宅建にかかる費用はいくら?受験料や登録料などからコスパを解説
基本情報
【記事のポイント】
- 費用の全体像:宅建士は受験料8,200円のほか、登録講習・登録実務講習・登録手数料・宅建士証の交付や更新まで、取得から維持の各段階で費用がかかります。
- 受験料:2026年度(令和8年度)の宅建士試験受験料は8,200円です。消費税は非課税で、欠席や不合格でも返金されません。
- 登録の費用:資格登録手数料は3万7,000円、宅建士証の交付申請手数料は4,500円です。登録実務講習は約2万円が目安になります。
- 維持の費用:宅建士証は5年ごとに更新が必要で、法定講習1万2,000円と更新手数料4,500円がかかります。
- コスパ:資格手当(月1〜2万円程度)や宅建士だけができる独占業務を考えると、費用に見合う資格といえます。
就職活動や転職活動で有利になることから、宅建士試験合格を目指す人も多いでしょう。その際、受験料や資格維持にいくらかかるのかは気になるところだと思います。
どの資格にも共通することですが、資格取得から資格維持には相応のコストがかかります。特に登録料などについては高いと感じる方も多いかもしれません。
しかし、ある程度の費用はかかるものの、資格取得後のメリットに比べたら、コストがかかることは資格取得を諦める理由にはなり得ないと言ってよいでしょう。
この記事では、宅建士の資格取得から資格維持にかかる費用について解説したうえで、コストをかけてでも資格取得を目指すべき理由について解説していきます。コストを気にして資格取得に踏み出せない方は、ぜひ最後までご覧下さい。
【目次】
1. 宅建士取得から資格維持にかかる主な費用
宅建士資格を取得する段階から資格を維持するためにかかる主な費用は、以下の通りです。
| ・資格取得にかかる費用 ・登録講習受講料 ・宅建士試験受験料 ・登録実務講習受講料 ・資格登録手数料 ・宅地建物取引士証の交付申請手数料 ・宅地建物取引士証の更新にかかる費用 |
以下、それぞれにどれくらいの費用がかかるのかを確認していきましょう。
1-1. 資格取得にかかる費用
宅建士試験に臨むにあたり、資格取得までには様々な費用がかかります。
独学での合格を目指す場合であれば、参考書代や過去問集代、模擬試験を受験するための費用がかかるでしょう。人によっては合格までに数年かかるケースもあり、その場合には、問題集等を新たに追加するたびに費用がかかります。
一方で、受験指導校を利用する場合には講座受講料がかかりますが、配布されるテキストや問題集をやり込めば試験に合格する力を身につけられます。そのため、別途参考書代などにお金がかかることもありません。
また、短期での合格を目指せるため、結果として余計な費用をかけることなく合格を目指せるでしょう。早期申込割引や会員限定割引などを上手く活用すれば、さらにお得に受験指導校の講義を活用できます。
参考として、伊藤塾の【宅建士合格講座】における費用感をご紹介します。
【早期申込割引】
| 講座 | 受講料 |
| スタンダード コースプラス | 79,800円 |
| スタンダード コース | 64,800円 |
| 法律既修者 コース | 49,800円 |
【伊藤塾まこと会(同窓会)会員限定割引30%OFF 25/7/31まで】
| 講座 | 一般受講料 | まこと会 (i.total)会員 割引受講料 |
| スタンダード コースプラス | 79,800円 | 55,800円 |
| スタンダード コース | 64,800円 | 45,300円 |
| 法律既修者 コース | 49,800円 | 34,800円 |
【学生割引50%OFF 25/9/30まで】
| 講座 | 一般受講料 | 学割割引受講料 |
| スタンダード コースプラス | 79,800円 | 39,900円 |
| スタンダード コース | 64,800円 | 32,400円 |
1-2. 登録講習受講料
宅建士試験における登録講習とは、宅地建物取引業に従事している人が受講できる講習です。登録講習修了試験に合格すると、宅建士試験にて試験の一部(5問)を免除してもらうことができます。
登録講習にかかる費用は実施団体によって異なりますが、相場は1万5,000円〜1万9,000円程度です。早期割引などを利用できる場合もあり、その場合はお得に講習を受けることも可能です。
なお、登録講習実施団体については、国土交通省の「登録講習の登録講習機関一覧」をご覧下さい。
※宅建士試験における5問免除について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
1-3. 宅建士試験受験料
2026年度(令和8年度)に実施される宅建士試験の受験料は8,200円です。受験手数料に対する消費税および地方消費税は非課税です。
