宅建の模試は受けるべき?おすすめ模試の選び方と目標点数を解説(2026年)

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宅建の模試は受けるべき?おすすめ模試の選び方と目標点数を解説(2026年)

宅建の模試とは、本試験と同じ50問・2時間・4肢択一の形式で実施される予行演習です。多くは出題予想を兼ねており、受験後に成績表で平均点や分野別の正答率を確認できます。

「過去問を何周かして、正答率も上がってきた。それでも本番で初めて見る問題を、時間内に解ききれるのかと考えると、自信が持てない。」
宅建士試験の学習が進んでくると、多くの方がこの不安に行き当たります。それを確かめる手段が模試ですが、ただ受けるだけでは、点数を眺めて終わってしまいがちです。

本記事では、宅建の模試を受ける意味から、時期と回数、選び方、結果の見方、受けたあとの復習方法までを順に解説します。結果の見方では、宅建士講座を担当する伊藤塾・井内講師の経験則も紹介します。模試を活用して合格をつかみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

1. 宅建の模試は必要?受けるとわかる3つのこと

宅建士試験で模試は必須ではありません。ただ、初見の問題での得点力や苦手分野など、模試でしか確認できないことがいくつもあるため、一度は受けてみることをおすすめします。

1-1. 模試で確認できる3つのこと

模試で確認できるのは、次の3つです。

  • 今の実力(初見の問題で何点取れるか)
  • 苦手な分野(どこで失点しているか)
  • 時間配分(2時間で50問を解ききれるか)

いずれも、過去問の繰り返しだけでは正確に測れません。

たとえば実力です。過去問は繰り返すうちに解答を覚えてしまうため、点数が上がっても本当の得点力かどうか判断しにくくなります。初めて見る50問を解くことで、今の実力が数字に表れます。

苦手な分野も、自分の感覚とズレていることがあります。苦手だと思っていた科目が実際には失点が少なかった、というケースは珍しくありません。分野別の正答率を数字で確認することで、そうしたズレに気づけます。

時間配分も、実際に時間を決めて模試などを解く経験からしか身につきません。どの科目で時間を使いすぎるのか、見直しの時間は残るのか。2時間・50問を体験することで、自分の課題が見えてきます。

1-2. 模試を受けないと合格できないのか?

模試は必須ではなく、受けずに合格する方もいます。それでも受ける価値があるのは、宅建士試験には「何点取れば合格」という決まった基準がないからです。

宅建士試験の合格点は毎年変わります。公表データでは、直近10年の合格点は33〜38点の間を動いており、2024年度(令和6年度)は37点、2025年度(令和7年度)は33点と、1年で4点の差がありました。
(出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「試験実施概況(令和7年度以前10年間)」)

つまり「35点を取る」といった合格点の目標を立てても、その年の難易度次第で結果は変わってしまうのです。だからこそ、模試を通じて、受験生の中で自分がどの位置にいるかを知っておく必要があります。

2. 宅建の模試はいつから何回受けるべきか?

模試を受ける回数は1〜3回が目安です。全科目の学習を一巡させたうえで、9月に受けるのがおすすめです。

2-1. 受験時期は学習を一巡させた後の9月が目安

模試を受けるのは、全科目の学習を一巡してからにしましょう。
宅建士試験の試験日は例年10月で、2026年度(令和8年度)の本試験は10月18日(日)に実施予定です。
ここから逆算すると、初回受験の場合、一巡を終えた9月あたりが模試の目安になります。
(出典:不動産適正取引推進機構「宅建試験のスケジュール」)

学習が終わっていない時期に受けても、間違えた原因の大半が「まだ勉強していない範囲だから」になってしまい、弱点を探すという目的を果たせません。

逆に、遅すぎるのも良くありません。復習が終わらないまま本番を迎えることになりかねないためです。たとえば、試験直前の1週間に初めての模試を受けるといった日程は避けるべきです。

2-2. 回数は1〜3回が目安

模試の回数は、最低1回、多くても3回程度に収めましょう。

「模試を多く受けるほど得点が上がる」と考える方もいますが、そうではありません。模試で大切なのは、結果から苦手分野を把握し、学習計画を練り直すことです。
この復習には受験と同じかそれ以上の時間がかかるため、4回以上になると追いつかなくなり、弱点を放置したまま次の模試を受けるという本末転倒な状態に陥りがちです。学習時間を確保しにくい方ほど回数を絞り、1回ごとの復習を徹底するほうが得点は伸びやすいです。

