に一発合格する方法に関するまとめ

司法試験に一発合格するために必要なことは…

  • ゴールから逆算して綿密で効率的な学習スケジュールを立てる
  • 決めた教材を繰り返しやる
  • 論文のアウトプットを中心に勉強する
  • モチベーションを維持して最後までやり遂げる

これらの実現のためには、司法試験を知り尽くした先輩や指導者から助言や指導をいただくことが必要不可欠です。

もちろん独学での合格は不可能ではありませんが、上記の数倍に及ぶ膨大な年月と労力、その気の遠くなるような時間を勉強に集中し続けられる強靭な精神力があってこそできることです。

その苦労や費用対効果を考えると、多くの合格者がしたように「予備校」を活用することは有益な選択となることでしょう。

伊藤塾では、「盤石な基礎」と「合格後を考える」を指導理念に、司法試験合格はもちろんのこと、合格後の活躍まで見据えたお一人おひとりへの丁寧なサポートで、受講生の皆様を全力で支えています。

無料の体験受講や説明会も実施していますので、司法試験の受験に興味をお持ちの方は、ぜひ一度伊藤塾までお問い合わせください。

2025年 司法試験合格者1,581人中 1,432名(90.6%)※1
2025年 予備試験合格者 452人中406名(89.8%)※2
伊藤塾有料講座の受講生でした。
※1(講座内訳:入門講座640名、講座・答練321名、模試471名)
※2(講座内訳:入門講座228名、講座・答練131名、模試47名)

なぜ、伊藤塾の受講生は、これほどまでに司法試験・予備試験に強いのか?
その秘密を知りたい方は、ぜひこちらの動画をご覧ください。

25年司法試験合格祝賀会

著者:伊藤塾 司法試験科

1995年の創立以来、司法試験・予備試験指導の専門機関として約30年の実績を持つ伊藤塾の司法試験科が監修・執筆しています。2025年度の司法試験合格者占有率は業界トップクラスの90.6%。現役弁護士を含む専門講師陣が、予備試験ルート・法科大学院ルートの両方に精通した正確な情報をお届けします。