1度支払われた受験料は、試験当日に欠席したり不合格だったりした場合でも返金されません。1度の試験で合格できるよう、しっかり準備して試験に臨みましょう。
1-4. 登録実務講習受講料
宅建士試験に合格しても、それだけで宅建士として活動できるわけではありません。実務経験が2年未満の場合には「登録実務講習」を受けなければ資格者として登録できません。
登録実務講習にかかる費用は実施機関によって異なりますが、概ね2万円前後になるのが一般的です。登録講習の実施機関一覧は、国土交通省の「登録実務講習実施機関一覧」から確認できます。
※宅建の登録実務講習について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
1-5. 資格登録手数料
宅建士として働くためには、資格者として登録を行う必要があります。都道府県知事に不動産取引の専門家としての能力を認めてもらって初めて、宅建士としての業務を行えるようになります。
資格登録は、宅建士試験を受験した都道府県で行います。登録手数料は3万7,000円で、収入証紙(領収証紙)などを用いて支払うケースが多いです。
また、資格登録には「住民票の写し」や法務局で取得できる「登記されていないことの証明書」などが必要になる場合があります。これらの取得手数料がかかることも頭に入れておきましょう。
※宅建士登録の流れについて詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
1-6. 宅地建物取引士証の交付申請手数料
資格登録が完了すると、都道府県知事から宅建士証(宅地建物取引士証)の交付を受けることができます。交付には4,500円の交付申請手数料がかかります。宅建士証がないと宅建士としての業務を行えないので、必ず受け取るようにして下さい。
1-7. 宅地建物取引士証の更新にかかる費用
宅建士証が交付されれば宅建士として業務を行うことができますが、この宅建士証は5年ごとに更新が必要になります。更新時には実務上重要な法令・税制改正のポイントを学ぶために法定講習が必要になり、受講料として1万2,000円かかります。また、宅建士証の更新手数料として4,500円が別途かかります。
なお、この法定講習は、宅建士試験に合格したあと1年を超えてから宅建士証を取得する場合にも受講する必要があります。
※宅建士の法定講習について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
2. 登録料が高くても宅建士資格を取得すべき理由
宅建士試験に合格したあとにも様々なお金がかかることを知ると、コストをかけてまで試験に合格するメリットがないのではないかと考えてしまうこともあるかもしれません。
しかし、宅建士資格は登録料や講習料を加味しても、取得を目指すべき資格だといえます。ここでは、お金をかけて宅建士試験合格を目指すべき理由を解説していきます。
2-1. 登録のタイミングを自分で選べる
宅建士試験に合格したからといって、すぐに登録をする必要はありません。合格歴が消えることはないので、自分の好きなタイミングで登録を行うことができます。すぐに宅建士として働く予定がない場合には、手数料をかけて無理に登録を行う必要はありません。資格登録をしていない以上、宅建士と名乗ることはできませんが、資格試験に合格したことは公表できるので、就活などで不動産取引に関する専門的知識をアピールすることは可能です。
ただし、宅建士試験に合格したあと1年を超えてから宅建士証を取得する場合、法定講習を受講する必要が出てきます。法定講習には費用がかかるので、今後不動産業界で仕事をするのであれば、早めに登録を行った方がコストを抑えられるでしょう。
2-2. 会社の資格手当で早期にコストを回収できる
宅建士資格を持っていれば、資格取得や維持にかかったコストを早い段階で回収できます。
例えば、不動産関係の会社等では、資格を持っていることで宅建士手当が給付される場合があります。手当があることについては募集要項などに明記されているところが多いですが、具体的な金額については公表されていないケースが多いです。ただし、毎月1〜2万円程度、多いと5万円程度支給されるケースもあり、その場合には、資格取得のコストを早い段階で回収できてしまう計算になるでしょう。
また、宅建士の資格を持っていることで、不動産取引の現場における重要な業務を行えるようになります(重要事項説明書の説明、契約書への記名など)。無資格の場合と比べて活躍の場は増えますし、クライアントからの信頼度も増します。会社によっては宅建士の資格を持っている人を優遇する会社もあるので、より良い条件で転職できる可能性も高まるでしょう。