※試験日から逆算した勉強スケジュールの組み方は、こちらの記事で解説しています。

3. 宅建模試の選び方、3つの判断軸

模試は、平均点や分野別正答率がわかる「成績データ」を軸に、「解説の充実度」「受験形式」の3つを比べて選びましょう。

3つの判断軸は、申込前に確認できるものばかりです。どこを見れば判断できるかを、あわせて整理しました。

判断軸申込前に見る場所確認しないまま
申し込んだ場合
成績表成績表のサンプル画像、
成績表が返却される時期
平均点との差がわからず
次に何から手をつけるか
決められません
解説と
解説講義
解説冊子のサンプルペー
ジ、解説講義の有無と
収録時間
誤りの理由をたどれず、
復習が答え合わせだけで
終わります
受験形式実施日程
会場の所在地
自宅受験の解答提出期限
復習の時間を取れない
日程で受けることになり
かねません

3-1. 成績表の有無で選ぶ

まず確認したいのが、成績表の有無です。模試で確認したいのは点数そのものより、平均点との差や分野別の正答率だからです。
たとえば、以下のようなデータを確認できると、その後の学習計画を立て直しやすくなります。

  • 受験者全体の平均点(受験生の中での自分の位置がわかる)
  • 分野別の正答率(どの分野で失点しているかがわかる)
  • 問題ごとの正答率(受験生の多くが解けた問題を落としていないかがわかる)

成績表でどこまでのデータが出るかは模試によって異なるため、申込前に確認しておきましょう。

3-2. 解説と解説講義の充実度

次に確認したいのが、受けた後の復習素材の充実度です。
模試は実力を測るだけではなく、出題予想も兼ねた内容となっていることが多いです。予想論点を確実に得点につなげるためには、受けた後の復習が欠かせません。

その材料になるのが、解説冊子や解説講義です。解説が正解不正解の確認にとどまる模試では、狙われやすい論点を得点につなげる復習ができません。全選択肢について誤りの理由まで解説されているか、講義まで付いているかを申込前に確認しましょう。

3-3. 自宅受験か会場受験か

最後に、受験形式が「自宅受験」か「会場受験」かも確認しておきましょう。
働きながら学習している方には、自宅受験が向いています。好きな日時に受けられて移動もなく、仕事や家庭と両立しやすいためです。
会場型は、本番に似た空気感のなかで受験できるのがメリットですが、日時と場所が限られている点には注意が必要です。日程が合い、通える範囲で開催されているなら選択肢に入れてもよいでしょう。

日程や移動のしやすさ以外にも、受験形式によって変わる点をまとめました。

比較する点自宅受験会場受験
時間の管理開始時刻と制限時間を
自分で管理します
試験官の進行に沿って
本番と同じ流れで進み
ます
中断のリスク来客や連絡で途切れる
ことがあります
途中で中断されること
はありません
申込前に
確認すること
問題が届く時期、解答
の提出期限
実施日時、会場の所在
地、申込の締切
複数回受ける
場合の位置づけ
1回目の力試しとして
受けやすい形式です
総仕上げとして本番の
流れを確認するのに向
きます

4. 宅建模試の結果の見方、何点取れれば合格圏か

模試の点数は、本試験の合格点ではなく、その模試の平均点と比べましょう。平均点を超えていれば、合格圏を狙える位置にいます。

4-1. 模試で何点取れば合格圏といえるか?

「何点取れば合格圏」という決まった点数はありません。本試験の合格点は毎年変わるうえ、模試の難易度も本試験と同じではないからです。

実際の推移は、次のとおりです。合格率もあわせて確認すると、点数だけでは見えない年ごとの差がわかります。

実施年度合格基準点
(50問中)
登録講習
修了者
(45問中)
合格率
2025年度
(令和7年度)
33点28点18.7%
2024年度
(令和6年度)
37点32点18.6%
2023年度
(令和5年度)
36点31点17.2%
2022年度
(令和4年度)
36点31点17.0%
2021年度
(令和3年度)
12月試験
34点記載なし15.6%
2021年度
(令和3年度)
10月試験
34点29点17.9%
2020年度
(令和2年度)
12月試験
36点31点13.1%
2020年度
(令和2年度)
10月試験
38点33点17.6%
2019年度
(令和元年度)
35点30点17.0%
2018年度
(平成30年度)
37点32点15.6%
2017年度
(平成29年度)
35点30点15.6%
2016年度
(平成28年度)
35点30点15.4%

出典:不動産適正取引推進機構「試験実施概況(令和7年度以前10年間)

直近10年の合格点は33〜38点の範囲で動いています。模試で38点以上を安定して取れていれば、過去10年のどの年の合格点にも届いていた計算にはなります。
ただ、模試は本試験より難しく作られていることもあるので、この比較はあくまで参考にとどまります。点数そのものより頼りになる基準が、その模試の平均点です。次で詳しく解説します。

※目標点数の考え方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。

4-2. まずは模試の平均点超えを目標にしよう

模試の点数目標は、まずその模試の受験者平均点を超えることに置きましょう。伊藤塾で宅建士講座を担当する井内講師も、長年の経験則から、模試の平均点あたりが本試験の合格点になることが多いとして、この目標設定を勧めています。
(出典:伊藤塾YouTube「宅建士試験直前予想模試の活用法」)

模試の平均点が合格点の目安になるのは、模試の受験者と本試験の受験者の層が違うからです。本試験には準備が不十分なまま受ける層も一定数含まれる一方、模試を受けるのは学習を積んできた人がほとんどです。レベルの高い模試受験者の中で平均点を超えていれば、本試験でも合格圏を狙えます。

同じ理由で、順位が上位30〜40%にとどまっても悲観はいりません。全受験者の中では、もっと上に位置していると考えられます。

5. 宅建模試の復習方法

模試の効果は、受けたあとの復習で決まります。弱点の把握、間違えた問題の理解、時間配分の振り返りまで済ませましょう。

5-1. 分野別の正答率から復習の優先順位を決める

復習は、成績表の分野別正答率から優先順位を決めるところから始めましょう。本試験まで時間が限られるなか、全問を同じ深さで復習するのは現実的ではありません。

最優先に復習したいのは、出題頻度の高い分野の失点です。宅建士試験には、重要事項説明(35条書面)や契約書(37条書面)のように毎年出題されている分野があります。こうした分野の失点は本試験でもそのまま失点になりやすいため、優先して潰しましょう。

受験者の多くが正解しているのに自分は落とした問題も要注意です。本試験で同じ論点が出ると他の受験生に差をつけられてしまうため、確実に復習しておきましょう。

※科目別の配点と攻略法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

5-2. 間違えた問題は「なぜそうなるのか」まで理解する

復習する問題を決めたら、一問ずつ「なぜそうなるのか」まで理解していきましょう。本試験では同じ論点が違う聞かれ方で出題されるため、正解の丸暗記では対応できません。
解説冊子や解説講義で「なぜその選択肢が誤りなのか」「なぜこれが正解なのか」という理由から理解しておけば、聞かれ方が変わっても正誤を判断できます。
勘で当たった問題にも注意が必要です。こうした問題は、たとえ正解していても、知識としては身についていません。印をつけておき、間違えた問題と同じように復習しましょう。

5-3. 時間が足りなかったときは何を見直すべきか?

点数の復習とあわせて、2時間の使い方も振り返りましょう。どの科目で時間を使いすぎたか、見直しの時間は残せたかを、記憶が新しいうちに確認します。

時間が足りなかった場合は、解く順番の見直しが有効です。序盤に置かれた権利関係は問題文が長く、考える時間もかかります。宅建業法など得点源の科目から解く順番も試しながら、自分の型を本試験までに固めましょう。

マークシートの塗り方や、マークずれを確認するタイミングも、あわせて振り返っておくと本番の失点防止につながります。

6. 模試を今すぐ受けるべきか、先にやることがあるか

模試を受けるべきかは、学習の進み具合で決まります。全科目を一巡し終えた方は受け、途中の方は基礎を仕上げるのが先です。

【向いている方】
全科目の学習を一巡し終えた方は、今すぐ受けて問題ありません。全範囲を学習した状態で受けるからこそ、失点から苦手分野を正確に読み取れます。本番の緊張や時間配分に不安がある方も、模試を受けることで得られるメリットは大きいはずです。

【他の選択肢も検討したい方】
基礎のインプットが半分程度の方は、模試よりテキストと手元の問題集を優先しましょう。合格に必要な知識は、全てテキストや問題集に書かれているはずです。まずはそれらを進めて、基礎力を身につけましょう。
この段階で模試を受けても十分な効果は得られず、むしろ基礎の学習にあてる時間が減るデメリットのほうが大きいといえます。

※本試験までの残り期間の学習法は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

7. 伊藤塾の宅建士直前予想模試の特徴

学習を一巡し終えた方の総仕上げには、伊藤塾の「宅建士 直前予想模試」がおすすめです。

「宅建士 直前予想模試」は、本番で最高のパフォーマンスを発揮し、合格を勝ち取るための力を手に入れる模試です。設問は、すべて本試験の出題予想を兼ねており、超直前期に知識の抜けや苦手分野を把握して精度を高められます。

また、解説冊子に加えて、プロ講師による「ポイント解説講義」も付属しているため、ただ模試を解くだけでは得られない「生きた情報」も手に入ります。これにより、異なる形式で問われても解答できる実力をつけることが可能です。

さらに、新たに開発した採点システム「伊藤塾Smart採点Plus」を採用しているため、ご自身のスマートフォンやタブレットでマークシートをスキャンすると、その場で採点結果を確認できます。

出題予想を兼ねた問題・解説冊子・ポイント解説講義・採点システムまで、これらすべて込みで受験料は1,000円です。本番で力を発揮しきれるよう、ぜひ本試験前の総仕上げにご活用ください。

伊藤塾宅建士試験YouTube「宅建士試験直前予想模試の活用法|本試験前の最終チェックと復習のポイント」(井内講師)

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8. 宅建の模試に関するよくある質問(FAQ)

宅建の模試は意味がないという意見もありますが、本当ですか?