宅建士資格取得にはある程度のコストはかかりますが、資格を活かして幅広い仕事ができることを考えると、コスパの高い資格であると言えるでしょう。
2-3. 受験指導校を利用すれば短期合格も十分可能
宅建士試験に独学での合格を目指す場合、参考書代や問題集、模試などにある程度の費用がかかります。当然1回で合格できなければ、その分、追加で参考書代や模試代等の費用もかかるでしょう。何より、早めに試験に合格していればその時間にある程度の収入を得られるはずだったことを考えると、試験合格までに時間がかかるのは良い選択であるとは言えません。
一方で、宅建試験に精通した受験指導校を上手く活用すれば、短期合格も十分可能です。洗練されたテキストを使えばメリハリをつけて勉強できる上、講師の経験に基づく講義を聞くことで本番の試験で得点するための”現場力”を鍛えられます。
効率良く勉強すれば3か月〜6か月程度で合格することも十分可能です。資格取得後の仕事の幅の広がりを考えても、いち早く合格して宅建士としてのスキルを高める方がメリットが大きいと言えます。
宅建の登録料が高いことを理由に資格取得に一歩踏み出せない場合には、資格取得後にどれくらいでコスト回収できるのかを具体的に考えてみましょう。その上で短期合格を目指したいのであれば、受験指導校を上手く活用することも考えてみて下さい。
※伊藤塾の宅建の通信講座がおすすめな理由について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
3. 宅建の費用に関するよくある質問(FAQ)
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宅建の取得から資格維持まで、費用は総額でいくらかかりますか。
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実務経験が2年以上で独学の場合、受験料8,200円・資格登録手数料3万7,000円・宅建士証の交付申請手数料4,500円で、合計約5万円が目安です。実務経験が2年未満なら登録実務講習の約2万円が加わり、約7万円になります。
なお、教材費や受験指導校の受講料、5年ごとの更新費用は別途かかります。金額は取得状況で変わるため、自分の条件で積み上げて確認しましょう。
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宅建士証の更新には何年ごとにいくらかかりますか。
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宅建士証は5年ごとに更新が必要で、更新のたびに法定講習の受講料1万2,000円と更新手数料4,500円の合計1万6,500円がかかります。
法定講習では実務上重要な法令・税制改正の要点を学びます。宅建士として業務を続ける限り、5年ごとに発生する維持コストと考えておきましょう。
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独学と受験指導校では、宅建合格までの費用にどんな違いがありますか。
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独学は参考書・過去問・模試代で数万円に収まる一方、合格まで数年かかると教材の買い足しで費用がかさみます。受験指導校は受講料がかかりますが、テキストと問題集が一式そろい、追加購入は基本的に不要です。
早期申込割引や学生割引を使えば受講料を抑えられます。短期合格で受験回数を減らせる点も、総額では独学との差を縮める要素になります。
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宅建の登録講習と登録実務講習は、費用や目的がどう違いますか。
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登録講習は宅地建物取引業に従事する人向けで、修了すると試験で5問が免除され、費用は1万5,000円から1万9,000円程度です。登録実務講習は実務経験2年未満の合格者が登録前に受ける講習で、費用は2万円前後です。
名称は似ていますが、登録講習は試験前、登録実務講習は合格後という時期の違いがあります。自分がどちらの対象か確認しておきましょう。
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実務経験が2年以上あれば、登録実務講習の費用はかかりませんか。
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はい。宅地建物取引業での実務経験が2年以上あれば、登録実務講習(約2万円)を受けずに資格登録できます。実務経験が2年未満の場合のみ、この講習の受講と費用が必要になります。