使い方次第です。的中だけを期待して受けたり、点数を見て終わりにしたりすれば、模試の効果は得られません。結果から苦手分野を把握し、間違えた問題を「なぜそうなるのか」まで復習して、学習計画に反映するところまで行えば、本試験の得点アップにつながります。

模試は1回だけでも効果がありますか?

1回でも効果はあります。50問を2時間で解ききる感覚と、分野別の失点の傾向は、1回の受験で確認できるからです。ただし復習には受験と同じ2時間以上がかかるため、9月のうちに受験日と復習日をセットで押さえておきましょう。

模試と過去問はどちらを優先すべきですか?

過去問が優先です。直近10年の合格基準点は50問中33点から38点で、裏を返せば12問から17問は落としても合格できます。頻出論点を過去問で取りきることが先で、模試はその仕上がりを測る道具と位置づけましょう。

市販の予想問題集と予備校の模試はどう違いますか?

いちばんの違いは、成績データの充実度です。市販の問題集は演習量を増やせる一方、受験者全体の平均点や分野別の正答率までは確認できないものが一般的です。受験生の中での自分の位置を確かめたいなら、成績表の出る模試を選びましょう。

模試の点数が本試験の合格点より低くても合格できますか?

可能性は十分にあります。模試を受けるのは学習を積んできた層が中心のため、模試の結果は全受験者の中での実力より厳しめに出ます。点数そのものより、平均点との差を目安にしてください。

模試で30点未満でした。今年の受験は諦めるべきですか?

諦める必要はありません。模試の点数は本番の結果ではなく、弱点補強に活かせば本試験までに得点を伸ばす余地は十分あります。まずは分野別の失点分析から始めましょう。

自宅受験の模試で本番の緊張感を出すコツはありますか?

本試験と同じ条件をそろえることです。13時に開始して時間を正確に測り、スマートフォンを別室に置き、机の上を筆記用具だけにします。ここまで再現すれば、自宅でも予行演習として十分に機能します。

模試の復習にはどれくらい時間をかけるべきですか?

受験時間と同じ2時間以上が目安です。間違えた問題と勘で正解した問題について、原因の分類と関連論点の確認まで行うと、それくらいはかかります。復習の時間を確保できる日程で申し込みましょう。

5問免除(登録講習修了者)ですが、模試の受け方は変わりますか?

活用法は同じですが、時間配分の検証は免除を前提に行いましょう。本試験は45問・1時間50分での受験となるため、模試の自己評価も問46〜問50を除いた45問分で行うと本番に近づきます。

9. 宅建の模試は9月に受けて平均点超えを目指す

宅建士試験の模試は、受けた時点ではまだ得点力に結びついていません。平均点との差と分野別の正答率から自分の弱点を読み取り、本試験までの学習計画に落とし込むところまで進めて、はじめて得点に変わります。

  • 模試では、初見の問題での得点力、分野別の弱点、2時間の時間配分を確認できます。
  • 受験時期は全科目を一巡させた後の9月、回数は復習が追いつく1〜3回が目安です。
  • 選び方の軸は、成績表の有無、解説と解説講義の充実度、自宅受験か会場受験かの3つです。
  • 目標点は本試験の合格点ではなく、その模試の平均点に置きます。
  • 復習は分野別の正答率で優先順位を決め、間違えた問題を「なぜそうなるのか」まで詰めます。

全科目を一巡し終えた方は、9月の日程で1回申し込み、受験後の復習にあてる日もあわせて確保しておきましょう。インプットが途中の方は、模試より先にテキストと問題集で基礎を固めることを優先してください。

模試で見つけた弱点を一人で埋めきれるか不安な方は、直前予想模試の解説講義まで含まれ、弱点を残さず本試験を迎えられる伊藤塾の宅建士合格講座も是非ご検討ください。

伊藤塾 宅建士試験科

著者:伊藤塾 宅建士試験科

宅地建物取引士資格を保有する講師・合格経験者で構成された専門チームが監修・執筆しています。毎年20万人以上が受験する宅建士試験について、民法改正の実務的影響・科目別の攻略法・効率的な学習スケジュールまで、法律指導のプロが正確にお届けします。