実務経験の年数は登録時に確認されます。経験が2年に満たない場合でも講習の修了で要件を満たせるため、未経験からの登録も可能です。
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宅建試験に合格したら、必ず登録費用を払わなければなりませんか。
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いいえ。宅建試験の合格に有効期限はなく、登録するかどうか、いつ登録するかは自分で選べます。すぐに宅建士として働く予定がなければ、登録手数料などを払って急いで登録する必要はありません。
ただし登録しない間は「宅建士」と名乗れません。合格の事実は就職活動などで示せるため、専門知識のアピールには使えます。
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宅建の受験料は、欠席や不合格でも返金されますか。
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いいえ、返金されません。2026年度(令和8年度)の宅建試験の受験料8,200円は、試験当日に欠席した場合も不合格だった場合も返金されません。いったん納めた受験手数料は、申込みが受理されなかった場合などを除いて返還されない仕組みです。
消費税は非課税です。再受験には改めて8,200円が必要になるため、1回の受験で合格できるよう準備を整えて臨むと費用面でも有利です。
出典:一般財団法人不動産適正取引推進機構「宅建試験」
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宅建士の登録を後回しにすると、余分な費用がかかることはありますか。
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あります。宅建試験に合格した後、1年を超えてから宅建士証を取得する場合は、法定講習(受講料1万2,000円)の受講が必要になります。合格から1年以内に交付を受ければ、この講習費用はかかりません。
不動産業界で働く予定が決まっているなら、早めに登録・交付を済ませたほうが余分な費用を抑えられます。登録のタイミングは費用面もふまえて判断しましょう。
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登録実務講習の費用を抑える方法はありますか。
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あります。登録実務講習の費用は実施機関ごとに異なり、2万円前後が目安です。機関によっては早期割引を設けている場合があり、複数の実施機関を比較して申し込むと費用を抑えられます。
実施機関の一覧は国土交通省の「登録実務講習実施機関一覧」で確認できます。費用だけでなく、通学日程やスクーリング会場もあわせて選ぶとよいでしょう。
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宅建の資格手当で、取得費用はどれくらいで回収できますか。
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不動産関係の会社では、宅建士の資格手当が月1万円から2万円程度、多い場合は5万円程度支給されるケースがあります。月1万円の手当なら、登録までの費用約5万円は数か月から半年ほどで回収できる計算です。
手当の有無や金額は会社ごとに異なり、募集要項に記載がある場合が多いです。重要事項説明などの独占業務を担える点も、資格の価値を高めます。
4. 宅建にかかる費用についてのまとめ
◉宅建士資格取得から資格維持までには様々な費用がかかる
◉資格手当や宅建士でないとできない業務があることを考えると、宅建士はコスパの良い資格であると言える
◉受験指導校を活用して短期合格を目指すのがベスト
宅建士試験取得から資格維持をするためには、各段階で手数料や受講料などがかかります。その費用を高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、少なくとも、宅建士資格を取得することについてデメリットは少なく、メリットの方が圧倒的に多くあります。不動産関係の会社であれば資格手当を支給してもらえる会社も多く、資格を持っているだけで幅広い業務を任せられるようなケースも多いです。コストを気にして資格取得を迷っているのは非常にもったいないことだといってよいでしょう。
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